こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第74話「動き出す海の守り手たち!ヘイハチトウゴと海援隊始動!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

今回の舞台は魔王パズスにより封印された九州。

九州では、謎の熱病が蔓延しておりました。

日向(宮崎県)高千穂王宮…

 

 

アイラツヒメ「謎の熱病…

たくさんの民が病気にかかり、熱で苦しんでいるようね…」

 

ヒコイツセ「原因は不明。

治療法もわからぬ。いったい、この熱病はなんなんだ?」

 

アイラツヒメ「ヒコイツセ義兄上。

原因も治療法もわからない以上、対策を講じるのも難しいですが、

九州各国の人々の知恵を尽くして、できるだけのことをやっていきましょう。」

 

 

肥後(長崎県)長崎。海援隊本社…

 

 

クルシマエヒメ「海援隊の社員にも謎の熱病の感染者が

出てきているわね。

いったい、この熱病はなんなのかしら?」

 

タチバナノギンチヨ「クルシマエヒメ副社長。

幹部の方々も感染しているようです。

アキノシンタロウ部長、チョウノコゴロウ部長、

キヘイタイシンサク部長、ムツカイセイ部長、

イタガキシストモ部長、タイセイショウジロウ部長は、

謎の熱病による体調不良で自宅療養するとのことです。」

 

クルシマエヒメ「旧トサノリョウマ軍団からの部長陣全員か…

今、魔王パズス軍の魔物達に攻められたら、戦える戦力が

ほとんどないわね…」

 

アリトモ「強いパイセンである部長の方々が病に倒れるとは…

わがはいは、戦いは苦手であります!」

 

ソウシツ「これだけ謎の熱病の感染が広がると、

商売どころではありませんな…

各地に支援物資を届けて救援活動をしたいところですが、

我ら海援隊自体も動けなくなりつつありますな。」

 

イノウエノカオル「謎の熱病…いったいどうしたらいいんだ?」

 

ハクブン「医学の知識がある者達は研究を始めている。

我らで何とか、対策を考えなければな…」

 

アマクサノシロウ「おお!神よ!」

 

クルシマエヒメ「謎の熱病の蔓延…

私たちはどう対応すれば…?

せめて、リョウマ様がいてくれば…」

 

 

隼人領・日向(宮崎県)宮崎…

 

 

タテワキコマツ「ハヤトヨシヒロ様。

謎の熱病の感染が隼人兵の間でも広がっています。

オオクボキョウイチゾウドンやゴダイサマも、

発病し、熱で寝込んでおります…」

 

ハヤトヨシヒロ「隼人軍の幹部たちまで…」

 

ハヤトイエヒサ「兄者。薩摩・大隅(鹿児島県)を魔王パズス軍から

取り戻すどころではないな…」

 

サツマノハナ「ヨシヒロ殿…私たちはどうすれば…?」

 

ハヤトヨシヒロ「ハナ義姉上。

女王のオヒラ様だけは感染せぬように、

人との接触をなるべく避けましょう。

しかし…

熱病が相手では…

隼人の武勇でもどうしようもないではないか!

 

サツマノハナ「そういえば、セゴドンノキチノスケはどこですか?」

 

タテワキコマツ「セゴドンは、神の戦士に覚醒するため、

都農神社に行って来ると申しておりました。」

 

ハヤトヨシヒロ「この日向(宮崎県)の一之宮(イチノミヤ)である

都農神社か…

セゴドンノキチノスケが神の戦士として覚醒することで、

打開策が出ればよいが…」

 

 

セゴドンノキチノスケは、日向(宮崎県)の一之宮である都農神社を訪れていました。

この神社は、神武様が日向(宮崎県)から東遷される前に立ち寄り、

国土平安、海上平穏、武運長久を祈念し、ご祭神を鎮祭されたことが始まりであり、

ご祭神は、オオナムチ(オオクニヌシ)です。

 

 

セゴドンノキチノスケ「………」

 

 

一人神に祈るセゴドンノキチノスケ。

すると神の声が聞こえます。

 

 

セゴドンノキチノスケ「……

今の声は?」

 

 

神の声を聞いたセゴドンノキチノスケは、その導きのまま、

神の指し示した場所を探します。

そうすると、そこには、瞳(ヒトミ)と呼ばれる宝玉が。

神の戦士を覚醒させる『二十四の瞳』の一つです。

 

 

セゴドンノキチノスケ「これが神の戦士を導く瞳…」

 

 

セゴドンノキチノスケが瞳を手に取り念じると、

瞳から白い光が!

やがて、白い光は、セゴドンノキチノスケの全身を包み、

セゴドンノキチノスケは、白銀の鎧を身にまとった姿となります!

 

 

セゴドンノキチノスケ「神の戦士のまとう白銀の鎧…

どうやら、おいは、神武殿やオワリノブヒメ殿のような

対Sランクではない、対Aランクの神の戦士のようじゃな。

よかよか。おいは、自分の本分をまっとうするまでじゃ。」

 

 

神の戦士(対Aランク)に覚醒したセゴドンノキチノスケは、その足で、

高千穂へ向かいます。

高千穂でアイラと会うセゴドンノキチノスケ。

 

 

アイラツヒメ「セゴドンノキチノスケ殿!

それは、まことですか!?

この謎の熱病の蔓延…

この病気は魔王パズスによるものだというの!?」

 

セゴドンノキチノスケ「おいは、都農神社で

神様の声を聞きもした。

この謎の熱病は、魔王パズスがもたらしたものでごわす。」

 

ヒコイツセ「なんと…

魔王パズスは、疫病を引き起こせるというのか…

そんな相手に、どうやって人間が立ち向かえば…?」

 

セゴドンノキチノスケ「魔王パズスを倒せるのは、

神の戦士の中でも、神武どんとスケヨリヒメ様のお二方だけです。

おいでは、魔王パズスは倒せません。

今は、感染を喰い止め、感染した者達を少しでも治療できる方法を

見つけるしかありもはん。」

 

アイラツヒメ「魔王パズスを倒せるのは、

神武とスケヨリヒメさんだけ?

あの二人はペアなの?」

 

セゴドンノキチノスケ「ペアなのでしょうな。

神武どんとスケヨリヒメ様がそろって、

初めて魔王や大魔王は倒せるというのが

神様のお言葉でごわす。

 

アイラツヒメ「そう…神武とスケヨリヒメさんはペアなのね…」

 

セゴドンノキチノスケ「?」

 

 

暗い表情を浮かべるアイラ。

あくまでも神武様とスケヨリヒメは魔王と戦うパートナーだということなのですが、

神武様の妻であるアイラには、それ以上のものを感じさせてしまっているようです。

所変わって、魔王パズスが本拠地としている桜島…

 

 

パンドラ「パズス様!これまでハルマゲドン放送局で

中継してきたヒロシマ、カントー、センダイ、ミカワ、

どこも魔王軍が負けっぱなしです!

どうかパズス様のお力で、このキュウシュウで、人間どもを

恐怖と絶望に叩き起こす我が魔王軍の快勝を見せつけてください!」

 

 

面倒くさそうにパンドラの話を聞いているパズス。

パズスは、鼻毛を抜いて、ふっと息で吹き飛ばします。

 

 

パンドラ「パズス様!あんさん、やる気あるんかい!?」

 

パズス「パンドラちゃんよぉ…

アーリマン軍、ルシファー軍、フェンリル軍、テュポーン軍の先兵が

負けたことは、俺にはどうでもいい話なんだよな。

おかげで、この国の人間どもや神の戦士たちの戦いぶりを分析できてる。

情報収集としては、無駄じゃねぇ戦いだったと思うぜ。」

 

パンドラ「圧倒的力で人間どもや神の戦士を叩き潰す!

それでこそ、人間どもに恐怖と絶望を与えられるのです!」

 

パズス「他の魔王たちは、力攻めで押し切ろうとして、

人間どもの抵抗にやられてやがるな。

だがな、パンドラよぉ。

人間どもを弱らせるために、わざわざ魔物の兵達を

犠牲にする必要なんざ無いんだぜ。

見せてやるよ。この魔王パズス様の頭脳と恐ろしいやり方を…」

 

ラマシュトゥ「パズス様。熱病がキュウシュウ全土に広まっていますわ。」

 

パズス「予定通りだな。さて、熱病の蔓延。

人間ども、どう対応する?」

 

 

パズスは魔物による武力侵攻ではなく、

九州全土に疫病を流行させるという残酷な手法を用いる!

 

熱病により、九州全土がパンデミックに陥りました!

 

 

魔王パズスのもたらした熱病の蔓延!

九州全土は、パンデミック状態に陥り、人々の活動、社会機能は停止しました!

長崎・海援隊本社…

 

 

クルシマエヒメ「不要不急の外出は禁止する…

緊急事態宣言が出たわね。

熱病が広まって、このままだと死者もたくさん出てしまう。

何か対策は打てないのかしら…?」

 

ソウシツ「クルシマエヒメ副社長。

今回、蔓延している熱病。この日本(ヒノモト)には例が無いのですが、

医学チームが調べたところ、伽耶国のある朝鮮半島には例があったようです。

その薬も、朝鮮半島では作られていたようです。」

 

クルシマエヒメ「朝鮮半島で?

でも、九州は、魔王パズスによって封印されているわ。

朝鮮半島に渡ることはできないわね…」

 

イノウエノカオル「そういえば、伽耶国のカヤグム殿はどこにいるんだ?」

 

アリトモ「伽耶国のカヤグム殿は、朝鮮半島に仕入れに戻ってから長崎に向かっていたはず。

対馬で足止めされているかも。」

 

タチバナノギンチヨ「対馬まで行ければ、もしかしたら、

この熱病の薬が手に入る?」

 

ハクブン「大陸に近い対馬なら手に入るかもしれん。

だが、海にはパズス軍の魔物達がうようよしている。

海を渡れるのか?

九州にはリーダーのトサノリョウマ社長がおらんのだぞ。」

 

アリトモ「キヘイタイシンサク部長や強いパイセン達が、

みな病休中だ。

わがはいは、魔物と戦うのは無理であります!」

 

イノウエノカオル「お、俺も、戦闘は…苦手だわぁ。」

 

アマクサノシロウ「我らしかおらぬのであれば…

我らでやるしかない!

それが神の思し召しです!」

 

タチバナノギンチヨ「私たちでやるしかないわ。

私たちは、海からこの日本(ヒノモト)を助ける

海援隊なのだから!」

 

 

対馬には熱病の薬があるかも知れない!

熱病の蔓延により海援隊の中でも動けるメンバーは、

クルシマエヒメ、タケヨシ、ハクブン、アリトモ、イノウエノカオル、

タチバナノギンチヨ、アマクサノシロウ、ソウシツのわずか8名!

その8人は、オテントサマ号に乗り込み、海の魔物のひしめく海を

対馬目指して出航します!

 

桜島…

 

 

パズス「熱病で人間どももかなり弱ってきてるな。

頃合いか。獅子王ウガルル!」

 

ウガルル「獅子王ウガルル、ここに。」

 

パズス「熱病で弱り切った人間どもを始末するのに、軍勢はいらん。

Aランクのお前が、行ってヒュウガ(宮崎県)をつぶして来い!」

 

ウガルル「それはかまいませんが、なにゆえにヒュウガを?」

 

パズス「ヒュウガ(宮崎県)のミヤザキってとこには、

隼人の連中が陣取ってる。

さらに、タカチホってとこには、神武の妻がいるって話だ。

俺たち魔王軍にとって最大の脅威は、これまで見たところ、

神の戦士・神武。

隼人の連中を刈り取って、神武の妻をさらってこい。

神武が俺たちパズス軍に手出しできないように人質にする。」

 

ウガルル「獅子王ウガルル。その命、お受けいたします。」

 

 

ライオンの姿をしたAランクの獅子王ウガルルは、日向(宮崎県)に向けて出撃した。

 

 

ラマシュトゥ「パズス様。ナガサキから、船がツシマに向かっているようです。」

 

パズス「船だと?なんだツシマってのは?」

 

ラマシュトゥ「ツシマは大陸に近い島。

あるいは熱病の薬があるのかも知れません。

そのナガサキを出た船はいかがなさいますか?」

 

パズス「ふむ…まあ、マーマンや海の魔物で十分かも知れんが、

念のために、つぶしておくか。

レヴィアタン!」

 

レヴィアタン「海の殺戮者レヴィアタン。ここに。」

 

パズス「聞いていたな?ナガサキを出たツシマに向かっている船をつぶせ。」

 

レヴィアタン「このAランクのレヴィアタンがですか?

その船には神の戦士が乗っているのですか?」

 

パズス「その情報は無い。だが、犠牲を出さずに確実に勝つなら、

最初からAランクのお前が行くのが確実だ。」

 

レヴィアタン「ふっ。つまらぬ仕事になりそうですが、

命とあらば、このレヴィアタン。

確実にその命をこなしましょう!」

 

 

レヴィアタン。英名はリバイアサンと呼ばれるこの恐ろしいAランクの海の魔物が、

海援隊のオテントサマ号を沈めるために派遣されます。

これまでの各地での戦いを分析していたパズスは、

神の戦士以外の者達でも戦えるCランクやBランクの魔物の軍勢ではなく、

確実に人間たちをしとめるためにAランクの魔物を派遣しました。

そして、全国の大空のスクリーンにハルマゲドン放送局の放送が開始されます!

 

 

キョウメ(@大坂)「またハルマゲドン放送局の中継や!」

 

ミヤコ(@大坂)「海?海で船が魔物達に襲われとる!」

 

トサノリョウマ(@高知)「あれは、オテントサマ号!

海援隊のみんなが襲われているのか!?」

 

 

対馬沖で、海の怪物マーマン(Cランク)に襲われている海援隊のオテントサマ号!

 

 

アリトモ「ひぃ~!わがはいは、戦闘は苦手であります!」

 

イノウエノカオル「は、半魚人!?いっぱいいるぞ!」

 

クルシマエヒメ「アリトモ!イノウエノカオル!投石を撃って!」

 

アリトモ・イノウエノカオル「どりゃぁ~!けっこう、重い!」

 

ハクブン「戦闘が苦手なんて言ってられるか!

俺たちが、九州のみんなを助けるんだ!

弩なら俺でも戦える!」

 

ソウシツ「やれやれ、いつも商売では扱っているが、

武器として戦うことになるとは…

そりゃ!」

 

アマクサノシロウ「神よ!敬虔なる汝の僕にお力を!

閃熱呪文(ギラ)!」

 

タケヨシ「俺はオテントサマ号を操作する!

なんとしても対馬に上陸するぞ!」

 

タチバナノギンチヨ「たぁ~!

海援隊社長秘書!タチバナノギンチヨの武を見るがいい!」

 

クルシマエヒメ「みんな!頑張って!

こんなところで、Cランクの魔物にやられる海援隊じゃないわよ!」

 

ハクブン「俺たちがみんなを救うんだ!

俺たちは、海援隊なんだ~!」

 

トサノリョウマ(@高知)「おお!マーマンたちを倒してる!

みんな、やるじゃないか!」

 

神武(@広島)「Cランクのマーマンなら、彼らでも

なんとかなりそうだな( ・ω・)」

 

キョウメ(@大坂)「頑張れ~!海援隊!」

 

ミヤコ(@大坂)「あとちょっとで、対馬に着くでぇ!」

 

 

マーマンたちと戦いつつ、対馬を目指すオテントサマ号の海援隊メンバー達!

タケヨシ船長が船を動かし、

ハクブン、ソウシツが弩で、アリトモ、イノウエノカオルが投石で援護射撃。

さらに、クルシマエヒメ、タチバナノギンチヨ、アマクサノシロウが

マーマンたちを次々に倒していきます!

けっして戦闘が得意じゃないメンバーも、がんばってできることをやる!

まさに8人全員が一丸となって戦う海援隊!

 

 

マーマンたちをやっつけた!

 

 

ハクブン「やったぞ~!

俺たちだけで、Cランクの魔物を倒したぞ~!」

 

ソウシツ「ふ~。疲れた…」

 

クルシマエヒメ「よし!これであとは対馬に上陸して、

目的の薬を取ってくれば…

きゃっ!」

 

タケヨシ「な、なんだ!?大渦!?」

 

 

突然、海に大渦が!?

それでも、タケヨシ船長の巧みな操船術で、オテントサマ号は大渦から逃れます!

しかし、その大渦から現れる強大な魔物…

 

 

レヴィアタン「人間ども。熱病の薬を取りに行こうとしているようだな。

残念だが、ここでお前たちは全滅する。

この海の殺戮者レヴィアタンによってな!」

 

アリトモ「ひぇ~!いかにも勝てなさそうな強そうな魔物ぉ!」

 

アマクサノシロウ「おお!神よ!我らになんという試練をお与えになるのか!」

 

タチバナノギンチヨ「あ、ああぁ…この魔物…

Aランク…?」

 

クルシマエヒメ「Aランクの魔物は神の戦士でなければ戦えない…

リョウマ様…」

 

レヴィアタン「くっくく。どうやら、抵抗しても無駄なことが理解できているようだな。」

 

 

Aランクの強大な魔物レヴィアタンを前に、海援隊はなすすべもないのか!?

そのとき!

レヴィアタンに向けて、光弾が飛んで来る!

とっさに光弾をかわすレヴィアタン!

 

 

レヴィアタン「今のは!?闘気を練った光弾!?

なにものだ!?」

 

イノウエノカオル「ええええぇ!?人が海を歩いてるぅ!?」

 

 

神の戦士の証である白銀の鎧に身を包み、海上を歩いて現れた者!

それは!

 

 

ヘイハチトウゴ「この日本(ヒノモト)の海で、

貴様ら異国の魔物どもを自由にさせるわけにはいかん。

我こそは、海神ヘイハチトウゴ!

海上でこのヘイハチトウゴに勝てると思うな!」

 

ハクブン「海神ヘイハチトウゴ!

ヘイハチトウゴさんが来てくれたぞ!」

 

 

大きくジャンプし、オテントサマ号に乗りこむヘイハチトウゴ!

彼がどうやって海の上を歩き、そして、海からジャンプしたかについては

考えてはいけない!

海援隊の危機に、神の戦士ヘイハチトウゴが颯爽と登場した!

 

 

レヴィアタン「今の光弾。そして、その白銀の鎧。

貴様、神の戦士だな。」

 

ヘイハチトウゴ「神の戦士ヘイハチトウゴ。

レヴィアタンとやら。お前の相手は俺がしよう。」

 

レヴィアタン「神の戦士が現れることなど織り込み済み。

だからこそ、偉大なる魔王パズス様は、このレヴィアタンを

派遣されたのだ!

喰らえ!火炎呪文・超(メラゾーマ)!」

 

ヘイハチトウゴ「くっ!なんという強力な火炎呪文!」

 

 

さらにレヴィアタンは、ヘイハチトウゴに強烈な尻尾を叩きつける!

 

 

ヘイハチトウゴ「ぬおっ!呪文だけでなく物理攻撃も強烈なのか!」

 

レヴィアタン「まだまだ、これからよ!

喰らえ!我が灼熱の炎!」

 

ヘイハチトウゴ「ぐわっ!」

 

ハクブン「ああ!ヘイハチトウゴさんが!」

 

アリトモ「ひぃ~!ヘイハチトウゴさんが負けたら、

わがはいたちは、全滅確定なのであります!」

 

ヘイハチトウゴ「つ、強い…これが海の魔物レヴィアタン…

なんとういう強力な海の魔物だ…」

 

レヴィアタン「貴様ら神の戦士は、ただ我らAランクと戦えるというだけで、

貴様らが勝つことなど保証されていない。

むしろ、我らAランクの魔物とは、神の戦士でも倒せる強力な魔物なのだ!」

 

 

レヴィアタンにヘイハチトウゴが苦戦する中、空のスクリーンに別の画面が映し出される。

それは、ライオンの魔物の群れを率いた獅子王ウガルルの軍勢が、宮崎に向かっている姿だった!

 

 

ウガルル「ミヤザキで病人続出の隼人どもを刈りとる!

その後は、そのままタカチホで神の戦士・神武の家族を捕えに行くぞ!」

 

キョウメ(@大坂)「ラ、ライオン丸みたいな軍勢が、日向(宮崎県)に攻めこんどる!」

 

ミヤコ(@大坂)「あのライオンたち、たぶん、Bランクや!」

 

キョウスケ(@大坂)「なんで俺たち、古代日本の人間なのに、

ライオンなんて知ってるんだろう…

あっ、すいません!突っ込んじゃいけないとこですね!」

 

アイラツヒメ(@高千穂)「魔物の軍勢が、この日向(宮崎県)に

攻め込んできた…

隼人兵達は、熱病でほとんど戦える状態じゃないのに!」

 

神武(@広島)「日向(宮崎県)にパズス軍が侵攻している!?

高千穂は!?アイラやキスミミ達は!?」

 

 

多くの兵が熱病に侵され戦闘不能となっている中、

ハヤトヨシヒロ、ハヤトイエヒサ兄弟は、宮崎平野にわずかな隼人兵を率いて出撃する!

宮崎では、隼人軍とライオン怪人軍団の戦いが開始される!

 

 

ハヤトヨシヒロ「我こそは、薩摩の鬼!ハヤトヨシヒロだ!」

 

ハヤトイエヒサ「俺が隼人の猛将ハヤトイエヒサだ!」

 

ライオン怪人A「こいつら!強いぞ!」

 

ライオン怪人B「だが、人数はわずか。

我らの敵ではないわ!」

 

 

ハヤトヨシヒロ、ハヤトイエヒサら隼人軍とライオン怪人軍団の激しい戦いが繰り広げられる!

Bランクのライオン怪人たちを相手を、隼人兵達は寡兵ながらも食い止めています!

 

 

ハヤトヨシヒロ「我らが突破されれば、宮崎の民達も、

高千穂も、このライオン怪人どもに、無人の野を行くがごとく、

蹂躙されてしまう。

なんとしても、ここで止める!

日本(ヒノモト)最強!薩摩隼人をなめるな!」

 

ライオン怪人C「こいつら…パズス様からは人間の猛者が出てくれば、

退けと命じられている。我らの戦力を失う前に、

いったん、後退するぞ!」

 

 

後退していくライオン怪人たち。そして、今度は、獅子王ウガルルが一人前に出てくる。

 

 

ウガルル「俺は魔王パズス様の側近の一人。

獅子王ウガルル!Aランクの最強のライオンだ!」

 

ハヤトヨシヒロ「こ、これがAランク…

なんというすさまじい闘気だ!」

 

ハヤトイエヒサ「あ、足が震えている!?

このハヤトイエヒサが恐怖で動けないというのか!?」

 

 

獅子王ウガルルの圧倒的闘気を前に動けなくなるハヤトヨシヒロら隼人軍。

しかし、今度は、白銀の鎧をまとったセゴドンノキチノスケが戦場に現れます!

 

 

セゴドンノキチノスケ「おいは、神の戦士。

鹿児島の巨人セゴドンノキチノスケとはおいのことじゃ。

獅子王ウガルル。おいが相手じゃ。」

 

 

セゴドンノキチノスケとウガルルの戦いが開始される!

巨漢同士の力と力のぶつかり合い!

ドロップキックを放つセゴドンノキチノスケ!

チョップの連打をするウガルル!

この両者の戦いは、まるでプロレスのようです!

ルール無用の残虐ファイトを繰り広げるウガルル!

クリーンファイトで戦うセゴドンのキチノスケ!

そして長い激闘の末…

 

 

セゴドンノキチノスケ「隼人格闘術!剛腕首狩打!!!」

 

ウガルル「ぐへっ!この獅子王ウガルル様が…」

 

 

セゴドンノキチノスケの強烈な剛腕首狩打(ラリアット)がウガルルに炸裂。

激しいプロレスのような対決はセゴドンノキチノスケが勝利した!

 

 

ウガルルをやっつけた!

 

 

アイラツヒメ(@高千穂)「日向(宮崎県)へのパズス軍の侵攻は防げた。

あとは、海援隊が対馬から熱病の薬を持ち帰ってくれさえすれば…」

 

 

対馬沖。ここでは、ヘイハチトウゴとレヴィアタンの激闘が続いていました。

 

 

ヘイハチトウゴ「喰らえ!レヴィアタン!

海神降魔砲!!!」

 

レヴィアタン「バ、バカな!このレヴィアタンが!」

 

 

レヴィアタンをやっつけた!

 

 

ハクブン「ああ…終盤、尺が無いから、バトルは駆け足…」

 

クルシマエヒメ「みんな、対馬に上陸するわよ!」

 

 

ヘイハチトウゴがレヴィアタンを倒し、無事に対馬に上陸した海援隊。

対馬のソウケのもとで、足止めを受けていた伽耶国のカヤグムから熱病に効く薬とその製造法を受け取り、

海援隊とヘイハチトウゴはカヤグムをオテントサマ号に乗せて長崎に戻ります。

海援隊が増産し、九州各地に送り届けた薬によって、パズスの広めた熱病によるパンデミックは、終息しました。

 

魔王パズスの本拠・桜島…

 

 

パズスの妻でもあるSランク・ラマシュトゥからパズスにメモが渡されます。

メモに目を通し、笑みを浮かべるパズス…

 

 

パズス「この島国で一番手ごわい相手は、間違いなく、神武。

そして、俺たちパズス軍が封印している、このキュウシュウには、

その神武が最も愛する者がいる。」

 

ラマシュトゥ「そう。神武の妻…アイラツヒメ。

そして、まだ小さいですが、神武を最も苦しめ、

倒すことになる種がアイラツヒメの心に生まれております。」

 

パズス「神武よぉ。さっさとアーリマンかカーリーあたりにやられちまいな。

俺の所まで来たら…最も残酷で悲劇的な物語がお前を待つことになるぜ。

くっふふふ…ぐわぁ~はっははは!」

 

 

日向(宮崎県)高千穂王宮。

アイラは、一人で物思いにふけっておりました。

 

 

アイラツヒメ「神武とスケヨリヒメがペア…

でも、スケヨリヒメさんは京都で魔王カーリーに殺されたはず。

そうすると、大魔王ハルマゲドンや魔王たちは倒せない…?

でも、スケヨリヒメさんが死んでいるなら、

彼女と神武が出会うこともない………

えっ!?やだ、私は、何を考えているのかしら?

この日本(ヒノモト)が救われるよう、大魔王ハルマゲドンを倒せるよう、

神様にお祈りしないと!」

 

 

九州のパンデミックは海援隊の活躍により終息しましたが、

アイラの心に生まれた小さな種?

それは、後に神武様にとって最も残酷で辛い戦いにつながる…?

さて、今回は、ここまでにしておきましょうか。

次回は、

 

第75話「八十八の聖地を巡れ!トサノリョウマのお遍路の旅!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。