こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第92話「愛と憎しみの果てに!ヤマトノショウトク 対 怨魔」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

阿波(徳島県)の問題を解決した神武様達一行は、土佐(高知県)へ向かいます。

その途中、阿波(徳島県)と土佐(高知県)の国境を通る一行。

 

 

アチタケル「なんだ!あれは!?」

 

サルメノウズメ「土佐(高知県)側に黒い霧?

なんだか、どす黒い感じがするわね…」

 

神武「土佐(高知県)からただらならぬ気が立ち上っているな( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「なんなのじゃ?あの気は?」

 

ヤマトノショウトク「悪想念…とても悪い想念が土佐(高知県)を取り巻いているようです。

これは心してかからないと大変かも知れませんね。」

 

トサノリョウマ「俺の故郷の土佐(高知県)が…」

 

神武「いつ魔王マーラ軍との戦闘が起こるかわからん。

神の戦士に変身してから土佐(高知県)に入ろう( ・ω・)」

 

 

神の戦士の鎧を身にまとった神武様一行は、土佐(高知県)に入って行く。

他方、伊予(愛媛県)天狗岳(石鎚山)の魔王マーラの魔宮では…

 

 

マーラ「ぐぬぬ…神の戦士ども

我がマーラ軍・死天王の盗魔と欺魔を倒すとは…」

 

乱魔「マーラ様。盗魔と欺魔は、しょせんは、

窃盗や詐欺といった財産犯を起こさせるだけの大魔。

神の戦士どもなど、この乱魔が皆殺しにしてみせましょう!」

 

マーラ「乱魔よ。予定通り、作戦行動を開始せよ。

まあ、お前が出るまでもなく、神の戦士どもは全滅するであろうがなぁ。」

 

乱魔「はっ?どういうことでしょうか?」

 

マーラ「窃盗や詐欺を流行らせるのもいいが、

やっぱ、殺しや強盗、強姦が無いとつまんねぇよなぁ。

神武とスケヨリヒメ、そして神の戦士ども。

これから貴様らが相対する怨魔は、

我がマーラ軍でも、もっとも恐ろしい大魔。

自分たちの非力さに絶望しながら、のたうちまわって

死んでいくがいいさ。

くきょきょきょ!」

 

 

どうやら魔王マーラ軍で最も恐ろしい大魔が神武様達を待ち受けているようです。

さて、神武様達は、高知要塞に入り、土佐太守のソガベモトチカと会います。

高知要塞…

 

 

ソガベモトチカ「おお!トサノリョウマ!

それに、神武様やスケヨリヒメ様まで!

せっかく来ていただきましたが、

もう土佐(高知県)はわや(めちゃくちゃ)です!」

 

トサノリョウマ「ソガベモトチカ殿、落ちつけ。

いったい、土佐(高知県)では何が起こっているんだ?」

 

ソガベモトチカ「土佐(高知県)では、人々に憎しみが蔓延し、

殺人、傷害、強盗、強姦、放火といったあらゆる犯罪が公然と行われております。

取り締まりに出た土佐国府の兵達までも、狂ったように殺人を行い、

もう、このソガベモトチカでは収拾がつけられません。」

 

神武「そんなことになっているのか?

だが、我らは、なにごともなく、この高知要塞に入れたぞ( ・ω・)」

 

アコ「神武様。それは、みな、神武様達、神の戦士のみなさまが強いことを

知っているからです。

人々による暴力の被害は、強い者には向けられません。

自分よりも弱い者…女や子ども、老人などが被害を受けているのです。」

 

サルメノウズメ「私たちが神の戦士の鎧を着て武装して土佐(高知県)に入ったから、

私たちには攻撃を仕掛けてこないということ?」

 

アコ「今、この土佐(高知県)は大きな憎しみの感情に支配されています。

老いた親を息子が殴り、妻を夫が殴り、幼い子を母が殴る…

武器を持った兵は、民を殺し、その腹いせに、民は身近なより弱い者を攻撃する。

もう無法地帯のようになった土佐(高知県)は、各地で地獄絵図のような光景が

繰り広げられています!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「なんと…」

 

アチタケル「いったい、なぜ、そんなことになってしまったんだ?」

 

ソガベモトチカ「みなさま、土佐(高知県)を覆う黒い霧はご覧になりましたね?」

 

トサノリョウマ「ああ、あれはいったい何なんだ?」

 

ソガベモトチカ「あの黒い霧が出るようになってから、

人々はおかしくなったのです。

あれは、きっと魔王マーラの手の者のしわざです。」

 

ヤマトノショウトク「黒い霧…この土佐(高知県)を覆い尽くすような、

醜悪な悪想念が、今回の敵ということですか。」

 

 

憎しみが蔓延する土佐(高知県)。
人々は互いに傷つけ合い、奪い合う、人間の尊厳の無い世界…

人を人とも思わぬ悪行三昧が土佐(高知県)各地で繰り広げられています。

夫から暴力を受ける妻。親に虐待される子。憎しみ合い傷つけ合う兄弟。

隣人同士での殺し合い。日常茶飯事のように行われる強盗や強姦。

そこで起こっていることは、まさに無間地獄。

地獄絵図です。

そして、その地獄絵図を引き起こしているのは…

 

 

怨魔「憎しみ合え人間ども。

奪い合い、傷つけ合え。

そして、殺し合え。

貴様ら人間どもの憎しみや妬みの感情は、

どんな魔物よりも役に立つ。

永遠の無間地獄を生み出すためにな。」

 

 

マーラ死天王・怨魔!

 

 

怨念と恨みを操る大魔・怨魔は、悪想念で土佐(高知県)全土を多い、

様々な犯罪を引き起こしています。

特に家庭内で繰り返されるDVや児童虐待は、外からは見えず、

女・子ども達は地獄の苦しみを味わっています。

そして、被害を受けた者は、さらに弱い者を攻撃する。

そして、恨みや妬み、憎しみは次々と連鎖していきます。

まるで無間地獄のように…

 

 

女A「やめて!もう殴らないで!

何でも言うこと聞くから!お願い!」

 

男B「へっ。てめえの村のヤツは人間じゃねえ。

えらそうに人間みたいな口を利くんじゃねえ!」

 

女A「きゃぁ!な、なんで…こんな目に…?」

 

男C「てめえの村の男どもが、オラ達の村の女どもを犯していった。

責任とって、てめえがオラ達に犯されろ!」

 

兵士D「貴様ら!何をしておるか!」

 

男A「ちっ!兵士だ!逃げるぞ!」

 

男C「兵士に捕まったら、殺されっぞ!」

 

 

逃げていく男Aと男C。

 

 

兵士D「ちっ!逃げ足の速いヤツらめ。」

 

女A「助かりました。兵士様。」

 

兵士D「女ぁ!俺様は悪党どもを斬り捨てたかったんだぁ!

あいつら逃げちまったよ!

どうすんだ!こらぁ!責任取れや!」

 

女A「ひぃ!やめとくれ!あんた兵隊さんだろ!

誰か助けてぇ!」

 

 

女Aは兵士Dに犯されます。そして、兵士Dが立ち去った後。

 

 

女A「ちくしょう…この世には神も仏もいないのかい…」

 

 

女Aを小さな子どもが見ています。子どもを見つけて、子どもを叩き始める女A。

 

 

女A「このガキ!なに見てんだい!

見せもんじゃないよ!」

 

子どもE「びえ~ん!」

 

 

人々の心は闇に染まり、自分よりも弱い者を見つけては攻撃する。

怨魔による悪想念に取り巻かれた土佐(高知県)では、このようなことがいたるところで起こっていました。

神武様達は、高知要塞で情報の分析を行っています。

 

 

神武「これは酷いな…

民達も兵達も、互いに憎しみ合い、

暴力が吹き荒れている…」

 

アチタケル「これは…俺たちはいったい何と戦えばいいんだ?

まさか、暴力を振るった民達をみな倒していくわけにもいかんし…」

 

サルメノウズメ「しかも街中で起こることは目立つけど、

家庭内で起こっていることは、まったく外からはわからない。

各家庭では、より陰惨なことが起こっていると予想されるわね。」

 

トサノリョウマ「まさか我が郷土、土佐(高知県)がこんなことになるとは…

本当は、みな優しい者達のはずなのに…」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「なにか…打開策はないのであろうか?」

 

ヤマトノショウトク「人々の心が闇に支配されています。

その心の闇を作り出しているのは、この土佐(高知県)を覆う悪想念。

この悪想念を作り出している大魔を討つことが必要です。」

 

トサノリョウマ「しかし、その悪想念を作り出している大魔は姿を見せない。

魔王マーラ軍はいつもそうさ。

自分たちは、ほとんど姿を見せず、人々の心を操って、人々を苦しめる。」

 

ヤマトノショウトク「少し街に出てきます。」

 

神武「一緒に行こうか?ヤマトノショウトク。」

 

ヤマトノショウトク「いえ。私一人でけっこうです。

試してみたいことがありますので。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「わかったわ。ショウトク。

気をつけてね。」

 

 

ヤマトノショウトクは変身を解き、神の戦士の鎧を脱いで一人、高知の街に出ます。

ヤマトノショウトクが歩いていると、なにやら人だかりができています。

近付いてみると、一人の女が大勢の男に囲まれていました。

 

 

男F「みな、聞け!この女は、妻子ある男と不倫をしていたのだ!

姦通は重罪だ!みなで、この不倫女に石を投げ、懲らしめてやろうぞ!」

 

男G「不倫してたとは、クズだな!

この淫乱女が!」

 

男H「ふしだらな不倫女に制裁を!」

 

マリ「お、お許しを…ごめんなさい…

許して…」

 

 

不倫をしていたという女マリに石を投げつけようとする大勢の男達。

そこにヤマトノショウトクが声をかけます。

 

 

ヤマトノショウトク「おやめなさい。

その女性が何をしたというのですか?」

 

男F「この女は妻子ある男と不倫していたのだ!

他人の夫を寝取って家庭を壊す!

これは重罪だ!

よって、みなで石を投げ懲らしめるのだ!」

 

ヤマトノショウトク「よくわかりませんね。

あなた方は、不倫された妻の身内の者ですか?」

 

男G「身内じゃねえ!正義感に燃えてるだけよ!」

 

男H「ほんとは妻子あるくせに妻以外の女と寝る男も、

つぶしてやりたいけど、男は兵士らしいから怖いし…

だから、この不倫女に制裁を加えるんだ。」

 

ヤマトノショウトク「やはり、よくわかりません。

不倫は当事者の問題です。

不倫をされた妻がこの女性に復讐したいというのであれば、

わからなくはありませんが、

なぜ、関係の無いあなた方が、彼女に石を投げるのですか?

あなた方に彼女に制裁を加える権限があるのですか?」

 

男G「あんたは不倫した女をかばうのか!

不倫するような女は制裁を加えるのが正義だ!」

 

ヤマトノショウトク「正義?不倫の当事者でもないあなた方が、

この女性に石を投げ痛めつけることのどこが正義なのですか?

それはただの暴力でしかありません。

またなぜ不倫した女性だけを責めるのですか?

責めるのであれば、不倫した男性も同罪でしょう?」

 

男F「そ、それは…いや、女が不倫するのは重罪なんだ!

そういう風に神様が決めたんだ!」

 

ヤマトノショウトク「ほう?男は不倫をしても責められず、

女だけが罪を負う。そのようなことを言われる神様がおられるのですか?

初耳ですね。

神様は、男だけに自由を与え、女には自由を認めないようなことはありません。

もし、そのような教えをする宗教があるとすれば、それは間違った解釈です。

不倫の責任は、不倫をされた当事者が法に基づく損害賠償を請求するという方法で問われるべきです。

当事者でもないあなた方の暴力を正当化する理由にはなり得ません。」

 

男F「と、とにかく!この不倫女には石を投げて制裁を加えるんだ!」

 

ヤマトノショウトク「なるほど。わかりました。

では、こうしましょう。

あなた方の中で罪を犯したことがない者が

この女性に石を投げなさい。」

 

男F「えっ…」

 

男G「罪のない者…」

 

男H「オラ、エッチなことばかり考えてるから、

罪深いだぁ…」

 

 

罪を犯したことがない者が石を投げよというヤマトノショウトクの言葉を聞き、

年長者から手に持っていた石を地面に落とし、次々と立ち去っていきます。

 

 

男G「お、俺様は罪なんて…」

 

ヤマトノショウトク「では、あなたは罪を犯したことが無いと自信を持って

石を投げられますか?」

 

男G「ちぃ!バカバカしい!やってられるか!」

 

 

最後の男も石を投げることは出来ず立ち去っていきました。

こうして、誰も石を投げることはできませんでした。

…この話、新約聖書のイエス・キリストの行いで出て来るエピソードそのまんまねぇ。

ヤマトノショウトクは、仏教じゃなくてキリスト教の教えを広めるのかしら?

まあ、根本的なところでは正しい信仰ってのは、共通してるから、まっ、いっか。

さて、ヤマトノショウトクは、高知の街で人々に説法を始めました。

 

 

ヤマトノショウトク「憎しみからは悲劇しか生まれません。

あなたがたは救われます。

いえ、あなた方には、本当は生きる力があるのです。」

 

マリ「生きる力…私のような非力な女にも生きる力があるのでしょうか?」

 

ヤマトノショウトク「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)。

この世界に生きる人々は誰一人として尊いものなのです。

もちろん、あなたも一人の人間として尊いのです。」

 

マリ「しかし、現実のこの世は、あまりにも苦しいものです。

尊いと言われても、私のような知恵も力も無いものには何もできません!」

 

ヤマトノショウトク「一切皆苦(いっさいかいく)。

人生の現実は、自分自身を含めて、

自分の思うとおりにはなりません。だから苦しいのです。」

 

マリ「それでは、やはり人生は苦しいものなのですね!」

 

ヤマトノショウトク「諸行無常(しょぎょうむじょう)。

世の中のすべては移り変わります。

何一つ確かなものはありません。

富、名声、健康や愛する人の命も永遠に続くことはありません。

逆に苦しみも永劫に続くことはありません。」

 

マリ「それでは、いったいどうすれば、幸福を感じられるのでしょうか?」

 

ヤマトノショウトク「諸法無我(しょほうむが)。

すべての物事は影響を及ぼし合う因果関係により成り立っています。

他との関係することなく独立して存在するものなどありません。

世の中とはそのような絶妙なバランスの上に成り立ちます。

まずは自らが生かされている存在であることを自覚しましょう。」

 

マリ「生かされている存在…」

 

ヤマトノショウトク「涅槃静寂(ねはんせいじゃく)。

怒りとは自らの心が生み出しているものです。

そして、その原因となっているのは、疑い、

誤ったものの見方、プライドや誇り、欲望などの煩悩です。

そうした煩悩を消し去り、安らかな心を持って生きることこそが、悟りの境地なのです。

あらゆる現象に一喜一憂することなく、心が安定した状態でいられれば、

結果として人は幸せに生きることができます。」

 

マリ「しかし…私のような力も知恵も無い者には、そのような悟りの境地に

達することなど、夢のまた夢でございます!」

 

ヤマトノショウトク「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)。

無限の恵みをもたらす仏様に帰依します。

難しけえれば、この念仏だけを覚えておけばかまいません。

無限の恵みをもたらし、あなたを生かしてくださっている仏様に感謝する。

それだけを理解していれば、人は心穏やかに、幸福になれます。」

 

マリ「ナムアミダブツ…ナムアミダブツ。

ああ!ありがとうございます!ヤマトノショウトク様!」

 

 

不倫をしたと石を投げられそうになったマリを始め、高知の人々の多くが、

ヤマトノショウトクの仏の教えを聞き、それまで自分たちがこだわってきた争いの種となるものが、

争うようなものではないことを理解します。

怨魔の悪想念により殺気立った目をしていた人々の心が穏やかに変化していきます。

すると、土佐(高知県)を覆い尽くしていた黒い霧も、しだいに晴れていきます。

 

 

怨魔「バカな!人間どもの憎しみや妬みの感情が消え、

私が放った悪想念が打ち消されていく!

人間どもが仏に帰依し、我が魔を打ち払ったというのか!」

 

パンドラ「怨魔さん。手を貸そうかしら?」

 

怨魔「パンドラ殿。ハルマゲドン親衛隊も来てくださったのか。

もはや、ヤマトノショウトクらを我らの魔力で叩き潰しましょうぞ。」

 

パンドラ「ハルマゲドン親衛隊!久々の出番よ!

高知の街をぐちゃぐちゃに壊滅させてやるわよ!」

 

URメフィストフェレス「出陣!」

 

 

突然、全国の大空のスクリーンにハルマゲドン放送局の中継が始まる。

なんか、ひさびさねぇ。

 

 

キョウメ(@大坂)「久しぶりのハルマゲドン放送局の中継や!」

 

ミヤコ(@大坂)「魔王カーリーの封印が解けてもこの放送、見られるんやなぁ。」

 

キョウスケ(@大坂)「大魔王ハルマゲドンが倒れない限り、

魔王軍の封印が完全に解けたわけじゃないってことらしいっす。」

 

 

高知の街

 

 

マリ「魔王軍が来たの!?」

 

ヤマトノショウトク「どうやら、そのようですね。

私の側にいると狙われます。

みなさん、高知要塞に避難してください。」

 

 

高知要塞に向けて逃げ出す民達。

そして、ヤマトノショウトクはパンドラ、ハルマゲドン親衛隊たちに囲まれます。

 

 

パンドラ「うふふっ。ヤマトノショウトクちゃん、

今日こそ、殺してあげるわよぉ♡」

 

URメフィストフェレス「6対1。

ヤマトノショウトク、さすがに算数どころか数学も得意な貴様なら、

勝ち目が無いことは理解できるだろう!」

 

ヤマトノショウトク「……やれやれ。あなた方、アホですか?」

 

URブリュンヒルト「私たちがアホですって!

許さないんだから!」

 

URレヴィアタン「俺たちの辞書に卑怯の文字はねえ。

リンチして殺してやるぜ!」

 

URハヌマーン「ぶっ潰してやるぜ!ヤマトノショウトク!」

 

URベリアル「こちとら久々の出番なんだ!やってやるぜ!」

 

 

そこに神武様達が現れます。

 

 

神武「パンドラとハルマゲドン親衛隊の諸君!

よく来た!」

 

パンドラ「神武!?なぜここに!?」

 

神武「なぜここにって…俺たち、すぐそこの高知要塞にいたんだけど( ・ω・)」

 

トサノリョウマ「こちらは、神武を含めて金色の神の戦士が6人。

人数は同数だな。」

 

アチタケル「しかも神武様は魔王を倒せるSSクラス扱い。

あんたらに勝ち目がないのはわからんかな?」

 

サルメノウズメ「ダメよ、ダメダメ。あの人達、算数もできなそうだもん。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「パンドラとハルマゲドン親衛隊よ!

覚悟しなさい!」

 

パンドラ「え~い!こうなったら集団戦よ!

やっておしまい!」

 

 

神武様、スケヨリヒメ、アチタケル、サルメノウズメ、トサノリョウマの5人と

パンドラ、ハルマゲドン親衛隊の6人の戦闘が始まる。

スケヨリヒメはパンドラ、サルメノウズメはブリュンヒルト、

アチタケルはハヌマーン、トサノリョウマはレヴィアタンを相手に選び、

残ったメフィストフェレスとベリアルは神武様がまとめて相手をしているわ。

激闘が繰り広げられる中、ヤマトノショウトクは…

 

 

ヤマトノショウトク「いるのはわかっています。

出てきなさい。魔王マーラ軍の大魔よ。」

 

怨魔「もとからパンドラとハルマゲドン親衛隊などあてにしてはいない。

私が、マーラ軍四天王・怨魔。

この土佐(高知県)に悪想念をまき散らした大魔だ。」

 

ヤマトノショウトク「あなたが土佐(高知県)をメチャクチャにしていた大魔ですね。」

 

怨魔「まさか、我が悪想念を民どもに念仏を教えることで打ち払うとは…

貴様が一番、我らマーラ軍にとっては危険な敵と判断した。

ゆえに…この怨魔が全力をもって殺す!」

 

ヤマトノショウトク「できますか?あなたに?」

 

 

怨魔が現れた!

 

 

怨魔「この怨魔は、魔王マーラ様の参謀格!

これまでの盗魔や欺魔とは格が違うぞ!」

 

ヤマトノショウトク「変身!」

 

 

ヤマトノショウトクの『瞳』が光を放ち、光に包まれたヤマトノショウトクが、

金色の神の戦士の鎧をまとう。

 

 

ヤマトノショウトク「私は大日如来の御加護を受けし神の戦士。

政君子ヤマトノショウトク!」

 

怨魔「受けよ!死んでいった民どもの憎悪の怨念を!

怨魔死霊弾!」

 

 

怨魔が怨念のこもった死霊の弾丸をヤマトノショウトクに向けて放つ!

これを光の王勺で払いのけるヤマトノショウトク!

 

 

怨魔「さすがにやるな。では、これはどうだ?

怨霊たちよ!我が身を包む鎧となれ!」

 

ヤマトノショウトク「むっ!?」

 

マリ(@高知要塞)「ああ!怨魔が怨霊たちに包まれ、

巨大な化け物に!

あんな巨大な怪物が相手ではヤマトノショウトク様といえど…」

 

ヤマトノショウトク「巨大化。怨念に包まれた怪物となったということですか。

なかなかおぞましい姿ですね。」

 

怨魔「ぐっへへ!ヤマトノショウトクよ!

この姿になった俺様は普段の20倍の戦闘能力がある!

貴様など、一ひねりよ!」

 

ヤマトノショウトク「うぉ!」

 

 

巨大化した怨魔に捕まるヤマトノショウトク!

 

 

怨魔「ぐへへっ。貧弱、貧弱ぅ!

ひねりつぶしてやるぅ!」

 

マリ(@高知要塞)「ああ!ヤマトノショウトク様!

このままでは巨大な怨魔の手に握りつぶされてしまうわ!」

 

キョウノミチナガ(@出雲大社)「ショウトク殿。

あの巨大な怨魔を前に、真の力を使いそうですね。」

 

ムラサキノシキブ(@出雲大社)「ヤマトノショウトク様の

真の力?」

 

ミカワノタケチヨ(@伊勢)「ショウトク先生が、

あんなでかいだけの雑魚にやられるわけがねぇからな。

こいつはすげえものが見られそうだな( ・ω・)」

 

 

怨魔に握りしめられながら、真言を唱えているヤマトノショウトク。

 

 

怨魔「あ~ん?なにをぶつぶつ唱えておるのだぁ?」

 

ヤマトノショウトク「ノウマク・サラバタタ・ギャティビャク・

サラバボッケイビャク・サラバタタラタ・センダマカロシャダ・

ケンギャキギャキ・サラバビギナン・ウンタラタ・カンマン…

召喚変化!不動明王!」

 

 

ヤマトノショウトクが真言を唱え叫ぶと、ヤマトノショウトクの体からすさまじい炎が噴き上がります!

思わず手を離す怨魔!

 

 

怨魔「あちい!な、なんだ、このすさまじい炎は!?」

 

マリ(@高知要塞)「ああ!ヤマトノショウトク様のお姿が!」

 

キョウメ(@大坂)「な、なんや!?

なんかショウトクはん、コワい顔になりはったで!」

 

ミヤコ(@大坂)「背中に炎、まとわれとるで…

でも、なんか知らんけど、ありがたい感じするわぁ…」

 

 

なんとヤマトノショウトクに不動明王が降りて来た!

仏様に変化できるって、ヤマトノショウトク、反則級じゃない!?

 

 

怨魔「な、なんだと…

このすさまじい力は…まさか不動明王か!?」

 

ヤマトノショウトク「大日如来の使者・不動明王。

怨魔よ。貴様ら大魔の天敵だ。」

 

怨魔「くっ!こけおどしを!

喰らえ!怨魔死霊弾!」

 

ヤマトノショウトク「大魔降伏!

明王聖光派!!!」

 

 

怨魔死霊弾を次々と消滅させていくヤマトノショウトクの明王聖光派の光!

そして、その光は、巨大な怨魔を包み込み昇天させていきます!

 

 

怨魔「嘘だろ…こいつ、ハンパねぇ…」

 

 

怨魔をやっつけた!

 

 

パンドラ「ちょ、ちょっとちょっと!

マーラ軍の参謀・怨魔がやられちゃったじゃない!」

 

URメフィストフェレス「パンドラ様!撤退を!

このまま戦い続けたら、私とベリアル、神武にやられちゃいます!」

 

パンドラ「撤退!撤退よ~!

神武!スケヨリヒメ!神の戦士ども!

次もこうだと思うんじゃないわよ~!」

 

 

パンドラとハルマゲドン親衛隊は逃げ出した!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「また逃げたか。」

 

神武「いつも思うんだが、パンドラとハルマゲドン親衛隊、

何しに出てきてるんだろうねぇ( ・ω・)」

 

 

マーラ軍の参謀・怨魔をヤマトノショウトクが倒し、土佐(高知県)は平静を取り戻した。

しかし、その頃、隣国・伊予(愛媛県)の松山では大変なことが起こっていた…

 

 

ナガオカノハンペイタ「国府が…燃える…

俺は、リョウマや神武様から預かったこの伊予(愛媛県)を守れなかった…

無念じゃ…無念じゃ~!」

 

 

松山にあった伊予(愛媛県)の国府が陥落した!?

果たして伊予(愛媛県)で何が起こったのか!?

さて、今回は、ここまでにしておきますか。

次回、

 

第93話「戦乱の根を断て!アチタケル 対 乱魔!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。