沖縄から宮古島へ。


宮古島の豊年祭に参加させていただいた。


今年で2回目。


様々な方のご縁を頂いて、地元の方々とともにカチャーシーを踊り、祈りを捧げた。


宮古島の伊良部地方では、1000年以上続いていると言われる豊年祭を「ゆーくい 祭」と呼び、普段は立ち入ることのできない御嶽(うたき)に年に一度、この日だけ入らせて頂ける。



その年の五穀豊穣や豊漁をお祝いして、神に感謝を捧げるお祭。




厳粛な儀式と賑やかなお祭が一体化した、祭祀が繰り広げられる。賑やかに踊りや歌を捧げ、お酒を酌み交わす。


参加する人々は御嶽の中では暴言や人の悪口などは言わないという暗黙のきまりごとがある。



儀式の中心は、地域から選ばれた「つかさ」と呼ばれる3人の女性が行う。


祭りの最後には、裕・豊(ゆー)がみんなにわけ与えられる。



それとともに、つかさの方々の白い着物の「すそ」を振って、参加者に「わけ」ていく。


これが「おすそ分け」の語源と言われているそうだ。


神さまからの「おすそ分け」。



神無月の10月、神在月の出雲へ行かれる神以外の神々が、宮古島に来られると言われている。


その神に触れ、豊(ゆー)をわけて頂く神事。



そこには、古くから伝わる日本古来の文化が、今も残っていた。


老若男女、同じ地域の人々が親戚家族とともに、一体となって神を敬い、お祝いして祈る光景は温かく美しい。



人にも神にも食物にも、全てのものに感謝する「こころ」が今も形として残っている感じがした。



僕の地元にも「堂籠り」という豊年祭がある。地域の神社に、氏子の家族が集まり、豊作を祝い酒や鯛や丸く握ったおにぎりを奉納する。そして神社の神主が祝詞をあげる。




この原型が遠く離れた南の島に、同じように残っていることに驚いた。



宮古島でのお祭では、住民たちによって神さまを下ろす。神さまがより近くに、より身近にあるように感じた。



私たち自身の中にはご先祖さまから受け継いでいる「いのち」が脈々と息づいている。



一人一人それぞれの「いのち」に宿る神さまを感じ、自分も人も大切にしていく「こころ」を持ち続けていきたい。



そして、形だけではなく、「こころ」を忘れず、大切にしていくために、このようなお祭りを続けていく必要があると思う。



私たちが生きる21世紀の現在、モノが豊かになり、情報が溢れる、便利になった。反面、忙しさで自分にかえる時間が少なくなっている。


こころの時代」とも呼ばれる昨今。


スピリチュアルや神社がブームとなり、ヨガや瞑想、マインドフルネスが生活に取り入れられるようになった。


私たちのご先祖さまが、仲間とともに大切にしてきた、「こころ」をゆっくりと感じる時間を、親しい方々と共に大切にしていきたい。





幸せはあなたのすぐそばに🍀


天地人に感謝
生かされていることに感謝