水戸ホーリーホック事件簿 ファイル③
数日前までの暑さはどこへやら。
急に寒さが顔を出した10月のある日...
練習を終え、クラブハウスの役割も果たしている寮へと戻ると、チームの営業の方が階段下で選手の帰りを待ってくれていた。
「お疲れ様です。お疲れのところ申し訳ありませんが、ポスターにサインをお願いします。」
見ると、机の上に全員の顔写真が入ったポスターが置いてあった。
「冷えちゃうので、先にシャワー浴びてきていいですか?」
そうお願いする岡本に、営業の方は優しい笑顔で、
「もちろん。」
と返してくれた。
部屋に戻った岡本、練習着を脱ぎ、洗濯カゴにいれ、裸にバスタオルを巻き、3階の部屋から1階のシャワーへと向かう岡本。
階段も残り3、4段となったところで、さっきポスターのあった机の方を見ると、営業の方は見当たらない。
代わりにさっきはいなかった、紫のバスタオルを巻いた、風呂上がりらしき男が机に向かって立っていた。
この光景を見た岡本は、何の習性かは自分でも理解できなかったが、一瞬のうちに無意識で、足音を潜めていた。
これがいわゆるシックスセンス、第六感なのかもしれない。
ゆっくりと近づいていくと、この男、何やらポスターにマジックで何かを書いている。
それが何かを見ようと、岡本がポスターを覗き込もうとした瞬間!!
その男はこちらに気づき、一瞬のうちに反転し、階段を駆け上がっていった...。
嫌な予感がした、岡本。
恐る恐る、全員の顔写真入りポスターに目をやる。
多くの選手の写真のところにサインがしてある。
ポジション順に顔写真が並んでおり、GK→DF→MF、そして岡本の視線がFWに入り、少しいったところで、岡本の眼球は釘のように一点に打ち付けられた...
!?( ̄O ̄;)
!!((((;゚Д゚)))))))
...(。-_-。)
起こった出来事が頭の中で一本の線となる。
次の瞬間!
岡本はバスタオルを身体から剥ぎとり、生まれたままの姿で3階目指して、ひた走る!!
短くて太い、醜い脚を駆使し、三階に駆け上がる岡本!!
(って、誰の脚が醜いだ!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3)
目的は...
そう。
紫のタオルを巻いたあの男を血祭りにあげるため。
そして、その男とは...
ま、まさか!!Σ(゚д゚lll)
前回は犯人特定の立役者となった子供探偵、小澤司。
ミイラ取りがミイラに...。
何て憎たらしい笑顔...。
小澤のいる部屋を突き止め、勢いよく部屋に飛び込む岡本。
部屋に飛び込むと、布団の上でうつ伏せになり、携帯ゲームに興じる男。
怒り狂った岡本は、うつ伏せの男の上に馬乗りになり、狂気に満ちた目で男を見下ろす。
ヤバイ!!
そんな言葉が聞こえてきそうな、100点満点の表情。
しかし...
残酷な事に、この場合の100点満点は、自分の罪を100%認めてしまう事を意味する。笑
が、しかし、
「ポスターに落書きしたのはお前だろ!?((((;゚Д゚)))))))」
と、問い詰める岡本に対して、俄かに表情を変え、一転して不敵な笑みを浮かべた小澤の口から発せられた言葉は...
「ん?証拠は?♪(´ε` )」
怒りに震える岡本を茶化すような、わざと可愛こぶった声でそう問い返す小澤。
「くっ...」
心の中で一瞬怯む岡本。
しかし、ここで怯んだら目の前にいる犯人を捕まえられない。
そう判断した岡本は、怯んだ様子を微塵も見せず、ある賭けに出る。
小澤の言葉に続いて、間髪いれずにこう答えた。
「お前が書いてる時、真後ろで落書きの一部始終をしっかりと見させてもらっていたんだよ。」
もちろんそんな事実はない。
目の前の犯人であろう男を捕まえるための、とっさに思いついたギリギリの駆け引き。
自身に満ち満ちた表情で、小澤の反応を待つ岡本。
小澤の口から言葉が発せられるまでの数秒...いや、コンマ数秒が数時間にも感じられた。
そして、小澤の口から発せられた言葉は...
「くそぉ~見られてたかぁ~(>人<;)全然気がつかなかったぁ~(*_*)
」
12時36分、犯人自白、逮捕ぉ!!笑
一世一代の勝負に勝った岡本、心の中でガッツポーズならぬ、大仏ポーズ!
...って、するかい!ヽ(´o`;笑
この後、寮中に小澤の叫び声が響き渡った事は言うまでもありません。
そして、自分が鎌をかけられたとも知らずに犯行を自白した小澤は、このブログを更新することによって、その事実を知る事となる。笑
新たな犯人の登場によって、俄然危険度を増した水戸ホーリーホック。
岡本に気の休まる暇などないようです。
今後とも捜査へのご協力をお願いいたします( ̄^ ̄)ゞ
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急に寒さが顔を出した10月のある日...
練習を終え、クラブハウスの役割も果たしている寮へと戻ると、チームの営業の方が階段下で選手の帰りを待ってくれていた。
「お疲れ様です。お疲れのところ申し訳ありませんが、ポスターにサインをお願いします。」
見ると、机の上に全員の顔写真が入ったポスターが置いてあった。
「冷えちゃうので、先にシャワー浴びてきていいですか?」
そうお願いする岡本に、営業の方は優しい笑顔で、
「もちろん。」
と返してくれた。
部屋に戻った岡本、練習着を脱ぎ、洗濯カゴにいれ、裸にバスタオルを巻き、3階の部屋から1階のシャワーへと向かう岡本。
階段も残り3、4段となったところで、さっきポスターのあった机の方を見ると、営業の方は見当たらない。
代わりにさっきはいなかった、紫のバスタオルを巻いた、風呂上がりらしき男が机に向かって立っていた。
この光景を見た岡本は、何の習性かは自分でも理解できなかったが、一瞬のうちに無意識で、足音を潜めていた。
これがいわゆるシックスセンス、第六感なのかもしれない。
ゆっくりと近づいていくと、この男、何やらポスターにマジックで何かを書いている。
それが何かを見ようと、岡本がポスターを覗き込もうとした瞬間!!
その男はこちらに気づき、一瞬のうちに反転し、階段を駆け上がっていった...。
嫌な予感がした、岡本。
恐る恐る、全員の顔写真入りポスターに目をやる。
多くの選手の写真のところにサインがしてある。
ポジション順に顔写真が並んでおり、GK→DF→MF、そして岡本の視線がFWに入り、少しいったところで、岡本の眼球は釘のように一点に打ち付けられた...
!?( ̄O ̄;)
!!((((;゚Д゚)))))))
...(。-_-。)
起こった出来事が頭の中で一本の線となる。
次の瞬間!
岡本はバスタオルを身体から剥ぎとり、生まれたままの姿で3階目指して、ひた走る!!
短くて太い、醜い脚を駆使し、三階に駆け上がる岡本!!
(って、誰の脚が醜いだ!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3)
目的は...
そう。
紫のタオルを巻いたあの男を血祭りにあげるため。
そして、その男とは...
ま、まさか!!Σ(゚д゚lll)
前回は犯人特定の立役者となった子供探偵、小澤司。
ミイラ取りがミイラに...。
何て憎たらしい笑顔...。
小澤のいる部屋を突き止め、勢いよく部屋に飛び込む岡本。
部屋に飛び込むと、布団の上でうつ伏せになり、携帯ゲームに興じる男。
怒り狂った岡本は、うつ伏せの男の上に馬乗りになり、狂気に満ちた目で男を見下ろす。
ヤバイ!!
そんな言葉が聞こえてきそうな、100点満点の表情。
しかし...
残酷な事に、この場合の100点満点は、自分の罪を100%認めてしまう事を意味する。笑
が、しかし、
「ポスターに落書きしたのはお前だろ!?((((;゚Д゚)))))))」
と、問い詰める岡本に対して、俄かに表情を変え、一転して不敵な笑みを浮かべた小澤の口から発せられた言葉は...
「ん?証拠は?♪(´ε` )」
怒りに震える岡本を茶化すような、わざと可愛こぶった声でそう問い返す小澤。
「くっ...」
心の中で一瞬怯む岡本。
しかし、ここで怯んだら目の前にいる犯人を捕まえられない。
そう判断した岡本は、怯んだ様子を微塵も見せず、ある賭けに出る。
小澤の言葉に続いて、間髪いれずにこう答えた。
「お前が書いてる時、真後ろで落書きの一部始終をしっかりと見させてもらっていたんだよ。」
もちろんそんな事実はない。
目の前の犯人であろう男を捕まえるための、とっさに思いついたギリギリの駆け引き。
自身に満ち満ちた表情で、小澤の反応を待つ岡本。
小澤の口から言葉が発せられるまでの数秒...いや、コンマ数秒が数時間にも感じられた。
そして、小澤の口から発せられた言葉は...
「くそぉ~見られてたかぁ~(>人<;)全然気がつかなかったぁ~(*_*)
」
12時36分、犯人自白、逮捕ぉ!!笑
一世一代の勝負に勝った岡本、心の中でガッツポーズならぬ、大仏ポーズ!
...って、するかい!ヽ(´o`;笑
この後、寮中に小澤の叫び声が響き渡った事は言うまでもありません。
そして、自分が鎌をかけられたとも知らずに犯行を自白した小澤は、このブログを更新することによって、その事実を知る事となる。笑
新たな犯人の登場によって、俄然危険度を増した水戸ホーリーホック。
岡本に気の休まる暇などないようです。
今後とも捜査へのご協力をお願いいたします( ̄^ ̄)ゞ
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