こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第69話「スケヨリヒメ一行、京都へ!激戦地の死闘!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

伊勢神宮でのサルタヒコの修行を終えたスケヨリヒメ。

スケヨリヒメ、ヤマトノショウトク、ミカワノタケチヨは地上に戻ってきます。

伊勢神宮を出るスケヨリヒメ一行。

すると、そこに、一匹のスライムが!?

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「むっ!

伊勢神宮を出たとたんに魔物か!」

 

ミカワノタケチヨ「まあ、スライム一匹なら、

スケヨリヒメ様一人でも戦えそうですな( ・ω・)」

 

ヤマトノショウトク「おや?あのスライム?」

 

 

スライムは、襲い掛かってこずに、スケヨリヒメ達を見てプルプルふるえています。

 

 

スライム(?)「待って!ボク、悪いスライムじゃないよ!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「魔物が!しゃべった!?」

 

ミカワノタケチヨ「ボク、悪いスライムじゃないよって、

言ってますな( ・ω・)」

 

ヤマトノショウトク「このスライム…どこかで感じたことのある気を

発しているような…?」

 

スライム(?)「ボク、大和(奈良県)から逃げてきたんだ。

怖い魔王たちにイジメられて…

プルプル…ボクをイジメないで…」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「魔王たちにイジメられた…?

まさか!このスライム!お父様!?」

 

ヤマトノショウトク「スケヨリヒメ様の父親…

オオモノヌシ様!?」

 

ミカワノタケチヨ「なるほど、それなら、たしかに

魔王たちにイジメられてたな( ・ω・)」

 

オオモノヌシ「プルプル…こんな姿になってるけど、

ボクの名前はオオモノヌシだよ。

でも、それ以外は思い出せないんだ…」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「なんと…

お父様…7大魔王にイジメられて、スライムに化けて

逃げてきたのね…」

 

オオモノヌシ「プルプル…ボクも一緒に連れて行ってよ。

一人でいると怖いよぉ。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「お父様…

こんなお姿になって……

でも、このお姿の方が、とってもかわいいかも!」

 

 

なんと7大魔王のイジメから逃れるためにスライムに化けて逃げてきたオオモノヌシの神。

記憶を失っているようですが、スケヨリヒメ一行はスライムとなったオオモノヌシを旅に連れて行くことにしました。

伊勢の町を出たスケヨリヒメ一行は、伊勢湾を海沿いに北上し、

テュポーンに封印されている中部地方の尾張(愛知県)との境にある桑名まで一行は到達しました。

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「こ、これは!?」

 

ヤマトノショウトク「尾張(愛知県)との境が…

黒いバリアのような壁で遮られている。」

 

ミカワノタケチヨ「川の向こうは尾張(愛知県)のはずだが…

これが魔王軍の封印って、ことか。

しばらく、セナや家臣たちには会えないかもな( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「すまぬ…タケチヨ。

伊勢(三重県)まで助けに来てもらったために、

お主が家族や家臣たちと離れ離れになることになってしまったようじゃな。」

 

ミカワノタケチヨ「魔王テュポーンはとんでもないバケモノですが、

中部にはオワリノブヒメ姐さんがいます。

ヒデタダはまだ子どもですが、うちの嫁のセナや家臣たちも

簡単にやられるような連中じゃありません。

心配いりませんよ( ・ω・)」

 

ヤマトノショウトク「まずはサルタヒコの助言通り、

近江(滋賀県)を通って、京都に向かいましょう。」

 

 

スケヨリヒメ一行は、近江(滋賀県)へ向かいます。

山道を乗り越え、スケヨリヒメのレベルを上げながら彦根の町に到着した一行。

 

 

ミカワノタケチヨ「彦根の町は無事なようですね( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「魔王カーリーは、比叡山にいる。

同じ近江(滋賀県)でも、琵琶湖に隔てられているこの彦根は

無事ということ?」

 

オウミノアワヒメ「あなた方は!?

もしや、スケヨリヒメ様のパーティ?」

 

ヤマトノショウトク「おや?あなたは?」

 

オウミノアワヒメ「私は、出雲大社学宮家政クラス出身、

神武様の同級生の一人、オウミノアワヒメです。

西に行くのは危険です。

魔王カーリーの配下の魔物は、難攻不落の安土要塞を

簡単に破壊してしまいました。

あれは、人間が戦える存在ではありません。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「だが、西に行かねば、

話が進まぬからのう…」

 

オウミノアワヒメ「安土には、我がオワリノブヒメ軍団の勇将、

アザイノマサコとガモウノサトメ、それに我が姪で、

神武王宮から里帰りしていたナイジョノチヨもおりました。

しかし、みな、戻りません…

おそらくは、カーリー軍のアシュラという魔物に殺されてしまったのだわ…

ああっ!」

 

ミカワノタケチヨ「アザイノマサコとガモウノサトメは知っている。

昔、関ケ原でノブヒメ姐さんと戦った時、あいつらも参加してた。

そうか…あいつらでもやられたのか…?」

 

ヤマトノショウトク「進まなければ、どこにいても安全な場所はありません。

オウミノアワヒメ殿。戦える者がおらず心細いでしょうが、

私たちは西に進みます。

ご忠告、ありがとうございます。」

 

 

スケヨリヒメ一行は、彦根の町を出て、さらに西に進みます。

安土…

 

 

ヤマトノショウトク「これがオワリノブヒメの都であった安土…

信じられん…完全な廃墟ではないか…」

 

ミカワノタケチヨ「ノブヒメ姐さんのお気に入りの安土が…

こりゃ、ノブヒメ姐さんが見たら激怒しそうだな( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ひどい…

誰か、生きている人はいないかしら?」

 

 

そのとき!スケヨリヒメ達に襲い掛かる人影が!

それを防ぐミカワノタケチヨ!

 

 

ガモウノサトメ「おのれ!魔王軍め!」

 

ミカワノタケチヨ「あんた!ガモウノサトメ!」

 

ガモウノサトメ「えっ!?ミカワノタケチヨ…殿?」

 

ヤマトノショウトク「生きておられたのですか。良かった。」

 

ガモウノサトメ「す、すみません!

てっきり、カーリー軍のアシュラの配下の魔物がまた来たのかと!

ごめんなさい!」

 

ミカワノタケチヨ「まあ、気にすんな。

こんな非常事態だ。勘違いして襲い掛かることもあるさな( ・ω・)」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ガモウノサトメ殿であったか。

この安土の惨状…これは何があったのですか?」

 

ガモウノサトメ「この安土は…魔王カーリー配下のアシュラという魔物に攻撃されました。

我らは必死に戦いましたが、アシュラの圧倒的な力の前に兵達は次々に殺され…

我らの誇りであった安土要塞も跡形もなく破壊されました…」

 

ヤマトノショウトク「生き残ったのは、あなただけですか?」

 

ガモウノサトメ「いえ、何人かいます。

ただ、アザイノマサコは重傷を負い、動けずにおります。」

 

 

ガモウノサトメの案内で安土近くの小さな宿場に行くスケヨリヒメ一行。

そこでは重傷を負ったアザイノマサコが痛みでうなっておりました。

 

 

ミカワノタケチヨ「ひでえ怪我だ。

おい、この『よく効く薬草』を使いな。」

 

 

ミカワノタケチヨは、アザイノマサコに『よく効く薬草』を使った。

アザイノマサコの傷が回復した。

 

 

アザイノマサコ「ミカワノタケチヨ殿…

助かりました。礼を言います。」

 

ミカワノタケチヨ「しかし、オワリノブヒメ軍団最強の女と言われた

アザイノマサコ殿でも、手も足も出なかったとは…

やはり、魔王軍、強いな。」

 

ナイジョノチヨ「あなた方はスケヨリヒメ様のパーティ!?

私は、神武王宮家政部でお勤めしております

ナイジョノチヨと申します。

故郷の近江(滋賀県)に里帰りしていたところ、

魔王カーリーの封印が起こり、安芸(広島県)

に戻れなくなりました…」

 

ヤマトノショウトク「おお。神武王宮の方ですか。

我らは、神武殿に会いに行こうとしているのです。」

 

ナイジョノチヨ「それであれば、私も同行させてください!

安芸(広島県)まで案内できます!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「よかろう。

一緒に来るがよい。

アザイノマサコ殿、ガモウノサトメ殿。

あなたたちはどうするのですか?」

 

ガモウノサトメ「近江(滋賀県)の民を守らねばなりません。

我らは彦根に向かいます。」

 

アザイノマサコ「スケヨリヒメ様。道中、お気をつけて。」

 

 

スケヨリヒメ一行は、ナイジョノチヨを連れ、安土跡を後にし、

京都に向かいます。

旅の間も魔物たちとの戦闘があり、スケヨリヒメのレベルは30まで上がりました。

京都…のあった場所。

マツナガノヒラクモの軍勢により町が焼き払われ、民達は集団で野宿生活をしておりました。

炊き出しに並ぶ民達。

 

 

キョウメ「雑炊でも食べられるだけありがたいわね。」

 

ミヤコ「家も仕事も無くなってしもたわ…

うちら、これからどうなるんやろ?」

 

キョウスケ「すいません…マツナガノヒラクモ様の命令で、

とんでもないことを…」

 

ミヤコ「ほんま、魔王軍が現れて大変なとこ、

なんちゅうことしてくれてんねん!」

 

キョウメ「その人を責めてもしゃあないわ…」

 

 

焼け出された民達の避難計画を立てるキョウノミチナガ。

 

 

セイショウノナゴン「キョウノミチナガ様。

丹波のドウサン殿、丹後のウジヤス殿、

民達の避難の受け入れに協力してくれるそうです。

ですが、丹波も丹後も受け入れ人数は限りがあります。」

 

ムラサキノシキブ「大多数は、大坂に避難するしかないかと。

もっとも、大坂もカーリー軍の侵攻を受けているようですが…」

 

キョウノミチナガ「どこも安全とは言えませんが、

野ざらしの京都跡よりはましでしょう。

避難の準備をします。」

 

ヤマトノショウトク「キョウノミチナガ殿。大変な有様だな。」

 

キョウノミチナガ「おお!ヤマトノショウトク殿!

それにスケヨリヒメ様とミカワノタケチヨ殿。

ご無事でしたか。」

 

ミカワノタケチヨ「民達を避難させるのかい?」

 

キョウノミチナガ「京都はこのとおり廃墟になった。

しかも、魔王カーリーが拠点を構える比叡山の目の前。

民達を避難させることが必要だ。」

 

ヤマトノショウトク「数十万の民達の避難…

これは、大仕事ですね。」

 

 

キョウノミチナガの立てた避難計画に基づき、京都の住民達の隣国への避難が開始されます。

先発の丹波・丹後への避難グループは、セイショウノナゴンが先導。

魔物に襲われたときの護衛として、ベンケイ、ヨイチノユミがついていきます。

そして、大部分の住民たちは大坂へ避難を開始。

このグループの先導は、ムラサキノシキブとシラビョウシシズカ。神武近衛兵団が護衛につきます。

しかし、大坂避難グループの避難開始とほぼ同時に京都跡地に比叡山からカーリー軍の魔物の軍勢がやってきます!

 

 

ナイジョノチヨ「魔物の群れ!カーリー軍だわ!」

 

キョウメ「いややぁ!魔物の軍勢が来たぁ!」

 

ミヤコ「助けてぇ!」

 

キョウスケ「ひいぃ!魔物ぉ!」

 

ムラサキノシキブ「みんな!落ち着いて!

大坂まで何としても逃げ延びますよ!」

 

シラビョウシシズカ「みなさん!魔物達は

ウシワカ様達、神の戦士の方々が防いでくれています!

冷静に移動してください!」

 

カグヤツキヒメ「神武近衛兵団!殿(しんがり)を務めます!」

 

 

避難を開始する住民たち!

しかし、魔物の群れが大量に追撃しようとやってきます!

そのとき!魔物の群れと住民達の間にバリアのような結界が!

 

 

オンミョウジセイメイ「結界師オンミョウジセイメイ、

参上!結界を貼った!

Bランク以上の強い魔物は、民達には近づけない!

Cランク以下の弱い魔物で結界を抜けたヤツらについては、

神武近衛兵団でなんとかしてくれ!」

 

キョウノミチナガ「オンミョウジセイメイ!

お主、今までどこに行っていた?」

 

オンミョウジセイメイ「大和(奈良県)に式神を飛ばして、

偵察してきた。もっとも大魔王ハルマゲドンの近くまでは行けなかったがね。

ミチナガさん、あんたの『精霊の琵琶』。

大和(奈良県)のあんたの屋敷から回収してきたぜ!」

 

キョウノミチナガ「おお!私の武器を。

これで私も戦える。

礼を言うぞ!オンミョウジセイメイ!」

 

 

カーリー軍の魔物達と戦うスケヨリヒメ、ヤマトノショウトク、

ミカワノタケチヨ、クロウノウシワカ!

 

 

ミカワノタケチヨ「葵神流・真空刃!

なかなか数が多いな!」

 

ヤマトノショウトク「聖徳聖光派!

民達の避難が終了するまで、なんとしても食い止めますよ!」

 

クロウノウシワカ「鞍馬流奥義!鬼霊指弾!

次から次へと…」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「閃熱呪文・強(ベギラマ)!」

 

ラークサシャ・マーク2「我らAランクの魔物が相手をしてやろう!」

 

クロウノウシワカ「あれは、俺が倒したラークサシャ?

量産型だったのか。」

 

ラークサシャ・デラックス「まだまだいるぜ!ラークサシャ軍団!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「くっ!Aランクの強敵モンスター達か!」

 

パンドラ「お~ほっほほ!

楽しいことしてるじゃな~い。」

 

ヤマトノショウトク「貴様はパンドラ!

大魔王ハルマゲドンの側近の貴様まで来たのか!」

 

パンドラ「あらぁ♡

私は、カーリー軍のジャマはしないわよぉ。

ハルマゲドン放送局の中継に来たのよ!」

 

 

全国の空のスクリーンにハルマゲドン放送局による中継が開始される!

京都跡地での戦いの光景は全国に同時配信された!

 

 

ヒヨシマル(@大坂)「大坂に京都からの避難者たちが!

避難者を迎え入れる準備をするぞ!」

 

オワリノチャチャ(@大坂)「ハルマゲドン放送局…

私たちに情報提供してくれてるのかな…?」

 

 

ラークサシャ軍団が現れた!

 

 

クロウノウシワカ「ラークサシャが複数…

こいつは骨が折れそうだな。」

 

ミカワノタケチヨ「まあ、やるしかないさ。」

 

ヤマトノショウトク「このランクの魔物には

最強技でなければ通用しない…

我らの体力、魔法力が持つか?」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「くっ!」

 

ラークサシャ・マーク2「ぐふふ…

我らは強いぞ。

数は我らが上。勝負は見えておるな。」

 

パンドラ「さあさあさあ!

神の戦士どもが皆殺しにされる

ショータイムよ~♡」

 

 

そのとき!美しい琵琶の音色が響き渡った!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「この音色は!?」

 

キョウノミチナガ「お待たせいたしました。

スケヨリヒメ様。ショータイムの始まりです。」

 

ヤマトノショウトク「おお!キョウノミチナガ殿が

『精霊の琵琶』を!」

 

パンドラ「なになに?琵琶の演奏会でも

してくれるのかしらぁ?」

 

キョウノミチナガ「この『精霊の琵琶』は、

このキョウノミチナガの魔力を増幅させる私の武器。

そして、奏でる曲により、様々な効果を及ぼす。

平安雅楽!幻想の章!」

 

 

なんと!?

キョウノミチナガの平安雅楽・幻想の章を聞いたラークサシャたちが混乱し、

同士討ちを始めた!

 

 

パンドラ「混乱!?同士討ちですって!?」

 

ミカワノタケチヨ「こりゃ、ドラクエでいうところの

メダパニを集団にかける呪文ですな( ・ω・)」

 

キョウノミチナガ「一か所に集まりなさい!

魔物どもよ!お次は…

平安雅楽!睡魔の章!」

 

 

一か所に集まったラークサシャ軍団が今度は眠ってしまった!

 

 

ミカワノタケチヨ「ラリホーか( ・ω・)」

 

ヤマトノショウトク「ラークサシャ軍団の動きを封じた。

あとは、ヒットポイントの高いこの魔物達を倒していけばよいのか。」

 

キョウノミチナガ「オンミョウジセイメイ!

あとは任せます!」

 

オンミョウジセイメイ「みんな、下がって!

まとめて片付けます!」

 

クロウノウシワカ「巻き添えになるな!下がるぞ!」

 

 

ラークサシャ軍団から離れるスケヨリヒメ達!

そして!

 

 

オンミョウジセイメイ「魔物退治は俺の専門分野よ!

陰陽太極退魔砲!!!」

 

 

オンミョウジセイメイの陰陽太極退魔砲が密集したラークサシャ軍団に放たれる!

ラークサシャ軍団は消滅した!

 

 

ラークサシャ軍団をやっつけた!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「すごい…

初めて見たわ。これがオンミョウジセイメイの退魔術。」

 

ミカワノタケチヨ「こいつは…ドラクエでいうなら、

極大消滅呪文メドローア級の大技だな( ・ω・)」

 

ヤマトノショウトク「京都の住民達もどうやら避難できたようですね。

あとは、大坂や丹波まで無事たどり着いてくれれば。」

 

パンドラ「なんてこと…

人間どもに絶望を与えるために中継したのに、

逆に、神の戦士どもの勝利を全国に放送してしまうなんて…」

 

 

比叡山・カーリー宮殿。

 

 

アシュラ「カーリー様。もうランクAの魔物では

神の戦士どもの相手が難しいようです。

私が行きましょうか?」

 

カルラ「いえ。このカルラにお命じ下さい。カーリー様。」

 

ヤクシニー「このヤクシニーにお命じ下さい。カーリー様。」

 

カーリー「ふむ。この国の神の戦士ども。

なかなかやるのう。

ランクSのお前たちカーリー3鬼神を送るのも、手ではあろうが…」

 

アシュラ「では、我ら3鬼で?」

 

カーリー「いや…あんな面白い敵ども…

妾が遊んであげるわ!」

 

 

比叡山から京都跡地に飛ぶ魔王の影!

その影はあっという間に、比叡山眼下の京都跡地に到達する!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「えっ!?」

 

ミカワノタケチヨ「こ、こいつは…

ちと早すぎねぇか…?」

 

クロウノウシワカ「次元の違う…大きな力を感じる。」

 

ヤマトノショウトク「ま、まさか!?」

 

キョウノミチナガ「参りましたね…まだ準備ができていませんよ…」

 

オンミョウジセイメイ「あちゃ~。逃げましょ。

でも、逃げられるかなぁ?」

 

 

魔王カーリーが現れた!

 

 

カーリー「ほほほっ!妾が魔王カーリー!

神の戦士どもよ!

貴様らが力をつける前に、

この場で皆殺しにしてあげるわよ!」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「魔王…

カーリー…」

 

ミカワノタケチヨ「やべぇな。

見るからにまだ戦えるレベルの相手じゃない…

序盤で魔王って、負け確定のイベント戦闘かよ…?」

 

 

クロウノウシワカが魔王カーリーに飛びかかる!

 

 

キョウノミチナガ「クロウノウシワカ殿!

よせ!」

 

クロウノウシワカ「鞍馬流最強剣!雷神雷光斬!」

 

カーリー「うふっ。イキがいい子がいるわねぇ。」

 

 

クロウノウシワカの雷神雷光斬!

しかし、カーリーは六本の腕のうち二本の腕でクロウノウシワカの剣を防ぐ!

さらに二本の腕でクロウノウシワカの体を捕らえる!

そして、残りの二本の腕で、クロウノウシワカに猛烈なパンチのラッシュを繰り出す!

 

 

クロウノウシワカ「ごふっ!」

 

ヤマトノショウトク「なんと…防御、動きを止める、

攻撃する…3つの行動を同時に!?」

 

カーリー「あらぁ。ちょっと強く殴りすぎたかしら?

ボウヤ。もう終わりなの?つまんないわねぇ。」

 

 

口から血を吐き、気を失うクロウノウシワカ!

 

 

シラビョウシシズカ(@大坂へ避難移動中)

「ウシワカ様!いやぁ~~~!」

 

ムラサキノシキブ(@大坂へ避難移動中)

「シズカさん、落ち着いて!

私たちは避難する民達の先導役よ!

クロウノウシワカ殿はあれくらいで死ぬような方ではないわ!」

 

シラビョウシシズカ(@大坂へ避難移動中)

「はい…ウシワカ様…逃げて…」

 

ムラサキノシキブ(@大坂へ避難移動中)

「ミチナガ様…どうか、ご無事で…

みなさん!大坂まであと少しです!先を急ぎますよ!」

 

 

クロウノウシワカの様子を見るミカワノタケチヨ。

 

 

ミカワノタケチヨ「息はある。気を失ってるだけだ。

だが、クロウノウシワカほどの強者がこんなに簡単にやられちまうとは…」

 

キョウノミチナガ「カーリーは、6本の腕の2本ずつで同時に行動を取る。

つまり、1ターンに3回行動する魔王ということか。」

 

オンミョウジセイメイ「くっ!俺の陰陽太極退魔砲で、

ヤツを撃ち、時間を稼ぐ!

その間に、みんな逃げてくれ!」

 

 

陰陽太極退魔砲を撃とうとするオンミョウジセイメイ。

しかし!

なんと、オンミョウジセイメイが気を練り終わらぬうちに、

カーリーがオンミョウジセイメイの眼前に現れた!

 

 

カーリー「あなたの呪法は威力がありそうねぇ。

でも…遅いわ!」

 

オンミョウジセイメイ「うわっ!」

 

 

カーリーが強烈なデコピンをオンミョウジセイメイに打つ!

吹き飛ぶオンミョウジセイメイ!

 

 

オンミョウジセイメイ「ち、ちくしょう…

俺がやられても、泣いてくれる女もいねえのに…」

 

 

オンミョウジセイメイは気を失った!

 

 

パンドラ「うふっ。さすがは魔王カーリー様ねぇ。

格が違うわぁ♡」

 

 

カーリーは、6本の腕で3つの呪文を練り始めた。

 

 

カーリー「妾が遊ぶには、ちと早すぎたかの?

吹き飛ばしてあげるわ。

神の戦士ども!」

 

キョウノミチナガ「あの呪文は、爆裂呪文・超(イオナズン)!?

それも3つ同時に!?」

 

ヤマトノショウトク「京都の民達を先に避難させておいてよかった。

あんなものを喰らえば、京都の民達が全員死ぬところでした…」

 

ミカワノタケチヨ「ショウトク先生、ミチナガさん…

俺たちの死に場所…決めてるよな?」

 

キョウノミチナガ「当然です。」

 

ヤマトノショウトク「スケヨリヒメ様を一秒でも長く生き永らえさせる…

それ以外の選択は私たちにはありません。」

 

ミカワノタケチヨ「よっしゃ!俺たち3人は一心同体ってことだ!

神武よぉ!あとのことは頼むぜぇ!」

 

 

スケヨリヒメを囲み壁を作るミカワノタケチヨ、ヤマトノショウトク、キョウノミチナガの3人!

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「お前たち!」

 

オオモノヌシ「プルプル…

こ、怖いよぉ…逃げないと…

イジメ…ダメ、絶対…」

 

カーリー「爆裂呪文・超×3!!!

跡形も無く吹き飛ばしてくれるわ!」

 

 

京都跡地に爆裂呪文・超(イオナズン)の3倍の大爆発が巻き起こる!

すさまじい大爆発により強烈な爆炎・爆風が吹きあがる。

そして、その跡地には…

何も残らなかった…

 

 

セナ(@岡崎)「と、殿…、タケチヨ……うっうう……」

 

ムラサキノシキブ(@大坂に避難移動中)

「ミ、ミチナガ様…そ、そんな…いやぁぁぁ~~~!」

 

キョウメ(@大坂に避難移動中)

「そ、そんな…スケヨリヒメはんらが、みんな…

やられてしもうた…?」

 

ミヤコ(@大坂に避難移動中)

「神の戦士でも、魔王には敵えへん!

無理や~!うちらは、もう無理なんやぁ~!」

 

シラビョウシシズカ(@大坂に避難移動中)

「ウシワカ様……」

 

パンドラ「お~ほっほほ!

愚かなる人間どもよ!

これが魔王様の力!

魔王カーリーの前には、神の戦士どもが6人いても、

手も足も出ず、遺体すら残さず消されてしまったわねぇ!

絶望しなさい!恐怖しなさい!

お~ほっほほ!」

 

 

その頃、神武様、アチタケル、サルメノウズメ、ショウリュウキの4人は、

アーリマン配下の魔物達と戦いながら、安芸(広島県)から出雲(島根県)に走っていた。

 

 

アチタケル「スケヨリヒメパーティ…

やはり全滅でしょうか?」

 

サルメノウズメ「あれが魔王の力…

ちょいヤバすぎるレベルね。」

 

神武「スケヨリヒメ達は大丈夫さ。

大爆発が起こる直前に、6つの光が飛んだ。

おそらくは、オオモノヌシが6人を助けたな( ・ω・)」

 

ショウリュウキ「6つの光が飛んだ?

神武、お前、よくそんなことに気づいたな。」

 

神武「俺たちも、スケヨリヒメ達も、使命がある。

大魔王ハルマゲドン打倒というな。

その使命が終わる前に、俺たち神の戦士が倒れることは無いさ。」

 

アチタケル「出雲(島根県)に入りましたね。」

 

神武「山道を抜ければ、出雲大社はすぐだ。

行くぞ!」

 

 

出雲大社へ走る神武様達!

スケヨリヒメ達は、神武様の言うようにオオモノヌシに助けられたのか?

今回は、ここまでにしておきましょうか。

次回は、

 

第70話「神武一行、出雲大社へ!スサノオの贈り物!?」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。