山梨百名山、八ヶ岳(赤岳)の登山 | オカポンのブログ

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岡本 誠 OKAMOTO Makoto

山梨百名山の八ヶ岳の赤岳(2899m)に登りました。8月11日に真教寺尾根から赤岳に登り、赤岳天望荘に一泊。12日は権現岳に登り観音平へ下りました。赤岳の技術的難易度はD。手を使う岩場や不安定なガレ場が数多くあり、厳しい山の一つでした。それだけに満足度も大きい登山でした。


8/11 6h4m 9:47-15:51  8/12 11h17m 6:03-17:20 計17h21m
標高 2899m 高度 1894-2891-1568m 差 8/11 997m 8/12 -1323m 上り1679m 下り2007m
サンメドウズ-真教寺尾根-赤岳-赤岳天望荘-赤岳-権現岳-青年小屋-観音平 
5ブラボー
 

山梨百名山のグレーディング



計画
9年前、山梨に引越してから山梨百名山に登っている。今年から百名山すべての登頂を目指し、毎週のように登山をしていて、これまで54座をクリアした。また日本百名山にも興味があり、老化による体力低下の前に、難易度の高い山に登りたいと思っていた。

今年のお盆休みは10連休。連休前半で北アルプスの槍ヶ岳へテント泊3日間で登る計画を立てていた。しかし台風の上陸のため槍ヶ岳登山は中止した。その次の案に八ヶ岳があり、山小屋に泊まる2日間を考えていた。8月10日にスマホのアプリの登山天気で、8/11~12の赤岳の降水量と風速の予報を見て、登山の準備を開始した。
登山天気
 

八ヶ岳の赤岳、権現岳、編笠山は、山梨百名山に入っている。今回の登山で3座をクリアすることを考えた。
コロナ禍で多くの山小屋が休業するなか赤岳天望荘は営業しており、Webフォームから予約宿泊予約してOKのメールが返ってきた。
赤岳天望荘 


スマホアプリの山と高原地図の八ヶ岳2021年度版で、ルートを検討する。


ネットで赤岳の登山情報を調べるが、長野県茅野市の美濃戸口から登った報告ばかりで、山梨県北杜市側からの報告が少ない。今回のルートの技術的難易度はDで、長野県側から登るより難しいルートだった。

登山口へのアプローチ
登り口と下り口の場所が異なるので、公共交通を使うこととした。まずは中央本線で甲府から小淵沢へ行く。進行方向右側に富士山が見えて驚いたが、中央本線は北北東へ伸びていて、かなり蛇行している。

 

小淵沢から小海線で清里まで行く。車内に運賃箱があったが、清里駅ではSuicaが使えた。

 


清里のコンビニで昼のおにぎりと補給食を買う。水は2Lの給水袋を既にリュックに入れてある。


清里ピクニックバスでサンメドウズ清里まで行く。Suicaが使えて500円。


スキーリフトに乗って高度を稼ぐ。1900円。赤岳と山小屋が先に見えた。


スキーリフトを降りると清里テラスという展望台になっている。富士山も見えた。


真教寺尾根から赤岳へ
登山開始。9時47分。


賽の河原。

 

尾根の山道が続く。

 

急登を前に平地で昼食。帽子をヘルメットに替える。11時52分。


岩場が次々に現れる。


登りですれ違った人は20人ほど。単独が半分以上。
 


鎖場も現れる。但し、鎖を使わなくても登れる。


地図には事故多い、とあった。


振り返ると登ってきた尾根が見える。


岩場はまだまだ続く。体を押し上げる時に頭を岩にぶつけたがヘルメットに救われた。


花の写真を撮って休憩。


真教寺尾根分岐に到着。


雲がかかってくる。


梯子の登場。鎖とは違い、安定して楽に登れるので助かる。


頂上に近づくと、ガレ場と岩場ばかり。


頂上が見えた。


赤岳に登頂。標高2899m。15時6分。


頂上近くの赤岳山荘は、コロナにより営業自粛。


赤岳から180m下、標高2722mの赤岳天望荘へ向かう。

 

赤岳天望荘
赤岳天望荘に到着。15時53分。


受付で、宿泊代(夕食・朝食)12000円と弁当代1000円を払う。


山小屋は斜面に建てられていて、階段やトンネルがある。迷路。


大部屋の二段ベッド。10人部屋で6番目に到着。よってベッドは上段。

1泊2千円程度のゲストハウスのような感じ。但しシャワーとコンセントはない。

 

リュックに入れた2Lの給水袋は半分になっていた。


短パンと翌日のスポーツシャツに着替え、ウインドブレーカーを羽織った。室内は暖房が入っていた。気温は、最高12.7度、最低7.5度。


食堂と談話室のコンセントを使い、Polar Ignite Watch、デジカメ Lumix TX2、スマホ UMIDIGI Power3 の3台の充電を行う。Polarはバッテリー切れでGPSは止まっていた。


コーヒーは飲み放題。砂糖とクリームをたっぷり入れて飲む。最高にうまい。


夕食は17時からと17時45分からの2班に分かれていた。コロナ対策。


標高2899mで、食べられる食事はごちそう。普通に美味しかった。


山荘からの景色。


日没は18時43分。


夜は21時に消灯。気づかなかった。2時頃、トイレに行く。ヘッドライトを赤灯にして移動した。


赤岳から権現岳へ
4時に点灯。着替えて5時半から朝食。

 

お弁当も受け取る。

 

6時に出発。外はガスっている。高い山では一般的な天気。雨は降っていない。


再び赤岳へ登る。急勾配のガレ場と岩場。

 

次に権現岳へ向かう。


石に書かれた白い丸が目印。これがないと方向がわからない。


絶壁のトラバースが続く。

 

急斜面のガレ場。とても歩き辛かった。


振り返ると厳しい岩山。よく下りてきたと思う。

 

樹木がある尾根が見えてきてほっとする。


ウインドブレーカーを脱ぎ、ストックを取り出す。


平和な登山道。しかしこの後にまた厳しい岩場が現れる。


キレット小屋。こちらも休業中。9時30分。

 

休憩の登山者と会話。権現岳までは厳しい岩場があり大変だ、と言われた。赤岳頂上からここまで2時間半。地図のコースタイムは1時間10分。倍以上かかっている。日没までに下りれるか不安になる。


厳しい尾根道が続く。


追悼の標や碑がある。遭難して亡くなったのだろう。さらに気分が落ち込む。


地図にあった長いハシゴ。61段ある。地面から離れていて少しグラつく。


権現岳に到着。11時27分。コースタイムから3割遅れ。ペースは少し挽回していてほっとする。山頂の標識があまりにも貧弱。


権現小屋は休業中。


観音平へ下る
編笠山、青年小屋を目指す。厳しい岩場が続く。


年配の登山者に追い越されたが、暫くしたらもう先の頂きを登っている。ペースが倍ぐらい速いように思う。


ノロシバと青年小屋が見えた。先の登山者もまた見えた。


森林の登山道になる。

 

青年小屋とその先の編笠山が見えた。編笠山も山梨百名山なので登る計画だったが、天気が下り坂なので、今回はパスした。


青年小屋に到着。13時6分。


バイオトイレを使う。適当な小銭がなく500円を箱に入れる。


ペットボトルを2本購入。800円。レモネードはその場で飲み干し、アクエリアスは給水袋に注入した。

 

観音平を目指し、岩がゴロゴロした森の中を歩く。


予報通り雨が降ってきて、デジカメやスマホや財布をビニール袋に入れ、リュックカバーもかけた。
登山中はワイヤレスBluetoothイヤホンを左耳に突っ込んで、Podcastを聴いている。またスマホアプリのヤマレコのスピーチ機能で、10分おきに時刻と標高を聞いている。イヤホンのバッテリーが無くなり、右耳のイヤホンに付け替えた。

 

苔が美しい。


年配の登山者に追い越されたが、額から血が出ていた。滑って岩に頭をぶつけたとのこと。自分はペースは遅いが一度も転倒しなかった。これは重要だと思う。
押手川という平坦な所に小学生を含む家族連れがいた。彼らにも追い越された。


ストックを岩の間に挟み、折れてしまった。3年半使ってきたが、下りでは体重をかけてバランスを取ることもあったので、金属疲労が溜まっていたのだろう。よくもってくれた。ストックが1本になったのでペースはさらに落ちる。


笹薮の道になってもなかなか到着しない。雨が降って空は暗くなり、体力、脚力が尽きかけてくる。とても辛かった。


観音平の登山口・駐車場に到着。17時20分。


登山ポストの屋根の下でタクシーを呼ぶ。リュックカバーを外し、雨傘を取り出す。


タクシーは20分で来た。小淵沢駅まで3890円。


疲労困憊。甲府まであずさ特急に乗る。甲府から自宅までもタクシー。
 


帰宅後、リュックを開けたら弁当が出てきた。一日中、空腹は感じなかった。しかし弁当を食べる余裕もなかった。風呂に入った後、ゆったり食べたお稲荷はとても美味しかった。


以上