こんばんは(‐ω‐)
味を占めたように、読書感想文です。
今週の土日は久しぶりに夜ゆっくりできて本を読む時間ができたので、
2冊ほど読みました。
で、どちらも刺激的で感想を書きたくなる本だったので、
紹介させて頂きたいと思います!!!
明日は授業もあるので、とりあえず1冊だけ。
【Another】
綾辻行人
父の仕事の都合で祖父母の住む夜見山に転校してきた中学生の榊原恒一。
彼の編入した三年三組には、ある秘密があった。
何年かに一度、クラスの中に死者が増えている。
そしてその年は毎月最低1人以上クラスの人間またはその家族が死ぬ―――。
恒一はクラスに入る前に気胸の再発により入院し、そこで眼帯をした少女、見崎鳴に出会う。
彼女は人形を持ち、霊安室のある地下2階へと降りて行った。
5月になり恒一が退院し3組へ行き、そこで鳴と再会する。
しかしクラスの人はみな、鳴が存在していないように過ごしているのだった。
その態度に、そして鳴の存在に疑問を抱く恒一。
どこか白々しく殺伐としたクラスメイト、担任たち。
恒一は鳴がどこか気になり、話を聞こうとする。
そして5月のある日、クラスの女子とその家族が死亡する。
そこから3組に関係する人が毎月死んでいく。
戸惑い、怯え、混乱する3組の人々。
一体<死者>は誰なのか。
<災厄>を止める方法はないのか。
本格ミステリ作家・綾辻行人が描き出す、疑いと恐怖が渦巻く学園ホラーミステリ。
最近よく読んでいる綾辻さんの1冊です。
アニメ化もされたので有名ですよね。
図書館で発見したので『館シリーズ』を一時休憩して読みました。
結論から言うと、
すっげーーーーー怖かった(((゜д゜;)))
なぜ怖かったかは後で書くとして、少々あらすじの補足を。
結構細かい設定があるので。
まず、『呪われた三年三組』について。
26年前、3組で「ミサキ」という生徒が死んだ。
人気者だった彼の死により生徒が傷つかないように、担任は
「まるでミサキが生きているように」振る舞った。
それはクラス全体に浸透し、3組はミサキが生きているように過ごし、卒業を迎えた。
そしてその翌年から、3組の関係者が毎月死ぬようになる。
<災厄>は毎年起こるわけではなく、数年に一度、あるいは連続で起こる。
その年の入学時は、確かに人数分用意したはずの机といすが1つ足りない。
これはクラスの中に死者が紛れ込んだからである。
次に<死者>について。
増える<死者>はそれより前の年に<災厄>で死亡した人の中からランダムに選ばれる。
紛れ込んでいる死者についての情報、記憶は改ざんされており、
周りの人はおろか、死者自身も自分が<死者>であることを知らない。
<災厄>は4月から始まり、3月の卒業で終わる。
そしてクラスメイトの1人が消え、そこで初めてそれが<死者>であったと知る。
卒業後、改ざんされていた記憶は徐々に正しいものに戻って行き、
<災厄>中は過去の記録から消えていた、その年紛れ込んだ<死者>の名前も戻る。
それを見て、やはり消えた人が<死者>であったとわかるのである。
しかしその記憶も次第に薄れ、最終的に<死者>が誰であったかを忘れてしまう。
次に<災厄>について。
<災厄>は3組の生徒、担任、そしてその二親等以内の者に起こる。
それは事故、自殺、他殺、病死などさまざまである。
また、<災厄>は夜見山の範囲で起こり、その外にいる場合はそれを受けない。
こんな感じでしょうか。
もっと細々あるんですが、ざっくり。
それでは感想を。
記事長くなってきたので、ネタバレは次の記事で書きます!!
そうですね、とてもよくできてます。
ミステリよりはホラー寄りだと思います。
まず設定が怖い。
死者が1人紛れてて、どんどん人が死んでくって、超怖い( p_q)
しかも数年に1回って、結構な頻度で起きるし。
廃校にしてくれ...。
最初から最後まで怖かったです...。
<災厄>を下すのは<死者>ではない。
人が死ぬのは<現象>のようなもので、死者には自分が<死者>だという認識はない。
っていうのは面白いです。
普通のサイコものって霊??みたいなのが殺してきますよね。
実行犯とかアリバイとかで死者を推理できないのが厄介。
綾辻さん、辻村美月さんにも近いような細かい設定ですが、
実はけっこうずるい(笑)
「死者の記憶は改ざんされる」っていうのがすげーチートですね。
これでなかなか好きなように話いじれますよね。
<死者>の正体は、
「頼むからこれではありませんように...!!」
と願っていた人とは別で良かったです。
難しいとは思うけど、もっとクラスメイト全員を疑える感じでかかれてたら面白かったなーと思います。
ミステリ好きとしては。
今回の作品はアニメ、ラノベ臭が強いですね。
鳴とか眼帯謎少女でかなりラノベのヒロインっぽい。
文章も読みやすかったです。映像化を意識して書かれたと思います。
綾辻さん60歳超えてるはずなのに若いなぁ。
その歳で若者に通じる文章書けるってすごいと思います。