こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
4月7日放送の大河ドラマ『光る君へ』。
鉢合わせしたまひろと道長。特に語るでもなくすれ違いましたが、
道長は、娘のことも目に入らない程、上の空になってしまいましたね。
兼家が死にました。悪人に見える兼家でしたが、道長にとってはたった一人の父親。
道長が悲しんでいるのがよく伝わってきました。
民の娘たねに読み書きを教えていたことを知り、ききょう(清少納言)は驚いていましたね。
平安時代なんて、貴族と民は同じ生き物ではないくらいに思われていたのでしょうねぇ…
大河ドラマを見てない人は、
再放送か、NHKプラスで視聴してみてください。
(※ 大河ドラマ『光る君へ』の著作権は、NHKに属します。
また浜松市の公式キャラクター「出世大名家康くん」と本作の
家康くんは、縁もゆかりもありません。
なお、本作の著作権は、作者に属します( ・ω・))
では、週一連載。
【進め家康くん( ・ω・)】『光る君へ』を語れ!
はじまり、はじまり~
(『光る君へ』「星落ちてなお」あらすじ)
仕え先を探すまひろは、土御門殿からの帰り道に道長と鉢合わせてしまう。
久しぶりの再会だったが…。
ある日、兼家は道長らを呼び、道隆を後継者にすると告げる。
道兼は納得がいかず、激高する。
やがて兼家が逝去。
跡を継いだ道隆が摂政になり、独裁を始める。
一方まひろは、たねに読み書きを教えていたが、厳しい現実が待ち受けていた。
家康くん「道長、娘のことも目に入らないくらい茫然としていたな。
まあ、それほど、まひろの顔を見たことが衝撃だったのだろう( ・ω・)」
瀬名「娘のことをまったく見ずに、上の空だった道長を見て、
妻の倫子さんはなにか思ってそうですね。」
於愛「さて、兼家が亡くなりましたね。後継者には長男の道隆がなりました。」
家康くん「まあ長男だし、定子を帝の妃にしているし、順当だろうね( ・ω・)」
瀬名「道兼は、自分が後継者になると思い込んでいたので、喪にも服さず怒っていましたね。」
於愛「あんな人殺しが最高権力者になんてなっていいはずありません!」
家康くん「今回、歴史談話あるかなぁ( ・ω・)?」
瀬名「道隆が定子を中宮にすることでなにやら宮中がもめていたようですが。」
於愛「なにが先例に反するのか、よくわかりませんでした…」
家康くん「解説すると、こういうことだよ。
道隆は、帝に入内させた娘・定子を皇后にしたかった。
だが、当時、太皇太后・皇太后・皇后のいわゆる『三后』はすべて席が埋まっていた。
具体的には、太皇太后は、第63代・冷泉帝の皇后だった昌子内親王。
皇太后は、第64代・円融帝の女御で一条帝の母である藤原詮子。
皇后は、第64代・円融帝の皇后だった藤原遵子。」
於愛「???」
瀬名「『三后』は、山川出版の日本史小辞典では、次のように解説されていますね。
(引用)
三宮(さんぐう)とも。太皇太后・皇太后・皇后の総称。令制では太皇太后は天子(天皇)の祖母で后位にあった女性,皇太后は天子の母で后位にあった女性,皇后は天子の嫡妻。平安時代以降は,実質的な天皇との血縁・配偶関係がなくても代替りに后位を変更する例が開かれた。三后の付属職司は令制では中宮職であるが,実際には太皇太后宮職・皇太后宮職・皇后宮職が設置された場合もある。
(引用終わり)
つまり、律令制下の位・職制ということなのですね。」
於愛「めんどくさ~い!
天皇陛下のおばあちゃんが太皇太后、お母さんが皇太后、妻が皇后で
いいじゃないですか~!」
家康くん「まあ、現代のように一夫一婦制で、
天皇もコロコロ交代しない時代であれば、単純だが、
昔の宮中は役職・位がめんどくさかったのだよ( ・ω・)」
瀬名「『皇后』の位を持つ遵子様がおられるのに、定子を皇后の位につけることはできない。
それを認めることは先例に反するということなのですね。」
家康くん「そこで、道隆は次のようなことをやった。
定子を『中宮』として皇后と同格にしたのじゃ( ・ω・)」
於愛「『中宮』と名乗ると『皇后』と同格なのですか?」
家康くん「もともと『中宮』というのは、
太皇太后・皇太后・皇后の『三后』が住んでいた『場所』のことをいう。
それが、人である『三后』の別称となったものなのだ。
道隆は、娘の定子を『中宮』とすることで、『皇后』と対等ということにしたのだ( ・ω・)」
於愛「……よく、わかんない。」
瀬名「位や身分が大事な平安貴族の世界。
なかなか現代人の感覚だと、理解できない面はありますね。」
家康くん「まあ、道隆によって『皇后』がいるのに『中宮』を立てるという
先例にないことをやって、公卿たちは大騒ぎしたわけだ( ・ω・)」
瀬名「この先例が後に、道長によって大いに活用されることになっていくわけですね。」
於愛「ああ~~~!!!平安貴族の世界って、めんどくさ~い!!!」
家康くん「まあ、ある意味、庶民とは別世界だったわけだ。
そういう意味では、ききょうが『民はとてつもない人数いる』と言って、
まひろが、民に読み書きを教えていることに驚くのも、
貴族の感覚としては、当然だったのかもね( ・ω・)」
瀬名「宮中という世界を考えると、昭和の時代に、
平成の天皇陛下のお妃となられた美智子様は、とてつもないご苦労を
されたのでしょうね…」
於愛「美智子様の就かれた上皇后という位もよくわからない位ですね…」
家康くん「まあ、平成の上皇様の生前退位は、皇室典範では認められていないものを
特例法でやったことだからねぇ。
皇室典範そのものを根本的に見直すべき時期に来てるとは思うがねぇ( ・ω・)」
於愛「宮中関係の話、難しい~!」
家康くん「さて、ドラマとして観た時、
最高権力者が兼家の死により、道隆に移った。
またしても独裁者だな。
それをよく思っていない道兼がこれからどう動くのか?
そして、道長はどうしていくのか?
まあ、史実的には、道隆の世は長くはないからねぇ( ・ω・)」
瀬名「次回は、『おごれる者たち』。道長と道隆の間にも対立が生まれてきそうですね。」
於愛「まひろがどんな人生を歩むのかも気になりますわ。」
家康くん「うむ。次回も、観ねばなるまい( ・ω・)」
来週も語れ!
進め!家康くん!