不動産ナレッジバンク           estate knowledge‐bank

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何かと悩み多き不動産というモノ。
『悩む』から『考える』へ、一歩進めるための情報提供。
皆さまの一助となれば幸いです。
つたない点もあるかとは思いますが、どうぞご覧ください。

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この頃、複数の不動産会社に、一括で不動産(特にご自宅や実家)の査定をお任せするインターネット上のシステムが普及していますね。

 

不動産ではありませんが、「引越し費用の一括見積」をネット上で依頼したところ、申し込んで「たった数秒で(これ本当です)」引越し会社から電話がかかってきたことがあります。これには驚きました!

さて、話は戻りますが、不動産の一括査定は、メリット・デメリット両方あると思います。
メリットは、たった一回の手続き、それも業者さんと顔を合わせることなく、必要事項を入力するだけで複数の査定が得られるという点です。

デメリットは、
(1)あくまでも物件を見ずに、机上で、それもかなり簡易に評価しているので評価額の妥当性に疑問符が付くことがある。


(2)一括査定を行っている不動産屋さんは、当然、「売却手数料を稼ぎたい」という目的を持って行っています。そして、一括査定を行っている企業に手数料(登録料)を支払っています。費用を先払いしているのですから、なんとしても売却依頼を取り付けたいという意向が強くなり、強引なセールスになりかねません。


(3)上記と関連しますが、他社との競争上、お客さんの気を引くためにどうしても高めの価格を査定額になる傾向があります。

不動産屋さんと直接会わずに査定ができて、気が楽というメリットは大きいと思いますが、あくまでも「セールス目的」であり「物件を見ずに出した価格」であることを忘れずに利用したいものです。

大変お久しぶりです。

不動産鑑定士のかよこです。

産後・育児中の忙しさと疲れでずいぶんとブログから遠ざかってしまいました。少しずつでもやめないことを当面の目標にしていこうと思います。

 

さて、6月9日に北区・北とぴあで開催された10士業による相談会に相談員として参加してきました。

https://www.city.kita.tokyo.jp/koho/kuse/koho/kocho/jigyoutokurasi.html

 

この会は、弁護士、司法書士、税理士、不動産鑑定士、建築士、中小企業診断士、弁理士等々10の士業が一堂に会し、ご相談者の悩み事の解決の糸口を探る相談会です。

 

専門家に相談したくても、

・誰に

・どうやって

相談したらよいかよく分からないということ、多いと思います。

 

そういった方々のために、

それぞれ専門性の異なる、10の士業が集まって、専門的で横断的な解決方法を提案するのが、この会の特徴です。

 

不動産関係で多かったご相談は、

やはり高齢化社会を反映して

・認知症の親の不動産をどうにかしたい

・不動産の共有者が10人を超えていた。知らないひとばかり。

・すでに終わった遺産分割協議を蒸し返された

といった内容でした。

 

このようなご相談は北区に限らず、他の地域でも同様に見られます。

 

11月5日 足立区のよろず無料相談会に相談員(不動産鑑定士)として参加してきました。

この相談会は、8の士業(弁護士・税理士・不動産鑑定士など)が揃って、皆さんの悩み事に対し無料で相談に応じる会です。

 

年1回、他の地区でも同様の相談会があります(荒川区は今のところありません)。悩み事のある方は、ぜひお越しください(事前予約制)。

 

私は、不動産鑑定士(不動産の価格などに関する相談員)として参加してきました。

ほとんどのお悩みが、こじれにこじれてしまった相続のお話でした。
多くのご相談者が、問題が複雑になりすぎて、誰に、どう相談してよいのか分からない、といった感じでした。

 

・家族関係なども絡み、問題の個別性が強くて、ネット検索しても適当な答えが見つからない

・急いで処理した方がよさそうな問題

(親族から毎晩のように強い口調の電話があり、心身の不調が出てきた。など)

・多額の負債(サラ金・税・社会保障の滞納)を遺され、福祉の問題にまで発展しそうな相続

などなど。

 

短時間ではありましたが、それぞれの専門家が処理すべき事柄とその優先順位、注意点などを簡潔にお答えしました。

 

私個人にとっては、ママになって初めての不動産鑑定士としての対外的な活動でした。

初参加で、相談会の雰囲気も分からず、ご期待にそえる回答ができるのか、不安は尽きませんでした。

まして、0歳の子供をパパに預けての参加でしたので、自宅のパパと子供のことも気がかりでなりませんでした。
 

それでも、参加しようと決めました。

理由は、

①少しでもよい社会にしたいなぁと思ったから。子供、次世代に良い社会を残すため、自分にもできる社会貢献の方法の一つだと思ったから。子供が私のエンジンになってくれました。

②「ママ」になっても、「職業」の部分では変わらない自分を再確認したかった。

③自分の力の社会への還元。お世話になって方々への恩返し。お礼。

私が勤めていた銀行では、多額の資金と時間をかけて、私に職業のトレーニングを積ませてくれ、資格まで取らせてくれました。

結局、事情があり銀行は退職しましたが、やはりどこかでこの知識を社会に還元しなくては、もったいない、バチがあたるとずっとずっと思ったのです。

 

今は、子供の健康と安全を守ることが私の最大の仕事です。これは間違いない。

でも、私は職業の部分でも社会とつながろうと思います。

あまり難しく考えずに、できる時に、できる事を。テキトーに。

 

ご参考まで。↓相談会の案内です。

https://www.city.adachi.tokyo.jp/hisho/ku/kucho/20161017-mainichi.html