こんにちは。
binitaの美帆です。
今日は、私が作る作品のお話しでもしようかなと思います。
作品がどうやって産まれ来たか。どうしてそんなに高いの?のお話し。
私が1番気に入っていて、作品シリーズの中で作るのが2番目に時間と手間がかかる作品のお話し。
uuneというシリーズのリングです。
uuneシリーズは、一本の線に”空気を入れる”という感覚で1つ1つ慎重に曲げながら形を作っていく作品です。
特にこのリングは1つの完成品を産みだすのに、最低でも10個~20個以上のサンプルを作って本番の地金で作ります。
その理由は、全て腕の感覚で作っているからです。
腕に形の感覚をしっかり覚えさせてからではないと、しなやかな曲線と美しい空間のバランスなどを出す事が出来ません。
なので完成品の中でも本当に納得できる物はごく僅かです。
そして同じ物は二度と作れません。
素材が”真鍮”だけでもお値段が割高なのはそれだけ時間と手間がかかるという事だからです。
このリングで私が1番心掛けている事はパーツを作って組み合わせるのではなく、一本の線という所です。
一本の線だけで何処まで美しく立体に見せれるのかを考えて制作をしています。
そしてuuneのリングは過去に制作したビニールのリングから始まっています。
この作品はビニールとsilverを組み合わせて制作したリングです。
ビニールの線を金属の線で制作をした事がきっかけで今のuuneシリーズが産まれました。
さて、この作品については今日はここまで。
また作品のお話しの続きを書く予定です。