こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第76話「立ち上がれ!関西の神の戦士たち!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

京都跡地の戦い後、近畿地方各地に散った神の戦士たち。

破壊と殺戮を目的とする魔王カーリーは近畿地方各地へ

魔物の軍勢を派遣しますが…

 

紀伊(和歌山県)熊野本宮近辺…

 

 

ミカワノタケチヨ「魔王軍の雑魚どもよ!

熊野本宮で真の力に覚醒した我が力を見よ!

葵神流・真空刃!!!」

 

 

魔物の群れ(Aランク)をやっつけた!

 

 

クマノヤタ「すごい…これが対Sランク。

金色の神の戦士の力…」

 

キイノクマヒメ「この熊野は、大魔王ハルマゲドンの本拠地である

大和(奈良県)のすぐ近く。魔王カーリーも精鋭部隊を派遣してきていたのに、

こんなに簡単に倒してしまうなんて。

さすがは、大権現と呼ばれるミカワノタケチヨ殿だわ!」

 

ミカワノタケチヨ「俺はスケヨリヒメ様を探しに旅に出る。

この熊野の地は、大魔王ハルマゲドンとの最終決戦の際には、

きっと俺たちの重要拠点となる。

防衛は頼むぜ、クマノヤタさん( ・ω・)」

 

クマノヤタ「熊野の地は必ず我らが守り抜きます!」

 

キイノクマヒメ「ミカワノタケチヨ殿。ご武運を!」

 

 

魔王カーリーは、大和(奈良県)と隣接する紀伊(和歌山県)の熊野に

Aランクの精鋭部隊を派遣しますが、熊野本宮で金色の神の戦士に覚醒した

ミカワノタケチヨはこれを一蹴。

ミカワノタケチヨは、スケヨリヒメを探す旅に出ました。

 

その頃、播磨(兵庫県)姫路では…

 

 

ヤマトノショウトク「我こそは聖君子ヤマトノショウトク!

魔物どもよ!聖なる光で燃え尽きるがよい!

聖徳聖光派!!!」

 

 

魔物の群れ(Aランク・Bランク混在)をやっつけた!

 

 

ハリマノヒョウズ「ハルマゲドン放送局で中継されていた

ノブヒメもすごいと思ったが、このヤマトノショウトク殿も、すごいな…

これが金色の神の戦士(対Sランク)の力か。」

 

ヤマトノショウトク「お世話になりました。ハリマノヒョウズ殿。

播磨(兵庫県)は当面大丈夫でしょう。

私は、スケヨリヒメ様を探しに行きます。

ハルマゲドン放送局の中継に映ってくだされば

探すのも楽なのですが…」

 

ハリマノヒョウズ「お気をつけて。

我らは、引き続き、魔王軍の封印を越えて神武様のおられる

中国地方へ行く方法を探しておきます。」

 

ヤマトノショウトク「魔王を倒すには、スケヨリヒメ様と

神武殿がそろっていなければならない。

逆に言えば、封印を解く前にお二人が合流できる方法が

必ずあるはず…

ハリマノヒョウズ殿、よろしくお願いいたします。」

 

 

ヤマトノショウトクは播磨(兵庫県)姫路から東へ向かい、スケヨリヒメを探す旅に出た。

 

その頃、丹波(丹波地方)福知山では…

 

 

ドウサン「な、なんと…

我が将兵たちが手も足も出なかった魔物達相手に…

これが神の戦士の力か!」

 

キョウノミチナガ「響け!精霊の琵琶!

平安雅楽!爆炎の章!」

 

 

魔物の群れ(Aランク)をやっつけた!

 

 

セイショウノナゴン「さすがミチナガ様ですわぁ!

どうして、ハルマゲドン放送局は、こんな素晴らしい戦いを

放送しないのかしらぁ?」

 

キョウノミチナガ「ドウサン殿。Aランクが来ない限りは、

もう丹波(兵庫県・京都府丹波地方)は心配ないでしょう。

私は、とりあえず大坂に向かいます。

なにかあれば、駆け付けますので。」

 

ドウサン「丹波の危機に助力、感謝いたす!

ご武運を!」

 

 

丹波を襲撃していた魔物の群れを倒したキョウノミチナガは、

セイショウノナゴンを連れ、大坂へ向かいます。

 

丹後(京都府丹後半島)では…

 

 

ウジヤス「なんという強さ…

これが神の戦士、戦鬼クロウノウシワカ殿か…」

 

クロウノウシワカ「鞍馬流奥義!鬼霊指弾!」

 

 

魔物の群れ(Bランク)をやっつけた!

 

 

ウジヤス「クロウノウシワカ殿。あなたがいてくれれば、

この丹後は安泰です。

ですが、ここでのんびりとされるあなたでもないでしょう?」

 

クロウノウシワカ「ウジヤス殿。CランクやBランクの雑魚を倒すのは飽きた。

俺は、魔王カーリーの本拠地のある近江(滋賀県)へ乗り込む。

ベンケイ、ヨイチノユミ、行くぞ!」

 

 

ウジヤスの治める丹後に侵攻してきた魔物達を壊滅させたクロウノウシワカは、

ベンケイ、ヨイチノユミを伴い、近江(滋賀県)へ向かうようです。

 

越前(福井県)福井近郊…

 

 

オンミョウジセイメイ「これが我が退魔術!

陰陽太極退魔砲!!!」

 

 

魔物の群れ(Bランク)をやっつけた!

 

 

オンミョウジセイメイ「ふっ。礼はいらんよ…

まあしいていただくなら、越前の蟹がありがたいかな…」

 

オンミョウジセイメイ「……………」

 

 

しかし、オンミョウジセイメイの周りには誰もいなかった!

 

 

オンミョウジセイメイ「なんで俺は、一人、こんな遠いとこに飛ばされてんだぁ!

しょうがない。しばらく越前(福井県)で、魔物退治でもしてるか。

そのうち、出番も回ってくるだろ。」

 

 

オワリノブヒメの本国と分断され統治者不在の越前(福井県)にいる

オンミョウジセイメイは、近隣の魔物を倒しながら、魔物に襲われている人々を助ける一人旅をするようです。

 

魔王カーリーの本拠地・比叡山…

魔王カーリーの元には、近畿地方各地のカーリー軍の敗北が伝えられていました。

 

 

カーリー「どこもかしこも届くのは、我が軍の敗北の報ばかり!

いったい、うぬらは、何をしておるのじゃ!?」

 

ヤクシニー「申し訳ございません…

カーリー様…」

 

アシュラ「この国の神の戦士たち。

やはり、我らSランクが出なければどうしようもないかもしれません。」

 

カーリー「なぜに、近畿各地のどこを攻めても

神の戦士がおるのじゃ!?

京都跡地で6人の神の戦士を妾が倒したというのに!」

 

カルラ「カーリー様。神戸を攻めているのはハヌマーン隊。

ハヌマーンはAランクですが、その指揮を執るボスマーンは、

Sランクに準ずる強者です。

また、大坂は、このカルラの配下であるガルーダ達が攻めております。

京都が潰れた今、近畿など、大坂と神戸さえ潰してしまえば、

あとはなんとでもなります。

しばし、お待ちください。」

 

カーリー「よかろう。妾も神の戦士どもの戦いを見たい。

神戸と大坂の戦いは、ハルマゲドン放送局で中継するよう、

手配せよ。」

 

カルラ「ははっ!」

 

 

カーリー軍は、精鋭と呼ばれるハヌマーン(大猿)部隊と

ガルーダ(怪鳥)部隊を、それぞれ神戸と大坂に派遣しました。

大空のスクリーンに映し出させる神戸と大坂。

ハルマゲドン放送局の中継が始まりました。

 

ハヌマーンの部隊の襲撃を受ける摂津(兵庫県)神戸…

 

 

ハヌマーンA「うっほ!うっほ!うっほほ!」

 

 

神戸の町は巨大なハヌマーン達に踏み荒らされ次々と建物が破壊されていきます!

ハヌマーン部隊の前になすすべもなく逃げ惑うヘイケノキヨモリ軍団の将兵達!

 

 

ヘイケノシゲモリ「こ、こんな、満月を見て大猿に変身した

サイヤ人みたいな連中とどうやって戦えばいいんだ!?」

 

ヘイケノトキタダ「お、おじゃ~!猿は嫌いでおじゃる~!」

 

ニイノアマトキコ「ああ!我らの神戸が壊れていく…

キヨモリ様は、まだ生田神社に籠られたままか!?」

 

 

大暴れするAランクのハヌマーン達!

その一体が突然倒れます!

急所を突かれて息絶えたようです!

 

 

ボスマーン「なに!?我が戦闘大猿族のハヌマーンを一撃で倒すとは、

何者だ!?」

 

ニイノアマトキコ「ああ!あれは!」

 

ヘイケノキヨモリ「大猿よ。西国覇王の力を見せてやろう。」

 

ヘイケノシゲモリ「父上!神の戦士に覚醒されたのですね!」

 

 

生田神社で神の戦士に覚醒し、白銀の鎧を身にまとい、

北斗七星をかたどった宝玉の装飾を持つ『北斗七星槍』を持って現れた

西国覇王ヘイケノキヨモリ!

 

 

ボスマーン「現れたな。神の戦士!」

 

ヘイケノキヨモリ「Aランクのハヌマーンが5体。

それにAランク上の指揮官の大猿1体というところか。

初戦の相手としては申し分ないな。」

 

ボスマーン「この神の戦士…強い…

ハヌマーン隊!一斉にかかれ!」

 

ハヌマーンA「うがぁぁ~!」

 

 

ヘイケノキヨモリに一斉に襲い掛かる5体のハヌマーン達!

大猿に変身したサイヤ人級のAランクの強力な魔物達です!

 

 

ヘイケノキヨモリ「ふっ。こういうヒットポイントの高い魔物どもを

ちまちまと倒していくほど気長ではなくてな…

絶命せよ!昇天呪文(ザラキ)!」

 

ボスマーン「なんだと!?」

 

 

ヘイケノキヨモリは昇天呪文(ザラキ)を唱えた!

ハヌマーンAの息の根を止めた!

ハヌマーンBの息の根を止めた!

ハヌマーンCの息の根を止めた!

ハヌマーンDの息の根を止めた!

ハヌマーンEの息の根を止めた!

 

 

ハヌマーン達をやっつけた!

 

 

ボスマーン「今の呪文は、古の魔王たちが用いたとされる

昇天呪文(ザラキ)!

まさか、この呪文を使う人間がいるとは!?」

 

ヘイケノキヨモリ「ボス猿。貴様が最後だ。」

 

ボスマーン「ふん!このボスマーンは、

他のハヌマーンとは格が違うぞ!」

 

 

巨大な体ですばやい体術を見せるボスマーン!

ヘイケノキヨモリの昇天呪文(ザラキ)も効かないようです!

槍で応戦するヘイケノキヨモリ!

 

 

ボスマーン「これで終わりだ!」

 

 

強烈なエネルギー弾を放つボスマーン!

ヘイケノキヨモリはボスマーンのエネルギー弾をかわし、

ボスマーンの槍の間合いに入ります!

 

 

ヘイケノキヨモリ「そうだな。

これで終わりだ!」

 

ボスマーン「ぬおぉ!」

 

 

ヘイケノキヨモリの北斗七星槍が連続でボスマーンの胸に撃ち込まれる!

そして、ボスマーンの胸には、北斗七星の形の7つの穴が!

 

 

ヘイケノキヨモリ「これが、平家槍術奥義。

死突北斗七星槍!」

 

ボスマーン「あ、ありえん…このハヌマーンの王、

ボスマーンが…人間などに…」

 

 

ボスマーンの息の根を止めた!

 

ボスマーンをやっつけた!

 

 

ヤマトノショウトク「ヘイケノキヨモリ殿!」

 

ヘイケノキヨモリ「ヤマトノショウトク殿!?

お主、京都跡地で魔王カーリーに殺されたのではなかったのか!?」

 

ヤマトノショウトク「どうやらオオモノヌシの神に救われたようです。

私は、スケヨリヒメ様を探しに大坂へ向かいます。」

 

ヘイケノキヨモリ「そうか。スケヨリヒメ様もご存命なら希望がある。

俺は、播磨(兵庫県)のハリマノヒョウズ殿と

ともに、中国地方にスケヨリヒメ様が行く方法を調べておこう。」

 

 

ヤマトノショウトクは神戸を発ち、さらに大坂に向かいます。

その頃、大坂はAランクガルーダ(怪鳥)部隊の侵攻を受けていましたが…

 

 

キョウメ「す、すごい…ヒヨシマルはんって、

こんなに強かったんや…」

 

ミヤコ「手配上手の文官型のサル顔した気のええ方やと

思とった…」

 

ムラサキノシキブ「私たちも攻撃呪文を覚えて、

戦うことを覚悟していたけど、必要無さそうね。」

 

シラビョウシシズカ「大坂要塞にいれば、

とりあえずは、安全ということかしらね。」

 

 

空から襲い来るガルーダ達の群れ!

しかし、なんと白銀の鎧を身にまとったヒヨシマルが一人で、

それを迎撃しています!

 

 

ヒヨシマル「爆裂呪文・超(イオナズン)!

どうじゃ~!ガルーダども!近づけまい!」

 

ガルーダA「この神の戦士、強い…」

 

ガルーダB「この大坂を落とすのは無理か。

何の戦果も挙げずに戻れば、我らが主カルラ様の御威光にかかわる。」

 

ガルーダC「目的地を変えよう。近くにある適当な町を襲うぞ。」

 

 

ガルーダ部隊は逃げ出した!

 

 

ヒヨシマル「おしり、ぺんぺん~!

どうじゃ!このヒヨシマルがいる限り、

この大坂には手も足も出せまい!」

 

オワリノチャチャ「サル殿…お尻出さなくても…」

 

ヒヨシマル「どうじゃ~!チャチャ殿!

このヒヨシマルに惚れたかぁ!?」

 

オワリノチャチャ「う~ん。来世なら、あなたの子を産んであげてもいいかも。

でも、ハルマゲドン放送局で中継されてるから、きっと奥さん、見てるわよ。」

 

ヒヨシマル「はぅ!そうだった!」

 

キノシタノオネ(@岐阜)「おほほっ…

ヒヨシマル、ノブヒメ様の養女であるオワリノチャチャ様に

手を出そうとしていたのね。

ふ~ん。そうなのねぇ…」

 

マエダノマツ(@岐阜)「お、オネ…ちょっと怖いんですけど…」

 

神武(@広島)「どうやら神戸も大坂も防衛成功のようだな。

ヘイケノキヨモリも、ヒヨシマルも、なかなかやるねぇ( ・ω・)」

 

キョウノミチナガ「お見事でした。ヒヨシマル殿。」

 

ヒヨシマル「あ、あんたは!?キョウノミチナガ殿!?

生きておられたか!?いや、そうか!」

 

キョウノミチナガ「どうやらオオモノヌシの神に救われたようです。

ヤマトノショウトクは神戸で姿が映りましたが、きっと他の者達も無事でしょう。」

 

ムラサキノシキブ「ミチナガ様!よくぞ、ご無事で!」

 

シラビョウシシズカ「それでは、ウシワカ様もご無事なのですね!?

良かった!」

 

ヒヨシマル「(ガルーダ達を追い払ったのは、わしなのだが…

まあ、よいか。)」

 

 

関西(近畿地方)各地の神の戦士たちが、

魔王カーリー軍に連勝していく中、

スケヨリヒメは、和泉(大阪府南部)岸和田の地下牢にいた…

 

 

コウノモロモロ「ヤマトノショウトク様に、

キョウノミチナガ様が生きていた!?

それではもしやわしが捕らえたスケヨリヒメ様に化けた魔物も!?」

 

兵士A「本物のスケヨリヒメ様かも知れません…」

 

コウノモロモロ「我らが捕らえたスケヨリヒメ様が魔物ではなく、

本物だったとしてだ…

いまさら、私が間違ってましたなどと

タカウジ様には報告できんなぁ。」

 

兵士A「そ、それでは?」

 

コウノモロモロ「ヤマトノショウトクやキョウノミチナガが

岸和田にスケヨリヒメがいることに気づく前に…消せ!」

 

 

なんとコウノモロモロは、地下牢にいたスケヨリヒメを魔物として処刑しようとしています!

そのことに気づいたトウヤシャは、スケヨリヒメ救出のために地下牢に向かいます。

 

 

トウヤシャ「なんとしても…

スケヨリヒメ様を牢からお救いし、

タカウジ様にお会いせねば…」

 

牢番「トウヤシャ殿!ここは地下牢!

この魔物は本日斬首と決まっております!

お引き取り下さい!」

 

トウヤシャ「牢番殿…これをお納めください。」

 

 

トウヤシャは牢番に賄賂を渡します。

 

 

牢番「これはこれは…あっ、そうだ、用事を思い出した。

トウヤシャ殿、少しの間だけ、牢の魔物を見ていて下され。」

 

 

去っていく牢番。

 

 

トウヤシャ「賄賂が有効とはね…

もう、このナンボクチョウタカウジ軍団は末期状態ね…」

 

 

スケヨリヒメのいる地下牢の鍵を開けるトウヤシャ。

 

 

トウヤシャ「スケヨリヒメ様。このままここにいては、

コウノモロモロに殺されます。

一緒にお逃げください。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「お主はトウヤシャ!

わかった。逃げよう。」

 

 

トウヤシャはスケヨリヒメを地下牢から脱獄させました。

しかし、本物のスケヨリヒメを魔物と勘違いして地下牢に入れた事実を

隠ぺいしようとするコウノモロモロは、スケヨリヒメとトウヤシャに追っ手を差し向けます。

岸和田要塞…

 

 

ナンボクチョウタカウジ「わからん…

なぜ、俺は神の戦士に覚醒できないんだ…」

 

ナンボクチョウタダヨシ「兄上。そういえば、トウヤシャ殿が、

何やら美しい宝玉を拾ったようです。

あれは、神の戦士が変身に使う『瞳』かも知れません。

トウヤシャ殿に会ってみては?」

 

アカハシトウシ「認めません!神の戦士に覚醒するために、

トウヤシャのような下賤の女に会うなど…

私は、絶対に認めません!」

 

ナンボクチョウタダヨシ「義姉上…

今は非常事態です。妾であるトウヤシャを

正妻の義姉上が気に入らぬというのは、よくわかりますが…」

 

アカハシトウシ「タダヨシ殿!あなたは愛人であるあの女の肩を持つの!?

あなたは不倫を肯定するというの!?

汚らわしい!」

 

コウノモロモロ「ナンボクチョウタカウジ様!

トウヤシャが魔物の女を脱獄させました!

よって、追っ手にはトウヤシャも魔物の女とともに殺すよう命じております!」

 

ナンボクチョウタダヨシ「待て待て!トウヤシャを殺す必要がどこにある!?」

 

コウノモロモロ「ふん!魔物を逃がしたということは魔王軍と通じておるということ。

直ちに殺すのです!」

 

アカハシトウシ「そうよ!トウヤシャなど、

魔物の女と一緒に殺してしまいなさい!

いえ、タカウジ様のお気持ちを乱すトウヤシャこそ、

魔物の女なのよ!」

 

ナンボクチョウタカウジ「………」

 

 

ナンボクチョウタカウジは、軍団内のコウノモロモロ・アカハシトウシ派と

ナンボクチョウタダヨシ・トウヤシャ派の派閥対立に悩まされていました。

現在では、コウノモロモロ・アカハシトウシ派が優勢のようです。

魔王カーリー軍が侵攻してきても、人間同士が対立し、足を引っ張り合うありさま。

ナンボクチョウタカウジ軍は、関西で唯一、魔王軍に対応できずにいました。

そんな中、大坂攻略をあきらめたガルーダ部隊がナンボクチョウタカウジ領である

和泉(大阪府南部)岸和田を急襲します!

 

 

ナンボクチョウタカウジ「おのれ、魔王軍!

迎え撃つぞ!」

 

 

大坂では、ヒヨシマル一人に手も足も出なかったガルーダ部隊。

しかし、ナンボクチョウタカウジ軍団が守る岸和田はガルーダ達に蹂躙されていきます。

次々に討たれていくナンボクチョウタカウジ軍団の将兵隊…

 

 

ガルーダA「どうやら、この地には神の戦士はいないようだな!

大坂とちがって、もろいもろい!」

 

ナンボクチョウタカウジ「な、なぜ…?

なぜ俺だけ神の戦士に覚醒できないんだ!?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ナンボクチョウタカウジよ!

人間同士がいがみ合い、足を引っ張り合っている場合ではないぞ!」

 

ナンボクチョウタカウジ「あ、あなたは!?

スケヨリヒメ様!?」

 

ヤマトノショウトク(@大坂)「スケヨリヒメ様!」

 

キョウノミチナガ(@大坂)「岸和田におられたのか。

ヤマトノショウトク殿!岸和田に向かいましょう!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ナンボクチョウタカウジよ。

そなたが神の戦士に覚醒できないのは、軍団内の人間関係に悩み、

それぞれの派閥に気を使って、そなた自身の気持ちを表に出さぬからじゃ!

そなたの気持ちに素直になるがよい!

必ず、そなたは神の戦士に覚醒する!」

 

ナンボクチョウタカウジ「お、俺自身の気持ち…

し、しかし…」

 

トウヤシャ「タカウジ様!勇気を出して!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ナンボクチョウタカウジよ!

今、この場でガルーダ達の脅威を打ち払える神の戦士は

お前だけじゃ!いい加減に目を覚ませ!」

 

ナンボクチョウタカウジ「くっ!俺だって!

俺だって、みなを守りたい!

ですが、いくら念じても、神の戦士になれぬのです!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ナンボクチョウタカウジ…

わかった。妾が戦う!」

 

ナンボクチョウタカウジ「スケヨリヒメ様!?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「変身!」

 

 

スケヨリヒメの掲げた『瞳』が光り輝き、その光がスケヨリヒメの全身を覆う!

そして、金色のティアラとローブをまとったスケヨリヒメが現れる!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「妾は神の戦士!

大地の女王!ヒメタタライスケヨリヒメ!

大地に代わって、お仕置きよ!」

 

キョウスケ(@大坂)「なんか、セーラームーンっぽい…」

 

キョウメ(@大坂)「ついにあのスケヨリヒメはんが、

変身した~!」

 

ミヤコ(@大坂)「きゃ~。お仕置きよ~!」

 

 

ガルーダ達と戦うスケヨリヒメ。

スケヨリヒメの戦闘を見ながら、膝をつくナンボクチョウタカウジ。

 

 

ナンボクチョウタカウジ「スケヨリヒメ様まで戦っておられるのに…

なぜだ!?なぜ俺だけ神の戦士になれん!?」

 

トウヤシャ「タカウジ様!あなたならできます!

思いだして!私と出会ったころのあなたを!」

 

ナンボクチョウタカウジ「トウヤシャ…」

 

トウヤシャ「昔のあなたは、今のように権力も富も持っていなかった。

でも、純粋に民のことを考える優しく志の高い方でした。

思いだして、あの頃のあなたを!」

 

ガルーダA「キシャ~!」

 

トウヤシャ「危ない!タカウジ様!」

 

 

ナンボクチョウタカウジに襲い掛かるガルーダ達!

トウヤシャはナンボクチョウタカウジをかばい、ガルーダの爪をまともに喰らってしまいます!

 

 

ナンボクチョウタカウジ「トウヤシャ!」

 

トウヤシャ「タ、タカウジ…愛してるわ…

あなたのことを…」

 

ナンボクチョウタカウジ「トウヤシャ!

俺が愛しているのは!お前だ!」

 

トウヤシャ「嬉しい…最後にその言葉を聞けて…

あなたの腕の中で死ねる…

私、幸せだったわ…生きて…タカウジ…」

 

ナンボクチョウタカウジ「トウヤシャ~!」

 

 

トウヤシャは絶命した。低い身分に生まれながら、常にナンボクチョウタカウジの心を支え続けた

ナンボクチョウタカウジ最愛の女性はガルーダの爪により、その短い一生を終えた。

享年27歳…

 

ナンボクチョウタカウジの胸が光り始める!

そして、ナンボクチョウタカウジが白銀の鎧をまとった姿に!

 

ナンボクチョウタカウジは神の戦士に覚醒した!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「トウヤシャ。

お主の命が、お主の想いが、ナンボクチョウタカウジを

目覚めさせたぞ…

安らかに眠るがよい…」

 

ナンボクチョウタカウジ「ガルーダどもよ!

俺は、神の戦士!炎の姦雄!

ナンボクチョウタカウジ!」

 

 

ガルーダの群れに飛び込むナンボクチョウタカウジ!

神の戦士に覚醒したナンボクチョウタカウジは、Aランクのガルーダ達を次々に倒していきます!

 

 

ガルーダロード「おのれ!このカルラ様の副官

ガルーダロードが相手だ!」

 

ナンボクチョウタカウジ「業火明王斬!!!」

 

ガルーダロード「ひ、ひどい!尺無し戦闘!」

 

 

ガルーダロード・ガルーダ達をやっつけた!

 

 

ガルーダ達を倒したナンボクチョウタカウジ。

しかし、そこにガルーダ達の長であるカーリー三鬼将の一人カルラが現れます!

 

 

カルラ「私は、魔王カーリー様の三鬼将が一人カルラ。

ガルーダ達を統べる者。ランクで言えば、Sランクだ。」

 

ナンボクチョウタカウジ「Sランク…

これまでのガルーダ達とは次元が違う力を感じる…」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「くっ!ついにSランクの魔物か!」

 

カルラ「その金色のローブをまとった女…

京都跡地の戦いで死ななかったのだな。

貴様は、危険なものを感じる。

カーリー様や大魔王ハルマゲドン様の脅威に成長する前に。

このカルラが殺す!」

 

ナンボクチョウタカウジ「くっ!喰らえ!

業火明王斬!!!」

 

 

カルラに業火明王斬で斬りかかるナンボクチョウタカウジ!

しかし、カルラは笑いながらナンボクチョウタカウジの攻撃をいなします!

 

 

カルラ「SランクとAランクは神と虫けらほどの差がある!

白銀の神の戦士など、このカルラの敵ではない!

受けよ!迦楼羅火炎演舞!!!」

 

ナンボクチョウタカウジ「ぐわ~!!!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ナンボクチョウタカウジ!」

 

 

スケヨリヒメのピンチ!しかし、そのとき!

強烈な真空の刃がカルラを襲う!

 

 

カルラ「なんだ!?この真空の刃は!?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「おお!

来てくれたか!」

 

ミカワノタケチヨ「神の戦士!

大権現!ミカワノタケチヨ、見参!

カルラよ。あんたの相手は俺がしよう( ・ω・)」

 

セナ(@岡崎)「タケチヨ…良かった、生きていてくれて。」

 

カルラ「大権現ミカワノタケチヨ…

貴様も生きていたか。その金色の鎧。

貴様、対Sランクということか。」

 

ミカワノタケチヨ「いざ、尋常に勝負だな。

だが、カルラよ。」

 

カルラ「なんだ?」

 

ミカワノタケチヨ「もう尺が無い。

俺たちの勝負は、次回に持ち越しじゃ( ・ω・)」

 

 

今回はここまで!

次回から、『魔王アーリマン討伐編』へ突入よ!

次回、

 

第77話「封印の壁を抜けろ!道は因幡にあり!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。