子供の高校入試の問題文に、坂東眞理子さんの「女性の品格」が使われていた。
ずいぶん前にベストセラーだったが読んだことがなくて、よい機会なので子供と読んでみることに。
こういう類の本は、読む時によって心に残るところは変わっていくのだろうけど、少女の頃だったら全然心に響かなかっただろうなと思うところに「不遇な人にも礼を尽くす」という章がある。
不遇にならない人が成功している人と思っていたけど、そうではない。
なんであの人が、と思う人が重用されている。
私は全然支持できないのに。
正しいこと、良きことを提案していても、受け入れてもらえない人もいる。
だからといって、その人の人格まで否定されるものではない。
職場のあの人もきっとそうだと思うし、おこがましいけど、自分もそうだと思った。
なのでこの章を読んでから、ちょっと爪弾きにされてる人にも、気持ちに余裕を持って接することができるようになった。
職場では変に浮いて見える人も、別のところでは良き父だったり、地域で活躍している人かもしれない。
職場の立ち位置だけで、人格まで疑うことはないのだ。
私は、不遇な職場で反撃できる日に備えて、コツコツ刃を研いでいようと思えた。
躓いても、ただでは起きないのだ