こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
孔子の生前の言葉を集めた『論語』に、次の言葉があります。
學びて思はざれば則ち罔(くら)し。
思ひて學ばざれば則ち殆(あやう)し。
これは、教わるだけで自分で考えなければ知力はつかない。
考えるだけで人から学ばなければ独善に陥る危険がある。
つまり、知識を得ることと、考えることの両方が必要だということです。
知識はただ多くあれば良いというものではありません。
知識が多くてもそれを自分の頭で考えなければ理解することも、
知識を使うこともできません。
逆に、自分の頭で考えていても、
きちんとした広く正しい知識に基づかなければ、
人は、間違った方向へ物事を考えてしまいます。
孔子は、紀元前551年(あるいは552年)から紀元前479年という
今から2500年も前の中国に生きていた人物です。
現代人が、この孔子の教えを聞いて、
はたして「古い」と感じるでしょうか?
現代は、情報化社会。
ネットで調べれば、かつての賢人たちが学んだよりも
はるかに多くの情報、知識が手に入ります。
しかし、その情報、知識を活かしていくためには、
それを考え、使いこなす自分自身での思考が大切です。
逆に、膨大な情報をもっていても、
偏った情報ばかりを信じていたら、正しい思考はできません。
ネット社会で他者の発した情報を鵜呑みをして、
間違った思考をしないためにも、
そして、逆に、何を見ても信用できない、
何を信じていいかわからないなどとなってしまわないためにも、
一人一人が、しっかりと学び、考えていくことが必要だと思います。
ちなみに、こんな言葉もあります。
知らないのは恥ではない。
知ろうとしないのが恥である。
これは、沢柳政太郎(1865年~1927年)という
近代日本の教育者の言葉です。
日本という国にも、賢人と呼ぶべき先人たちは
たくさんいますね( ・ω・)
読んでくださり、ありがとうございました。