こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第19話「神武夫妻の伊勢参り。ヒヨシマル、恋をする!?」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

新婚旅行中の神武王太子夫妻。

紀伊(和歌山県)の熊野では、大和(奈良県)の

トミノナガスネビコらの刺客に襲われますが、

これを撃退し、旅を続けます。

神武王太子ご一行の舟は、紀伊(和歌山県)を出て次の目的地である

伊勢(三重県)に向かいます。

その目的地は、もちろん、アマテラス大御神様をお祭りする

伊勢神宮です。

神武王太子ご一行の舟は、まずは、二見浦(三重県伊勢市)に舟を着けます。

神武王太子ご一行を、オワリノブヒメ配下のキノシタノオネがお迎えします。

 

 

キノシタノオネ「神武王太子様、アイラツヒメ王太子妃様。

お待ちしておりました。

私は、伊勢(三重県)から尾張(愛知県)までの旅をご案内させていただきます。

オワリノブヒメ様の側近、キノシタノオネと申します。」

 

神武「おう。世話になる。ノブヒメは元気か?」

 

キノシタノオネ「我が主、オワリノブヒメは、先年、他界された先王の

後を継ぎ、尾張(愛知県)の女王となられました。

そして、尾張(愛知県)を統一されるやいなや近隣諸国へ進出し、この伊勢も

我らオワリノブヒメ軍が統治しております。」

 

アイラツヒメ「まあ、オワリノブヒメ様という方は、尾張(愛知県)のみならず、

近隣諸国へも勢力を広げておられるのですか。」

 

キノシタノオネ「この伊勢(三重県)については、出雲大社学宮でともに

学ばれたサルメノウズメ殿が、諸豪族に使いを送って下さり、

戦をすることなく、外交にて平定いたしました。

現在は、我が主オワリノブヒメは、尾張(愛知県)の北にある美濃(岐阜県)

に遠征中でございます。」

 

神武「なるほど。ノブヒメは戦ばかりしておるのぅ( ・ω・)」

 

キノシタノオネ「戦よりも、平定した土地の統治が忙しゅうございます。

まとまりなく各地に散在していた集落をまとめあげ、町を作り、市を

開き、軍事のみならず、農業、漁業、商業、いずれも盛んとなっております。」

 

神武「まあ、あいつらしいな( ・ω・)」

 

ヒヨシマル「この伊勢(三重県)は、大和(奈良県)とも近い。

また大和(奈良県)の刺客が来るかも知れません。

刺客が来たときは、このヒヨシマルがお守りいたしますぞ。」

 

キノシタノオネ「大和(奈良県)は、この伊勢(三重県)には手を出しては来ぬでしょう。

仮に怪しい者が大和(奈良県)から潜入してくれば、問答無用で斬り捨てよとの

オワリノブヒメより伊勢(三重県)各地に布令が出ておりますので。」

 

ショウリュウキ「問答無用に斬り捨てよ・・・か。なかなか

オワリノブヒメ殿というのは、気性の荒い方のようだな。」

 

キノシタノオネ「ふふ、ノブヒメ様は、素敵な方ですわよ。」

 

 

そう言って、微笑むキノシタノオネの顔を、デレデレした表情で

見ているヒヨシマル・・・

 

 

キノシタノオネ「あら?私の顔になにかついておりますか?」

 

ヒヨシマル「あっ。いやいや、失礼いたしました!」

 

神武「なんじゃ?ヒヨシマル( ・ω・)」

 

ショウリュウキ「ふっ、惚れおったか。」

 

キノシタノオネ「まあまあ、私などより、オワリノブヒメ様の方が

はるかにお美しい方でございますわよ。

では、まずは、この二見の二見興玉神社からお参りいたしましょう。

この神社の祭神は、サルタヒコ様でございます。」

 

神武「サルタヒコというと、サルメノウズメの先祖か( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「見て見て!神武!海にしめ縄で結ばれた二つの岩があるわ!」

 

キノシタノオネ「あの岩は、夫婦岩にございます。

縁結びの象徴として、人気のスポットですわ。」

 

ヒヨシマル「なるほど。このヒヨシマルとオネ殿を結びつけるに

ふさわしい美しい景色ですな。」

 

 

キノシタノオネの肩に手を回そうとするヒヨシマル。

しかし、キノシタノオネは、平然とヒヨシマルの手をかわし、

スルーします。

 

 

キノシタノオネ「それでは、伊勢神宮へ参りましょう。」

 

ヒヨシマル「くぅ、平然とスルーされた。」

 

神武「ヒヨシマル、おぬし、わかりやすい男じゃのう( ・ω・)」

 

 

神武様達は、キノシタノオネの案内で、伊勢神宮をお参りします。

まずは、伊勢神宮外宮。

食と産業の神様、トヨウケノオオミカミを祀る神社です。

そして、古市街道を通って、伊勢神宮内宮へ。

 

 

神武「ここが・・・伊勢神宮内宮。我が先祖である

アマテラス大御神をお祭りする神社か。」

 

アイラツヒメ「とても素敵な空気。すごく神聖な気を

感じるわね。」

 

ショウリュウキ「神武は、アマテラス大御神の化身ともいうべき光の御子。

この伊勢神宮は、神武にとっても、特別な聖地だな。」

 

神武「うむ。何か懐かしいものを感じる。まるで家に帰ってきたようじゃ( ・ω・)」

 

キノシタノオネ「それでは、ご参拝もできましたので、

また二見より舟にて、尾張(愛知県)に向かいましょう。

伊勢湾を舟で通り、尾張(愛知県)はすぐにございます。」

 

ヒヨシマル「ぬう、なかなかオネ殿と二人きりになる機会が

無いのう・・・」

 

 

二見浦の舟に戻る神武王太子ご一行。

しかし、二見の町でなにやら騒いでいる者たちがいます。

 

 

ミカワノタケチヨ「え~い!放せ!放さんか!

わしは、三河(愛知県)の王子、ミカワノタケチヨ様じゃぞ( ・ω・)!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「若!アホですか!

敵国で三河(愛知県)の王子なんて、名乗っちゃダメ!」

 

衛兵「三河(愛知県)の王子だと!ただのくせ者ではなかったか!捕らえろ!」

 

サカキノコヘイタ「まったく、若は、いつも!」

 

トンボキリヘイハチ「いつものことだ。切り抜けるぞ!」

 

 

神武「なにごとだ( ・ω・)?」

 

キノシタノオネ「三河(愛知県)の王子だと!

三河(愛知県)は、我ら尾張(愛知県)の敵国!

衛兵達よ!その者らを捕らえよ!」

 

 

三河の王子ミカワノタケチヨと名乗る少年と

3人の家臣と思われる男達・・・

伊勢(三重県)にいるオワリノブヒメ軍の衛兵達20人が、

三河(愛知県)の者らしき4人を取り囲みます!

 

 

ミカワノタケチヨ「待てい!わしは、ただ、天下取りの祈願に、

お伊勢さんにお参りしたいだけじゃ!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「若!敵国の衛兵どもに、

そんなこと叫んでも無駄です!

逃げますよ!」

 

サカキノコヘイタ「どけどけ~!」

 

トンボキリヘイハチ「衛兵ども!よらば斬るぞ!」

 

キノシタノオネ「こやつらを捕らえよ!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「キノシタノオネ!

オワリノブヒメ軍の幹部クラスまでおるのか!」

 

 

キノシタノオネが指揮する衛兵20人と、

ミカワノタケチヨら4人の戦闘が始まった!

 

 

ミカワノタケチヨ「え~い!話のわからんヤツらじゃ!

しょうがない!

サエモンノジョウ!コヘイタ!ヘイハチ!

こいつらをぶっ飛ばして逃げるぞ!」

 

キノシタノオネ「逃がしはせぬぞ!三河者め!」

 

 

20人の衛兵達の攻撃をかわし続ける三河者の4人!

たった4人で衛兵達と戦います。

わずか4人であるにもかかわらず、戦いは、むしろ

三河者4人が優勢のようです。

 

 

キノシタノオネ「こやつら。強い!」

 

トンボキリヘイハチ「指揮官はあの女!どりゃ~~~!」

 

 

トンボキリヘイハチがキノシタノオネに槍を投げる!

槍はすさまじい速さで、キノシタノオネへ向かう!

たまらず飛び出すヒヨシマル!

ヒヨシマルが、キノシタノオネを抱きかかえ、槍をかわす!

 

 

ヒヨシマル「オネ殿!怪我は無いか!?」

 

キノシタノオネ「ヒ、ヒヨシマル殿・・・かたじけない。」

 

 

ミカワノタケチヨ「それ~!にっげろ~!!!

いいか!これは、正当防衛じゃ!

わしらは、平和に伊勢参りをしたかっただけなんだからな!」

 

エビスクイサエモンノジョウ「若、だから、やめましょうと

言ったんですよ~。ここ敵国なんですからぁ~。」

 

 

20人の衛兵をたたきのめし、逃げるミカワノタケチヨら4人の男達。

 

 

神武「さっきのヤツら。なかなかやるねぇ( ・ω・)」

 

ショウリュウキ「三河(愛知県)の王子とか言っていたようだが。」

 

アイラツヒメ「ここでも、戦闘・・・なんか、高千穂の外は、

危ないわねぇ・・・」

 

ヒヨシマル「(やった。オネ殿を抱きしめた!く~、

ありがとう!三河の者たち!)」

 

キノシタノオネ「神武様・・・まことにお見苦しい姿を

お見せしてしまい、申し訳ございませんでした。

敵国・三河(愛知県)の王子と名乗る者たちが、この伊勢(三重県)に潜入していたようです。」

 

神武「う~ん。伊勢参りしたいだけって、

言ってたから、そうなんじゃないかなぁ( ・ω・)」

 

キノシタノオネ「敵国の者が侵入したら、問答無用で斬り捨てる。

そうしなけば、国は守れません。」

 

神武「話せばわかる相手のようにも見えたけどねぇ・・・

まあ、ノブヒメの領地の問題は、俺がとやかく言うことじゃないけど。」

 

キノシタノオネ「今日は遅くなってしまいました。

今夜は、伊勢(三重県)の宿に泊まられ、尾張(愛知県)には、明日、出発いたしましょう。」

 

 

伊勢参りをしたいと伊勢(三重県)に侵入していた三河の王子を名乗る男、

ミカワノタケチヨ・・・

どうやら、この男も、将来、神武様の前に立ちはだかることに

なりそうね。

さて、今回は、ここまでにしときますか。

次回は、

 

第20話「東海の女王・オワリノブヒメ!」

 

お楽しみにね~

ナビゲーターは、アメノウズメでした。