こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第58話「鹿児島の巨人!セゴドンノキチノスケ!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

季節は進み春となりました。

4月1日。この日、神武王宮に出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)の卒業生たちが

新たに士官してきました。

神武王宮・謁見の間…

 

 

ダザイテンマン「以上をもって、新規採用者たちの

宣誓式および入所式を終了します!」

 

ヒムカノナミ「お待ちください!」

 

ダザイテンマン「む?新規採用者の9品官ヒムカノナミ。

なにかな?」

 

ヒムカノナミ「私の配属は、安芸(広島県)女王イツクシマオキツシマヒメ指揮下の吏員。

ウラワツキノミヤの配属は、ダザイテンマン様指揮下の宰相府の官吏。

同じ9品官なのに、私とウラワツキノミヤの配属先が違います!

同じ配属先にしてください!」

 

ダザイテンマン「各自の適正等に配慮して決められた人事だ!

新人が仕事をする前から配属先に不満を漏らすとは何事か!」

 

ヒムカノナミ「私はツッキーと同じ職場になるために神武王宮の仕官したのです!

配属先を別にされるのなら、辞めます!」

 

チチブカネビメ「…親の顔が見てみたいわね。」

 

サルメノウズメ「ナミ…私まで恥をかくじゃない…」

 

アチタケル「ナミ!貴様!神武様や諸将の前でなんというわがままを!」

 

ヒムカノナミ「パパは黙ってて!」

 

アチタケル「パパではない!ここでは、アチタケル将軍と呼べ!」

 

チチブカネビメ「あらあら。ウズメ、さすがに甘やかしすぎたのではなくて。」

 

サルメノウズメ「うっ…甘やかしすぎたことは否定できないわね…」

 

ダザイテンマン「じ、神武様…いかがいたしますか?」

 

神武「ヒムカノナミよ。お前のことも、ウラワツキノミヤのことも

赤子の頃からよく知っているが、ここは公務の席だぞ。

固いことは言いたくないが、控えろ。

お前の両親も困っておるぞ( ・ω・)」

 

ヒムカノナミ「だって!どうして私とツッキーの配属が別にされないといけないの!?

私はずっとツッキーと一緒にいたいのに!」

 

神武「うむ。だが、ヒムカノナミよ。こう考えて見よ。

仕事のときは別々にそれぞれの仕事を全力で務める。

それゆえに、アフターファイブが楽しめる。

そうは思わんかね?

お前も能力的には宰相府の官吏でも良かったのだが、

安芸(広島県)の内政を担当することも重要だ。

それに、お前とウラワツキノミヤがずっと一緒にいると

他の者たちも気を遣う。

仕事の配置というのは、能力だけでなく、

様々な職場環境を配慮して行うべきものなのだよ( ・ω・)」

 

ヒムカノナミ「神武おじさん…いえ、神武様…」

 

神武「ヒムカノナミ。お前は優秀なようだが、

いささか社会人として常識、礼儀に欠ける。

イツクシマオキツシマヒメの下で、しっかりと学ばせてもらえ。

まあ、そのうち異動もあるだろうから、

ウラワツキノミヤと同じ部署になるときは自然とそうなることも

あるだろうさ( ・ω・)」

 

ヒムカノナミ「…わかりました。頑張ります。」

 

神武「ウラワツキノミヤは、今期の新人の中で最も期待しておる。

宰相ダザイテンマンの下でしっかりとこの国の運営について学ぶがよい。

また、他の者たちも、みな、それぞれの持ち場でしっかりと働いてくれ。

わしからは以上じゃ( ・ω・)」

 

ウラワツキノミヤ「はい!神武様のため、この国の民たちのため!

全力を尽くします!」

 

 

こうしてウラワツキノミヤ(統率84、武勇71、知力97、政治92、魅力94)、

ヒムカノナミ(統率78、武勇77、知力92、政治93、魅力96)ほか、

15名の若者たちが9品官として神武勢力に仕官しました。

新人たちは、それぞれの部署での業務を開始します。

 

 

サルメノウズメ「神武様…我が娘が大変失礼なことをいたしました。

申し訳ございません。」

 

神武「ナミらしいな。かまわんよ。

諸将の前であれだけ自己主張できるのだ、大物になるだろう。

オキツシマヒメ。あのじゃじゃ馬をしっかり仕込んでやってくれ( ・ω・)」

 

イツクシマオキツシマヒメ「はい。どこに出しても恥ずかしくない

レディに磨き上げます。」

 

チチブカネビメ「神武様。新人たちの配属の件、

ご配慮ありがとうございました。」

 

神武「いや、なに。俺の手足として動いてくれている

軍師、軍事、政務の三重臣が子らの恋愛問題でゴタゴタされるのは

かなわんからね。

お前たちの子は、それぞれ宰相府と安芸行政府に置いて文官として働いてもらおう。

三重臣の子たちとなると、軍に置くとどうしても、他の新人たちが

やりずらいだろうしね( ・ω・)

それに…」

 

アチタケル「それに?」

 

神武「我が軍は、これから過酷な戦争状態に入る…

人間関係でゴタゴタしている場合じゃない…」

 

 

舞台は九州へ。

セゴドンノキチノスケの支配下に置かれた薩摩・大隅(鹿児島県)では、

民たちがセゴドンノキチノスケと新女王サツマノオヒラ(5歳)に対して

絶大な支持をするようになっていました。

薩摩・大隅(鹿児島県)の人心を瞬く間に掌握したセゴドンノキチノスケ。

さらに…

 

 

セゴドンノキチノスケ「ゴダイサマよ。

よくこれだけの金と物資、装備を集めたのう。」

 

ゴダイサマ「我らは、朝鮮半島の加羅国のペソジュンだけでなく、

南西の島々を通じて、中華大陸の商人達とも交易を行うことに成功しました。

商業・交易による経済力では他の追随を許さない力を持ちました。

金とモノを掌握する。

経済を握る者は必ず勝者となります。

それが必然。」

 

タテワキコマツ「セゴドンよ。中華の大陸から輸入した

最新鋭の装備品は、我が軍の兵達に行きわたった。

今、ナカムラノハンジロウが兵達を訓練しておる。」

 

セゴドンノキチノスケ「ハンジロウどんは、学は無いが、

隼人族でも有数の武辺者。

強か軍になりもすな。」

 

ナカムラノハンジロウ「はっ!確かに俺は学は無い!

俺に学門があったら、天下を取ってしまうわい!

ぐわっははは!」

 

セゴドンノキチノスケ「ハンジロウどん、頼りにしとるぞ!」

 

オオクボキョウイチゾウドン「キチノスケ。

日向(宮崎県)の都城は調略で我が軍のものとなった。

肥後(熊本県)も、水俣・人吉は調略で我が軍に味方してくれることとなった。」

 

セゴドンノキチノスケ「おお!さすがは、

イチゾウドンじゃ!」

 

オオクボキョウイチゾウドン「日向(宮崎県)のヒコイツセの下にいる

ハヤトヨシヒロ様…

ヒコイツセの周辺に流言を流している。

ハヤトヨシヒロ様の動きは封じられるだろう。

できれば…我が隼人軍に戻ってきていただきたいものだな。」

 

セゴドンノキチノスケ「この九州で最強の将は、隼人の鬼と呼ばれた

ハヤトヨシヒロ様。

もともと我らの主としての隼人王家の方。

戦いたくはないのう。」

 

 

薩摩(鹿児島県)の隣国・肥後(熊本県)。

肥後(熊本県)は、出雲大社学宮での神武様の学友の一人、

クマモトイナリが太守として治めていました。

熊本要塞では…

 

 

クマモトイナリ「肥後(熊本県)南部が、

調略されている…

我が肥後(熊本県)の南部は薩摩(鹿児島県)との

経済的交流が強かった。

それを調略に利用されているな…」

 

ヒゴノアツヒメ「あなた…セゴドンノキチノスケ軍の動き…

これは我らの肥後(熊本県)への侵攻を準備しているのでは?」

 

クマモトイナリ「おそらくな…

アツヒメ!この肥後(熊本県)はそう遠くないうちに戦場になる。

お前は、将兵達の妻子を連れて、チクゼンノタメヒメの治める

筑紫(福岡県)に避難してくれ。」

 

ヒゴノアツヒメ「そんな!私たちだけ肥後(熊本県)から避難するなど!」

 

クマモトイナリ「避難してくれ…

俺は…お前をイナバノクニヒメと同じ目に遭わせたくはない…」

 

ヒゴノアツヒメ「それでは、あなたは!?」

 

クマモトイナリ「俺は、肥後(熊本県)を守る。

ハクト…お前の次は俺かもな…」

 

ヒゴノアツヒメ「そんな…ううぅ…あなた…」

 

クマモトイナリ「俺は死なない…

必ず生きて、セゴドンノキチノスケ軍を止める。

神武様は俺たちが死ぬことを望まれていないからな…」

 

 

ヒゴノアツヒメは将兵の妻子を連れて、肥後(熊本県)から筑紫(福岡県)に

避難を開始しました。

肥後(熊本県)の女子供たち…その避難民の数は数十万人に及んでいます。

ところ変わって、日向(宮崎県)高千穂王宮。

ここには神武様の兄であるヒコイツセが太守として居を構えていました。

 

 

ハヤトヨシヒロ「ヒコイツセ殿。お呼びか。

薩摩・大隅(鹿児島県)奪還の話だろうか?」

 

ヒコイツセ「ハヤトヨシヒロ…貴殿、

セゴドンノキチノスケと通じているのではないのか?」

 

ハヤトヨシヒロ「何を言っておるのだ?

なぜ、そんな話になる?」

 

ヒコイツセ「セゴドンノキチノスケが薩摩・大隅(鹿児島県)を

無血で手に入れられたのは、貴殿が手引きしたからだという噂が広まっておる。

現に、貴殿に仕えていたオオクボキョウイチゾウドンなる者…

薩摩(鹿児島県)で内務卿を名乗り、しかも、我らの領地である都城まで

調略したようではないか!

貴殿も、セゴドンノキチノスケやオオクボキョウイチゾウドンと通じておるのだろう!」

 

ハヤトヨシヒロ「馬鹿なことを!

俺は確かにオオクボキョウイチゾウドンに乗せられて薩摩(鹿児島県)を留守にした!

ヤツに騙されたのだ!

薩摩・大隅(鹿児島県)を奪われたことを一番怒っておるのは、

この俺だ!それをヤツらと通じているなど!」

 

ヒコイツセ「いつ裏切るかわからん者に兵権は与えられん!

貴殿は、蟄居しておれ!

屋敷からの外出も禁止する!

牢に入れられないだけ、ましだと思え!」

 

ハヤトヨシヒロ「ぐ…ぐぬぬ…」

 

 

ヒコイツセはオオクボキョウイチゾウドンの流した流言を信じ込み、

九州最強の武将ハヤトヨシヒロを軟禁してしまいます。

そして、このことが九州の戦局に大きな影響を与えることになってしまいます…

舞台は再び、肥後(熊本県)。

肥後太守クマモトイナリは、肥後(熊本県)南部でのセゴドンキチノスケ軍団の調略活動に敏感に反応し、

セゴドンキチノスケ軍団による肥後(熊本県)侵攻を予期して、

豊後(大分県)のウサソウリン、肥前(佐賀県)のリュウゾウジハチマンに援軍の要請をしました。

各1万の軍勢を率いて、肥後(熊本県)の熊本要塞にやってきたウサソウリンとリュウゾウジハチマン。

 

 

ウサソウリン「セゴドンノキチノスケ軍団の兵力は3万。

だが、薩摩・大隅(鹿児島県)は日向(宮崎県)とも隣接している。

総兵力を肥後(熊本県)に投入してくることはないだろうが…」

 

リュウゾウジハチマン「ヤツら隼人兵は強い。

しかもセゴドンノキチノスケがこれまで四国で

トサノリョウマ軍と戦闘を繰り返し練度が高いのに対し、

我ら神武勢力・九州方面軍は実戦経験が乏しい。

まあ、それはこれまで九州が平和だったからなのだが…

単純に人数で兵力を考えるのは危険だな。」

 

クマモトイナリ「隼人兵達は大陸性の最新鋭の兵器も装備しているらしい。

日向(宮崎県)にいるハヤトヨシヒロ殿にも援軍に来てもらうべきじゃないかな?」

 

ウサソウリン「うむ。兵数はともかく、鬼ヨシヒロが我が軍にいるだけでも

大きな意味があるだろう。

ヒコイツセ殿に使者を送ろう。」

 

伝令「クマモトイナリ様!セゴドンノキチノスケ軍が、

肥後(熊本県)に侵攻してきました!

敵兵力は、およそ1万5000!」

 

クマモトイナリ「来たか!単純な兵数は我らが倍!

熊本平野で迎え撃つぞ!」

 

 

日向(宮崎県)高千穂王宮。

 

 

ヒコイツセ「セゴドンノキチノスケ軍1万5000が

肥後(熊本県)に侵攻を開始しただと!」

 

伝令「はっ!クマモトイナリ様より、ハヤトヨシヒロ様を

援軍に送ってほしいとのことでございます!」

 

ヒコイツセ「ハヤトヨシヒロを…よし、

兵50をつけて、ハヤトヨシヒロを肥後(熊本県)に送ろう。」

 

伝令「兵50!?たった50の兵でございますか!?」

 

ヒコイツセ「ハヤトヨシヒロに大軍を率いさせるなど…

虎に翼を与えて放つようなものじゃ。」

 

 

安芸(広島県)神武王宮。

 

 

神武「肥後(熊本県)にセゴドンノキチノスケ軍1万5000が侵攻してきたか。

九州に向かうぞ!」

 

ウラワツキノミヤ「神武様!吉備(岡山県)からヘイハチトウゴ水軍が!

安芸(広島県)近海の島々を次々と占拠して、

海上に、10隻の闘艦を含む1万の水軍を展開しております!」

 

神武「ヘイハチトウゴ水軍!こんなときに!」

 

チチブカネビメ「おそらくは…セゴドンノキチノスケ軍と連動しての行動かと。」

 

ウラワツキノミヤ「安芸(広島県)の海は、

ヘイハチトウゴ水軍に海上封鎖されております。」

 

神武「海ではヘイハチトウゴと戦うな!

くっ、我らが九州に渡れぬとなれば、

セゴドンノキチノスケに対抗できる九州の将は、

ハヤトヨシヒロしかいない…

だが…」

 

 

日向(宮崎県)ハヤトヨシヒロの館…

 

 

ハヤトヨシヒロ「わずか…50人の兵で肥後(熊本県)の援軍に行けとは…

ヒコイツセは俺を死なせるつもりか!?」

 

イジュウイン「ハヤトヨシヒロ様!

我らはヒコイツセや神武を見限り、

セゴドンノキチノスケ軍に参加するべきです!」

 

ニイロ「ヒコイツセは我らが裏切ったと頭から決めつけております!

このままでは殺されます!

ならば、本当に裏切る!いや、本来の隼人の戦士として戦いとうござる!」

 

チョウジュイン「ハヤトヨシヒロ様。もはや潮時かと!」

 

サルワタリ「ヒコイツセらは援軍と称して、

ハヤトヨシヒロ様を謀殺するつもりです!

ここまでコケにされて、我ら隼人の誇りにかけて

神武軍と戦うべきです!」

 

ハヤトヨシヒロ「お、お前たち!

ならん!俺は、神武様の友だ!この友誼は裏切れん!」

 

オオクボキョウイチゾウドン「それはどうでしょうね?」

 

ハヤトヨシヒロ「き、貴様は!

オオクボキョウイチゾウドン!

なぜ、ここに!?」

 

オオクボキョウイチゾウドン「あなたの家臣のみなさまが

招き入れてくださいました。

ハヤトヨシヒロ様。もう心をお決め下され。」

 

ハヤトヨシヒロ「貴様!」

 

オオクボキョウイチゾウドン「あなたの部下たち、そして、

薩摩・大隅(鹿児島県)の民たちはみな隼人による

天下を望んでおります!

隼人の王族であるあなた様にとって大切なのは!

天孫族・神武との友誼か!?

隼人の民たちの思いか!?

答えは明らかでございましょう!」

 

ハヤトヨシヒロ「お、俺がセゴドンノキチノスケに降れというのか?」

 

オオクボキョウイチゾウドン「セゴドンノキチノスケに降るのではありません。

薩摩女王であるサツマノオヒラ様。

ハヤトヨシヒサ様のご息女である我らの女王に降るのです。」

 

ハヤトヨシヒロ「我が兄ハヤトヨシヒサを殺したのは、

貴様ら大和勢力ではないか!」

 

オオクボキョウイチゾウドン「ハヤトヨシヒサ様を殺害したのは、

神武の刺客です!」

 

ハヤトヨシヒロ「そのような世迷い事を真実だと信じておるのか!?」

 

オオクボキョウイチゾウドン「真実は…

どうでもよいのです。

大切なことは、現実に隼人が天下を取る!

隼人を一つにまとめるためには神武がハヤトヨシヒサ様の仇でなければならない!

真実など!

勝ったものがいかようにも書き換えられます!

それが政治でございます!」

 

ハヤトヨシヒロ「き、貴様…」

 

 

セゴドンノキチノスケ軍1万5000は鹿児島を発ち、

熊本平野に向かっていました。

 

 

セゴドンノキチノスケ「神武軍は、

クマモトイナリ、ウサソウリン、リュウゾウジハチマンの連合軍。

総兵力は3万か。

わしらの倍じゃなぁ。」

 

ナカムラノハンジロウ「敵の兵力は倍?

ならば、一人で3人斬れば我らの兵力が上じゃ!

進め!天下最強の薩摩隼人!

チェスト~!!!」

 

セゴドンノキチノスケ「ふふ。そうじゃの。

だが、戦は敵の弱いところを攻めるのが常道。

敵軍の布陣が知りたいのう。」

 

タテワキコマツ「セゴドン。間者から入った

敵軍の布陣の情報じゃ。」

 

セゴドンノキチノスケ「ほう…。

これは、各個撃破が可能じゃな。

敵軍は戦に慣れておらんようだのう。」

 

ナカムラノハンジロウ「ふん!

平和ボケした実戦を知らぬ連中に、

歴戦の隼人の猛者たちの強さを見せつけてやるわ!」

 

セゴドンノキチノスケ「天命!我らにあり!

進め~!」

 

 

熊本平野の戦い

セゴドンノキチノスケ軍1万5000 対

クマモトイナリ・ウサソウリン・リュウゾウジハチマン連合軍 3万

開戦!

 

 

クマモトイナリ「来たぞ!セゴドンノキチノスケ軍1万5000を

三方向から包囲殲滅する!

クマモトイナリ軍進め!」

 

ウサソウリン「我らは北東からセゴドンノキチノスケ軍を攻める!

ウサソウリン軍!進め~!」

 

リュウゾウジハチマン「リュウゾウジハチマン軍!

北西からセゴドンノキチノスケ軍を攻める!兵力は我らが上だ!

勝ち戦だぞ!」

 

 

三方向から攻め寄せるクマモトイナリ・ウサソウリン・リュウゾウジハチマン連合軍。

それに対して、セゴドンノキチノスケ軍は…

 

 

セゴドンノキチノスケ「やはり、兵の動きが揃っていない。

練度が低いのう。

まずは突出してきたリュウゾウジハチマン軍1万を潰す。」

 

ナカムラノハンジロウ「行くぞ!肥前(佐賀県)の熊退治じゃ!」

 

 

三軍の進軍速度の違いを見抜いたセゴドンノキチノスケ軍は、まずは突出してきた

リュウゾウジハチマン軍1万軍を攻撃します。

セゴドンノキチノスケ軍1万5000対リュウゾウジハチマン軍1万。

ここだけを切り取れば、セゴドンノキチノスケ軍の方が兵力が勝っています。

そして、個々の武勇の違い。

セゴドンノキチノスケ軍の隼人兵達は全員が鋼鉄の武具を持ち、

一人ひとりがリュウゾウジハチマン軍の兵を同時に3人は相手に出来るほどの強さがありました。

瞬く間に壊滅していくリュウゾウジハチマン軍。

 

 

リュウゾウジハチマン「ば、バカな!

隼人兵とはこれほどに強いのか!」

 

リュウゾウジハチマン軍1万

壊滅!

 

ナカムラノハンジロウ「次行くぞ~!

斬って!斬って!斬りまくれ~!」

 

ウサソウリン「いったいどうなってるんだ!?

敵は我らの半数ではなかったのか!?」

 

 

リュウゾウジハチマン軍1万を壊滅させたセゴドンノキチノスケ軍1万5000は

次にウサソウリン軍1万に奇襲をかけます。

三将の中で最強の武勇を誇るリュウゾウジハチマンでも対応できなかった

セゴドンノキチノスケ軍。

ウサソウリン軍も必死に戦うもののかなわず潰走します。

 

 

ウサソウリン軍1万

潰走!

 

 

クマモトイナリ「こ、これが…戦…

こ、これが…隼人の鬼たち…」

 

 

セゴドンノキチノスケ軍1万と必死に戦うクマモトイナリ軍1万。

クマモトイナリ軍の兵たちは、セゴドンキチノスケ軍の隼人兵達に次々に討ち取られていきます。

 

 

クマモトイナリ「ハ、ハヤトヨシヒロ!

来てくれ!助けてくれ~!」

 

 

その様子をハヤトヨシヒロは50騎の兵を率いて見ていました。

 

 

ハヤトヨシヒロ「お、俺は…俺は…」

 

オオクボキョウイチゾウドン「さて、

どうされますか?

この50騎も、みな我ら隼人軍に戻りたがっています。

それでも、一人、神武軍の将として我らと戦いますか?

それとも、隼人の王族として、我らの下に戻りますか?

もっとも、神武軍に戻ったところで待っているのは、

ヒコイツセによる死罪でしょうがね。」

 

ハヤトヨシヒロ「…是非もなし。

オオクボキョウイチゾウドンよ。

お前たちは、もともと俺から選択肢を奪っていた。

俺は、自由な意思決定ができる状況にない…」

 

オオクボキョウイチゾウドン「ならば。

クマモトイナリ軍を攻撃なされよ。

隼人の王族として。」

 

ハヤトヨシヒロ「神武…イエヒサ…

俺は…今日この瞬間、お前たちの敵になる!

ハヤトヨシヒロ隊!突撃!

標的は…

クマモトイナリ軍!」

 

 

満身創痍のクマモトイナリ軍に襲い掛かるハヤトヨシヒロ率いる50騎の精兵たち。

 

 

クマモトイナリ「ハ、ハヤトヨシヒロ!?

なぜ!?なぜだ~!?」

 

 

クマモトイナリ軍1万

壊滅!

 

 

クマモトイナリ、リュウゾウジハチマン、ウサソウリンの連合軍3万は壊滅。

三将は、命からがらなんとか逃げ延びました。

 

 

熊本平野の戦い

セゴドンノキチノスケ軍1万5000 対

クマモトイナリ・ウサソウリン・リュウゾウジハチマン連合軍 3万

セゴドンノキチノスケ軍の圧勝!

(セゴドンノキチノスケ軍 死者84名、負傷者236名、損傷率2.1%)

(クマモトイナリ・ウサソウリン・リュウゾウジハチマン連合軍 死者8345名、負傷者1万5094名、損傷率78.1%)

 

 

肥後(熊本県)を大和勢力・セゴドンノキチノスケ軍団に奪われました!

 

 

熊本平野の戦いは、神武勢力に甚大な人的被害を与えました。

そして、肥後(熊本県)を失ったばかりか、

九州最強の武将であり、神武様の友であったハヤトヨシヒロの離反…

鹿児島の巨人・セゴドンノキチノスケによる肥後(熊本県)攻略は、

神武様に大きな衝撃を与えることになりました。

さて、今回は、ここまでにしておきますか。

次回は、

 

第59話「トサノリョウマの四国統一!そして、海援隊活動開始!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。