金利が上昇するとインフレになる理由
一般的に、10年物国債の金利を「長期金利」と呼びます。
この長期金利が変動すると、各銀行の貸出金利に影響を与えます。
例えば住宅ローンなんかもそうです。
財務省によると、平成21年12月末の国債の所有者内訳は
日銀 7.4% 約1兆円
銀行等 43.1% 約294兆円
生損保 20.0% 約137兆円
公的年金 11.6% 約79兆円
年金基金 4.4% 約30兆円
となっています。
よく、日本国債は他の国の債権と違い
日本国民が買っている、といわれますね。
つまり、私たち国民の預金や、保険、年金で日本国債は買われているわけです。
では、この国債の買い手について1つずつ見てみましょう。
約4割を超える国債を保有している銀行
3月11日に発生した東日本大震災で被災した事業所への融資が避けられません。皆さんもご存じの通り、主要銀行は、東電に対して計2兆円の緊急融資をしています。
メガバンク3行が受けた融資要請額は、震災後の1カ月で1行あたり約2.5兆円、
総額で約7.5兆円に上っているそうです。
国債の約2割を保有している生損保
日本損害保険協会によると、東日本大震災にかかわる地震保険の支払件数は
5月6日に25万5,444件、金額が4781億円にのぼったそうです。
また、損害保険に関わらず、震災後の株価下落で大きな含み損が発生している保険会社も少なくありません。
同じく国債を大量に保有している年金も収支が悪化
2011年5月4日の日経新聞に、次のような見出しの記事が掲載されました。
【厚生年金基金の給付総額、保険料上回る 09年度収支悪化 半数が積立金取り崩し】
2011年5月4日日経新聞
厚生労働省の調べによると厚生年金基金で、給付総額が保険料収入を始めて上回ったそうです。
高齢化と積立金の運用難で、厚年基金の収支が急速に悪化。
ほぼ半数は、積立金を取り崩して年金を給付しているそうです。
逆に資産を売却して支払いをしているのです。こうして、今まで国債を購入していたところが
今度は国債を売却する側に回ってしまう可能性が高くなってきたことが分かります。
そんな中、試算では、震災の被害が最大25兆円。
財源確保のために、増税か国債発行かを迫られています。
国債が大量に発行され、買い手が少なくなるとどうなるか…
それまでの金利ではなかなか購入してもらえなくなるため、金利が上がります。
1.2%でも売れ残れば、2%。
2%でもダメなら3%と、金利を上げざるをえないのです。
金利が上がるとなぜインフレになるのか、に続きます。
インフレになると思う理由1、国家財政が危機的状況
今後、日本が長年のデフレスパイラルを抜け、インフレに転じる可能性が高いと私は考えています。その理由の1つは、国家財政が危機的状況に陥っているからです。
2011年度の国家予算(第2次補正予算案決定)
収入の内訳
税収 約41兆円
税以外の収入 約9兆円
国債(借金) 約44兆円
支出
基礎的な経費 約73兆円
国債費 約21兆円
国債残高 約667兆円
月収40万円の家計に例えると、こんな感じです。
月収 40万円
家計費 58万円 (内地方への仕送り 14万円)
ローンの支払い 17万円
不足 35万円
↓
こうして借金が増え、年度末には ローン残高6,348万円
更に、現在の10年物国債の金利は約1%と、世界的にも歴史的にも超低金利です。
こんなに低い金利でお金を借りることができるので、支払いができているのが今の日本なのです。
アメリカやドイツなど、日本に次ぐ低金利の国債の金利は
最近(2011年10月現在)かなり低下し、約2%となっています。
マーケット情報 国債利回り : 三井住友銀行 【e】
それでも、日本の金利が2%になると、
単純に考えると利払いが2倍になってしまいます。
国債の償還 (借金返済) 11兆円
利払い(ローンの利子) 10兆円
金利 約1% →2%になったら、利払いが増える
ここで怖いのは、あるとき「日本国債がやばい」とニュースになると一気に国債が売れ残り、国債暴落→金利暴騰
という事態が起こることです。
ギリシャ国債は、あっという間に暴落しました。
2011年9月13日、ギリシャの2年物国債利回りが前週末より20%以上高い80%台後半に一時上昇。
1年物利回りはすでに100%を超え、
長期金利と言われる10年物の金利でも20%超えとなりました。
利回りは70%超!!|木村彰典の「日経新聞から見えること」 【e】
このように、国債の買い手がいなくなると、一気に
国債の買い手がいなくなる
↓
国債暴落
↓
ヘッジファンドなどが大量に空売りをかけて、信じられない暴落
↓
金利急上昇
↓
破綻するほかない
というシナリオが進んでしまうのです。国債の買い手がいなくなるのではないか、という理由は次に続きます。
日本の財政を家計に例えると : 財務省
お金の相談というと、どういったイメージを思い浮かべますか。毎月の収支と預貯金、借入金からライフプランを作成し、
「○○歳のときに子どもが××歳になって私立の学校に入学すると
といったプランニングが一般的だと思います。
現状を振り返り、長期的に人生をイメージするにあたって、
こういったライフプランを作成することは素晴らしいことだと思います。
その一方で、こういったお金の計画が見落としている点もあります。
それは、時代性、これからの世の中がいったいどうなるのか、という視点です。
インフレ率が毎年平均○%、昇給していく、退職金が□円、年金が△歳から×円もらえる
といったライフプランの前提が、そもそも大きく変わってしまう可能性が高いためです。
その中でも
今後、インフレになるのか、デフレが続くのか
という見極めが最も重要です。
なぜなら、インフレかデフレかで、お金の対策が180度変わってしまうからです。
インフレーションとは
インフレに強い資産は?
株、不動産、債権以外の投資信託、金など実物資産
インフレだと思うなら、現預金を実物資産に移行させます。
デフレーションとは?
デフレに強い資産は?
預貯金、債権、保険(変額保険以外の貯蓄性のもの)
デフレだと思うなら、投資をせずにお金のままでもちます。
私は個人的に、長期に及んだデフレスパイラルを抜け
日本もインフレに入るのではないかと思っています。
それは、お金の価値下がることを意味します。
なぜこれからインフレだと思うのか、次回に続きますね。
インフレになると思う理由1、国家財政が危機的状況
「○○歳のときに子どもが××歳になって私立の学校に入学すると
△△円必要になるので…」
といったプランニングが一般的だと思います。現状を振り返り、長期的に人生をイメージするにあたって、
こういったライフプランを作成することは素晴らしいことだと思います。
その一方で、こういったお金の計画が見落としている点もあります。
それは、時代性、これからの世の中がいったいどうなるのか、という視点です。
インフレ率が毎年平均○%、昇給していく、退職金が□円、年金が△歳から×円もらえる
といったライフプランの前提が、そもそも大きく変わってしまう可能性が高いためです。
その中でも
今後、インフレになるのか、デフレが続くのか
という見極めが最も重要です。
なぜなら、インフレかデフレかで、お金の対策が180度変わってしまうからです。
インフレなら?
インフレーションとは
モノの価格が上がること。相対的にお金の価値は下がる。
例:パン1個100円だったのが、1,000円に値上がりした。
→1,000円の価値はパン10個からパン1個に減ってしまった。
インフレに強い資産は?株、不動産、債権以外の投資信託、金など実物資産
インフレだと思うなら、現預金を実物資産に移行させます。
デフレなら?
デフレーションとは?
モノの価格が下がること。相対的にお金の価値は上がる。
例:パン1個1,000円だったのが、100円に値下がりした。
→1,000円の価値はパン1個からパン10個に増えた。
デフレに強い資産は?預貯金、債権、保険(変額保険以外の貯蓄性のもの)
デフレだと思うなら、投資をせずにお金のままでもちます。
私は個人的に、長期に及んだデフレスパイラルを抜け
日本もインフレに入るのではないかと思っています。
それは、お金の価値下がることを意味します。
なぜこれからインフレだと思うのか、次回に続きますね。
インフレになると思う理由1、国家財政が危機的状況
