父が亡くなってから5年
認知症の母 フクラちゃんを
一人暮らしさせるのも
そろそろ限界になってきました

大寒波がやってくると聞き
衝動的に 嫌がる母を連れてきました

父が亡くなってから
お湯がもったいないからと
冬でも シャワー浴をしていて
寒いとシャワーを浴びないので
会うといつも 頭が臭い!

ひどいときは
髪の毛がコテコテになっている

久しぶりに ゆっくりお湯につかったらと
勧めたら よっぽど 気持ち良かったのか
まったくお湯からあがろうとしない

のぼせるから そろそろ出てと
何回も催促して しぶしぶあがってきた

脱衣室と気温差があるので
バスタオルを渡し
浴室内でカラダを拭いてもらい
パンツを渡した

浴槽のヘリに座り込み
なかなかパンツを履こうとしない

パンツはいてね
うん・・・

座って目をつぶり
ヨダレをたらーっと垂らして
大きなアクビをして
首がガクッと前に折れたと思ったら
寝てしまった

いや!正式には意識がなくなった

のぼせたの?
脱水?
部屋からお茶を持ってきたのですが

応答なしでそのまま後ろへ倒れて行った

風呂のフタは閉めてあったので
フタの上にずずずっーと
スローモーションで仰向けになっていく

救急車!
救急車よんで!

2階にいる 主人に叫んでも叫んでも
声が届かない
ようやく気付いた主人が降りてきて

フクラちゃんをバスタオルでくるみ
肩をたたいて 息をみて

私は結局 うろたえてるだけ

無理矢理連れて来て 
連れて来た初日に
ヒートショックで亡くなったりしたら

私は何のために
母を連れて来たのだろうと
ショックで立ち直れないと思う

5分くらい意識を失って
救急隊が駆けつけてくれたときには
話ができる状態になっていましたが

血圧の上が200オーバーという事で
救急搬送されることになりました

病院へはパンツ一枚で搬送
バスタオルをかけて
救急車の毛布でくるまれて・・・

22時 病院に着いて
採血 点滴

採血結果で異常ないので
帰ってくださいと言われ

500CCの点滴パックの
3分の2を残して針が抜かれ

着替えて 会計を済ましたら
23時30分でした

運良くタクシーが通り
0時帰宅

初っ端からこれか
先が思いやられるなと

帰って早々 主人に言われました

フクラちゃんは
この騒動の記憶は
すっかり消えています