木王星(陰-)の人生 独裁者マルコス元大統領の妻イメルダ婦人(2)


こんばんは。0学鑑定士 岡村美稚です。

前回に続き,木王星(陰-)の人生 独裁者マルコス元大統領の妻イメルダ婦人を取り上げて,彼女の人生をさらに追求していきます。


★イメルダ・マルコス(元大統領夫人)
・木王星(陰-)巳年生まれ

イメルダ2.jpg0学鑑定士 岡村美稚のブログ

○1952年(辰・清算年)23歳。イメルダは憧のマニラに出た。銀行に勤めながら、フィリピン女子大音楽部の聴講生として歌のレッスンに励んだ。
 
○そのころ、ミス・マニラ・コンテストに出場した。最初、コンテストではイメルダは準ミスだった。結果に不満な彼女は市長に直談判に行くのだ。
「どうして私じゃないの? ミスに選ばれた娘には、有力者の後ろ楯があったんじゃないの!」
そうねじこまれた市長は、イメルダをミスに選んだ。すると今度は、先にミスに選ばれていた女性から文句が出た。結局、その年はミス・マニラが二人出ることになった。
 
○その顛末が新聞に掲載された。その記事を興味深く読んでいたのが、当時36歳、下院議員のフェルナンド・マルコスである。イメルダの美しさと、家柄の良さ、そしてミス・マニラ騒ぎで見せた意志の強さに魅かれたのである。

○イメルダの勤める銀行まで押しかけて行き、「結婚してくれれば、あなたは大統領夫人になれる」とダイヤモンドを毎日一個ずつ、十一日間欠かさずに、贈り続けた。あるときは、札束を「僕の財産のほんの一部です」ともってきたりした。
 

○大きく心が揺らいだイメルダは、当時不倫していた妻子持ちのナクビルからマルコスに乗り代えたのだ。イメルダ二24歳、マルコス36歳。
 

○しかし、イメルダは結婚直後に、大きな失望を味うことになる。夫には、三人の愛人と四人の子どもがいたのだ。イメルダはアメリカの精神科医の相談を受けなければならなかったほどだ。
「離婚するか、現実を受け入れるか」真剣に悩んだ末に、イメルダは後者を選んだ。もはや、後戻りはできなかった。


※木王星(陰-)の人は,「お金持ちが好き」なのです。ですので,彼女は,マルコスさんに愛人が居ようが,金持ちだったので結婚を決意したはずです。

○1965年(巳・開拓年)マルコスはついに大統領選に出馬した。
イメルダは夫とともに遊説に出かけた。フィリピン中を旅して、演説し、歌を歌って応援した。
「百万票は彼女の力だ」
とマルコスが言ったほど貢献した。
 
●マルコスは大統領になると、二人は自らの王朝を築いて私腹をこやした。

・近親者を次々と政府の要職につけた。
・日本企業などからリベ-トを受取った。
・援助資金までも懐に入れた。
・賭博の収入も召しあげた。
・マフィアとの黒い癒着も噂された。
・スイスの隠し口座に公金を送って我が物とした。
・ニュ-ヨ-クの不動産を買いあさった。
 

●1983年(亥・再開年)の夏、政敵のアキノ氏がマニラ空港に着いた。数人の兵士が彼を機内から連れ出し,タラップを降りる寸前に、アキノ氏は後頭部を撃たれて即死した。マルコス関与が噂された。
 
○この事件をきっかけにして、反マルコス政権の気運がいっせいに吹き出し。暗殺されたアキノの未亡人コリ-が激烈にマルコスを糾弾した。民衆も反マルコスに立ちあがった。フィリピンは革命に成功した。

●1986年(寅・背信年)二月、大統領選挙はアキノ未亡人のコリ-が劇的な勝利を飾った。イメルダっは昔と同じように長い黒髪をたばねて胸の開いたドレスをまとい囁くような声で「殿方と張り合おうだなんて可愛げのない女」と嘲笑した。
 
○フィリピンに起こった民衆革命で(二月革命)、マルコス大統領一家は国外に逃亡した。残されたマカラニアン宮殿には、

・天蓋つきの巨大なベッド。
・高価な3000足の靴
・500着のブラジャ-やガ-ドル類
・数え切れないほどの香水

が散らばっていた。まさにマルコス王朝の夢の後、という実体をさらけだした。

イメルダの靴.jpg0学鑑定士 岡村美稚のブログ

※この1986年は「寅年」で,イメルダさんにとっては「背信年」ですので,すべてが明るみに出てしまう年なのです。彼女が,しでかした私利私欲の事柄は,暴露され,国外追放となったのです。

○1989年(巳・開拓年)九月に、マルコスが死去。

○イメルダはマルコスの膨大な不正資金作りに共謀したかどで、アメリカ連邦地裁の被告席に立たされた。すべての訴因に対して、イメルダは弁明を,こう繰り返した。さも哀れそうに・・。

「私は全力をあげて夫を助けてきました。なのに私たちは国を追われて、家も名声も奪われてしまいしました・・・」

「かつて私はファ-ストレディでのイメルダでした。いまは剥奪されたイメルダです」

○1991年(未・決定年)十二月に、イメルダが亡命先のハワイからフィリピンに帰国。

「美しくあることが国民への使命と信じている」
「私は国民の母よ、貧しい人たちを助けたのよ」

とイメルダは得意のパフォ-マンスを発揮して演説した。

イメルダ怖い.jpg

以上が,イメルダが「夫の威を借りて、自らも政治的実権を振るった」姿です。

木王星(陰-)の人は,本来「石橋を叩いても渡らない」と言われるぐらいに,慎重なのです。真面目でこつこつと努力する星でもあるのです。

職人やアーテスト,事務系などきちんと仕事が出来る人なのです。しかし,一旦「権力」を握ると,自分の私服を肥やし,親族で固めてしまう,独裁者となりやすいのです。

サポート役や助言者の立場なら,きちんとした性格なので,適役なのですが・・・。


イメルダさんも,ご覧の通り,権力を握ってしまったばかりに,このように私服を肥やしてしまったのです。自分の親族を優先するために,能力のある人を蹴落とす事も平気でする事もあるのです。


イメルダさんの帰国した様子からみて,彼女は全く反省していない事がわかります。また,彼女は「女優肌」なので演技も上手なのです。彼女は,自分を哀れそうに見せるのも得意なのです。

どの星でも権力を握ると独裁者になりやすいのですが,そのパターンが違っているのです。

男性の皆さん。女性を外見だけで判断すると,痛い目に遭いますから,要注意ですね。


では・・・また乙女座ぴかぴか(新しい)