今回は投資初心者のための「新NISA」についての質疑応答をしていきたいと思います。

 

 

私は投資の経験がありません。何から始めればいいのでしょうか?



まだ投資を始めていない方もたくさんいらっしゃると思いますので、まずは口座開設からお願いします。

SBIでも楽天でも、お好きなほうで口座を開設してください。

どっちがいいんだろう?という方は、SBI証券がおすすめです。

今は、マイナンバーカードや運転免許証をスマホで撮影してアップロードすれば、自宅で口座開設ができます。

どこにも行かなくてもできるのはとても便利ですね。

 

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自分で投資先を決める自信がない



これも初心者に多いですね。

初心者の方は、「何に投資したらいいのかわからない」「どこに投資したらいいんだろうという理由で、投資を始められない方が多いようです。

こちらについては何も考えずに全世界株式でOKです。

もちろん、相場に慣れている人であれば、個別銘柄を勉強して、自分なりの相場観で絞り込むこともできますが、初心者はそんなことはできませんし、する必要もありません。

だから、よく「アメリカがいい」「中国がいい」「日本がいい」と考える人がいますが、いくら考えても答えは出てきません。

初心者であろうとなかろうと、絶対に答えは出ません。

自分で決めなければいけないと思うかもしれませんが、そんな必要はないのです。

世界にはたくさんの国があり、それぞれの国で投資できる会社があります。

世界中の企業に投資する、そうすると過去に何が起こったかというと、過去30年間の平均リターンは年率8.3%です。

この8.3%というのは、ほとんどの人にとって非常に高い数字です。

というか、高いはずです。

もちろん、米国で10%など、投資対象を絞ればもっと良いリターンが得られたケースもありますが、先のことは分かりません。

もちろん、30年間ずっと8.3%という話ではありませんが、仮に全部買っていたとしても、これだけ十分なリターンを得ることができたと思います。

これから投資を始めようとする人は、預貯金より少しでも多く儲かればいいと思って始めると思いますが、それなら各国の株を買うだけで十分です。

世界各国の株を買うということは、世界経済の恩恵を受けるということです。

特定の国や地域に注目すると、その国の経済が成長するかどうかを気にしなければなりませんが、世界中の株を買えば、どの国の経済が成長するかは関係ないのです。

だから、初心者はグローバル株で十分です。

 

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一般NISAとつみたてNISAは開設しておいた方がいいですか?



つみたてNISAを開設しておけばOKです。

新NISAは2024年から施行されますが、その前の2023年には、一般NISAかつみたてNISAのどちらかしか開設できません。

開設をしていた方がいいですし、どちらを開設するか迷ったら、つみたてNISAを開設すればいいです。

まず、一般NISAとつみたてNISAのシミュレーションをしたところ、つみたてNISAを利用したほうがいいという結果になりました。

120万円を5%で20年間運用した場合、どちらが良いかというシミュレーションをしました。

一般NISAの場合、非課税になるのは5年間だけで、6年目以降の15年間に増える利益は課税対象となるので、これを差し引いた金額が利益額となります。

一般NISAの場合、285万円という結果になります。

つみたてNISAの場合、40万円は20年間非課税なので、20年後の利益から課税対象の80万円にかかる税金を差し引く計算をしました。

そうすると、292万円という結果になりました。

ということで、20年間で7万円の差しかありませんが、「つみたてNISA」の方が良いという結果になりました。

どちらを作ればいいのかわからないという方は、「つみたてNISA」を利用するといいでしょう。

また、「つみたてNISA」で前項のグローバル株を購入することも可能です。

どれを選んでもいいのですが、現在のNISAを開設すると、2024年からの新NISAも同じ金融機関で自動的に開設されます。

イメージとしては、2023年に一般NISAやつみたてNISAを開設しておけば、2024年に新NISAを開設することができるということです。

2024年から投資を始めたい場合は、NISAを開設して放置しておけばいいのです。

 

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私はお金に余裕がないから、みんなと同じように投資できない



こういう方もいらっしゃると思います。

「そんなにお金がないから投資にちょっと抵抗がある」という方もいらっしゃるかもしれませんが、全く問題ありません。

慣れるまでは100円から投資できます。

2024年から始まる新NISAの年間投資限度額は360万円と、かなり大きいです。

360万円という枠はありますが、今は100円から投資信託を買うことができます。

100円以上の1円単位、例えば105円とかで買う人は少ないと思いますが、そういう買い方もできます。

投資初心者の方には、「儲けること」と「慣れること」のどちらかを優先してほしいということを理解してほしいです。

儲けようとすると、何に投資するか、いつ買うかということにこだわりすぎてしまい、失敗するパターンになります。

例えば、世界株はこの30年間、毎年8.3%ずつ上がり続けていますが、それでも皆さんの周りには投資で失敗している人がいると思います。

もし彼らが世界株を買ってずっと放置していたら、勝っていたかもしれません。

何で損してしまっているかというと、少しでも儲けようと思っていろんなことをやってsいまうのです。

結局、失敗して、その結果、儲かりません。

だから、儲けようと思っても儲からないので、それに慣れる必要があります。

この慣れるというのは、価格変動にとにかく慣れてください。

今まで貯金しかしてこなかった人は、価格変動に慣れていないので、価格変動が怖いと思うかもしれません。

これを恐れていると、株価が下がっているのに売ってしまうということになりかねません。

とにかく、慣れることを最優先にしてください。

ある程度慣れてきたら、儲ける方に軸足を移していけばいいのですが、世界の株式市場は放っておいてもそれなりに儲かるものなのです。

それで十分だと思う方は、ぜひ放置できるメンタリティを作ることを最優先にしてください。

 

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すでにNISA以外で運用している



答えはこちらです。

ぜひ、勉強して投資を見直し、新NISAのみにシフトしてください。

保険やFX、暗号資産に投資している方も、少なくないと思います。

また、証券会社が提供するファンドラップなどに投資する方もいらっしゃいますが、基本的には新NISAだけで良いと思います。

以下は先ほど紹介した金融商品の簡単な比較です。

 

手数料の比較

新NISAの場合、ネット証券でインデックスファンドや投資信託を買うと手数料が無料になります。

株を買うときは、多少手数料がかかりますが、気にするほどではないと思います。

保険の場合は、手数料がかなり高くなります。

ファンドラップは、投資信託の運用手数料の他に、もう1つ年会費がかかるので、中くらいです。

FXや暗号資産などは、方法によっては非常に安い手数料もありますが、暗号資産は取引によって手数料がかなり高くなるので、低~高になります。

例えば、iDeCoや企業型確定拠出年金は、手数料が無料です。

 

売却時の税金は非課税なのか?

新NISAとiDeCoは非課税です。

ただし、iDeCoの場合、売却は非課税ですが、そのお金は所得となり課税されますので、その点は注意が必要です。

保険、ファンドラップ、FX、暗号資産などは課税対象です。

 

商品ラインナップはどの程度?

新NISA、FX、暗号資産、iDeCoの投資対象はかなり豊富なラインナップになっています。

先ほど紹介したSBI証券では、2,000本以上の投資信託や株式投資を行っているので、投資先の選択肢は豊富です。

ファンドラップ会社では、投信の取り扱いが豊富なところもあります。

保険商品は限られていて、多くても10商品程度しか扱っていない会社もあります。

その中から選ぶ形になっているところがほとんどだと思います。

 

投資額の上限はいくらですか?

保険、ファンドラップ、FX、暗号資産に好きなだけ投資することができます。

新NISAとiDeCoの上限額は、自営業の方は81万6000円、iDeCoは職業によって上限額が異なります。

新NISAの場合、誰でも一律360万円という制限がありますが、年間360万円以上投資したい人はそれほど多くないはずです。

ですから、新NISAで十分だと思います。

他の投資方法と比較しても、新NISAは審査に優れていますので、他の投資方法を利用するメリットはほとんどありません。

特に初心者の方は選択肢を絞るのが難しいので、新NISAでグローバル株を買うのが今のところベストな選択だと思います。

 

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知らない間に銀行でNISA口座を開設していた



こういう方、結構いらっしゃいますよ。

まず、銀行に確認してください。

その銀行にNISA口座があるかないかを確認する必要があります。

もし、銀行にNISA口座があることがわかったら、その銀行に買いたいものがあるかないかによります。

ない場合は、金融機関を変更することができます。

2つのパターンがあります。

2023年のNISAをまだ使っていない場合

2023年のNISAをまだ使っておらず、1円も使っていない場合は、2023年のNISAを変更することができます。

その場合、9月30日までに手続きをする必要があります。

そうすれば、2023年から金融機関の変更が可能になります。

 

すでに2023年のNSAを1円以上利用している場合

すでに2023年のNISAを1円以上利用している場合は、もう2023年のNISAを変更することはできません。

2024年から新しいNISAが始まるので、まだ変更は間に合います。

その場合、10月1日以降でないと手続きができないので、2023年10月1日以降に手続きをして、2024年からの新NISAを自分の好きな金融機関で開設するようにしましょう。

 

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まとめ



投資初心者が2024年までにやっておくべきことをお話ししました。

また、メンタルな部分についてもお話させていただきましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。

新NISAは、非課税期間や投資要件が撤廃されるなど、とても良い制度だと思いますので、皆さんも上手に活用して、お金の心配のない未来をつくってくださいね。

 

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引用元:【新NISA】投資初心者が2024年までにやっておくべき6つ・・・