『JAPと写真』

写真っちゅーのは俺にとっては「その一瞬を切り取り、残しておけるから」という事が喜びの大部分を占めていると俺は思います。

その感動の瞬間を忘れてしまう事にもったいなさみたいなもんを感じ、写真を撮るのであります。

ちょっと外へ出ればたくさんの人々に出くわし、すれ違います。

少し見る意識を変えたり、ふとした顔を上げた瞬間におもしろい人・状況・瞬間に出会う時もあります。

人間ちゅーのはおもしろい。

けれどもその瞬間を写真に納めることは難しい。ただ瞬間をカメラにおさえるという技術的な難しさというものもありますが、一般人が写真を撮るという行為自体が、私に社会を敏感に意識させるのであります。

たとえば僕は最近までトイレのマークを写真に撮り集めなければいけない状況にありまして、もちろん女子の方も撮らなければいけない訳で探し回ったのでありますが、これがまた難しい。こ

んなヤツ誰が見てもただの不審者であります。

とある建物でいいのがあり、面倒な事になるのが嫌なので、警備員さんに素直に許可を乞うた所「ダメですね～」とやんわり断られ、管理事務所にまで許可をもらいに行ったのに「そんなの本の方があるんじゃないの？」と、「それがダメだからこうして君に頼んでいるのだよ」という応戦も無駄に終わり、許可を出してもらえませんでした。まぁそれはそれでっ、勝手に撮ってそそくさとその場を立ち去ったのだが、建物の中ってぇのは基本的に許可がないと撮ったらアカンらしいです。そらそーか。

ある時は銀行に金をおろしに行けば、ベビーカーに乗る子どもとお母さんが前に並んでおりました。

その子どもがベビーカーの隙間から顔を反らして僕をにらんでおります。

それが（なに見てんのよ）と今にも言いそうな感じで（ああーおもしろいなー写真とりたいなー）と思っても、それは撮れへんわな。

またある時はマンションをいつものように降りると、小学生が五人、エントランスで同じようなマウンテンバイクにまたがり上半身は裸で水を浴びた感じで並んでおりました。（ああー夏やなー写真撮りたいなー）と思っても、それは撮れへんわな。マンションの掲示板に張り紙されてまうわな。

皆さんも経験がおありでしょう、こんな感じで言葉で説明してもその状況をこれっぽっちも伝えられないはがゆさを!!

何が言いたいかというと梅○代は凄いなーという事が言いたかったのでした。アノ人はそういう日常の変わった瞬間をバッチバチ写真に納めております。きっと近所の子どもと仲良くなってるのだと思いますが、その瞬間が撮れるのと撮れないのでは雲泥の差があり、まさに月とスッポンであります。

最近見た梅嘩代の写真展に行って思った事であります。

まぁほとんど写真の事は知らないのでこれぐらいで!!