こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第77話「封印の壁を抜けろ!道は因幡にあり!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

岸和田の地に現れたSランクカーリー三鬼将カルラ。

そこに金色の神の戦士ミカワノタケチヨが参戦。

金色の神の戦士とSランクの対決はいかに?

 

 

カルラ「神の戦士ミカワノタケチヨ。

このカルラを今までのAランクと同じに思うな。

喰らえ!地獄の火炎を!」

 

ミカワノタケチヨ「むっ!炎の攻撃か!」

 

 

カルラの掌から強烈な火炎が放たれる!

それを真空の刃で切り裂くミカワノタケチヨ!

カルラは炎をまとった剣でミカワノタケチヨに斬りかかる!

それを雌雄一対の剣で防ぎつつ、切り払うミカワノタケチヨ!

カルラとミカワノタケチヨは一進一退の激しい戦いを繰り広げます!

 

 

カルラ「くっ!このカーリー三鬼将カルラを相手に!」

 

ミカワノタケチヨ「このカルラという魔物…強い!」

 

 

ハルマゲドン放送局の中継を通じて、全国の人々がミカワノタケチヨとカルラの一騎打ちに見入っています。

 

 

オワリノブヒメ(@岐阜)「ミカワノタケチヨのタヌキは、

すでに金色の神の戦士に覚醒している。

そのタヌキを相手に。

あのカルラという魔物、できる。

これがSランクか。」

 

ツチミカドヒメ(@仙台)「これがSランク…

残念だけど、私ではあのレベルの敵が相手では太刀打ちできないわ…」

 

チチブカネビメ(@川越)「実際に対峙してみれば、

金色の神の戦士とSランクの魔物は互角ということね。

やはり、あなどれないわね。魔王軍。」

 

 

ミカワノタケチヨとカルラの激しい戦闘は続く。

両者の速度は光速に達し、普通の人間たちからは、その戦いは、

ただ光がぶつかり合っているようにしか見えません。

戦いながら、ミカワノタケチヨに話しかけるカルラ。

 

 

カルラ「神の戦士…ミカワノタケチヨと言ったな。

貴様はこれほどの力を持ちながら、なぜ人間のために戦う?」

 

ミカワノタケチヨ「ああ?寝ぼけたことを言うな。

お前たち魔王軍が俺達の国に、土足で上がり込んで、

侵略してきたんだろが!

俺がこの国の人間のために戦うのは当たり前だろうが( ・ω・)」

 

カルラ「解せぬ…お前の力は人を超えている。

お前は神ではないのか?

お前ほどの力があれば、どんな望みも思いのままだろう。

魔王軍に来ぬか?

幹部として優遇するぞ。」

 

ミカワノタケチヨ「お断りだな。俺はこの日本(ヒノモト)に生きる一人の人間。

お前ら魔王軍の手先になることなんて、あり得ないね。」

 

カルラ「そうか…力ある者を討つのは惜しいが…

よかろう、このカルラの奥義で葬り去ってやろう!」

 

ミカワノタケチヨ「来る!」

 

カルラ「受けよ!ミカワノタケチヨ!

迦楼羅火炎演舞!!!」

 

 

カルラがすさまじい炎の技・迦楼羅火炎演舞を放つ!

地獄の業火が舞い上がり、ミカワノタケチヨを襲う!

 

 

ミカワノタケチヨ「ここだ!」

 

カルラ「なに!?」

 

ミカワノタケチヨ「葵神流!奥義!双鷹斬!!!」

 

 

ミカワノタケチヨの双鷹斬が迦楼羅の放った火炎演舞の炎を切り裂く!

そして、そのままカルラの間合いに飛び込むミカワノタケチヨ!

 

 

ミカワノタケチヨ「これで終わりだ!

葵神流!秘奥義!虚空双斬!!!」

 

カルラ「な!?迦楼羅火炎演舞を切り裂き、

俺の間合いに!」

 

 

勝負あったかと思われたそのとき!

ミカワノタケチヨを6つの火炎呪文が襲う!

 

 

ミカワノタケチヨ「ぐわぁ( ・ω・)!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「タケチヨ!」

 

 

火炎呪文・強の6連弾を受け、倒れるミカワノタケチヨ。

6発の火炎呪文・強(メラミ)を放ったのは、カーリー三鬼将のアシュラだった!

 

 

アシュラ「カルラよ。ずいぶん手こずったな。」

 

ヤクシニー「アシュラが火炎呪文・強(メラミ)を撃たなければ、

カルラ、あなた、そのミカワノタケチヨの虚空双斬でやられてたわよ。」

 

カルラ「くっ!余計なマネを!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「あやつらは!?」

 

アシュラ「我が名は、カーリー三鬼将が一人アシュラ。」

 

ヤクシニー「私は、ヤクシニー。カーリー三鬼将の一人よ。」

 

ナンボクチョウタカウジ「な、なんと…

Sランクのカーリー三鬼将が全てこの場に来たというのか…」

 

ミカワノタケチヨ「あっちぃ~。不意を衝かれたぜ。

Sランクのカーリー三鬼将がおそろいだって?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「おお!タケチヨ。

生きておったか!」

 

 

なんとカーリー軍のSランクカーリー三鬼将が3人とも岸和田へ!

 

 

アシュラ「そこにいるヒメタタライスケヨリヒメという女を殺せば、

魔王カーリー様や大魔王ハルマゲドン様が討たれる可能性は無くなる。

ミカワノタケチヨとやら。貴様一人では、我ら3人の相手はできまい。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「妾を殺すために…?

Sランクの魔物どもが集まって来たというのか!?」

 

ミカワノタケチヨ「金色の神の戦士は俺一人…

3対1かよ…いじめじゃねぇか。」

 

 

そのとき、美しい琵琶の音色が鳴り響く!

 

 

アシュラ「この琵琶の音色は!」

 

キョウノミチナガ「いじめはよくありませんねぇ。

正々堂々、勝負しましょう。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「おお!来てくれたのか!

キョウノミチナガ!そして、ヤマトノショウトク!」

 

ヤマトノショウトク「スケヨリヒメ様。よくぞご無事で。

ハルマゲドン放送局の中継で、岸和田におられるのがわかったので、

キョウノミチナガと二人、駆け付けてまいりました。」

 

ヤクシニー「あらあら…金色の神の戦士が3人になったわね…」

 

 

岸和田にヤマトノショウトクとキョウノミチナガが駆け付けた!

これで金色の神の戦士とSランクのカーリー三鬼将は3人ずつの同数だわ!

 

 

ヤマトノショウトク「さあ、カーリー三鬼将。

勝負しましょうか。」

 

アシュラ「ふっ…ここで我ら三鬼将が貴様ら3人と相討ちになりでもしたら、

もう我がカーリー軍は戦闘不能状態に陥る。

また勝つにしても無傷ではすまなさそうだ。

ここはいったん退かせてもらおう。」

 

ヤクシニー「あなた達とは遠からず戦うことになるでしょうね。」

 

カルラ「くっ!ミカワノタケチヨ。

今度、会う時まで、勝負はお預けだ!

俺と戦うまで、他の者に討たれるなよ!」

 

 

カーリー三鬼将は、闇の中に消えた…

スケヨリヒメ達は、トウヤシャやガルーダ達に討たれた将兵たちを埋葬し、大坂に向かった。

一方、中国地方の神武様達は、魔王アーリマン打倒のための情報収集のため、

中国地方各国を回っていた。

長門(山口県)下関…

 

 

ショウリュウキ「関門海峡を渡れば九州は目と鼻の先のはずなのに…

バリアのような壁で、九州に渡れないのか…」

 

サルメノウズメ「どうやら、魔王アーリマンの中国地方の封印と

魔王パズスの九州の封印の二重の封印がされているようね。」

 

神武「魔王アーリマンの封印と魔王パズスの封印…

二重に封印されている状態では九州に渡ることは難しそうだな。

魔王アーリマンの打倒が優先か…」

 

アチタケル「神武様。下関要塞にいるアカマホウイチが、

神武様にお伝えしたいことがあるそうです。」

 

神武「アカマホウイチが?わかった。

下関要塞に入城しよう( ・ω・)」

 

 

下関要塞…

 

 

アカマホウイチ「神武様。前世代の神の戦士であった

サンシノモトナリという者がまだ存命しているようです。

あるいは、この者と会えば、なにかわかるかも…」

 

アチタケル「前世代の神の戦士?

サンシノモトナリだって?」

 

サルメノウズメ「聞いたことがあるわ。

謀神と呼ばれた智謀と魔法力に長じた神の戦士。

でも生きているとしたら、もう100歳は超えてるんじゃない?」

 

ショウリュウキ「そのような人が本当に生きているの?」

 

アカマホウイチ「サンシノモトナリは、我が一族の出身です。

あるいは、この者ならば、魔王軍討伐や魔王軍の封印についても、

何かわかるかも知れません。」

 

神武「ホウイチ。そのサンシノモトナリという者がどこにいるかわかるか?」

 

アカマホウイチ「サンシノモトナリは、安芸(広島県)の吉田郡山という集落に住んでいると聞いたことがあります。

今でもそこにいるのかはわかりませんが…」

 

神武「吉田郡山…もしかして、広島から出雲に向かう途中で通った集落の一つか?」

 

アチタケル「出雲大社に向かったときは、集落で宿泊もせずに、

走り続けましたからねぇ…」

 

サルメノウズメ「のどかな集落ばかりだったけど、

本当に前世代の神の戦士なんているのかしら?」

 

神武「とりあえず、行ってみるか( ・ω・)」

 

 

神武様達は、前世代の神の戦士サンシノモトナリを探しに吉田郡山に向かうことになりました。

一方、大坂ではスケヨリヒメ達が集まっていました。

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「岸和田に現れたカーリー三鬼将…

妾を殺せば、魔王カーリーや大魔王ハルマゲドンが討たれる可能性は無くなる

というようなことを言っていたような気がするが…」

 

ヤマトノショウトク「スケヨリヒメ様。実は、スケヨリヒメ様が地下牢にいる間に、

九州でセゴドンノキチノスケが、魔王を倒すには神武殿とスケヨリヒメ様が

揃っている必要があるという神の声を聞いたのです。」

 

ミカワノタケチヨ「その話って、ハルマゲドン放送局で中継されてたっけ( ・ω・)?」

 

キョウノミチナガ「なんとなく、共通認識になっているので、

気にせず、話を進めましょう。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「なんと…妾と神武がそろえば、

魔王たちを倒せるということなのか?」

 

ナンボクチョウタカウジ「神武殿は、ぶっちぎりに強い。

なので、スケヨリヒメ様を魔王軍は狙うということになるのでしょうね。」

 

ヒヨシマル「しかし、神武様とスケヨリヒメ殿が合流するには、

魔王軍の二重の封印を越えなければならない。そんなことができるのか?」

 

ヒメジノカンベエ「ヒヨシマル様。神戸より、ヘイケノキヨモリ殿がお見えです。」

 

ヒヨシマル「ヘイケノキヨモリ殿が?通せ。」

 

 

大坂要塞のスケヨリヒメ達が集まっている会議の間に、ヘイケノキヨモリが入ってくる。

 

 

ヘイケノキヨモリ「封印の壁を越えて、スケヨリヒメ様が中国地方に渡る方法が見つかったぞ。」

 

ヤマトノショウトク「なんと!?それは!?」

 

ヘイケノキヨモリ「詳しいことは、播磨(兵庫県)の姫路にいる

ハリマノヒョウズ殿が知っている。」

 

キョウノミチナガ「ほう。それでは、姫路に向かいましょう。」

 

ヒヨシマル「方々、すまぬ。わしは、大坂の統治があるので、大坂を離れられん。

なんせ、大坂には、京都跡地や岸和田から、たくさんの避難者が来ておるので、

太守であるわしが抜けて統治が回る状態ではないのじゃ…」

 

ミカワノタケチヨ「わかったぜ。サル殿。

俺達でなんとかするから、大坂の民達を守ってやってくれ( ・ω・)」

 

ヒヨシマル「おお。任せておけ。タヌキ殿。」

 

カグヤツキヒメ「我ら神武近衛兵団も、大坂の守備をしながら、

神武様が大坂に来られることをお待ちしております。」

 

 

スケヨリヒメ、ヤマトノショウトク、ミカワノタケチヨ、キョウノミチナガ、ナンボクチョウタカウジ、ヘイケノキヨモリの

6人は大坂を出て播磨(兵庫県)姫路要塞へ向かいます。

 

吉備(岡山県)魔王アーリマンの本拠地となっている鬼ノ城(キノジョウ)…

 

 

アーリマン「まさかAランクのダエーワ達と

Sランクのあのアジ・ダカーハまでは敗れるとは…

神武と神の戦士たち恐るべきヤツらよ。

だが…」

 

 

アーリマンが呪文を唱えると、なんと7人のダエーワ達が復活する!

 

 

ダエーワ・リボーンA「魔王アーリマン様。

不覚を取り、申し訳ございません。

しかし、再生させていただき、新たな力を得た我ら、

必ずや神武らを討ち果たしてごらんにいれます。」

 

アーリマン「ふっ。神武らをお前たちが討つ必要は無いのだ。」

 

ダエーワ・リボーンB「と、申しますと?」

 

アーリマン「神の戦士・神武とヒメタタライスケヨリヒメ。

この2人が合流すれば、我ら7大魔王や大魔王ハルマゲドン様の脅威となる。

逆に言えば、我らは攻めずとも、中国地方と近畿地方の二重の封印で

その者達が合流せぬようにすれば、負けることはない。」

 

ダエーワ・リボーンC「それでは、我らは神武の足止めをすれば十分だということですか。」

 

アーリマン「ふっふふ…スケヨリヒメという女さえ、我がエリアに入ってこなければ、

神武は、我の元にはたどり着けぬ。

どんなに強くてもな…」

 

 

姫路に到着したスケヨリヒメ達は太守のハリマノヒョウズに会います。

 

 

ハリマノヒョウズ「ヒメタタライスケヨリヒメ女王。

神武様が臣。播磨・但馬(兵庫県)太守のハリマノヒョウズと申します。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ハリマノヒョウズ殿。

妾が、神武殿のいる中国地方に行く方法があると聞いたのだが。」

 

ハリマノヒョウズ「はい。播磨(兵庫県)に伝わる、

ハリマフドキという伝承を調べたところ、但馬(兵庫県北部)から

因幡(鳥取県)に渡る穴が一点見つかりました。

その一点は魔王軍の封印が弱く、スケヨリヒメ女王が全魔法力をぶつければ、

一瞬、人間二人が通れる穴が開きます。

その穴はすぐに閉じてしまいますが、二人の人間が一気に渡れば、

神武様のおられる中国地方エリアに移動することができます。」

 

ミカワノタケチヨ「なぜ、そんな情報がフドキなる伝承に伝わっているのか謎だが、

まあ、ストーリーの進行上、しかたないか( ・ω・)」

 

キョウノミチナガ「スケヨリヒメ様の全魔法力をぶつけるということは、

スケヨリヒメ様は、移動の直後、戦闘不能ということになるか…」

 

ヤマトノショウトク「封印の壁を越えて、中国地方に行けるのは、

スケヨリヒメ様とあと一人だけ。誰が行きますか?

中国地方の地理がわかり、戦える者が良さそうですが…」

 

ナンボクチョウタカウジ「この場にいて、中国地方の地理がわかり、

戦える者というと…」

 

 

全員がヘイケノキヨモリの顔を見る。

 

 

ヘイケノキヨモリ「因果なものだな…

かつて俺が軍勢を率いて侵攻した鳥取の地か…」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ヘイケノキヨモリ。頼むぞ。」

 

ヘイケノキヨモリ「この命に代えても。

スケヨリヒメ様の御身はお守りいたします。」

 

 

スケヨリヒメ達は、ハリマノヒョウズの案内で、中国地方に渡ることができる封印の穴のある

但馬に向かいます。

 

比叡山、魔王カーリーの宮殿…

 

 

カーリー「ヒメタタライスケヨリヒメを殺せ!

そうすれば、我ら魔王が討たれる可能性は無くなる!」

 

アシュラ・カルラ・ヤクシニー「必ずや!」

 

 

比叡山からカーリー三鬼将に率いられ、魔物の大軍が出陣する!

目的は…スケヨリヒメの命!

 

スケヨリヒメ達が但馬(兵庫県北部)と因幡(鳥取県)の境にある、

封印の穴となっているポイントに着いたとき、大空のスクリーンにハルマゲドン放送局の中継が始まる!

 

 

ナンボクチョウタカウジ「魔王軍に気づかれたか!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「くっ!」

 

ヤマトノショウトク「スケヨリヒメ様は、中国地方への移動の準備を!

ヘイケノキヨモリ殿!スケヨリヒメ様のこと頼みます!」

 

ヘイケノキヨモリ「ああ、任せろ。」

 

キョウノミチナガ「カーリー三鬼将率いる…

ずいぶんな大軍ですね…」

 

 

スケヨリヒメ達に向けて殺到する魔王カーリー軍の軍勢!

激しい戦闘が開始された!

 

 

パンドラ「神武とヒメタタライスケヨリヒメを同じエリアに入れてはならない!

あの二人さえ合流させなければ、7大魔王や大魔王ハルマゲドン様と戦える者はいないわ!」

 

ミカワノタケチヨ「ここが最初の正念場だ!スケヨリヒメ様を守るぞ!」

 

 

魔物の群れが現れた!

 

 

キョウメ(@大坂)「スケヨリヒメはん達をものすごい数の魔物の軍勢が襲っとる!」

 

ミヤコ(@大坂)「カーリー軍の総攻撃!?スケヨリヒメはん一人の命を取るのが、

この大坂を落とすよりも優先ちゅうこと!?」

 

アイラツヒメ(@高千穂)「スケヨリヒメさんの命を狙って…

魔王カーリー軍の総攻撃…

そこまでして彼女と神武を会わせたくないということ?」

 

 

魔王カーリー軍の軍勢と戦うミカワノタケチヨ、ヤマトノショウトク、キョウノミチナガ、ナンボクチョウタカウジの4人。

スケヨリヒメは、魔力を集中しています。

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「………」

 

ヘイケノキヨモリ「封印の穴を超えるために魔法力を集中するには、

多少時間がかかるということか。

スケヨリヒメ様!このヘイケノキヨモリが、敵は近づけさせませんぞ!」

 

 

激しい戦いを繰り広げるミカワノタケチヨ達!

 

 

ミカワノタケチヨ「まだか!?」

 

ヤマトノショウトク「スケヨリヒメ様!」

 

キョウノミチナガ「ここは、体を張ってでも止める!」

 

ナンボクチョウタカウジ「なんという魔物の数!持ちこたえられるか!?」

 

 

戦況を眺めているカーリー三鬼将達。

 

 

アシュラ「そろそろだな。神の戦士どもも疲れてきただろう。

我ら三鬼将で、一気に…」

 

魔物A「アシュラ様!三鬼将のみなさま、大変です!」

 

アシュラ「なにごとか!?」

 

魔物A「近江(滋賀県)の我らの拠点が攻撃され、次々に落とされております!

このままでは、カーリー様の本拠地である比叡山が包囲されます!」

 

ヤクシニー「なんですって!?」

 

カルラ「バカな!?いったい何者が!?」

 

 

近江(滋賀県)のカーリー軍の各拠点を次々に攻略しているのは…

 

 

魔物B「無理無理無理~!三鬼将様がいなければ、

こんなヤツら止められない~!」

 

クロウノウシワカ「スケヨリヒメ様達に気を取られて、

本拠地がガラガラだな!」

 

ベンケイ「Bランク以下の魔物であれば、このベンケイの敵ではない!」

 

ヨイチノユミ「そらそら!聖なる力を帯びたこのヨイチノユミの矢を喰らいなさい!」

 

 

なんとクロウノウシワカ達が、近江(滋賀県)に侵攻していきます!

それに呼応して立ち上がるオワリノブヒメ軍団の将兵達!

 

 

アザイノマサコ「近江(滋賀県)をカーリー軍から解放するわよ!」

 

ガモウノサトメ「近江(滋賀県)には我らもいることを忘れていたようね!」

 

魔物C「おのれ!人間どもがなめるな!」

 

オンミョウジセイメイ「悪いね。ハルマゲドン放送局の中継のおかげで状況がわかってね。

俺も、越前(福井県)から近江(滋賀県)に来ちゃったわ。」

 

魔物C「ひぃ!神の戦士!」

 

オンミョウジセイメイ「陰陽太極退魔砲!!!」

 

 

クロウノウシワカとオンミョウジセイメイが近江(滋賀県)の人間たちを立ち上がらせた!

カーリー軍の本拠地である比叡山を囲むように、人間たちがカーリー軍の拠点をつぶしていく!

 

 

アシュラ「こ、このままでは…カーリー様のおられる比叡山が丸裸にされる…」

 

ヤクシニー「スケヨリヒメを!あの女さえ殺せば!」

 

カルラ「くっ、進めん!」

 

ミカワノタケチヨ「どうやら、俺達の勝ちみたいだな( ・ω・)」

 

カルラ「ミカワノタケチヨ!」

 

ヤマトノショウトク「スケヨリヒメ様の魔法力の集中が終わりました。

あなた達、魔王軍の負けです。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「天地を生かし給える神々の御名において!

封印よ!退け!魔力大解放(マダンテ)!!!」

 

 

スケヨリヒメは全魔力を解放した!

封印に穴が!

 

 

ヘイケノキヨモリ「スケヨリヒメ様!参ります!」

 

 

封印の穴に飛び込むスケヨリヒメとヘイケノキヨモリ!

二人が通り抜けると、封印の穴は再び閉じられた。

 

 

パンドラ「ああ…なんてこと!

ヒメタタライスケヨリヒメが神武と同じエリアに!」

 

アシュラ「くっ。退くぞ!近江(滋賀県)に戻る!」

 

 

カーリー軍は撤退した。

 

魔物の群れをやっつけた!

 

 

封印の穴を抜けたスケヨリヒメとヘイケノキヨモリは、

因幡(鳥取県)に入りました。

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「うっ…」

 

ヘイケノキヨモリ「スケヨリヒメ様!大丈夫ですか?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「魔法力が空のようじゃ。

今、魔物に襲われたら、妾は戦えぬな。」

 

ヘイケノキヨモリ「西に進み、鳥取要塞まで行きましょう。

町に着けば、一休みできます。」

 

 

鳥取の町を目指し歩きはじめる二人。

しかし、眼前に魔王アーリマン軍の大軍が!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「くっ!魔王軍!

中国地方を封印しているアーリマンの軍か!」

 

ジーニー「ようこそ。偉大なる魔王アーリマン様のエリアへ。

わざわざ、殺されに来たようなものだな!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「貴様は!?」

 

ジーニー「わがはいは、ジーニー。

偉大なる魔王アーリマン様配下の7人のダエーワの一人よ。」

 

ヘイケノキヨモリ「7人のダエーワというのは、

アチタケルやサルメノウズメに倒されたのではなかったのか?」

 

ジーニー「我らは不死身!魔王アーリマン様のエリアに来て、

生きて帰れると思うな!」

 

ヘイケノキヨモリ「スケヨリヒメ様!お下がりください!」

 

 

ジーニーと魔物の群れが現れた!

 

 

魔物の群れの前に一人立ちはだかるヘイケノキヨモリ。

 

 

ヘイケノキヨモリ「俺は神の戦士。

西国覇王!ヘイケノキヨモリ!」

 

ジーニー「ヘイケノキヨモリとやら。

おまえは、願いごとは無いか?

どんな願いでも3つ叶えてやるぞ!」

 

ヘイケノキヨモリ「何?どんな願いでも叶えるだと?」

 

ジーニー「その質問に答えるのが一つ目!

どんな願いでも叶えてやろう!

はい、あと2つ!」

 

ヘイケノキヨモリ「貴様!ふざけているのか!?」

 

ジーニー「その質問に答えるのが二つ目!

ふざけているのではない!わがはいは、

ランプの精で、願いごとを3つ叶えるということになっているのだ!

はい、あと1つ!」

 

ヘイケノキヨモリ「………」

 

ジーニー「どうしたぁ?最後の願いはぁ?」

 

ヘイケノキヨモリ「スケヨリヒメ様の魔法力を回復させて。」

 

ジーニー「いいだろう!」

 

 

スケヨリヒメの魔法力が回復した!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「妾の魔法力が回復した!

これで妾も戦える!」

 

 

スケヨリヒメとヘイケノキヨモリは二人で魔物の群れと戦い倒していく!

 

 

ヘイケノキヨモリ「さて、ジーニーとやら。

おまえも戦うか?」

 

ジーニー「願いをかなえたわがはいを貴様は倒すというのか?

見逃して。」

 

ヘイケノキヨモリ「……スケヨリヒメ様、いかがなさいますか?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ジーニーとやら。

お主は、悪い魔物ではないのか?」

 

ジーニー「願いごと次第ですなぁ。

欲望にまみれた願いをすれば、それに見合う不幸もやってくる。

わがはいが、良い精霊なのか、悪い悪魔なのかは、

人間がどんな願いをわがはいにするか次第ですなぁ。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「じゃあ。別に戦わなくてもいいわ。」

 

ジーニー「は~い。また機会ありましたらぁ~

アディオス~」

 

 

ジーニーは消えて行った。

 

 

魔物の群れをやっつけた!

 

 

ヘイケノキヨモリ「はて?ヤツは何をしに登場したのだろう…?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「魔王軍にも、よくわからん者もおるのだな…」

 

 

こうして、神武様と同じアーリマンのエリアである中国地方に入った

スケヨリヒメとヘイケノキヨモリ。

果たして、この後、二人はすんなりと神武様と合流することができるのか?

さて、今回は、ここまでにしておきますか。

次回は、

 

第78話「前世代の神の戦士サンシノモトナリ!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。