伯父から電話がかかってきた


いきなり

「K君はどないしてるんや?」


Kは昨年離婚して

わざわざそんな事を伯父にまで

連絡していないので

どこから情報がまわったのか?と


「Kがどうかしましたか?」と聞くと


「いやいやただ聞いただけや」


もういちいち面倒だし

「ぼちぼちやってます」と答えたら

今度は


「Sくんはどうしてるんや

〇〇大学出てるんやったら

もう課長くらいになってるんか?」


まったくわからん

もし課長になっていたとしても

伯父になんの関係があるんや


最後は

「うちのHは小さい会社やけど

社長まかされとるわ」


まあまあ大きな企業に勤めていたので

出向で子会社の社長してるってことやな


結局 この自慢話をしたかったわけやね


私と同じ歳のいとこの自慢話を

聞いた後に


「家内がフクラちゃんと話したいと

言ってるから代わってくれへんか?」


私の伯母である

フクラちゃんのお姉さんさんと

フクラちゃんが電話でしゃべる


「今は〇〇さんの家に行ったついでに

娘の家に遊びに来てん」


「お父さんも一緒にきてるよ」


「仕事しかやることないからなぁ」


でたらめばっかりフクラちゃんが話す


伯母が私に代われと言ったみたいで

私に受話器を渡しながら


「やすこさん」って

まったく違う人の名前を言う


もう誰と喋ってるのかも

わかっていないわけで・・・


伯母に


「もう何もわかってないよ

何もできないし、何も覚えてないし」


「でも自分のことは自分でできるんやろ?」


「ご飯も洗濯も全部私がやってる

段取りとかまったくわからないから

もう何もできない」


「でもちょっとくらい出てこれるやろ?」


「家を一歩でたら どこに家があるか

わからないからもう家に帰って来れないし

朝昼晩がわからないから夜中の

3時に出ていくこともあるねん」


「えぇ大変やなぁ」


伯母も89歳

前回も同じ説明して

電話をかけてくれても話が通じないと

言ったのに 伯母自身それを忘れてるのかな?


伯父から いとこの自慢話を聞かされて


伯母から『私はしっかりしてるのに

フクラちゃんはボケてる』みたいに

話をされて


気分の悪い1日でした