今回は、インカムゲインとキャピタルゲインの違いについて説明していきます。儲けにはインカムゲインとキャピタルゲインの2つがあります。
インカムゲインとキャピタルゲイン
投資からの収益には、インカムゲインとキャピタルゲインがあります。金持ちになりたいのであれば、それぞれについて理解を深める必要があります。
1. インカムゲインとは
インカムゲインとは、金融資産からの、配当や利子による収入の事を指します。具体的には、
- 株式の配当金
- 預金の利子
- 不動産の家賃
- FXのスワップ金利
などが挙げられます。これらは、資産を持っているだけで発生する収入なので、不労所得とも呼ばれます。
2. キャピタルゲインとは
キャピタルゲインとは、金融資産の、価格の上昇による利益の事を指します。例えば100円で買った株が150円で売れれば、50円のキャピタルゲインを得られます。しかし、もちろん100円で買ったものが50円になれば50円の損失です。これをキャピタルロスと言います。
トータルリターン
金融資産には、インカムゲインが多く吐き出されるもの、資産価値の上昇を目指したもの(キャピタルゲイン狙いのもの)などがあります。しかし、どちらがより儲かるかを比べるには、インカムゲインとキャピタルゲインを合わせたトータルリターンを見なければなりません。
最終的に、トータルリターンが多い方が投資の収益率が高いとみなされます。ただし、トータルリターンが高ければ何でも良いというものでもありません。
キャピタルゲイン狙いは生き残れない
インカムゲインとキャピタルゲインは性質が違います。まずインカムゲインは、資産を保有していれば継続的に収入が発生しますが、キャピタルゲインは資産を売却したときに初めて収入が発生するという点です。もし保有している資産価値が下がってしまった場合は、売却時に損が出るため、保有を続けなければなりません(塩漬け)。そして再び値上がりするまでの間は、資金を動かすことができないのです。しかも、売却した後はお金は増えますが、また投資しなければ収入が生まれません。
基本的にキャピタルゲイン狙いでの投資は、インカムゲイン狙いに比べて大きな収益が見込めます。しかし、キャピタルゲイン狙いの投資は損も出るため、非常に不安定な投資になります。将来に対して、資産価値が上がるか下がるかは、誰にもわかりません。また、キャピタルゲインは売り時を常に確認する必要があるため、労働時間が発生します。
投資は急いで行うと失敗します。キャピタルゲインを得ようと株やFXの短期売買に走ると失敗します。
最初はインカムゲイン狙いを
金持ちになるために重要なのは、インカムゲインを増やす事です。インカムゲインのない資産に投資した場合は、資産を保有している間は一時的にお金が消える事になります。資産を売却すれば利益を手にする事ができるかもしれませんが、保有期間内は一切投資の恩恵を受ける事ができないのです。
それに対しインカムゲインは、投資した瞬間から収入が発生します。収入が発生するということは、資産の保有期間中にも、お金を自由に使えるということになります。つまり資産を売却する必要はありませんし、インカムゲインが増える=不労所得が増え、経済基盤が強くなるという事に繋がるのです。
キャピタルゲインを狙い出すのは、不労所得のみで十分に生活できるようになってからにしましょう。
金持ちになるために
お金さえ増やせば金持ちになれるかといえばそうではありません。金持ちになるためには、自分が働かなくても収入を得られる経済基盤もしっかり固めていく必要があります。具体的な手順は以下の通りです。
- この先どんなに収入が上がろうとも、支出をできるだけ抑えることに専念する(最重要)
- 労働時間や効率を最大化し、収入をできるだけ増やす
- トータルリターンを見つつ、インカムゲインを多く吐き出す資産を大量に買っていく
- インカムゲインだけで生活できるようになったら、キャピタルゲイン狙いも交えた投資を行う
たったこれだけです。まず最初はトータルリターンを見つつも、インカムゲインが多く吐き出される資産のみを大量に買っていきます。資産を買えば買う程、不労所得(インカムゲイン)が増えるため、経済基盤が安定してくることでしょう。
そしてインカムゲインだけで余裕を持って生活できるようになった段階で、キャピタルゲインも考慮したトータルリターンを狙った投資を行っていきます。特にインカムゲインにはその都度税金がかかってしまいますので、本当であれば配当金を吐き出さずに内部留保をし続けるところに投資をする方が最終的な収益率は高くなります。しかし当然の事ながら、最初は生きるために必要な最低限の収入を不労所得のみでまかなえるまでには財政基盤を強くするのが先です。
投資を始める上での大きな過ちは、最初から多くの利益を出そうとしてキャピタルゲインを狙ってしまうことです。これでは強固な経済基盤を築けないため、いつまで経っても自分の時間を切り売りして稼ぐ事から抜けだせません。また、せっかく貯めたお金もすぐになくしてしまう恐れがあります。最初は焦らずにコツコツと不労所得を増やし、経済基盤を固める事に集中しましょう。
インカムゲインの罠
最後にインカムゲインの罠について説明します。株や投資信託の配当は、中には経営状態が悪いのにも関わらず高配当を出すものがあります。これは、本当に儲かっているのではなく、元々保有しているお金を切り崩して配当を出しているのです。よって結局は配当は出ているが資産価値は減っています。これでは元も子もありません。
インカムゲインを見る時は、本当に会社が利益を上げているかどうかも見てください。
- 毎月分配型の投資信託
- 財政状況が悪いのに高配当を出している銘柄
特に手を出してはいけないのはこの2つです。毎月分配型の投資信託というのは、手数料や税金がかかるため、ほとんど投資による利益が発生しません。単にお金を切り崩して配当を出しているだけです。そして高配当銘柄も、本当に利益を出しているのかを十分に考慮してから買いましょう。
インカムゲインとキャピタルゲインの違いまとめ
インカムゲインとキャピタルゲインは、異なる収入の違いがあります。インカムゲインは、利子や配当金などによる収入、キャピタルゲインは、資産の売買損益による収入です。前者は資産を保有していれば発生しますが、後者は資産を売却して初めて発生し、損を出すこともあります。
基本的に、キャピタルゲイン狙いの投資のみで生き残るのは非常に難しいです。金持ちになりたければ、最初はインカムゲイン(不労所得)を多く吐き出す資産を買っていき、財政基盤を強固なものにしていくのが先決です。
もちろんインカムゲインが多い資産であれば何でも良いというわけではなく、その資産が本当に利益を出しているのかを見る必要があります。
