■春のミステリ祭り■ | 君 次 第 ο

君 次 第 ο

斜め前向きに生きているο

かの汰です(‐ω‐)

今までの怠惰が嘘のような更新!!

26年度のかの汰は一味違うのか!?待て、次回!!



アクセス解析を見てたら本の感想記事に来てくださる方が多いようです。


ハイパー過疎なこのブログとしてはびっくりするくらい

【子どもたちは夜と遊ぶ】

の検索が多いのです。

たいした感想書いたわけでもないからちょっと罪悪感が...。

正しい解釈なんて、わたしの方が知りたいよ。



何はともあれ人が来てくださるのは嬉しいので、これからは本を読んだらちょくちょく感想書いてきたいと思います。


かの汰の読む本は

・話題作

・好きな作家さん

・ミステリ

に偏るので、皆さまのご意向に適うかはわかりませんが。




さて、前置きがながくなりましたが本題へ!!!


ここ6日でミステリ3冊ほど読んだので、感想あげますー。

ミステリ読み過ぎて疲れた..。

3冊で合計22人死んだよ。消耗した...。

しばらく人死なない本読みたい。


今回はネタバレしないつもりです。




【占星術殺人事件】

島田荘司


40年前、梅沢平吉という画家が殺された。

彼の部屋にあった奇妙な文書。

それは彼の周りの6人の娘を殺し、西洋占星術に基づいて身体の一部を切断し、

1つのアゾート(1体の女)を創るという内容のものであった。

平吉の死に続き、長女の和枝が殺害される。

さらにその後、平吉の文書が記した6人の娘が行方不明になり、日本各地で身体の一部が切断された娘の遺体が見つかる。

犯人として平吉の妻が捕まったが真の犯人なのか、アゾートは完成されたのか、真実は謎のまま40年の月日が流れた。


占い師である御手洗潔とデザイナーの石岡は当時の事件関係者から1通の手紙を見せられ、事件に関わることになる。

40年前の事件ということで推理は難航を極める。

散々迷い、試行錯誤の末、たどり着いた1つの真実...。

御手洗潔のデビュー作であり、平成における「本格」の先駆けとなった珠玉の一冊!!!



名作ミステリを読んでみようプロジェクト①

本格ミステリ作家として名高い島田さんの作品です。

発表されたのが1981年だそうなので、30年以上前の作品ですね。

島田さんは以前【御手洗潔のダンス】を読んで「読みづらい!!」と思ってから避けておりました...。


しかし色んなレビューやらでこの作品が絶賛されていたため、意を決して購入!!

兜の緒を締めて読み始めました!!



感想としましては、見事の一言。

30年以上経った今でも絶賛される意味が十二分にわかりました。


メインのトリックがすごく好みです。

気づいた時には息が止まるかと思いました。

すごくシンプルだけど、圧倒的。

シンプルなトリックで魅せるという点で、ミステリの理想形なんじゃないかと思いました。


こんなに綺麗なミステリは久しぶりに読みました。

非常にスマートです。

最近のミステリは細かい部分に執着しすぎてて逆に気になるのですが、

この作品は多少大雑把でもフェアですね。


作中で「読者への挑戦」がありますが、その時点では全然わかんなかったです(笑)

正直『ベッド吊り上げ説』もよくわかんなかった←



この作品は今まで読んだミステリの中でベスト3には入ります。

他の2つは何なんだいと言われると困るのですが(‐ω‐)

出会えてよかった。


ほんと、お願いだから、絶対ネタバレ前に読んでください!!!




はい、2作目いきます!!!



【アクロイド殺害事件】

アガサ・クリスティ


ある村で資産家のアクロイド氏が殺害された。

事件と共に失踪した青年、怪しい執事、婚約前の娘など、それぞれ秘密を抱えた容疑者たち。

容疑者たちの証言によって次々に変化するアリバイ。

この不可解な事件に隠居していたエキュール・ポアロが挑む。

これは「フェア」なのか「アンフェア」なのか、今もなお論争が尽きない世界的傑作!!!



名作ミステリを読んでみようプロジェクト②

ミステリの女王・クリスティが1926年に発表した作品です。


これは世界的に有名ですよね。

森博嗣が高評価していたのと「絶対にネタバレを読むな」というのが気になって購入。

ってことで、ネタバレに気を付けて書きます!!



90年近く前にこのトリックを書いたのはきっと衝撃的だったと思います。

これがフェアかアンフェアかって話ですが、私はフェアでいいと思います。

というより、これをフェアじゃないとすると最近のミステリはかなりアンフェアになっちゃうし。


そうですね、衝撃的と聞いててかなり期待して読んだのですが、

私が最近のミステリに慣れ過ぎて「あ、このパターンか」って思ってしまったのが残念です。

最近のトリックより意外性を重視するミステリの風潮では珍しくなくなってきてて、

もっと前に、純粋な気持ちで読めていたら良かったと思います。



私的にはトリックよりもポアロが人々のアリバイを崩してくのが面白かったです。

色々な人に聞き込みをして本人に言及し、アリバイを崩す。

それによって立てていた仮説が二転三転していくのが楽しかった( ´艸`)

というより新鮮でした。私が読んでた中では珍しかったので。

私の好きな探偵ってあまり捜査してくれないです。ヒラメキ型というか(笑)


地道な捜査もの好きです。仮説立てては崩れるのとかすごい好き。



古典ミステリの取っ掛かりとして読んでみた1冊でしたが、

意外と読める面白い(interesting)部分も多々あったのでこれからもちょいちょい読んでいきたいと思います。

まだまだミステリ初心者です!!!





ラスト、3冊目。



【時計館の殺人】

綾辻行人


山奥にひっそりとたたずむ館・時計館。

≪旧館≫、≪新館≫、≪時計塔≫から成り、≪旧館≫にはおびただしい数の時計が収集されている。

かつての当主やその妻、一人娘などは死に、現在は1人の少年が当主としてお手伝いと共に暮らしている。


≪旧館≫で3日間を過ごし、霊能力を検証するという取材のため、

時計館に乗り込んだ雑誌記者たち、大学のミステリ研、そして霊能力者。

隔絶された館内で起こる連続殺人。

稀代の建築家・中村青司の館を舞台にした『館シリーズ』第5弾!!



綾辻さんです。1991年刊行。

館シリーズ第5弾ですが、今回も島田潔はあまり活躍しません(笑)

ってよりまた現場にいれなかったもの(‐ω‐)



※すいません、これはネタバレ入ります。







読んだ感想としては、十角館に似てるなーって。

状況とか、犯人の感じとか。

わざと似せてるのかなーって思ったんだけど、それにしては似すぎかと。

ミスリードかと思ったけど、たぶんそんなことないんですよね??


メインのトリックも「まぁ時計館っていうくらいだからそういうことだよなー」って思いながら読んでたら、

まぁ、そうでした。細かいとこはわかんなかったけど。


時計館を作った理由に関しては、素敵ですね。

哀しいですが。



あとこれは綾辻さんの作品全般にいえることですが、

人死に過ぎ(笑)

事件の中だけで10人死んでいる.。もはやミステリじゃなくてサイコ..。

死に方も結構ひどいし、犯人に殺される描写あるから結構こわい。。

犯人考える時もみんな死んでくから消去法でわかっちゃうヘ(゚∀゚*)ノ




うーん。

今まで4作が全部当たってただけに、今回はちょっとイマイチかなぁ。

かの汰的には今のところ迷路館が一番です。

十角館ももちろん好きです。