こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第82話「決戦!魔王アーリマン!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

吉備(岡山県)鬼ノ城(キノジョウ)で、

魔王アーリマンと神武様の一騎討ちが始まろうとしていた頃。

出雲(島根県)出雲大社に、瞬間移動呪文(ルーラ)で飛来する者が…

 

 

イズモノカンナギ「来たわね…

待っていたわよ。」

 

サンシノモトナリ「久しぶりじゃな。

イズモノカンナギ。お主、いくつになった?

見た目は、50年前とまるで変っておらんが、

いくらなんでも美魔女すぎんか?」

 

イズモノカンナギ「女に歳を聞くもんじゃないわよ。

サンシノモトナリ、あんたは、50年前と変わらず爺さんね。」

 

サンシノモトナリ「まあ、爺さんであることは否定せん。

これでシンゲンニュウドウのヤツが生きておればのう…」

 

イズモノカンナギ「シンゲンニュウドウは、20年前に病死したようね。

まあ、金色の神の戦士ミカワノタケチヨを育て上げたようだから、

彼もまたおのれの役割は果たしたのでしょうね…」

 

サンシノモトナリ「さて、この前時代の神の戦士である爺さんを

呼びつけたということは、神々の命(めい)だな?」

 

イズモノカンナギ「ええ。スサノオ様の命よ。

今、オオクニヌシ様が、世界神様会議に出席されて、

この日本(ヒノモト)が大魔王ハルマゲドンと

7大魔王達の侵攻を受けていることを報告されているはずだわ。」

 

サンシノモトナリ「そうか。世界神様会議へ…

異国の神々は動いてくれるかのぅ?」

 

イズモノカンナギ「どうかしらねぇ…

まあ、私たちの国のことは私たち自身で守るしか無いのでしょうけど…」

 

サンシノモトナリ「まあ、動いてくれた場合には、

この出雲大社でお迎えすることになるのであろうな。

そのために、この隠居のジジイまで呼びつけられたということか。

なんだかんだと神様たちも、人使いが荒いのう…」

 

イズモノカンナギ「神武様…神々を信じて。

けして無理をして死んではなりませんよ…」

 

 

どうやらイズモノカンナギとサンシノモトナリは、世界神様会議から

異国の神々の助力を得られるよう、出雲大社で準備をしているようです。

その頃、大和(奈良県)ハルマゲドン魔城…

 

 

ハルマゲドン「アーリマンはゾロアスター教において

すべての悪を率いる最強の悪神。

光の子・神武よ。

アーリマンの闇に飲まれ果てるがよい…」

 

パンドラ「ハ、ハルマゲドン様…

もしも、魔王アーリマンが神武に敗れるようなことになったら…」

 

ハルマゲドン「案ずるな。パンドラよ。

魔王アーリマンを倒せる神はこの世界に一柱しかいない。

そのアフラ・マズダは気難しい神だ。

自分を信仰する者達ではないこの島国の人間を助けに来ることは

まずあるまいよ…」

 

 

吉備(岡山県)鬼ノ城では、神武様と魔王アーリマンの壮絶な戦いが始まっていた。

 

 

神武「喰らえ!我が最大の奥義!

神・天孫光輪斬!」

 

アーリマン「ぐぬっ!」

 

 

アーリマンにアジ・ダカーハ、そしてゾンビ・ダカーハを瞬殺した

神武様の神・天孫光輪斬が炸裂する!

しかし!アーリマンは、神・天孫光輪斬に耐え抜く!

 

 

アーリマン「回復呪文・極(ベホマ)!

くっくく、神武よ。

貴様の最大の奥義、神・天孫光輪斬も、

俺を一撃で倒すまでの威力は無いようだ。

そして、俺には回復呪文・極(ベホマ)がある。

さらに、俺の魔法力は無限。尽きることがない。

この意味がわかるか?」

 

神武「一撃でアーリマンを倒せるだけの威力のある攻撃を

俺ができなければ、永遠にアーリマンを倒すことができない…

ということか。」

 

アーリマン「今度は、こちらの攻撃だ。

受けよ!我が闇の力!

闇呪文・極(ドルマドン)!」

 

神武「ぐわぁ!」

 

アーリマンは闇呪文・極(ドルマドン)を唱えた!

神武は、585のダメージを受けた!

 

神武「くっ。回復呪文・極(ベホマ)!」

 

神武は回復呪文・極(ベホマ)を唱えた。

神武のヒットポイントが全回復した。

 

ゲンジノヨリトモ(@鎌倉)「な、なに!

あの魔王アーリマンの呪文の威力!

あんなの喰らったら、わしなら、瞬殺されちゃうんだけど!」

 

トサノリョウマ(@高松)「あの威力の闇呪文に神武も耐えた。

だが、このまま回復呪文・極(ベホマ)を繰り返していても…」

 

ヤマトノショウトク(@大坂)「神武殿の魔法力には限りがある。

それに対して、アーリマンの魔法力は無尽蔵。

このままでは、やがて神武殿は回復もできなくなり、

アーリマンに打ち破られてしまう…」

 

アイラツヒメ(@高千穂)「神武……」

 

ラン(@高千穂)「あらあら。スケヨリヒメは、

自分の身を守ってるだけで、神武様ばかり傷ついているわね。

本当に役に立たない女だわ。

あら、アイラ様。失言をいたしました。

お気になさらず。」

 

 

戦法を拳法技に切り替える神武様。

神武様は太陽神拳でアーリマンの構えを崩しにかかります。

それに対して、暗黒黒死拳で打ち返すアーリマン!

 

 

神武「あ~たったたたたたたたたたたたたた……!」

 

アーリマン「む~だ、無駄無駄無駄無駄無駄無駄…!」

 

 

すさまじい拳法技の打ち合い!

しかし!

 

 

エツノケンシン(@高崎)「神武が!押されている!」

 

アーリマン「無駄~~~~~~!!!」

 

神武「ぐわぁ!」

 

 

アーリマンに打ち負け吹き飛ぶ神武様!

 

 

タギシミミ(@広島)「父上~!」

 

オワリノブヒメ(@岐阜)「これが魔王の力か…

はっきり言ってSランクのゾンビ・ダカーハ10体よりも、

アーリマン1体の方が強いようじゃな…」

 

ナンボクチョウタカウジ(@大坂)「強い…

これが魔王アーリマン…」

 

カムイ(@宇都宮)「あの神武の太陽神拳ですら、

敗れるとは…魔王アーリマン、恐るべき魔王…」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「神武は、妾の『地母神への祈り』で、

戦闘能力が10倍にもアップしているはず。

それなのに…魔王アーリマンのなんという強大さ!」

 

 

回復呪文・極(ベホマ)をかけ立ち上がる神武様。

 

 

アーリマン「光が常に闇に勝利する…

正義が常に悪に勝利する…

誰がそのようなことを決めた!?

力ある者が勝つのだ!」

 

神武「ぬおっ!」

 

アーリマン「息絶えよ!光の戦士よ!

ダークネス・エスクプロージョン(闇の爆発)!!!」

 

神武「ぐわっ~~~!!!」

 

 

神武様に、アーリマンの奥義ダークネス・エクスプロージョンが炸裂する!

そして、爆発の後には、ボロボロになり倒れ伏した神武様が!

 

 

アーリマン「くっはははは!

神武、やはりアフラ・マズダには及ばないヤツだったようだな。

これで、この島国は、永遠に我ら魔王軍の物!

この島国を足掛かりに、大陸に進出し、憎きアフラ・マズダも

討ち滅ぼしてやろうぞ!」

 

神武「くっ…かはっ…」

 

アーリマン「まだ生きているのか。トドメを指しておくか。」

 

アイラツヒメ(@高千穂)「やめて~!

神武を殺さないで!

この日本(ヒノモト)は好きにしていいから、

神武だけは!私の夫だけは殺さないで!」

 

ヤマトノアヤタムラマロ(@八王子)「神武!

貴様、この俺様に勝ち逃げして、そんな異国の魔王になど

やられてしまうのか!

立て!立って戦え!」

 

キビツモモタ(@岡山)「神武…

あの神武が、俺達の大王が…

俺の親友が殺されちまう!」

 

 

神武様にトドメを指そうとするアーリマンを火炎呪文・極(メラゾーマ)が襲う!

 

 

アーリマン「ああ、忘れていた。

お前もいたのだったな。

大地の女王ヒメタタライスケヨリヒメ。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「じ、神武は殺させぬ!

神武は、この国の!日本(ヒノモト)に生きる全ての者達の希望じゃ!」

 

ヤマトノショウトク(@大坂)「スケヨリヒメ様!

いけません!魔王アーリマンはあなたが一人で立ち向かって、

敵う相手ではありません!」

 

ミカワノタケチヨ(@大坂)「ちくしょう!

このままだと神武もスケヨリヒメ様も殺されちまう!

なにか打開策は無いのか!?」

 

サキタマハニマル(@川越)「このままだと、

神武君もスケヨリヒメさんも殺されちゃう…

カネビメちゃん、何とかする方法は無いのかなぁ?」

 

チチブカネビメ(@川越)「神武様!お一人の力で戦ってはなりません!

みなの力を集めて戦うのです!」

 

ウラワツキノミヤ(@川越)「でも、母上。

みなの力を集めるといってもどうやって?

今、日本(ヒノモト)は、7大魔王の封印によって、

分断されています。

どうすれば、神武様に助力することができるのか…」

 

チチブカネビメ(@川越)「くっ。私が中国地方にいれば、

神武様に献策できたのに…」

 

 

出雲(島根県)出雲大社…

 

 

ヒヨシサンノウ「イズモノカンナギ先生のお姿が変わる!

神降ろしか!?」

 

イズモノアキヒメ「あれは!オオクニヌシ校長!」

 

イズモノカンナギ(オオクニヌシ)「世界神様会議から戻りました…」

 

サンシノモトナリ「オオクニヌシ様。

いかがでしたか?」

 

イズモノカンナギ(オオクニヌシ)「いろいろな意見はありましたが、

結論としては…

日本(ヒノモト)のことは日本(ヒノモト)でなんとかしろ…

ということです。」

 

サンシノモトナリ「やれやれ。

信じる者しか救わないセコい神様ばかりだったということですかなぁ。」

 

イズモノカンナギ(オオクニヌシ)「世界神様会議が動けば、

世界全土を巻き込んだ、大魔王ハルマゲドンとの聖魔大戦になります。

おそらく、この地球という星が完全に破壊されるような戦いになります…

だから、動けないのですよ…他の国の神々も。

ただ、アフラ・マズダ殿から助言はいただきました。

アーリマンを倒すには太陽の光を用いろと。」

 

イズモノオクニ「太陽の光…

しかし、魔王軍の封印により、ずっと空は暗い紫のまま。

太陽は、まったく出ておりませんが…」

 

サンシノモトナリ「せっかくのアフラ・マズダという神様の

ご助言ですが、それを鬼ノ城(キノジョウ)で戦っている

神武様やスケヨリヒメ様にお伝えする方法がありませんな。」

 

イズモノカンナギ(オオクニヌシ)「神武君…

君なら、気づけるはずだ。

スサノオチャレンジのときを思い出すのです。」

 

 

安芸(広島)…

 

 

タギシミミ「このままでは、父上も、

スケヨリヒメ女王も魔王アーリマンに殺されてしまう…

なにか手は無いのか!?」

 

ヒムカノナミ「私たちには何もできない…

なんて無力なの!」

 

ギオンマツリ「神に祈るしかないか…

俺達、人間が滅亡するまでの間…」

 

ミトノウメ「神様に祈る…

それよ!とにかく神様に祈るのよ!」

 

タンバノテツ「神様に祈ることで、

神武様達のお力になれる方法があればよいのだがなぁ…」

 

ショウリュウキ「あるわよ。神様への祈りを神武の力にする方法が。」

 

タギシミミ「ショウリュウキさん!

祈りを力にする方法があるだって!?」

 

ショウリュウキ「三種の神器の一つ・八咫鏡(ヤタノカガミ)。

そして、八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)。

それと、神武が使っている天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)。

この八咫鏡と八尺瓊勾玉に祈りを込め、それを

神武の天叢雲剣の力と変えることができれば、

太陽の光を作り出すこともできるかもしれない。」

 

ダザイテンマン「しかし、三種の神器の使用を許可できるのは、

神武様のみ。その神武様は今、魔王アーリマンと戦って倒れ伏している…」

 

タギシミミ「……越権かも知れない。

でも、非常事態だ。神武大王に代わり、王太子タギシミミが命じる!

イツクシマ三姉妹!八咫鏡、八尺瓊勾玉の使用を許可する!」

 

イツクシマ三姉妹「御意!」

 

イナバノウサメ「神様!どうか神武様を!

日本(ヒノモト)をお救い下さい!」

 

 

タギシミミ達は、イツクシマ三姉妹を中心に、

三種の神器である八咫鏡、八尺瓊勾玉を用いて祈りの儀式を始めた。

吉備(岡山県)岡山…

 

 

キビツヒコ「神武!俺達の太陽!

そして、俺の一番の親友よ!

俺達の力をお前に貸す!立て!

立って!魔王アーリマンをぶっとばしてくれ!」

 

ムカリ「我らは蒙古(モンゴル)出身だが、

この日本(ヒノモト)に生きる者。

我らも、祈るぞ!」

 

ボオルチェ「神様、神様、神様、

お願い、お願い、お願い、お願いしま~す!」

 

 

全国各地で、神武の勝利を願い祈る人々。

その祈りは誰に言われたでもなく、自然発生的に広がっていく!

吉備(岡山県)鬼ノ城…

 

 

アーリマン「なんだ!?

さきほどから、やけにうっとおしい祈りの声が鳴り響いている!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「今、この日本(ヒノモト)の

人々の心が一つになろうとしている。

魔王アーリマン。お主はけして勝者にはなれぬ。」

 

アーリマン「だまれ!地獄の雷撃(ジゴスパーク)!」

 

 

アーリマンは地獄の雷撃(ジゴスパーク)をスケヨリヒメに向かって放つ!

しかし、そこにアチタケルとサルメノウズメが割って入った!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「アチタケル!サルメノウズメ!」

 

アチタケル「まだだ…まだ終わっちゃいねえ!」

 

サルメノウズメ「神武様!思いだしてください!

出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)の卒業試験、

スサノオチャレンジのときに私たちが何をやったかを!」

 

アーリマン「ふん。死にぞこないの雑魚どもが。

貴様らごときが今さら立ち上がってきたところで、

肝心の神武はもう戦闘不能。

貴様らに俺は倒せん。」

 

アチタケル「金剛爆裂拳!!!」

 

サルメノウズメ「閃熱呪文・超(ベギラゴン)!!!」

 

アーリマン「無駄!無駄!無駄!無駄~~~~!!!」

 

 

跳ね飛ばされるアチタケルとサルメノウズメ!

 

 

アチタケル「ぐわっ!!!」

 

サルメノウズメ「きゃぁ~~!!!」

 

アーリマン「な、なぜだ?

なぜ立ち上がってくる!?

貴様らに勝算など無いことはもはや明らか!

なのに、なぜ立ち上がって戦い傷つくのだ!?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「私たちは、まだ負けていない!

私たちの誰一人、あきらめてはいないわ!」

 

 

スケヨリヒメは再び『地母神への祈り』を祈り始めた!

スケヨリヒメの前に壁となって立ちはだかるアチタケルとサルメノウズメ!

 

 

アーリマン「な、なんなのだ!?

貴様らは!?なぜあきらめない!?

圧倒的な力の前に打ち倒されながら、

なぜ、疑うことなく、自分たちの勝利を信じられるのだ!?」

 

ミカワノタケチヨ(@大坂)「スケヨリヒメ様の『地母神への祈り』は、

単なるバフ特技じゃねえ。神武!受け取るんだ!

全国の人々の想いを!」

 

チチブカネビメ(@川越)「神武様!全国の人々が

神武様の勝利を信じて祈っております!

今こそ、魔王アーリマンにあの技を使う時です!」

 

タギシミミ(@広島)「父上!アマテラス様!

今こそ!」

 

サキタマハニマル(@川越)「ああ!

神武君が立ち上がる!

神武君の後ろに大きな光る女神様の姿が!」

 

 

立ち上がる神武様!

そして、神武様から放たれる光のオーラが女神の姿に!

このお姿は!

我らが最高神アマテラス様!

 

 

アーリマン「な、なんだ…

この暖かい光は…

なんだ、この気分が悪くなる、

優しいオーラは!?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「神武!」

 

神武「全国の人々の想いが、祈りが俺を立ち上がらせた。

そして、俺にはわかった。

魔王アーリマン。

お前を倒せる技が。」

 

アーリマン「こ、この俺を倒せる技だと!?

バカなそんなものがあるものか!

暗黒黒死拳!」

 

神武「太陽神拳!太陽百裂拳!」

 

 

再び拳法技で打ち合う神武様とアーリマン!

さっきは押し負けたけど、今度は完全に互角に打ち合っているわ!

 

 

アーリマン「こ、こいつ!

さっきまでと比べものにならんほど、

強くなってやがる!」

 

神武「ほあぁ~!あったたたたたたたたたたた!」

 

アーリマン「ぐ、ぶほっ、ぐわっ!」

 

 

神武様が打ち勝った!吹き飛ぶアーリマン!

 

 

ヒヨシマル(@大坂)「行ける!勝てるぞ!

神武様!頑張れ!」

 

オワリノチャチャ(@大坂)「神武様、ファイト~!

魔王アーリマンなんて、いてこましたれ~!」

 

ツチミカドヒメ(@仙台)「さっきは打ち負けてたけど、

神武の拳のスピードと威力がアーリマンに勝ってるわ!」

 

キビツモモタ(@岡山)「行け~!神武~!」

 

 

神武様の太陽百裂拳を受け、ふらついているアーリマン!

 

 

アーリマン「こ、これが…

この島国の最高神アマテラスの光の力…

ま、まるでアフラ・マズダのようではないか!」

 

神武「アーリマン。知らなかっただろ。

我らが最高神アマテラスと光明神アフラ・マズダは盟友だ。

その力の性質は同じ。

生きとし生けるものを生かす太陽の光だ。」

 

アーリマン「アマテラスがアフラ・マズダの盟友だと!?

そんな話は初めて聞いたぞ!

デタラメをぬかすな!」

 

神武「デタラメじゃないさ。世界中、宗教、神様の名はたくさんあるが、

それはそれぞれの民族や言語に合わせて、それぞれの神の名が人から呼ばれているだけ。

神の本質は、同じ。宗派に関わらず、神は同じだ。

そして、それをすべて受け入れる。

それが、八百万(やおよろず)の神々の住まう国。

我ら日本(ヒノモト)なんだよ( ・ω・)」

 

アーリマン「バカな!宗教とはその信仰により対立するもの!

だからこそ、我らのゾロアスター教の悪神は、インドの善神であり、

我らの善神は、インドの悪神なのだ!」

 

神武「それは人間が勝手に作った宗教の話だ。

権力者が自分を権威付け、正当化するためのな…

生きとし生けるものを生かし給える神に宗派の差別は無い。

すべて神の子だ( ・ω・)」

 

アーリマン「くっ!アマテラスだろうが、

アフラ・マズダだろうが!

貴様ら光の神々は俺の敵!

まとめて撃ち滅ぼしてやるわ!

喰らえ!ダークネス・エクスプロージョン(闇の爆発)!!!」

 

 

神武様に向けてダークネス・エクスプロージョンを放つ魔王アーリマン!

それに対し、神武様は、天叢雲剣を上段に構える。

そして、そこに全国の人々の祈りの想いが、八咫鏡、八尺瓊勾玉を通じて流れ込む!

 

 

神武「魔王アーリマン。

お前は強い。悲しいほどに…

そのお前の戦いの日々を終わらせてやるよ。

俺の…いや俺達の光の力で!」

 

アーリマン「闇に飲まれ果てよ!神武ぅ!」

 

神武「これが俺達の!

日本(ヒノモト)の人々の想いを結集した力!

魔王アーリマン!

お前も、光に帰れ!」

 

アーリマン「な、なんだと!?」

 

神武「太陽結集剣!!!」

 

神武は人々の想いを力に変えた太陽結集剣を放った!

魔王アーリマンの放ったダークネス・エクスプロージョンの闇が

大いなる光に包み込まれていく!

 

アーリマン「バ、バカな!この俺が!

闇の悪神アーリマンが光になるだと!?」

 

神武「闇から生まれた悪などいない!

アーリマン!お前もまた神により生み出された

本質は善なる者だ!」

 

アーリマン「ひ、光が!光が俺を包んでいく!

お、おのれ~!」

 

神武「天に帰れ!アーリマン!」

 

 

光に飲み込まれていく魔王アーリマン。

アーリマンの闇の力は完全に消滅し、アーリマンは光となって天に昇っていく!

 

 

アーリマン「バカな…だが…

暖かい…これまでに感じたことの無い安らかさだ…

こ、これが…神の光…」

 

 

魔王アーリマンをやっつけた!

中国地方の封印が解けた!

 

 

吉備(岡山県)岡山。鬼にされていた民達がみな人間に戻った!

 

 

キビツダンゴ「やったぜ!封印が解けて、

民達が人間に戻ったぞ!」

 

キビツモモタ「神武…すげぇ。

やっぱ、お前は俺の一番の親友だぜ。」

 

 

出雲(島根県)出雲大社。

 

 

イズモノカンナギ(オオクニヌシ)「来てくださっていたのですね。」

 

サンシノモトナリ(アフラ・マズダ)「さすがアマテラスの化身・神武。

私が助力する必要すらなかったようですね。」

 

イズモノカンナギ(オオクニヌシ)「いいえ。遠い、

ペルシア(イラン)から来てくださった、そのお気持ちだけでも、

ありがたく思いますよ。」

 

サンシノモトナリ(アフラ・マズダ)「神武の言っていたように、

宗教など、人が、権力者が権威に利用するもの。

神とは、宗派などに関わらずすべての者に光と恵を与えることを

すべての人が理解してくれれば、宗教対立も宗教戦争も起こらずにすむのでしょうね…」

 

イズモノカンナギ(オオクニヌシ)「ですね…人がそれに気づくことを

我々、神は願い信じましょう…」

 

 

安芸(広島県)広島。

 

 

ヒムカノナミ「見て!空が!

朝日が昇るわ!太陽が!お天道様が戻ってきたわ!」

 

ダザイテンマン「魔王アーリマンの封印が解け、

中国地方は魔王軍の封印から解放されたということのようですな。」

 

ミトノウメ「すっご~い!気持ちいい~!

空に太陽があるって、普通のことだと思ったけど、

こんなに素敵なことだったのね~!」

 

ギオンマツリ「とりあえず祭りだ~!

久しぶりに騒ぐぞ~!」

 

タギシミミ「まだまだ中国地方以外は魔王軍に封印されたままだが、

まずは第一歩!

みんな、祭りをするぞ!」

 

 

魔王アーリマンを倒し、中国地方の封印を解いた神武様は、

ハルマゲドン親衛隊により炎上した広島の神武王宮に代わり、

岡山王宮に政庁を移転する。

この後、神武様が大和(奈良県)を攻略するまでの間、

神武王宮は、吉備(岡山県)岡山に置かれることとなる。

大魔王ハルマゲドンの復活、7大魔王による封印が起こってから半年。

中国地方は平和を取り戻すこととなった。

そして、年が明け、神武様36歳の年となる。

吉備(岡山県)神武王宮…

 

 

神武「ヘイケノキヨモリ、ショウリュウキ。

もう傷は大丈夫か( ・ω・)?」

 

ヘイケノキヨモリ「はい。ご迷惑をおかけしました。」

 

ショウリュウキ「もうすっかり回復したわ。心配かけたわね。」

 

アチタケル「しかし、魔王アーリマンを倒したら、俺達は体力も一気に回復したな。」

 

サルメノウズメ「魔法力もね。アーリマンを倒してレベルアップしたみたいね。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「妾も一気にレベルが上がった実感がある。

やはり、魔王を倒すと経験値も多くもらえるようじゃな。」

 

ダザイテンマン「神武様。中国地方の内政は我らにお任せ下さい。

神の戦士の方々は、中国地方以外も解放せねばならぬでしょうから。」

 

タギシミミ「戦いが終わっても、民の生活の立て直しが急務です。

父上に代わって、がんばって政務に励みたいと思います。」

 

神武「ああ。タギシミミ。王太子として俺の留守を守ってくれ。

ダザイテンマンらとよく相談して、民のために最善を尽くしてくれよ( ・ω・)」

 

タギシミミ「はい!」

 

アチタケル「さて、中国地方の封印は解けたが、隣接する

九州、四国、近畿は、それぞれ魔王軍の封印のバリアが張られたままだな。

二重の封印よりは破りやすいのかも知れんが…」

 

サルメノウズメ「どこから行きましょうね。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「近畿地方には、妾の仲間の

ショウトクやタケチヨら頼れる者らが集まっておる。

やはり、近畿地方に行くべきじゃろうか?」

 

神武「だが、アイラのいる九州も気になるしな…」

 

キビツモモタ「神武!大変だ!

吉備(岡山県)と播磨(兵庫県)の間の魔王軍のバリアが消えてる!

吉備(岡山県)の隣の播磨(兵庫県)には普通に行けるようになってるみたいだ!」

 

アチタケル「なんだと!?」

 

サルメノウズメ「どうやら、ルートは決められてるみたいね。」

 

神武「次は、近畿地方。相手は、魔王カーリーか( ・ω・)」

 

 

近江(滋賀県)比叡山…

 

 

カーリー「うふっ。アーリマンとの戦い、

なかなか楽しく観戦させてもらったわよ。

次は妾が相手よ。

進んできなさい。地獄への一本道を。

神武…かわいがってあげるわ!

このインドから来た破壊と殺戮の女神カーリーがね!」

 

 

次なる戦場は近畿地方!

そして、次なる相手は、魔王カーリー!

次回から新章『魔王カーリー討伐編』のスタートよ!

さて、今回は、ここまでにしておきますか。

次回は、

 

第83話「神の戦士の集まる街・大坂!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。