今日から冬休み | 建設コンサルの子育てビジネス日記

建設コンサルの子育てビジネス日記

建設コンサルとしての奮闘記から、子育てのこと、趣味のこと、不動産のこと、いろいろ書いていこうと思います。

業務が膠着状態に陥っていることもあり,今日から1月8日まで,年末年始の休暇が13連休となった。こんな長い休みは,社会人になって以来初のこと。自分もそうだけど,本当に日本人は働くなってしまったものだと,つくづく感じます。小学生の娘が,「私は14連休!」と言った瞬間,「小学生と一緒じゃん!」と言った嫁の目線が冷たかったです。私的に,嫁には今年の言葉大賞を差し上げたい。

 

さて,新聞紙上を賑わせている,ダイハツ工業の型式認証制度の不正。L185型のムーヴを愛用していたこともあり,本当に残念。なぜか,弱いものいじめを見ているように,ダイハツ工業がとてもかわいそうに思えてしまいます。スズキ同様,国民市民,庶民の足を文字通り作り上げてくれる会社で名実ともになくてはならない存在。ダイハツ工業には早くに立て直していただきたいです。

 

本来,型式認証制度は,国のクルマの検査制度における合理化策。原則論でいけば,この制度がなければ,国は新車登録や車検で一台一台細かく試験,検査することが必要になる。ある意味,この役割を役人なりの理屈で国がメーカーに担わせているのです。もちろん,役人の仕事が増えれば税負担が重くなり,納税者の観点からも一定の合理性があるわけです。一方,メーカーが努力して築き上げた量産の仕組みも,型式認証制度があってこそ。1工場あたり,一日に数百台生産するにあたり,製造工程の検査において品質を一定程度保証する仕組みは,メーカーにとっても,当然ユーザーにとってもメリットが大きいわけです。

 

このような合理性のもとに築き上げられた型式認証制度。この制度は性善説の前提ゆえになりたっており不正行為は言語同断などとする意見がありますが,本当にそうなのでしょうか。自動車産業が国の巨大産業に成長し,技術力やしくみが高度に複雑化した現在,性善説の前提が本当に成り立つのか。性善説を理由に,不正の責任をすべてメーカーに押し付けていいものか。もしかすると,国の怠慢,検査制度の不備ではないのか。

 

まだなじみはないものの,BYDなど,中国ブランドのメーカー車両についても,近年,相次いで型式が認証されましたよね。中国人がというわけではないが,革新的利益を共有しない国,異なる価値観を背景にもつ国の製品すら,日本で型式が認証される時代。中国を相手に性善説ですか。これは残念で不利益なことだけど,一定程度,監視するしくみを取り入れてもいいと思います。

 

10年ほど前,ミャンマーを訪れた際に,自転車にナンバープレートが交付されていたことを思い出しました。登録,検査によって路上を走行する自動車の安全を確保することに一定の妥当性は成り立つものの,そこには税をとりたい国の思惑が見え隠れします。税をとるために自動車を登録制にし,そこで必要となる検査をメーカーに担わせる。うーむ,よくわからない。もうクルマに乗りたくない,というユーザーの声を意図的に垂れ流すマスコミ。本来,誰がどこまで責任をもつべきなのか,その観点が抜け落ちているのではないでしょか。少なくとも,ダイハツのクルマが欠陥車であるかのようなマスコミの印象操作は悪質でしょう。がんばれダイハツ。