じつは、

私も高校生の時に、音大目指してました!

高校から楽器を少しやってて、

当時一番欲しかったのは「音楽用語辞典」だった。

いろんな音楽用語が載ってて、

見てるだけで楽しかった。


高校2年生の終わり頃、

音楽の先生に相談するとピアノ弾けないと

そりゃダメでしょう&間に合うかな〜的なこと言われた。(当然だけど)


私は、ピアノ習ったことも弾いたこともなかった。

でも、練習すりゃなんとかなるかもって思い、

中学時代の友人に連絡して、

友人の妹さんが使っていた教則本を借りた。


横開きで音符がすごく大きくて、

1ページに何個かしか音符がないやつ。♩♩♩♩


次の日に、その音楽の先生にお願いして、

放課後に音楽室のピアノを使う許可をいただいた。

ついでに指導なんかもお願いすればよかったけど、

当時は思い付かなかった。



それから、半年くらいほぼ毎日練習した。

友人に借りる教則本も少しずつレベルアップしてった。

ちゃんと弾けてるのかはわからないかったけど。


毎日部活が終わったあと、

夜9時まで、時には11時頃まで練習した。


時々、学校の守衛さんが心配して様子を見に来て、

「遅い時間に帰るの気をつけて」と声をかけていただいたり、


ある時なんて自転車で夜12時頃に、

通学路の大きな公園を通っていたら、

オッサン2人に「遊んでかない?」って

自転車の前後つかまえらるっていう恐怖体験もした。
(殺されるって思った。たまたま他の通行人が通りがかったら2人とも逃げた。今なら余裕で倒せるのに)


まぁそんな感じで私なりに苦労しながらも、

少しずつ弾ける(音が鳴らせる)ようになって来てたある日のこと。

いつものようにピアノ練習してたら、

突然音楽室のドアが開いて、

音楽の先生が飛び込んで来た。

すごくニコニコしてて、 

「これ、音大の資料。参考にして!」って。


で、いただいた資料を見ていて愕然とした。

学費がめちゃ高い!

考えてなかった、学費なんて。

そして、じっくり考えた。


私にそこまでお金を費やす価値あるか?

音楽は大好きだし、音楽の知識も習得したい。

特に編曲の技術の勉強がしたい。

楽器達や、楽器の音に囲まれる環境に行きたい。


けど、数年間楽器をやってきて、

自分のセンスの無さは自覚してた。

残念だけど、本当に才能はなかった。


で、翌日その音楽の先生に、

「色々(学費&ピアノ)考えて、音大は諦めます。
今まで音楽室を提供していただいてありがとうございました。」

と報告とお礼を言って、

私の音大進学は夢に終わった。


そして、「よし、それじゃ警察の音楽隊になろう。」

って、警察官採用試験を受けようと思った。

でも、採用試験の日程が部活の大会とかぶってた。


他の部活の3年生は、そんな時期はとっくに引退してたのに、

なぜか私の部活だけ受験生なのにまだ現役だった。 



そうこうしてるうちに受験シーズンになって、

これからどーしようって考えて、

とりあえず一番受験料が安かった大学に願書出した。


でも、それまで受験勉強なんて全くしてなかった。

音楽の道しか考えてなかったから、人生に対するやる気を完全に失ってたから。


で、受験日の2週間前になって、

さすがに少しは勉強しなきゃって思って、

ほとんど寝ないで勉強し続けた。


私の特殊能力の一つ、目で見たらそのまま「絵」として覚える能力をフルに使った。

好きな漫画とかって、セリフとか絵をそのまま覚えてられるもんでしょう?それです。


結局、

運が良かったのか、(今考えると悪かったのか)
その大学に入学した。


全国でみると学力がそんなに高い方ではないうちの地元では、当時はまあまあの大学だったけど、

全国レベルで言えば五流、いや十流大学に。



そんな私の経験から言うと、

音大を卒業した方々は、偉いというか、

ただ普通に尊敬します。

だって、私には受験すら出来なかったのだから。


今回リブログさせて頂いた方は一流大学のご出身だそうで、

それもまたとても尊敬できます。


この記事の音大卒の音楽家の方は、

音大卒ではない方が理論的なことを語って、

その内容が正確ではなかったから、

問題提起されたのでしょうか。

それとも、

あまり好きではない音楽家の方がいらっしゃって、

その相手が音大卒ではなかったとか。

そして、音大卒ということに心から誇りを持って音楽活動をしてらしたのかもしれません。


私にはその真意はわかりかねますが、

これだけは言えます。



音楽に限らず、

何かやりたいことをするのに、

そしてそのことを語るのに、

大学はもちろん、経歴は一切関係ないって。


私なんて、法学部だったのに建築士だったんだし。

そのことで、建築学科卒の他の建築士さんに悪く言われたことなんて一度も無かったし。

だって同じことが好きな「仲間」じゃん。


音大卒で音楽活動をしていることも凄いし、

音大卒じゃなくて音楽活動をしていることも凄い。

音大卒で音楽以外のことをしてても音大に入学したことが凄い。

音大卒で音楽活動をしながら、さらに他のこともしてる方々は凄すぎる。



音楽も法律も建築も、

なんでも全てやめてしまった私の願い。


好きなことができてる方々は、

みんな楽しく続けてほしい。

せっかく好きことができてるんだから。



それだけ。