こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

絶賛連載中の神武征討記。

外伝シリーズの『一気読み』第3巻です( ・ω・)

 

 

 

 

 

ツチミカドヒメとセンダイミヤギオウ夫妻

 

今回の外伝の主人公は、ツチミカドヒメです。

神武十将軍ツチミカドヒメは、神武様の1歳下。初登場時は17歳でした。

かつてオオクニヌシのもとに集い、天津神の地上侵攻に抵抗した土蜘蛛皇子の直系の子孫ですが、

ツチミカドヒメが生まれた時代には、すでに土蜘蛛族は人間との混血を繰り返し、人間と同化しています。

九州や近畿地方などでは稲作が広まり、農業が盛んとなり村や大集落ができつつあったこの時代。

東北地方には、まだ農業は伝わっておらず、狩猟・採集に人々は日々の糧を得ていました。

獣を追う危険な狩りは男の役割。しかし、ツチミカドヒメは、女の身でありながら、

男達から認められる有能な狩人でした。

仲間たちと狩りをする日々。

そんなある日・・・鹿を巡る仙台集落の者達との喧嘩。

しかし、そこに仙台集落の王センダイミヤギオウが現れ、ツチミカドヒメは、センダイミヤギオウの宴に招かれます。

ツチミカドヒメとその集落の者達は、仙台集落の宴に招かれました。

ともに、飲み、喰い、歌い、踊る。

ツチミカドヒメの仲間達も、打ち解けていったようです。

ツチミカドヒメは、センダイミヤギオウ、ヨシ夫妻と語り合います。

奥州(東北地方)のこと、人々の暮らしのこと、奥州の外ではより豊かな国々ができつつあることなど。

15歳のツチミカドヒメが過ごした一夜の宴と

センダイミヤギオウ・ヨシ夫妻との語らいの時間。

しかし、この後、ツチミカドヒメがこの夫妻と再び出会うことは無かった。

ツチミカドヒメは、この後、旅に出ることになり、17歳のときに

駿河(静岡県)で富士の山を見ているときに神武様と出会い、神武十将軍の一人として仕えることになる。

 

他方、センダイミヤギオウは、同じ年に、大和軍ヤマトノアヤタムラマロ軍による侵攻を受け、

これに抵抗するが、無念の戦死を遂げることになる。

センダイミヤギオウが戦死したとき、妻ヨシは身ごもっていた。

ヨシは、カタクラノコジュウロウに守られながら、ヤマトノアヤタムラマロ軍からなんとか逃げ延び、

約9ヶ月後に一人の男子を出産するが、食料難の中、体も弱り切った中での出産だったため、

出産後、ヨシもまた命を落とすことになる。

ヨシが生んだ男の子は、病により右目を失い隻眼となるが、その後、奥州最高の名将として成長していくことになる。

そう・・・ヨシが生んだセンダイミヤギオウの息子。

その名を、ドクガンリュウノマサムネという・・・

 

 

サイドストーリー

~因幡からの風景

 

今回の外伝の主人公は、イナバハクトとイナバノクニヒメ。

因幡・伯耆(鳥取県)の王夫妻です。

二人の間には、神武様の長男タギシミミの同級生の娘・イナバノウサメがいます。

イナバハクト(統率74、武勇77、知力77、政治76、魅力78)は、

出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)王道クラス卒業。神武様の学友の一人です。

また、イナバノクニヒメ(統率18、武勇5、知力76、政治77、魅力78)は、

出雲大社学宮家政クラスの卒業生で、やはり神武様の学友の一人です。

イナバハクトは、知勇兼備の神武様やトサノリョウマといった超一級の人材が集まった

出雲大社学宮王道クラスでは、それほど目立った存在ではありませんでしたが、

武勇も知力も人並みよりはかなり上のバランスの取れた将でした。

やがて、18歳となったイナバハクトとイナバノクニヒメの二人は、結婚します。

やがてイナバノクニヒメは、一人娘となるイナバノウサメを出産します。

すくすくと成長していく二人の娘。

やがて時は過ぎ、神武勢力と大和勢力の10年の停戦期間が終了。

西国では、大和十二神将ヘイケノキヨモリの軍団が神武勢力の友好国への侵攻を開始します。

イナバハクトの治める因幡(鳥取県)には、大和勢力により国を奪われた学友達が避難してきました。

出陣するイナバハクト。そして、イナバハクト率いる1万の軍と、

ヘイケノモトモリ軍率いる1万の軍勢は、鳥取平野で激突する。

イナバハクトの巧みな用兵と勇猛果敢な戦いぶりは、

ヘイケノモトモリ軍を圧倒します。

勝ち目が無いと判断したヘイケノモトモリ軍は全軍撤退。

イナバハクトは、神武勢力各国の連戦連敗を食い止め、

ヘイケノキヨモリ軍団の因幡・伯耆(鳥取県)侵攻を防ぎました。

神武様33歳の年の正月。

出雲大社学宮に留学しているイナバノウサメも、冬休みに因幡(鳥取県)の両親のもとへ帰省していました。

イナバハクト、イナバノクニヒメ夫妻も、愛娘の帰省に大喜びです。

久しぶりの一家団欒・・・

イナバノウサメの寝顔を愛おしそうに見つめるイナバノクニヒメ・・・

けして多くを望むわけではない因幡の王夫妻。

正月が明け、イナバノウサメは出雲大社学宮の寮に帰っていきました。

そして、このささやかな幸せを望む一家が、一緒に正月を過ごすのは、

この年が最後になることになります・・・

戦乱は、目前に迫っていた・・・