ラッシュライフ 伊坂幸太郎





会社の同期に貸してもらって読んだんですが、

久々にレビューしたいくらい面白い作品だったので

勝手に紹介してみます。


泥棒・職を失った中年男性・金持ちの画商・

夢に敗れた画商・不倫中の女性・新興宗教(?)

にハマってしまう若者。。。。


と様々な人物の視点で物語は進んでいくのですが、

全く接点の無さそうなこの登場人物達が、終盤に近づく

につれて、段々接点を持っていきます。


これだけの登場人物を出して、違和感無く(まぁ細かいこと

言い出すとつっこみどころもあるんだけども)まとめるその

技量がすごいなーと関心してしまうのと同時に、その

接点の持たせ方にどんどん引き込まれていって最後は

どうなるんだろうとドキドキして読みました。


ただ、続きが気になるだけじゃなくて、人間の愚かさ・弱さ・

儚さ・悲しさ・そして、強さのような概念もじんわり感じられる、

そんな気がしました。


1回目読み終わると、すぐに2回目を読みたくなる作品ですね。

そうするとさらに人物像が深く掘り下げられて面白いです。


個人的に好きな登場人物は、黒澤さんと豊田氏。

黒澤さんは生き方に信念が有ってカッコ良いです。

(泥棒だけど。。)豊田さんは、一見気弱だけど、ホントは

芯の強いヒトのような・・。河原崎が一番可哀想かなぁ。。。


作品としてはどこか哀愁漂う感じだけど救われないわけ

じゃなくて、読み終わると少しだけ前を向きたくなるような。

老犬がいい味を出してるんですよねー。


私は恥ずかしながらこの作家さん全然知らなかったんだけど、

他の作品も読んでみたくなりました。同期よありがとねん。