こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第73話「戦女神オワリノブヒメ 対 ギリシア神話の魔物達!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

富士山を醜悪な姿に変え、中部地方を支配する魔王テュポーン。

各地に現れるギリシア神話の魔物達。

圧倒的な戦闘能力を誇るテュポーン軍の魔物達に対して、

戦女神オワリノブヒメは、中部地方各地の強者たちを集め組織化する。

戦女神とギリシア神話の魔物達の熱き戦いが始まる。

 

オワリノブヒメは、熱田神宮で早々に神の戦士に覚醒する儀式を終え、

岐阜の地に移っておりました。

なお、史実では「岐阜」という地名が使われるようになるのは、

織田信長が1567年に斎藤龍興から稲葉山城を奪った後に織田信長が改名した以降ですが、

本作では、面倒なので、「岐阜」の地名を使うことにいたします。

美濃(岐阜県)岐阜、オワリノブヒメの居城…

 

 

アケチノジュウベエ「この新兵器を三日で3000作れ!?

ノブヒメ様!本気ですかぁ!?」

 

オワリノブヒメ「やれ。」

 

アケチノジュウベエ「この新兵器の構造や原理自体がノブヒメ様以外の者には

理解できません!それを3000も三日で作るなど、どう考えても無理でございます!」

 

オワリノブヒメ「構造や原理を理解する必要は無い。

それぞれの職人は、我が図面を書いたとおりに部品を作れ。

それを組み合わせる図面はこうじゃ。

単純作業に細分化された仕事であれば、特別な知識・技能が無いものでも、

効率よくこなせる。」

 

アケチノジュウベエ「せ、せめて五日…」

 

オワリノブヒメ「三日じゃ。それでなければ決戦に間に合わぬ。

やれぬというなら、キンカン頭。貴様を斬る。」

 

アケチノジュウベエ「うわ~ん。キンカン頭言われた~。

絶対、来世はこいつをやっつけてやる~。」

 

オワリノブヒメ「来世か…来世のことは、来世に考えればよい。

今は、魔王テュポーン軍との決戦にこの新兵器を3000。

とにかく間に合わせよ!」

 

 

オワリノブヒメは対魔王軍の新兵器を発明し、それを三日で3000作れと

アケチノジュウベエに無茶ぶりしたようです。

どんな無茶な命令でもオワリノブヒメの命令は絶対。

そして、その無茶を実現してしまうのがオワリノブヒメ軍団の人々です。

 

 

キチョウ「あっ、ノブヒメ様。どちらへ?」

 

オワリノブヒメ「少し戦士のスカウトに信濃(長野県)に行って来る。

キチョウよ。将達はみな、攻撃呪文は覚えたな?」

 

キチョウ「はい。あなたが教えてくれた通りにやって、

みな、それなりの攻撃呪文を使えるようになりました。」

 

オワリノブヒメ「であるか。では、我が信濃(長野県)に行っている間に、

この弾に呪文を入れておけ。

やりかたは……

わかったな?」

 

キチョウ「ええ。わかったわ。三日間で作れるだけの弾を作っておくわね。」

 

 

オワリノブヒメは、トクソウノトキムネに割譲したもののトクソウノトキムネ不在のかつての領地・加賀・能登(石川県)、

エツノケンシン不在の越中(富山県)、越後(新潟県)を瞬く間に領国化。

信濃(長野県)のサナダマル、シナノノスワヒメ、三河(愛知県)・遠江(静岡県)のミカワノタケチヨ軍団(セナが代表代行)と盟を結び、

また魔王テュポーン軍により完全制圧された甲斐(山梨県)、駿河(静岡県)の者達をそれぞれ信濃(長野県)、遠江(静岡県)に避難させ、中部地方の人間社会を完全にまとめ上げていました。

魔王テュポーンの脅威に怯える人々にとって、戦女神オワリノブヒメは救世主と映りました。

信濃(長野県)諏訪。

魔王テュポーンの本拠地とされた富士山のある甲斐(山梨県)の隣国である信濃(長野県)のこの地は、

シナノノスワヒメ領ですが、テュポーン配下のBランクの魔物ミノタウロスの攻撃を受け、

その防衛のためにサナダマル軍からロクモンセンユキムラらが派遣されてきています。

ミノタウロスと戦うロクモンセンユキムラ達!

 

 

ロクモンセンユキムラ「ちぃ!Bランクっていっても、

けっこう強えじゃねぇか!」

 

サスケ「若!」

 

ミノタウロス「ぐへへ。強くて当たり前だ。

俺様はミノタウロス。

Bランクでも量産型の雑魚じゃねえ。

由緒正しいギリシア神話の怪物だからな。」

 

シナノノスワヒメ「ああ!私では戦えない!

このままロクモンセンユキムラ殿達が敗れてしまったら、

この諏訪も、テュポーン軍に制圧されてしまうわ!」

 

 

そのときロクモンセンユキムラの足元に一本の槍が飛んで来る!

 

 

オワリノブヒメ「我が開発した雷神の槍じゃ。

ロクモンセンユキムラ。その槍で戦うがよい。」

 

ロクモンセンユキムラ「あんたは!オワリノブヒメか!

よし、この槍、使わせてもらうぜ!」

 

ミノタウロス「あ~ん。そんな槍一本持ったからどうだってんだぁ?

オラオラオラ~!」

 

オワリノブヒメ「今じゃ!その雷神の槍を振るえ!」

 

ロクモンセンユキムラ「うおりゃぁ!」

 

 

ロクモンセンユキムラが雷神の槍を振るうと、ミノタウロスに向かって

稲妻が降り注ぐ!

ミノタウロスに70ポイントのダメージ!

 

 

ミノタウロス「な、稲妻!?雷撃呪文(デイン)か!?」

 

ロクモンセンユキムラ「喰らえ!天下無双!雷撃六文槍!!!」

 

ミノタウロス「バ、バカな!このミノタウロス様が、

こんなガキにタイマンでやられるだと~!」

 

 

雷撃の力を帯びたロクモンセンユキムラの天下無双・雷撃六文槍が炸裂!

ミノタウロスに合計300ポイントのダメージ!

 

 

ミノタウロスをやっつけた!

 

 

ロクモンセンユキムラ「すげぇな、この雷神の槍…

ちょっとした神の戦士になった気分だぜ…」

 

オワリノブヒメ「うむ。やはり、お主のような武勇の者には、

武勇を活かせるその武器が良さそうだな。

その雷神の槍。お主にやろう。その代わり、我の仲間になれ。」

 

ロクモンセンユキムラ「へぇ。こいつをもらえるのか。

いいぜ。このロクモンセンユキムラ様もあんたと一緒に戦わせてもらう!」

 

オワリノブヒメ「来るべき決戦の場所は三河(愛知県)じゃ。

ともに来い。ロクモンセンユキムラ。」

 

 

なんとオワリノブヒメは魔王軍による封印からの短期間に、

自らの神の戦士への覚醒、中部地方の人間たちの体制整備、部下たちへの呪文の指導、

魔王軍討伐のための様々な武具・兵器の開発を行い、中部地方全域から猛者たちを集めていました。

一人の人間の動きとは思えぬすさまじい活動。

それをできるのが、戦女神オワリノブヒメという女です。

 

富士山、魔王テュポーンの宮殿…

 

 

エキドナ「テュポーン様。ヒロシマ、カントー、そしてセンダイ。

ハルマゲドン放送局で中継されたこれまでの戦い、

魔王軍が負けています。」

 

テュポーン「なかなかこの国の神の戦士ども、

それに神の戦士じゃねぇ連中もやるようだな。

だが、俺たちテュポーン軍は、Cランクの軍勢で

様子を見るなんてケチなことはやらねえ。

一気に、叩き潰してやるぜ!人間ども!」

 

エキドナ「どこを攻めますか?」

 

テュポーン「ミカワってとこの人間どもがCランクの魔物を次々に倒してやがるな。

ミカワってのは、ルシファーのとこのメフィストフェレスを倒したミカワノタケチヨとかいう

神の戦士の領国なんだってな。

まあ、そのミカワノタケチヨは、カーリーにぶっ殺されたようだが。

とりあえず、そのミカワをぶっ潰して、人間どもに俺たちギリシアの魔物達が

どれほど強く恐ろしいか思い知らせてやるぜ!

キマイラ!ヒュドラ!ケルベロス!」

 

キマイラ・ヒュドラ・ケルベロス「はっ!ここに!」

 

テュポーン「お前らは、俺とエキドナの子どもたち!

いずれもAランクの強力な魔物だ!

お前ら3人で、ケンタウロス軍団とハーピー軍団、

総勢1万5000を率いて、ミカワをぶっ潰してこい!

ミカワの人間どもは、皆殺しだ!」

 

キマイラ「我ら3人で?Bランクのケンタウロス、ハーピーの

総勢1万5000の軍勢ですか?

そこまでやる必要がありますか?」

 

ケルベロス「ふん。俺一人でも十分だな。」

 

ヒュドラ「キマイラ、ケルベロス。

戦は、確実に勝つ戦いをするのよ。

他のエリアの戦いを見ていると、油断はできないわよ。」

 

ケルベロス「ふん。ヒュドラ姉上は慎重だな。

まあいい。ミカワの人間どもを皆殺しにしてきましょう!」

 

 

テュポーン軍は、

Aランクのキマイラ、ヒュドラ、ケルベロスを

指揮官に、空からBランクのハーピー軍団、

陸からBランクのケンタウロス軍団の

大軍勢を率い、駿河(静岡県)から東進を開始する!

 

 

三河(愛知県)岡崎。

 

 

イガノハンゾウ「奥方様!急報です!

魔王テュポーン軍が1万5000の大軍勢で、

この三河(愛知県)に向かっております!

すでにオワリノブヒメ殿には、伝令を送ってあります。」

 

シノビノオオネズメ「敵の指揮官は、テュポーンの子である

Aランクの魔物達!

軍勢はBランクの魔物達で構成されている模様です!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「オワリノブヒメ殿の情報網はすごいな…

魔物の群れの構成をそこまで把握できているとは…」

 

サカキノコヘイタ「Bランクの魔物の軍勢であれば、

我らも精兵のみで当たらねば、兵を無駄に死なせることになるな…」

 

イイダニノマンチヨ「一般の兵卒では無理だな。

将を中心に…何人いる?いずれにせよ、兵力は明らかに劣勢だな。」

 

トンボキリヘイハチ「やるしかない。」

 

セナ「タケチヨが…殿がおらずとも!

なんとしても三河(愛知県)を守り抜きます!」

 

 

ミカワノタケチヨの留守を守るセナは、四天王を中心とする精兵のみ4000の軍勢を

テュポーン軍の迎撃に出陣させる。

ミカワノタケチヨ軍団の精鋭たちは遠江(静岡県)との国境で、

テュポーン軍を迎え撃つこととなった。

陣を構えるミカワノタケチヨ軍団にオワリノブヒメからの使者として、

ロクモンセンユキムラがやってくる。

 

 

ロクモンセンユキムラ「オワリノブヒメさんからの伝令だ。

決戦場は、設楽原。

設楽原まで、テュポーン軍1万5000を誘導しろってさ。」

 

エビスクイサエモンノジョウ「オワリノブヒメ殿からの伝令…

決戦場所は…設楽原?設楽原までテュポーン軍を誘導せよというのか?」

 

ロクモンセンユキムラ「まあ、普通に考えて、あんたら4000だけじゃ、

Bランクの1万5000もの魔物の大軍は倒せないだろ。」

 

エビスクイサエモンノジョウ「敵はどんな連中だ?」

 

イガノハンゾウ「陸からケンタウロスという上半身が人、

下半身が馬の魔物達の軍勢1万。

空からハーピーという半人半鳥の魔物達の軍勢5000。

いずれもBランク。」

 

サカキノコヘイタ「ただでも手ごわいBランクの魔物どもの軍勢相手に!

無茶ぶりする戦女神様だぜ!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「難しい任だが、やるしかあるまい。」

 

イイダニノマンチヨ「この任!俺たちミカワノタケチヨ軍団の精鋭にしかできない!

みな!戦いつつ、退けぇ!」

 

 

ケンタウロス軍団とハーピー軍団を迎え撃つ四天王たち!

オワリノブヒメの指定する設楽原までの難しい撤退戦が開始されます!

そして、全国の空にその光景が映し出されます!

ハルマゲドン放送局の中継が始まりました!

 

 

神武(@広島)「今日は…三河(愛知県)か。

ものすごい数の魔物達だな( ・ω・)」

 

ミカワノタケチヨ(@和歌山)「俺のいない三河(愛知県)が

攻められているだと!?セナ!みな、無事で生き延びてくれ!」

 

キョウメ(@大坂)「今回は、魔物の軍勢がえらい数や!

万は超えとるで!」

 

ミヤコ(@大坂)「馬人間と、鳥人間!?

なんやあの魔物達!?」

 

パンドラ「お~ほっほほ!今回は魔王テュポーン軍の

Bランク以上の1万5000の軍勢よ!

さすがに、キミたち人間どもには手も足も出ないわよぉ♡」

 

 

戦いつつ設楽原まで退くミカワノタケチヨ軍団!

陸からは半人半馬のケンタウロス軍団1万が、

空からは半人半鳥のハーピー軍団5000が、

Bランクの魔物の大軍を相手に奮戦するミカワノタケチヨ軍団!

 

 

トンボキリヘイハチ「俺がミカワノタケチヨ様配下の猛将!

トンボキリヘイハチだ!」

 

ケンタウロスA「人間のくせに、なかなかやりやがるぜ!

だが、数で圧倒しろ!」

 

ハーピーA「くっくく、空からの攻撃は防げまい!」

 

セナ「私は、ミカワノタケチヨの妻セナ!

ハーピー達よ!受けなさい!我が真空の刃を!

真空呪文・強(バギマ)!」

 

ハーピーA「ぎゃぁ!呪文使いもいるのか!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「みんな!

あと少し!決戦場所の設楽原まで、あと少しだぞ!」

 

トリノヒコエモン「戦いつつ!後退!」

 

コテカミノタダヨ「こっちだ!こっちへ来い!

ケンタウロス、ハーピーども!」

 

 

戦況を眺めるテュポーン軍の指揮官たち。

 

 

キマイラ「ふん。人間どもめ。

Bランクのハーピー、ケンタウロスの軍勢

1万5000を相手に一目散に逃げておるわ!」

 

ヒュドラ「おかしいわね。ただ逃げているのではなく、

私達をどこかに誘導している?」

 

ケルベロス「Bランクの強力な魔物のみで構成された

1万5000の軍勢を迎え撃てるヤツらなどいるか!

神の戦士が出て来ても、俺たちAランクの3人を相手には

手も足も出まいよ!」

 

 

セナ、エビスクイサエモンノジョウ、サカキノコヘイタ、

トンボキリヘイハチ、イイダニノマンチヨ、トリノヒコエモン、コテカミノタダヨら、

4000のミカワノタケチヨ軍団の精鋭達は戦いつつ、退き、ついにテュポーン軍を長篠近郊の

設楽原まで誘導します。

 

 

セナ「着いたわ!設楽原よ!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「こ、これは!」

 

 

設楽原には、馬防柵が組まれ、オワリノブヒメ軍が待ち構えていました。

そのうち3000は、何やら長い筒のような武器を持っています。

 

 

キマイラ「なんだ?あいつらは?」

 

ヒュドラ「なにかしら?あの筒状の物は?」

 

ケルベロス「ふん。なんのまじないだ?

かまわん!ケンタウロス軍団!踏みつぶせ!」

 

 

総勢1万のケンタウロス軍団が突撃を開始する!

それに対して…

 

 

タキガワノカズメ「構えよ!

第1隊!撃てぇい!」

 

 

まずはオワリノブヒメ軍の新兵器を持った1000の兵が砲撃を開始する!

なんと!これは鉄砲!?ちょっと、古代日本でなんで鉄砲を使ってるの!?

 

 

ケンタウロスB「なんだぁ?」

 

ケンタウロスC「何か飛んできたぞ!?」

 

ケンタウロスD「ぐわっ!これは火炎呪文・強(メラミ)!?」

 

ケンタウロスB「体が凍る!?これは氷結呪文・強(ヒャダルコ)?」

 

ケンタウロスC「ば、爆発!?爆裂呪文・強(イオラ)か!?」

 

 

なんとオワリノブヒメの新兵器とは、鉄砲の弾丸に攻撃呪文を詰めたものだった!?

『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』でマァムが使ってた魔弾銃(マダンガン)みたいなもの!?

 

 

ケルベロス「なんだと!?高等呪文を使える兵が3000人もいるのか!?」

 

ヒュドラ「ちがうわ!あの筒のような武器から撃たれる弾に

呪文の威力が込められているのよ!」

 

キマイラ「おいおい!だが、高等呪文を使えるレベルの高い魔法使い3000人

を相手にしてるのと変わらないじゃねぇか!」

 

パンドラ「な、なに!?いったい何が起こってるの!?」

 

 

オワリノブヒメ軍は3000の攻撃呪文を弾丸とする鉄砲のような新兵器を間断なく撃ち続ける。

撃ち終わった者は、他の者が撃っている間に次の弾丸を詰める。

そして、また撃つ。

神の戦士ではないどころか、特別な戦闘能力を持たない一般の兵達が、

Bランクの魔物の群れを次々に打ち滅ぼしていく。

それは信じられない光景でした。

 

 

イケダノツネオキメ「どう!神の戦士でも英雄でもない

兵達でも、やり方次第ではここまでできるのよ!」

 

シバタノゴンロク「あとは空のハーピー達のみ!

ヤツを地上に叩き落として殲滅するぞ!

雷神の槍!」

 

ロクモンセンユキムラ「どりゃぁ~!」

 

 

今度は、雷神の槍を装備したシバタノゴンロク、ロクモンセンユキムラら将達が、

雷神の槍を振りかざす!

空を飛ぶハーピー達は、雷撃に撃たれ、次々と地上に落ちてくる!

 

 

ハーピーB「勇者の呪文・雷撃呪文(デイン)!?

この国には、こんな何人も勇者がいるのか!?」

 

マエダノマツ「人間が他の動物と決定的に違うこと。

それは自分たちの能力を超える道具を作り出せること。

そして、ときに、それを実現するとてつもない天才が生まれること。

我らの主オワリノブヒメ様こそ…

本当の天才…」

 

セナ「今です!地上に落ちればハーピーとも武器で戦えます!

ミカワノタケチヨ軍団!かかれ~!」

 

トンボキリヘイハチ「空を飛べぬハーピーなど!

このトンボキリヘイハチの敵ではないわ!」

 

イイダニノマンチヨ「さんざん追い回しやがって!

やっと遠慮なく戦えるぜ!」

 

サカキノコヘイタ「サカキノコヘイタ!参る!」

 

 

四天王を始めとするミカワノタケチヨ軍団も地上に落ちたハーピー達を

次々に倒していく。

オワリノブヒメが開発した魔法鉄砲と雷神の槍、そして、ミカワノタケチヨ軍団の精鋭たちの戦いにより、

テュポーン軍の誇るBランクのケンタウロス・ハーピー軍団1万5000は壊滅した…

 

 

ミカワノタケチヨ(@和歌山)「さすがオワリノブヒメ姐さんだぜ…

これなら、セナや家臣たちのことは心配いらなそうだな。」

 

神武(@広島)「いやはや、これは…

これじゃ、どっちが魔王軍かわからないねぇ( ・ω・)」

 

 

茫然とするパンドラ。

 

 

パンドラ「う、噓でしょ…

これじゃ、神の戦士が数千人いるような戦力じゃない…」

 

 

轟音とともに戦場に降り立つキマイラ、ヒュドラ、ケルベロス!

 

 

キマイラ「雑魚な人間どもが図に乗りやがって!」

 

ヒュドラ「私たち、Aランクを激オコさせたわね!

私たちがお仕置きしてあげるわよ!覚悟なさい!」

 

ケルベロス「道具を使って攻撃力を高めたところで、

貴様らは、しょせんはただの人間!

我らAランク3人の敵ではないわ!」

 

 

Aランク3人のすさまじい闘気が巻き起こる!

圧倒される人間たち!

 

 

ロクモンセンユキムラ「なんてすさまじい闘気だ!

これがAランク!しかも、3人もいるのかよ!」

 

 

そこに、キチョウが鼓を打ち、幸若舞の敦盛を唄いながら、一人の女性が現れる。

黒いマントを身にまとい、敦盛を唄う女性。

そう、それは、オワリノブヒメだった!

 

 

オワリノブヒメ「人間~五十年~

下天のうちを~比ぶれば~

夢~幻の~如くなり~」

 

キマイラ「な、なんだ!?こいつは!?」

 

タギシミミ(@広島)「古代日本でなぜ敦盛を唄ってる…

とか突っ込んだら、きっといけないだろうな…( ・ω・)」

 

キョウメ(@大坂)「オワリノブヒメはんや!

なんや!?黒いマント着とるで!」

 

ミヤコ(@大坂)「とても古代日本とは思えん、

お姿やわぁ!でも、カッコええわ~!」

 

 

一人でキマイラ、ヒュドラ、ケルベロスの前に進み出るオワリノブヒメ。

鼓を打っていたキチョウは、ささっと他の者達の陣に逃げ込みます。

 

 

キマイラ「女!貴様、神の戦士か!?」

 

ヒュドラ「あの人間どもの使っていた兵器を考えたのもお前か!?」

 

ケルベロス「貴様一人で、俺たち3人のAランクと戦うつもりか!?」

 

 

キマイラ、ヒュドラ、ケルベロスを見回すオワリノブヒメ。

 

 

オワリノブヒメ「我(われ)が神の戦士。

戦女神オワリノブヒメである。

ふむ。Aランク3匹か。雑魚…じゃな。」

 

キマイラ「このAランクの俺たちを雑魚だと!?

てめえ!何様だ!?」

 

ヒュドラ「あなた一人で私たち3人を同時に相手する気!?

どんだけ、自信過剰なのよ!?」

 

ケルベロス「だ、だが…」

 

 

虚勢を張りながら、オワリノブヒメの闘気に恐れを抱いてるキマイラ、ヒュドラ、ケルベロス…

 

 

オワリノブヒメ「良いのか?お前たちで?

Sランクでも連れてきた方がよいのではないか?」

 

ケルベロス「な、なめんじゃねぇ!」

 

 

キマイラ、ヒュドラ、ケルベロスが現れた!

 

 

オワリノブヒメに襲い掛かるケルベロス!

しかし、地獄の番犬と恐れられる高い格闘能力を誇るケルベロスを、

オワリノブヒメは華麗な舞うような蹴り技で翻弄します!

 

 

ケルベロス「な、なんて格闘能力だ!

こいつ、本当に人間なのか!?」

 

オワリノブヒメ「どうした?この程度か?

地獄の番犬。」

 

キマイラ「ならば喰らえ!究極の攻撃呪文の一つ!

閃熱呪文・超(ベギラゴン)!!!」

 

オワリノブヒメ「ふっ。

閃熱呪文・超(ベギラゴン)!!!」

 

 

キマイラの閃熱呪文・超(ベギラゴン)を閃熱呪文・超(ベギラゴン)で相殺するオワリノブヒメ!

 

 

キマイラ「バ、バカな!格闘能力だけでなく、

超高等呪文まで使えるだと!」

 

オワリノブヒメ「はっ!」

 

キマイラ「ぐわっ!」

 

 

キマイラを蹴り飛ばすオワリノブヒメ!

そこにヒュドラが毒牙で襲い掛かります!

 

 

ヒュドラ「受けなさい!ポイズン・クロー!!!」

 

キョウスケ(@大坂)「ああ!オワリノブヒメさんの肩に、

ヒュドラの毒牙が刺さった!」

 

ヒュドラ「ふふっ。このヒュドラの猛毒は、

毒蛇の数万倍。かすり傷一つでもうあなたは助からない。」

 

オワリノブヒメ「むぅ…」

 

ヒュドラ「お~ほっほほ!私の勝ちよ!

ねえ、あなた知ってるぅ!?

勝敗は常に顔で決まるのよ~!」

 

オワリノブヒメ「ふっ。ならば、我が負けることはあり得ぬな。」

 

オワリノチャチャ(@大坂)「ノブヒメ義母様…

すごい容姿への自信だわ…」

 

 

そのまま戦い続けるオワリノブヒメ。

 

 

ヒュドラ「な、なぜ!?

なぜ私のポイズン・クローを受けて、

まだ動けるの!?」

 

オワリノブヒメ「なぜとな?お主の毒牙は、我には届いておらぬぞ。」

 

 

マントを脱ぎ去るオワリノブヒメ!

マントの下には、ヒヒイロカネでできた金色の鎧が!

これは神武様の鎧と同じく選ばれた対Sランク以上の神の戦士の鎧だわ!

 

 

ヒュドラ「そ、そんな…この私のポイズン・クローが、

このオワリノブヒメの体には届いていなかったというの…」

 

キマイラ「こ、このオワリノブヒメという女…

俺たちAランクとは次元が違う…

対Sランクの神の戦士だというのか…」

 

ケルベロス「この強さ、智謀、美しさにカリスマ…

こ、この女は、俺たちの国ギリシアのあの女神に似ている…

ま、まるで、この女は…」

 

キマイラ・ヒュドラ・ケルベロス

「智恵と戦いの女神!アテナのようだ!」

 

オワリノブヒメ「ほう?お主らの国には、

アテナなる女神がいたのか。

ふむ。我も戦女神。似たようなものかも知れぬな。

さて、そろそろ終わりにするか。

はぁ~!!!」

 

 

すさまじいオーラを放つオワリノブヒメ!

そして、そのオーラは、巨大な鳳凰の姿を描く!

 

 

キマイラ「火の鳥!フェニックスか!?」

 

ヒュドラ「ム、ムリムリムリムリムリィ~!

私たちじゃ、こんなバケモノには勝てないわぁ~!」

 

ケルベロス「こ、こんな…俺たちは、

魔王テュポーンとエキドナの子、Aランクの魔物のエリートだぞ~!」

 

オワリノブヒメ「これが対Sランクの神の戦士に覚醒した我の新必殺技!

女王の象徴である鳳凰の羽ばたきにより黄泉へと旅立つがよい!

飛翔鳳凰天舞!!!」

 

 

巨大な火の鳥(鳳凰)がキマイラ、ヒュドラ、ケルベロスを襲う!

Aランクの3体の魔物は、跡形も無く消滅した!

 

 

キマイラ・ヒュドラ・ケルベロスをやっつけた!

 

 

エビスクイサエモンノジョウ「勝ったぞ~!

魔王テュポーン軍1万5000を撃退したぞ~!

そ~れ、え~びすくい~!えびすくい~!」

 

 

勝利の喜びに沸く人々。中部地方、三河(愛知県)設楽原で行われた

人間と魔王軍の戦いは、またしても人間が勝利することとなった。

さて、今回は、ここまでにしておきますか。

次回は、

 

第74話「動き出す海の守り手たち!ヘイハチトウゴと海援隊始動!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。