こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の設定等はこちら( ・ω・)

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第4話「出雲大社の学校へ行こう!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

前回から数ヶ月。ショウリュウキ達、オキナワ(現在の沖縄県)から来た者たちは、

日向(現在の宮崎県)の海辺のアイラツヒメの集落に根付き生活しております。

ショウリュウキは、アイラツヒメのお側に住み、いつも神武様やアチタケル、

ヒヨシマル、そしてアイラツヒメと学問をしたり、音楽をしたりと過ごしています。

そんなある日、日向の高千穂のウガキヤフキアエズ王の下に、出雲大社から使者が

やってきます。

 

 

ウガキヤフキアエズ王「出雲大社からのご使者とは。

まだ神無月(10月)は先の春先であるというのに。」

 

タマヨリヒメ「なにごとでございましょうね。」

 

ウガキヤフキアエズ王「出雲からよくぞいらっしゃった。

どういったご用件かな?」

 

イズモノカンナギ「私は、出雲大社で神々にお仕えしております。

イズモノカンナギと申します。

この度、オオクニヌシ様のご発案により、アマテラス大御神様の

御子であられる神武様とその腹心となるべき者たちを教育するために

出雲大社に出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)という学校

を創設することになりました。

つきましては、神武様とその腹心となるべき者一名にも、高千穂から、

出雲大社学宮にご入学していただきたく、オオクニヌシ様の使者として

まかり越しました。」

 

ウガキヤフキアエズ王「なんと?オオクニヌシ様から。出雲大社学宮ですと。」

 

タマヨリヒメ「学校とは、どのようなことをするのですか?高千穂から出雲に通うのですか?」

 

イズモノカンナギ「学校とは、学問などを集団で学ぶ場所でございます。

このイズモノカンナギが神降ろしを行い、学問について智恵の神オモイカネ様、

武芸について力の神タジカラオ様、そして、政道についてオオクニヌシ様が直々に

ご指導を下さります。」

 

ウガキヤフキアエズ王「なんと!?ものすごい教師陣じゃな!」

 

イズモノカンナギ「出雲大社学宮には、全国各地の選び抜かれた天津神、

国津神の子孫達60名が入学する予定でございます。期間は3年間。

その間は、全員、出雲にある寮にて生活していただきます。」

 

タマヨリヒメ「なんと、3年間も・・・神武は、高千穂を離れて生活するのですか・・・」

 

イズモノカンナギ「ご両親がご心配されるのも無理はありません。しかし、

神武様は、アマテラス大御神様の化身たる御子として、他の同年代の仲間達と

共に学ぶことが、後々のこの地上に国を作る使命を実現するためには不可欠かと。

どうか、出雲大社学宮に、神武様をご入学させていただくよう、お願いいたします。」

 

ウガキヤフキアエズ王「神武と共に出雲に行くもう一人は?」

 

イズモノカンナギ「特任教授・タジカラオ様のご指名でございます。

ぜひ、アチタケル殿を。」

 

ウガキヤフキアエズ王「了解した。二人に話してみよう。」

 

 

出雲大社からの使者・・・

なんと、出雲大社に出雲大社学宮という学校を作り、

神武様とアチタケルを入学させよとの要請でした。

ウガキヤフキアエズ王は、二人を呼び、学校へ行く趣旨を

ご説明されます。

神武様は、最初は、ゴネていましたが、アチタケルとともに、

出雲(島根県)に行くことを了承します。

 

 

神武「なんで、学校なんか行かなきゃならんのだ( ・ω・)」

 

アチタケル「まあまあ、神武様。俺も一緒に行きますから。」

 

ショウリュウキ「学校とは、また進んだことを。

いろいろ学べて面白そうね。行けるなら私も行きたい。」

 

ヒヨシマル「おいらも、勉強してみたいな・・・」

 

神武「学校って、面白いのか( ・ω・)?」

 

ショウリュウキ「これまで知らなかったことを知ったり、

これまで知らなかった仲間と知り合ったり、学校も面白いと思うわよ。」

 

アイラツヒメ「3年間・・・長いのね・・・」

 

神武「3年なんて、すぐじゃ( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「うん。神武が帰ってくるの待ってる。」

 

 

神武様とアチタケルは、出雲大社学宮から出された事前の宿題のドリルを解き、

入学準備を整えて、高千穂から出雲に旅立ちました。

母上のタマヨリヒメ様と、婚約者のアイラツヒメ様は、涙を流してお見送りをされていましたね。

そして、高千穂から騎馬と船で移動した神武様達は、出雲大社のある出雲の町に到着します。

 

 

神武「うわぁ~、これが出雲か!人がいっぱいおるぞ!」

 

アチタケル「ジ、神武様!田舎者と思われてしまいます!」

 

 

サキタマハニマル「はにゃ~!!!チチブカネビメちゃん、人がいっぱいだよ~!!!」

 

チチブカネビメ「サキタマハニマル君・・・私たちが田舎から来たのがバレます・・・」

 

 

神武「おっ、なんか俺と同じような反応してるヤツがいるぞ( ・ω・)」

 

サキタマハニマル「はにゃ?君は?ボクは、武蔵(現在の埼玉県)から来た

サキタマハニマル。この女の子は、ボクが将来、おムコさんになる、武蔵の

チチブカネビメちゃんだよ。」

 

チチブカネビメ「ハニマル君、誤解される紹介を勝手にしないように・・・

チチブカネビメと申します。おや?あなたは?」

 

神武「俺は、日向(現在の宮崎県)の高千穂から来た神武だ。よろしく( ・ω・)」

 

アチタケル「神武様の側近、アチタケルだ。よろしく。」

 

チチブカネビメ「あら・・・あなたが神武様。よろしくお願いいたします。」

 

 

キビツモモタ「へ、田舎者どもが!俺様は、大国吉備(現在の岡山県)の

天津神キビツヒコの子孫、キビツモモタ様じゃ!道を開けろ!」

 

 

アチタケル「おっ、なんか威張ったのがいますね。シメますか?」

 

神武「う~ん。ほっときゃいいんじゃね( ・ω・)」

 

サキタマハニマル「あっ、あの威張ってる子の目の前に、

すごい派手な着物着た女の子が・・・」

 

 

キビツモモタ「おい。女!俺様は大国吉備の天津神キビツヒコの子孫、

キビツモモタ様じゃ!」

 

オワリノブヒメ「で、あるか。」

 

キビツモモタ「俺様がここを通る!どけ!」

 

オワリノブヒメ「断る。」

 

キビツモモタ「女のくせに!生意気だぞ!」

 

 

キビツモモタがオワリノブヒメにつかみかかる。

しかし、オワリノブヒメは舞うようにキビツモモタの攻撃をかわす。

 

 

キビツモモタ「なんだ!?この女!?」

 

オワリノブヒメ「本気でかかってくるがよいぞ。」

 

キビツモモタ「このアマ~!はっ、消えた!?」

 

 

神武「上だ( ・ω・)」

 

 

キビツモモタ「上?」

 

オワリノブヒメ「遅い!」

 

オワリノブヒメの華麗なムーンサルトからの蹴りがキビツモモタにヒット!

 

キビツモモタ「ぐあっ!」

 

 

周囲から大歓声。

 

 

アチタケル「ほう、あのお姉ちゃん、綺麗な顔してやるねぇ。」

 

神武「なかなか良い動きだね( ・ω・)」

 

 

オワリノブヒメ「弱いな。むっ?」

 

神武「むっ( ・ω・)?」

 

オワリノブヒメ「お前とその隣のお前。強いな。」

 

アチタケル「おっ、わかるかい。お姉さん。」

 

オワリノブヒメ「お姉さんではない。我は、オワリノブヒメ。

尾張(現在の愛知県)の国津神の子孫である。」

 

神武「国津神の子孫にもできるのがいるようだね。

俺は神武。こいつはアチタケルだ。」

 

オワリノブヒメ「ふむ。で、あるか。」

 

神武「いろいろと面白いヤツらがいそうだな( ・ω・)」

 

 

サルメノウズメ「あら、あなた、ひょっとして神武様?」

 

神武「むむ。俺は神武だ( ・ω・)」

 

アチタケル「俺は、神武様の一の家臣アチタケル。

おまえは何者だ?」

 

サルメノウズメ「アチタケル・・・筋肉バカっぽいヤツね。

私は、天津神アメノウズメとサルタヒコの子孫、

伊勢(現在の三重県)から来たサルメノウズメちゃんよ。

よろしくね~。」

 

神武「よろしく( ・ω・)」

 

アチタケル「初対面で、筋肉バカとは、なんだ!」

 

サルメノウズメ「筋肉は~~~!」

 

アチタケル「裏切らない!・・・くっ、乗せられた!

なんか、こいつとは初対面な気がしない!」

 

サルメノウズメ「ふふふ、どうやらDNAに刻み込まれているようね。」

 

 

ふふふ、この超絶美少女こそ、

このアメノウズメの子孫。サルメノウズメよ。

私にそっくりな、とってもかわいい娘だこと。

あら、なによ!タジカラオ!何か言いたいの?

横からチャチャ入れないでよね!

さて、神武様達は、出雲の町の奥にある、出雲大社に向かいます。

出雲大社は、オオクニヌシが国譲りを行った際に、建てられた

由緒正しい神社よ。

この出雲大社では、神無月(10月)に、全国の神々が集まるの。

その辺のことは、『オオクニヌシの国譲り(後編)~そして国譲りへ』

を読んでみてね!

 

出雲の大社の奥に作られた出雲大社学宮。

そこには、九州、中国、四国、近畿、中部地方を中心に

60人の天津神、国津神の子孫達が集められました。

 

 

神武「ふむ。さすがに薩摩(鹿児島県)の隼人(ハヤト)の者はおらんな( ・ω・)」

 

アチタケル「天孫一族に反抗的な豪族達は、生徒を出さなかったようですね。」

 

サキタマハニマル「関東からは、僕とチチブカネビメちゃんの二人だけだよ。

関東には、毛野(現在の群馬県)とか強い豪族もたくさんいるんだけど、

豪族同士で戦ばっかりしてるんだ。」

 

サルメノウズメ「近畿からも、一番の大国である大和(現在の奈良県)や

河内(現在の大阪府東部)の豪族達は生徒を出してないわね。天孫一族に

従わないという諸豪族よ。」

 

神武「ふーん。そうなのか( ・ω・)」

 

イズモノカンナギ「みなさん!静粛に!」

 

神武「おっ、入学式が始まるな。」

 

 

イズモノカンナギ「みなさん、初めまして。これから、みなさんの

指導をさせていただく、イズモノカンナギです。

まずは、みなさんのご入学にあたり、出雲大社学宮校長の

オオクニヌシ様よりご挨拶いただきます。」

 

神武「オオクニヌシ?俺のひいじいちゃん(ニニギノミコト)より

前の時代の神だろ?まだ生きてるのか?」

 

 

イズモノカンナギの体に、オオクニヌシの魂が乗り移る。

なんとイズモノカンナギの姿がオオクニヌシに変化した!

 

 

神武「うお!こいつはすごい!」

 

チチブカネビメ「天孫ニニギノミコト様が人と同じ寿命となって以降、

神々は、自分たちで直接地上に関わることを禁ずる協定を結ばれました。

神々が地上に現れるときは、神の魂を巫女などに憑依させ、現れることに

なります。

しかし、普通は、声のみ・・・このイズモノカンナギ先生は、お姿まで

神と一体化されている。大変な術者ですね。」

 

神武「なるほど。そういうことか( ・ω・)」

 

 

オオクニヌシ「みなさん。入学おめでとうございます。

私は、この出雲大社学宮の校長、オオクニヌシです。

校長としての他、みなさんには、政治学の授業も

担当させていただきます。

みなさんは、それぞれ天津神や国津神の子孫であり、

各地から集まった生徒達です。それぞれの育った環境は

違いますが、この出雲大社学宮では、みな、対等な学友です。

天津神も、国津神も、男も、女も、どの地方出身かも、

ここでは一切関係ありません。

誰に対しても特別扱いはしません。

3年間のこの出雲大社学宮での生活を通じて、みなさんが、

これからの国作りを指導していける人材となれるよう、

私たち教授陣も最高の授業を提供していきたいと思います。

みなさん、一緒に頑張りましょう。」

 

 

姿がイズモノカンナギに戻る。

 

 

イズモノカンナギ「それでは、オリエンテーションとして、

各3名ずつの寮分けを配布します。それぞれの寮で同室となる

3名は、これから3年間、ずっと寝起きを共にすることになるので、

ぜひ、仲良くしてください。

さて、みなさん、宿題のドリルはちゃんとしてきたかしら?

これからオモイカネ様作成の抜き打ちテストを行います。

採点後、明日の授業のときに成績上位者5名は発表します。

なお、国語、算数、理科、社会の4科目のそれぞれで30点未満

の人は、補講を受けてもらいます。

みんな、がんばってね。」

 

 

キビツモモタ「テスト!?聞いてね~」

 

サルメノウズメ「え~、成績上位者5名発表ですって?

悪シュミ~~~!」

 

サキタマハニマル「テスト。がんばる!」

 

神武「ふ~ん。テストかぁ( ・ω・)」

 

 

神武様達は、オモイカネが作成した抜き打ちテストを

受けさせられます。

科目は国語、算数、理科、社会の4科目。それぞれ100点満点の

合計400点満点。

果たして、この子達は、どんな成績になるのかしらねぇ。

それは、次回発表よ!

 

さて、出雲大社の奥の間に通じる異空間。教授となる神々の控えの間。

 

 

オモイカネ「さて、私のテストはどれくらいの点数を

取れるかな。ちなみに、宿題のドリルを完全にこなしていれば、

各90点は取れるように作ってあるがね。」

 

タジカラオ「へへ、俺は、学力テストの結果なんぞより、

あの子らを格闘でしごいてやるのが楽しみだな。」

 

オオクニヌシ「3年間で、どの程度育ってくれますかな。」

 

スサノオ「まあ、俺の出番は3年目の最後だけか。

せいぜい、育ってくれよ。

アマテラス姉ちゃんの化身とその腹心となるガキどもよ・・・」

 

 

あら、なんだか、性格悪そうな教授達が並んでるわねぇ。

入学式、オリエンテーション当日に抜き打ちテストっていうのも、

なんだかイヤねぇ。オモイカネらしいけど。

さて、今回のお話はここまでにしときますか。

次回は、抜き打ちテストの結果発表。さらに、

各寮での生活や授業など、いよいよ学校生活も本番よ!

 

第5話「出雲大社学宮」

 

お楽しみにね~

ナビゲーターは、アメノウズメでした。