こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第84話「舞え、天高く!ミカワノタケチヨ 対 カルラ」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

魔王カーリーを討伐すべく、大坂の町を出発した

神武様、スケヨリヒメ、ミカワノタケチヨ、キョウノミチナガの4人。

淀川に沿い、摂津(大阪府)から山城(京都府)に入った神武様一行。

 

 

神武「大坂から京都跡地に行き、そこから魔王カーリーのいる

比叡山を目指す。

それほど遠い旅でもなさそうだね( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「摂津(大阪府)を出るまでの間は、

魔王軍の攻撃は無かったわね。

魔王カーリーは、妾達を正面から待ち受けているのかしら?」

 

ミカワノタケチヨ「まあ、魔王軍が襲ってきたところで、

俺とキョウノミチナガ、それに神武がいるなら、簡単に撃退できそうだな( ・ω・)」

 

キョウノミチナガ「山城(京都府)に入りました。

この先は、北東に進めば京都のあった京都跡地です。」

 

神武「この辺りの地理に詳しいキョウノミチナガ殿がいてくれて安心だな( ・ω・)」

 

キョウノミチナガ「おや?誰かいますね。」

 

 

現在の京都府八幡市。平安時代に石清水八幡宮が作られる山の麓に、

神武様達を待っている者がいます。

それは人間を裏切り、魔王カーリー軍に寝返った元・山城太守マツナガノヒラクモでした。

 

 

マツナガノヒラクモ「神武様、スケヨリヒメ様。

お待ちしておりました。それがしは、マツナガノヒラクモでございます。」

 

ミカワノタケチヨ「あんた、魔王軍に寝返って京都の町を焼いたマツナガノヒラクモか?

ラークサシャに踏みつぶされて死んだんじゃなかったのか?」

 

マツナガノヒラクモ「……面目ない…

それがしは、魔王軍の恐ろしさに寝返ってしまったが、

魔王軍では、ただ生かされているだけの無為な日々を送っております…

どうか!再び神武様、スケヨリヒメ様にお仕えし、人間として生きさせて

いただきたい!」

 

キョウノミチナガ「それは、あまりにも虫の良い話ではありませんか?

あなたは京都の町を焼き払い、数十万人の民達を流浪の身にした張本人ですよ。」

 

マツナガノヒラクモ「恥を忍んで、お頼みいたします!

どうか!どうか!お許しを!

神武様!スケヨリヒメ様!

魔王軍の恐ろしさに寝返ってしまった

この愚かな元・山城太守にお情けを!」

 

キョウノミチナガ「神武様の戦いを見て、魔王軍よりも、

神武様についた方が得だと考えたか?

見下げ果てた男だな。」

 

ミカワノタケチヨ「人は生きる為に仕方なく、人を裏切ることもある。

だが、マツナガノヒラクモ。

あんたは、魔王軍についた方が得だと思って、自発的に、人間を裏切り、

魔王軍についたんだろ?

いくら神武やスケヨリヒメ様がお優しくても、さすがに、

あんたみたいな裏切り者を許すことはあるまいよ。」

 

マツナガノヒラクモ「どうか!どうか!お許しを!」

 

 

泣きながら土下座するマツナガノヒラクモ。

 

 

神武「マツナガノヒラクモ。お前の罪は許されるものではない。

だが、改心したというのならば、人として生きる道は認められるべきだろう。」

 

ミカワノタケチヨ「神武!?おまえ、そりゃ、いくらなんでも甘すぎだろ!」

 

マツナガノヒラクモ「おお!ありがたや!

神武様!ありがとうございまする!」

 

神武「とはいえ、もうお主を太守クラスに任ずることはできん。

庶民として、真面目に仕事をして罪を償いながら、

残りの人生を過ごすといい( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「神武…よいのか?」

 

マツナガノヒラクモ「神武様、スケヨリヒメ様。

みなさまに、このマツナガノヒラクモ、改心の証として、

茶を立てたいと思います。

どうかお飲みください!この日本(ヒノモト)では手に入らぬ

インドの茶でございます!」

 

 

マツナガノヒラクモは、貴重な茶器を持っている男でした。

神武様達に改心を言葉を繰り返しながら、マツナガノヒラクモはインドの茶を使って

茶を立てはじめます。

 

 

神武「ほう。これは珍しい茶碗だな。

大陸からの輸入物か( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「良い香りじゃな。

このお茶もなかなか手に入らぬ一品のようじゃな。」

 

 

マツナガノヒラクモの立てたお茶を飲む神武様とスケヨリヒメ。

ミカワノタケチヨとキョウノミチナガは警戒しているのか、お茶を飲もうとしません。

 

 

神武「うむ。なかなか美味い茶だね( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「本当。美味しいわ。」

 

マツナガノヒラクモ「神武様。スケヨリヒメ様。

この先、京都跡地から比叡山までの間に、カーリー三鬼将が、

3つの砦を築いております。

その3つの砦は、比叡山に結界を張っており、

比叡山のカーリーのもとにたどり着くためには、

カーリー三鬼将を倒して、3つの砦を突破せねばなりません。

しかし、回り道がございます。

このマツナガノヒラクモが抜け道をご案内いたしましょう。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ほう。抜け道とな。

よろしく頼む。マツナガノヒラクモよ。」

 

 

神武様達を先導しようとするマツナガノヒラクモ。

しかし、キョウノミチナガがそれを止めます。

 

 

キョウノミチナガ「今の話からすると、カーリー三鬼将の3つの砦を

突破せねば、比叡山に張られた結界は解けず、カーリーのもとにたどり着けぬはず。

抜け道とはなんだ?

それに、その方向は、比叡山ではなく大和(奈良県)への道。

我らを大魔王ハルマゲドンの本拠地である大和(奈良県)に誘導しようとするとは、

どういうことかな?」

 

マツナガノヒラクモ「……黙って騙されていれば、

楽に死ねたものを…キョウノミチナガ、邪魔なヤツめ。」

 

ミカワノタケチヨ「やはり、貴様。改心したというのは嘘だろ?」

 

マツナガノヒラクモ「くっふふ、ぐわっはははは!」

 

 

マツナガノヒラクモの体が風船のように膨れ上がっていく!

そして、大空のスクリーンにハルマゲドン放送局の中継が始まった!

 

ボンバーマツナガが現れた!

 

 

キョウメ(@大坂)「な、なんやあれ!?」

 

ミヤコ(@大坂)「京都の町を灰にしたマツナガノヒラクモ?

でも、風船みたいにふくらんどるで!」

 

キョウノミチナガ「こ、これは…?」

 

ミカワノタケチヨ「マツナガノヒラクモがふくらんでる。

何を狙っている?」

 

ボンバーマツナガ「くわっはははは!

ヒラクモの茶釜抱えて!

ボンバー!!!」

 

 

ボンバーマツナガは自爆した!

すさまじい爆風が巻き起こる!

爆風から神武様とスケヨリヒメをかばうミカワノタケチヨとキョウノミチナガ!

 

 

ボンバーマツナガは自爆した!

 

 

ミカワノタケチヨ「なんだ、こいつ?

勝手に自爆しやがった。だが、俺達を巻き込んで倒すほどの威力ではなかったな。」

 

キョウノミチナガ「スケヨリヒメ様。お怪我はありませんか?

おや?なんだか、スケヨリヒメ様が小さい気がするが、気のせいか?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「びえ~ん!おっきなばくはつぅ~!

こわ~い!」

 

ミカワノタケチヨ「えっ( ・ω・)?」

 

キョウノミチナガ「ス、スケヨリヒメ様!?」

 

 

なんと、キョウノミチナガに抱きかかえられているスケヨリヒメが小さくなっている!?

この姿は、5歳くらいの幼児だわ!

 

 

キョウノミチナガ「バカな!スケヨリヒメ様が幼児に!?」

 

ミカワノタケチヨ「はっ!そういえば、神武はどこだ!?」

 

 

ミカワノタケチヨ達の周りを走り回る5歳くらいの男の子が!

なんと、それは神武様!

神武様も、5歳くらいの幼児に!?

 

 

神武「ひゃっほ~( ・ω・)!」

 

ミカワノタケチヨ「……( ・ω・)!?」

 

キョウノミチナガ「神武様も幼児に!?

スケヨリヒメ様と神武様が幼児になっているだと!?」

 

 

なんとマツナガノヒラクモの出したお茶を飲んでいた神武様とスケヨリヒメ様の2人が、

5歳児になってしまっている!

なぜか服も幼児用の子供服に変わっているわ!

走り回る神武様と泣いているスケヨリヒメ。

キョウノミチナガとミカワノタケチヨは、なんとか二人を落ち着かせます。

 

 

ミカワノタケチヨ「一体どうなってるんだ!?

なんで神武とスケヨリヒメ様が5歳児に!?」

 

キョウノミチナガ「マツナガノヒラクモ…

ヤツの目的は、我らを倒すことではなく、

神武様とスケヨリヒメ様を幼児にして無力化することだったのか?」

 

 

大空のスクリーンに魔王カーリーが映し出される!

 

 

カーリー(@比叡山)「うふふ。神武にスケヨリヒメ。

ずいぶん、かわいらしくなったわねぇ。

神の戦士どもよ。聞くがよい!

神武とスケヨリヒメの2人は妾がマツナガノヒラクモに持たせた

子ども還りの茶によって、5歳児になった。

2人が元に戻るには、この妾のいる比叡山に生えた

魔法の柿を喰らわねばならぬ!」

 

キョウノミチナガ「なんと!?」

 

ミカワノタケチヨ「ずいぶん、唐突な展開じゃねえか( ・ω・)」

 

カーリー(@比叡山)「だが、比叡山は、結界に守られている!

比叡山に入るためには、3つのポイントに置かれた砦をつぶす必要がある。

もちろん、その3つの砦には、我がカーリー軍のSランク。

カーリー三鬼将が守っておる!」

 

キョウノミチナガ「カーリー三鬼将が守る3つの砦をつぶさなければ、

比叡山には入れない。

つまりは、神武様とスケヨリヒメ様を元に戻し、魔王カーリーと戦うには、

カーリー三鬼将をすべて倒せ…

ということですね。」

 

ミカワノタケチヨ「回りくどいことしやがって!」

 

カーリー(@比叡山)「京都跡地の伏見稲荷砦にはカルラ。

清水寺砦にはヤクシニー。そして近江(滋賀県)三井寺砦にはアシュラが。

それぞれ守っておる。

もし、貴様らが我が右腕であるカーリー三鬼将を倒し、

比叡山まで来ることができるなら、そのときは、

このカーリーが貴様らを皆殺しにしてやろう。

待っておるぞ!神の戦士ども!」

 

 

魔王カーリーの姿は、大空のスクリーンから消えた。

摂津(大阪府)大坂。

 

 

ヤマトノショウトク「なんということだ!

スケヨリヒメ様達を助けに行かねば!」

 

ナンボクチョウタカウジ「大変だ!

パンドラとハルマゲドン親衛隊が軍勢を率いて、

大坂の周りを囲んでいる!」

 

アチタケル「俺達が神武様達の救援に向かえば、

ハルマゲドン親衛隊が大坂を襲う。そういう手はずか。」

 

サルメノウズメ「どうやら、カーリー三鬼将の相手は、

ミカワノタケチヨとキョウノミチナガに任せるしかないみたいね。」

 

ヒヨシマル「神武様とスケヨリヒメ様は5歳児になってしまっている。

つまり、比叡山にたどり着いて魔法の柿を食べるまでは、お二人は

戦力外ということか…」

 

 

山城(京都府)京都跡地…

 

 

神武「やまのぼりだぜ~

ひゃっほ~( ・ω・)!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「え~ん、え~ん。

あるくのつかれたよぉ~おんぶ~」

 

キョウノミチナガ「なんと…

これから魔王カーリーとの決戦というこのときに。

主力である神武様とスケヨリヒメ様が非力な幼児に

されてしまうとは…」

 

ミカワノタケチヨ「まさか、このミカワノタケチヨが

子守りをしながら、戦うことになるとはな( ・ω・)」

 

キョウノミチナガ「さて、カーリー三鬼将の守る三つの砦。

一つ目は、稲荷山にあるようですね。

さっそく向かいましょう。」

 

 

現在の伏見稲荷のある地に築かれた砦に向かうミカワノタケチヨ、キョウノミチナガ、

そして、5歳児二人。

途中でスケヨリヒメは大泣きし、神武様は全く違う方向に走り出すなど、

一行の旅は大変なものでした。

 

 

キョウノミチナガ「こ、これは!スケヨリヒメ様以上に

神武様から手が離せない!なんて5歳児だ!」

 

ミカワノタケチヨ「おい。神武。飴ちゃんやるから

大人しくしてろ( ・ω・)」

 

神武「あめちゃんかぁ。

ものでつろうなんて、

もう、しょうがないなぁ( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「わたしにもあめちゃん、ちょうだい。」

 

キョウノミチナガ「やっと大人しくなってくれたか…

やれやれ、子どもの面倒とは大変なものだ…」

 

ミカワノタケチヨ「赤い鳥居が並んでるな。

ここが伏見稲荷砦か。

ここには、カルラがいるはず。

ミチナガさん、カルラの相手は俺がするから、

神武とスケヨリヒメ様のお守りは頼む( ・ω・)」

 

キョウノミチナガ「ぜいぜい…正直なところ、

子守りよりも、戦闘の方が楽な気がする…」

 

ミカワノタケチヨ「まあ、世間の子育てしてるみなさんは、

そんだけ大変なのさ。

行くぜ、カルラのいる伏見稲荷砦( ・ω・)」

 

 

雌雄一対の剣を構えるミカワノタケチヨ。

右手に神武様、左手にスケヨリヒメの手をつなぐキョウノミチナガ。

そして、一行は、伏見稲荷砦の中心にたどり着きます。

そこで待っていた者は…

 

 

カルラ「よく来たな!神の戦士ども!」

 

ミカワノタケチヨ「カーリー三鬼将。カルラか( ・ω・)」

 

カルラ「キョウノミチナガは、幼子二人の手を取り、戦える状態ではあるまい。

ミカワノタケチヨよ。

今日こそ、貴様との決着をつけてやる!」

 

ミカワノタケチヨ「ミチナガさん、神武とスケヨリヒメ様のお守りは任せたぜ。

行くぜ、カルラ!」

 

 

カルラが現れた!

 

 

ついに始まったミカワノタケチヨとカルラの因縁の対決!

カルラは炎を飛ばし、ミカワノタケチヨはカルラの炎を真空の刃で切り裂く!

ミカワノタケチヨの斬撃をカルラがかわす!

カルラの斬撃を雌雄一対の剣で受けとめるミカワノタケチヨ!

金色の神の戦士ミカワノタケチヨとSランク・カルラの戦いは、まさに息をつかせぬすさまじい戦いとなった!

 

 

カルラ「オン・ガルダヤ・ソワカ!

受けよ!我が灼熱の炎!

迦楼羅焔(かるらえん)!!!」

 

ミカワノタケチヨ「くっ!葵神流!真空刃!!!」

 

カルラ「やるな。ミカワノタケチヨ。どうやらこのままでは

勝負がつかんようだ。

ガルーダ!」

 

ミカワノタケチヨ「むっ( ・ω・)!」

 

 

カルラはガルーダを呼び、ガルーダの背に乗る!

そして、天高く舞い上がる!

 

 

ミカワノタケチヨ「怪鳥ガルーダに乗って、

空から戦う気か!」

 

カルラ「このカルラはすべての鳥の王!

ガルーダに乗るのは、貴様らが騎馬で戦うのと同じことよ!」

 

ミカワノタケチヨ「葵神流!真空刃!!!

ダメだ。高すぎて、俺の真空刃の射程範囲外だ。」

 

カルラ「ミカワノタケチヨよ。受けよ!

上空から放たれる我が最強の奥義を!

迦楼羅火炎演舞!!!」

 

 

空高くから急降下し、ミカワノタケチヨに猛スピードで襲い掛かる

カルラの奥義・迦楼羅火炎演舞!

対応できずに炎に包まれるミカワノタケチヨ!

 

 

ミカワノタケチヨ「ぐわぁ!」

 

セナ(@岡崎)「タケチヨ!」

 

トンボキリヘイハチ(@岡崎)「あのカルラという魔物、強い!」

 

エビスクイサエモンノジョウ(@岡崎)「魔物…

あのカルラという者、魔物なのだろうか?」

 

サカキノコヘイタ(@岡崎)「サエモンノジョウ殿、何を言っている?

魔王軍のSランクの魔物だろ?」

 

エビスクイサエモンノジョウ(@岡崎)「い、いや…

確かに強いのだが、邪悪なものを感じない気がするのだ。」

 

イイダニノマンチヨ(@岡崎)「あれだけの強さでありながら魔物ではない?」

 

セナ(@岡崎)「あるいは、あのカルラという者…神?ということ?」

 

 

迦楼羅火炎演舞を受け倒れるミカワノタケチヨ。

カルラはガルーダの背に乗ったまま上空を浮遊しています。

 

 

ミカワノタケチヨ「不思議だ。このカルラの炎。

威力はすげえが、邪悪なものを感じない。

まるで聖なる炎のような…」

 

カルラ「降伏するか?ミカワノタケチヨよ。」

 

ミカワノタケチヨ「降伏する気なんざ、さらさら無いが。

カルラよ。あんたに聞きたいことがある。」

 

カルラ「ほう?戦いの最中に質問タイムか?

いいだろう。なんだ?」

 

ミカワノタケチヨ「あんたには、他の魔王軍の魔物のような邪気が感じられない。

あんた、本当に魔物なのか?

もしかして…」

 

カルラ「ふっ。くだらんことを言うな!

俺は、魔王カーリー様の片腕!

カーリー三鬼将が一人カルラ!」

 

 

上空から炎の弾が放たれ、それを雌雄一対の剣で切り裂くミカワノタケチヨ。

 

 

カルラ「やるな。ミカワノタケチヨ。

いいだろう。答えてやる。

このカルラは、インドの神。

俺だけではなく、カーリー三鬼将は全員が、

魔物ではなく、神だ。」

 

ミカワノタケチヨ「インドの神。

やはり、そうか( ・ω・)」

 

カルラ「お前たち人間は、人間の都合で自然界を破壊し、

これから多くの動植物を絶滅させることになる。

我らは、人間がこの地球に影響力を持ちすぎる力を持つ前に、

お前たち人間を討ち滅ぼし、世界を浄化するのだ。

それが、神たる我らの使命!」

 

ミカワノタケチヨ「世界の浄化…

そのために貴様らは、大魔王ハルマゲドンについているのか!?

大魔王ハルマゲドンは、悪だろう!

神であるお前たちが、悪の手先になるのか!?」

 

カルラ「悪か…悪とはなんだ?

貴様ら人間は、自然を壊す。人間どもの都合でこの地球を痛めつけ、

多くの生きとし生けるものの命を奪う。

そのような人間どもを滅ぼす。

大魔王ハルマゲドン様は、それを行う。

もはや人間どもに改心は期待できぬ。

それを我らが滅ぼす。

それこそが正義!」

 

ミカワノタケチヨ「どうやら話がかみ合うことはなさそうだな…」

 

カルラ「愚かなる人間の代表として!

ミカワノタケチヨ!

貴様を殺す!

オン・ガルダヤ・ソワカ!

迦楼羅火炎演舞!!!」

 

ミカワノタケチヨ「くっ!」

 

 

またしても上空からカルラの迦楼羅火炎演舞がミカワノタケチヨを襲う!

炎に巻かれ、大ダメージを受け倒れるミカワノタケチヨ!

 

 

サカキノコヘイタ(@岡崎)「殿~!」

 

イイダニノマンチヨ(@岡崎)「上空から炎で攻めてくるカルラ…

なにか、打開策は無いのか!?」

 

エビスクイサエモンノジョウ(@岡崎)「あのカルラというのは神…

なんという強大さとゆるぎない信念…」

 

トンボキリヘイハチ(@岡崎)「正義か悪か、

それはわからんが…

殿!ミカワノタケチヨ様は、必ず勝つ!」

 

セナ(@岡崎)「タケチヨ…」

 

 

大やけどを負いながら、『よく利く薬草』で傷を回復させるミカワノタケチヨ。

 

 

カルラ「ミカワノタケチヨよ。お前は、なぜ戦う?

人間など、この地上を汚す害虫のような者達。

そのような者達のことは見捨て、お前も神として、

我らの仲間になれ。

人間を滅ぼし、地上を浄化するのだ。」

 

ミカワノタケチヨ「人間を滅ぼせば世界が浄化される…

短絡的な考えだな…」

 

カルラ「なに?」

 

ミカワノタケチヨ「たしかに人間は愚かなのかも知れない。

人間のために絶滅した動植物がたくさんあることも確かだろう。

だが、お前たちは、人間を滅ぼした後にどんな世界を創ろうとしている?

結局は、人間の代わりに、大魔王ハルマゲドンに忠誠を誓う

悪魔や怪物たちが世界を支配するだけじゃねえのか?」

 

カルラ「大魔王ハルマゲドン様のもと、完全な統制を持った種族により、

地上を支配するのであれば、人間どもが支配する地上より、

はるかに美しい世界となる。地上に生きる者がすべて生かされる理想郷だ。」

 

ミカワノタケチヨ「へぇ…その中で、大魔王ハルマゲドンに反抗する者が

現れたらどうするんだい?」

 

カルラ「滅ぼす。それだけだ。」

 

ミカワノタケチヨ「ごたくを並べたところで、

お前たちが目指しているのは、ようは大魔王ハルマゲドンによる恐怖支配。

支配者に従う者だけが、支配者に認められた範囲でだけ生きていける世界。

そんなものは、理想郷なんかじゃねぇ!」

 

カルラ「なんだと?」

 

ミカワノタケチヨ「人間は愚かかも知れない!

だがな!人間は、必死に生きてるんだ!

善も悪も関係なく、力で滅ぼす!

そんなやり方をするヤツらに、世界をどうこういう資格は無いんだぜ!」

 

カルラ「だまれ!貴様はここで俺に殺される!

この大空を翔るカルラによって、死滅するがいい!

地上を這いずり回る者よ!

迦楼羅火炎演舞!!!」

 

 

上空から放たれる迦楼羅火炎演舞。

ミカワノタケチヨは精神を集中しています。

そして、迦楼羅火炎演舞の炎に自ら飛び込んでいくミカワノタケチヨ!

そして、ミカワノタケチヨは、迦楼羅火炎演舞の炎により発生した上昇気流に乗り、天に駆け上がっていく!

 

 

カルラ「なんだと!?自ら迦楼羅火炎演舞の中に飛び込み、

上昇気流に乗って天に舞うだと!?

なんという人の力を超えた格闘センス!」

 

ミカワノタケチヨ「飛べ!鳥よりも天高く!」

 

キョウメ(@大坂)「すごい!ミカワノタケチヨはんが、

空高く舞い上がっていくで!」

 

ミヤコ(@大坂)「このままいけば、カルラの高さに届くで!」

 

キョウスケ(@大坂)「いや!ガルーダに乗ったカルラのさらに上まで上がってる!

ミカワノタケチヨさんが、カルラよりも高く飛んだ!」

 

 

ガルーダに乗ったカルラよりも高くまで舞い上がったミカワノタケチヨ!

そして、ミカワノタケチヨの雌雄一対の剣がカルラに向けて十字を斬る!

 

 

カルラ「バ、バカな!こんなことが!」

 

ミカワノタケチヨ「カルラ。あんたとの勝負もこれで終わりだ。

これが、この大権現ミカワノタケチヨの最強の秘技!

葵神流!秘奥義!虚空双斬!!!」

 

カルラ「ぐ、ぐわぁ~!」

 

 

カルラをやっつけた!

 

 

ガルーダの背から落ち、地上へ落ちるカルラ。

ミカワノタケチヨは、ガルーダの足を掴み、そのまま地上に降り立ちます。

 

 

カルラ「み、見事だ…ミカワノタケチヨ…

トドメを刺せ…」

 

ミカワノタケチヨ「トドメ?俺にはあんたを殺す理由がない。」

 

カルラ「お前は、このカルラに勝った。

このカルラの掲げる正義にお前は勝ったのだ。

そうであれば、お前には敗れた俺を殺す権利がある…」

 

ミカワノタケチヨ「良い勝負だったよ。カルラ。

お前と俺の勝負は俺が勝った。

だが、お前の掲げる正義と俺がどっちが正しいかなんて、俺にはわからねぇ。

少なくとも、勝ったヤツが負けたヤツを殺す権利があるとは俺は思わねぇ。

そんなことをやってたら、俺が悪だと思う者と同じことをすることになるからな。」

 

カルラ「お、この俺に生き恥をさらさせる気か!」

 

ミカワノタケチヨ「あんたには邪悪さを感じない。

信じた正義の方向はちがうし、俺はあんたが間違ってると思う。

だが、あんたがどう生きるかはあんたが決めることであって、

俺が決めることじゃない。」

 

カルラ「………

行け。この伏見稲荷砦は落ちた。

カーリー様のおられる比叡山に上るには、

結界の砦はあと二つだ。

貴様に生かされた命…

俺は、俺自身がこれからどう生きるかを考えることにしよう。」

 

ミカワノタケチヨ「カルラ。あんたが善の神仏として、

人々に信仰される存在になることを俺は願ってるよ( ・ω・)」

 

 

第一の関門・伏見稲荷砦攻略!

 

 

キョウノミチナガ「お見事でした。ミカワノタケチヨ殿。」

 

神武「おみごと。みかわのたけちよ( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「おみごとでしたぁ。」

 

ミカワノタケチヨ「残る関門は、清水寺砦と三井寺砦の二つ。

次なる戦いに行きますか( ・ω・)」

 

 

カーリー三鬼将の一人カルラを倒し、一つ目の関門・伏見稲荷砦を攻略したミカワノタケチヨ達。

5歳児となってしまった神武様とスケヨリヒメは元に戻り、魔王カーリーを倒すことはできるのか?

戦いの旅は続く。

さて、今回は、ここまでにしておきましょうか。

次回は、清水寺を舞台にした美しい音楽の対決!?

次回、

 

第85話「悲しみの調べ!キョウノミチナガ 対 ヤクシニー」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。