とめどなく溢れる私の涙は海になり

カズキのたこ壷の沈む海底に

流れこんだ

わずかばかりに舞った砂は

ホタルイカに照らされて

二人のサヨナラを

星のように照らした


それは




螺旋のような




キスだった



チューをするには多分

私たちは大人になりすぎてたから




螺旋はいつしか


スパイラルに代わり


海の色をわずかだが明るくさせた



キスさえもいずれ

口づけへ

口づけから接吻へと

変わってしまうのかも 

しれない

だけれども今は

もうすこしだけ



スパイラル・キッス


それはわたしの小さな

おまじないだった

カズキが消えないための

かないっこない夢の