こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第24話「氷の戦士カムイ!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

武蔵(埼玉県)の秩父を目指し、甲斐(山梨県)の山道を進んでいた神武様。

しかし、甲斐(山梨県)と武蔵(埼玉県)の境にあった小さな集落の人々が凍り付いています。

そして、真夏とは思えない異常な寒気とともに現れたアイヌの戦士カムイを名乗る男!

集落を氷づけにする不思議な力を持ったこの謎の戦士との戦いが始まろうとしていた!

 

 

ショウリュウキ「でーじ、ひーさん(とても寒い)。

なんだ?この寒さは?それに地面が真っ白だわ。」

 

ツチミカドヒメ「雪が積もっている・・・

今は、真夏よ!なのに、雪が積もっていて、

しかも、奥州(東北地方)の冬より寒いなんて、

異常だわ!」

 

カムイ「俺の生まれた所。はるか北の大地。

蝦夷地(北海道)・・・

その冬の気候と同じにしてある。

俺は、寒さを操れる。」

 

キバノヒンベイ「寒さを操れる!?

ひひ~ん!まるで、神様じゃないですか!?」

 

カムイ「俺は、アイヌのカムイ(神)。

神武、貴様を殺す。」

 

神武「俺はお前に命を狙われる覚えは無いが。

集落の人々を氷づけにしたのもお前か?」

 

カムイ「そうだ。」

 

神武「なぜ、そんなことをした?」

 

カムイ「俺のことをバケモノと言った。

貴様ら倭人は、俺のことをみなバケモノと言う。

だから、凍らせてやった。」

 

神武「俺達は4人。お前一人で戦うつもりか?」

 

カムイ「ふっ。その馬のような顔の男は、戦力外。

俺とまともに戦う戦闘力は無い。

それと、その女は、寒さでもう戦闘不能状態のようだぞ。」

 

神武「ショウリュウキ!」

 

 

なんとショウリュウキは、あまりの寒さに倒れてしまった!

 

 

ショウリュウキ「しに、ひーさん(死ぬほど寒い)。

でーじ、にーぶい・・・(とても眠い・・・)」

 

ツチミカドヒメ「寝ちゃダメ!凍死するわよ!」

 

キバノヒンベイ「ひひ~ん!ヒンベイは戦力外です~。

ショウリュウキさん、このままだと凍死しちゃいますぅ~。」

 

神武「くっ!なら、お前を倒せば!」

 

 

剣を抜こうとする神武様。

しかし、剣のさやが凍り付いて剣が抜けない。

 

 

神武「剣が凍り付いて使えない!なんて寒さだ・・・」

 

カムイ「この寒さは、お前達、寒さに慣れぬ者には、

ダメージとなり、そして、その戦闘力を下げる効果もある。」

 

神武「くっ、デバフ(能力を下げる)効果のある技ということか!」

 

カムイ「今の貴様の力。普段の7割程度しか無い。受けろ、

我が必殺拳!」

 

 

気温がさらに下がり、なんと雪が結晶のまま降ってきます!

見てる分には、キレイだけど、これは命に関わる寒さ。

いわゆるダイヤモンドダストね・・・

そして、ダイヤモンドダストがカムイの拳に集まり、

神武様に向けて放たれる!

 

 

カムイ「クルッペ・イメル!!!

(霜・稲妻=ダイヤモンドダスト)」

 

神武「ぐわぁ~~~!!!」

 

 

なんと!?神武様は、ダイヤモンドダストの吹雪に巻かれ、

雪の上に倒れてしまう!

常勝無敗の神武様がついに負けてしまうの!?

そして、今回が、最終回なの!?

えっ、カムイの技は、キグナス氷河@聖闘士星矢の

ダイヤモンドダストと同じ技じゃないか?

たぶん、原理は同じなんでしょうね・・・

パクリじゃないわよ!

アイヌ語で、綺麗な言葉があったから、技に使いたかったのよ!

こほん。失礼いたしました。

さて、神武様が倒れたところで、少し場面を転換してみましょう。

まずは、その頃、アイラは、駿河(静岡県東部)から遠江(静岡県西部)を抜け、

三河(愛知県西部)に辿り着いておりました。

三河のミカワノタケチヨの屋敷を訪れるアイラ・・・

 

 

アイラツヒメ「ミカワノタケチヨさん!

お願いです!神武を!武蔵(埼玉県)にいる

チチブカネビメとサキタマハニマルを助けてください!」

 

ミカワノタケチヨ「おいおい。

神武王太子のお妃さん、なんで俺に頼みに来る( ・ω・)?」

 

アイラツヒメ「駿河(静岡県)も信濃(長野県)も、援軍を出す戦力が無いそうです。

三河(愛知県東部)からなら、尾張(愛知県西部)よりは、武蔵(埼玉県)に近い。

どうか!どうかお願いします!」

 

ミカワノタケチヨ「アイラ妃さんよぅ。

気持ちはわかる。わしも神武とは、一緒にえびすくいを踊り、

神武は良いやつだと思っておる( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「それなら!助けてくださいますか!?」

 

ミカワノタケチヨ「神武は、なかなか良いやつだと思う。

だがな、これは、国と国との問題じゃ。

個人の好き嫌いでは決められぬ( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「それでは、天孫一族の王太子妃として、

三河(愛知県)の国主であるミカワノタケチヨ様に要請いたします!」

 

ミカワノタケチヨ「お断りいたす。

三河(愛知県)は、大和勢力の傘下じゃ。同じ大和勢力傘下の関東の連中が

武蔵(埼玉県)を攻めているのを、大和勢力を裏切って、三河(愛知県)が出兵する

わけにはいかぬ( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「ミカワノタケチヨ様・・・」

 

ミカワノタケチヨ「すまねぇな。俺も、三河(愛知県)の将兵や、

民達の命を預かる身じゃ。神武のために、三河(愛知県)を危機に追い込む

わけにはいかねぇんだ( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「・・・わかりました。無理を言って、

申し訳ございませんでした。」

 

 

三河(愛知県)を発ち、アイラはオワリノブヒメの国・尾張(愛知県)に向かいました。

 

 

ミカワノタケチヨ「神武に、神武のお妃さんのアイラ。

あんたら、国を動かすには、良い人過ぎるぜ・・・

言葉は嘘をつく、行動は真実を語る。

ゲンジノヨリトモに、神武が秩父に向かってる情報を

売ったのは、俺なんだよな( ・ω・)」

 

エビスクイサエモンノジョウ「若。いかがいたしますか?」

 

ミカワノタケチヨ「軍を起こす。尾張(愛知県)の女王様の動き方によって、

尾張(愛知県)を攻めるか、それとも、俺達の地盤固めに遠江(静岡県)を手に入れるか・・・

一番、三河(愛知県)に損害無く、利益になる方法を取ろうや( ・ω・)」

 

 

また場面変わり、日向(宮崎県)高千穂の王宮・・・

 

 

アチタケル「ウガキヤフキアエズ王。急なお呼び出し。

いかがなさいましたか?」

 

イツクシマオキツシマヒメ「アチタケル殿。ご無沙汰しております。」

 

イツクシマタギツヒメ「お会いするのは、出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)

の卒業式以来でしょうか。」

 

イツクシマタギリヒメ「この度は、ウガキヤフキアエズ王に、八咫鏡の使用の

お許しをいただきに安芸(広島県)から高千穂まで参りました。」

 

アチタケル「お前達は!?イツクシマ三姉妹ではないか!

(やべぇ!相変わらず、誰が誰だが区別できねぇ!)」

 

キビツモモタ「タケル。どうも武蔵(埼玉県)のハニマル達に何かあったようなんだ。」

 

アチタケル「モモタ!お前も吉備(岡山県)から来ていたのか!

ダザイテンマンまで!」

 

ダザイテンマン「私も筑紫(福岡県)から、イツクシマ三姉妹らと同行した。」

 

ウガキヤフキアエズ王「イツクシマ三姉妹が安芸(広島県)の宮島を離れ、

この高千穂に来て、八咫鏡を使いたいとのことでな。

何か重要なことがあるようなので、アチタケルよ。お前も呼んだ。」

 

サルメノウズメ「サルメノウズメ。参りました。」

 

アチタケル「ウズメ!お前は、育休中だろ!しかも、お前、武装しておるのか!?」

 

サルメノウズメ「タケル・・・あんた、なに、平服で来てるのよ?

イツクシマ三姉妹が八咫鏡の使用許可を求めるなんて、ただ事では無い。

戦支度してなきゃダメでしょ。将軍のくせに。」

 

ハヤトノヨシヒサ「東国で起こっている異変・・・

これは、我が薩摩(鹿児島県)からの失踪者とも

何かしらの関係があるのか・・・?」

 

アチタケル「お前は、隼人のハヤトヨシヒサ第1皇子!お前までいるのか!」

 

ハヤトヨシヒサ「たまたま別件で、高千穂に来たのだがな。

我が薩摩(鹿児島県)から、セゴドンノキチノスケとヘイハチトウゴという身分は低いが、

能力を評価していた男達が失踪してな・・・

その報告をウガキヤフキアエズ王にしていたところ、イツクシマ三姉妹らが来たので、

そのまま、話を聞かせてもらうことにした。」

 

イツクシマオキツシマヒメ「東国に異変が起こっているようです。

ですが、私達三姉妹の神降ろしでは、何かが起こっているとしかわかりません。

そこで、八咫鏡を使用し、アマテラス大御神様のお言葉を神降ろしいたします。」

 

 

神降ろしの呪文を唱えるイツクシマ三姉妹・・・

そして、八咫鏡が強い光を放ちます!

 

 

ウガキヤフキアエズ王「八咫鏡が光り輝き、女神のお姿が!

これがアマテラス大御神様か!!!」

 

アマテラス「はるか東の国。武蔵(埼玉県)のオモイカネの子孫達が、

このままでは滅亡する。

神武はすでに向かっておる。

兵はいらぬ。兵を指揮できる将達は、伊勢(三重県)に向かえ。

伊勢(三重県)にて、詳細はわかるであろう。」

 

 

それだけ言い残して、八咫鏡の光は消え、

アマテラス様のお姿は無くなりました。

疲労困憊し、倒れるイツクシマ三姉妹・・・

 

 

イツクシマオキツシマヒメ「はぁ、はぁ・・・申し訳ございません。

私達三姉妹の力では、ここまでしか・・・」

 

ウガキヤフキアエズ王「むう・・・一体どういうことじゃ?」

 

サルメノウズメ「武蔵(埼玉県)のオモイカネ先生の子孫とは、

チチブカネビメの一族・・・

伊勢(三重県)に行けば、オワリノブヒメやヒヨシマルに

何か情報が入っているかも知れないわね。」

 

アチタケル「兵を指揮できる将は伊勢(三重県)に向かえか。

俺は伊勢(三重県)に向かう!他に行けるヤツはいるか!?」

 

キビツモモタ「俺は行くぜ。そのために、ここに来た。」

 

ダザイテンマン「私は、タケル殿が東国に行っている間、

高千穂の行政を代行いたしましょう。必要に応じて、

高千穂から後方支援いたします。」

 

ハヤトヨシヒサ「すまぬが、俺は九州で何か起こったときのために

残らせてもらう。我が末弟のハヤトイエヒサを代わりに連れて行ってくれ。」

 

サルメノウズメ「では、タケル、モモタ、ハヤトイエヒサ、私の4人ね。

伊勢(三重県)に行くのは。」

 

アチタケル「おい!ウズメ!お前が行ったら、俺達の娘ヒムカノナミはどうするんだ!?」

 

サルメノウズメ「ナミのことは、タマヨリヒメ様にお願いしてあるわ。

神武様やカネビメ、ハニマルの危機に駆けつけないで、なにが将軍なの?」

 

アチタケル「おそらくは、また戦場だぞ!お前にもしものことがあったら!」

 

サルメノウズメ「私はね・・・生まれたばかりの我が子を

戦災孤児にするほど、弱い女じゃないわよ。」

 

 

こうして、高千穂から、アチタケル、サルメノウズメ、キビツモモタ、ハヤトイエヒサが、

武蔵(埼玉県)の兵達を指揮するために、まずは伊勢(三重県)に向かうこととなりました。

あらあら、神武様が、カムイのクルッペ・イメルを受けて倒れた後、カムイとの戦いは、

次回に持ち越しになっちゃうわね。

でも、長くなったから、今回は、ここまでにしときますか。

次回は、

 

第25話「雪上の決戦! 神武 対 カムイ!

~太陽の光に憧れて」

 

お楽しみにね~

ナビゲーターは、アメノウズメでした。