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今、思い出してみても、なぜ周りに「逆らって」あんなに真剣に歌えたのだろう?
人目を気にする反面、自分がやると決めたことは頑固にやり通すこともあった。
荒れ果てた中学だったのに、楽しかったからか周りの友達に逆らって真面目に勉強もしていた。
仲間内で流行ってなくても、親から怒られても車が好きで、F-1が好きで、みんながゲームをするお小遣いを自動車雑誌につぎ込んでいた。
今とは違ってちゃんと「好き」があって「自分」を持っていた。「好き」を貫く強さも持っていた。だから、歌も歌えたんだと思う。
真面目に勉強をする事をからかわれ続けて嫌気がさしていた事と、イジメにあい、浮いたり孤立する経験をして周りに合わせないと行きづらいと感じるようになってから、変に自分を曲げるようになった。
それに、そっちの方が楽しくて楽だと感じたからでもある。
車が好きで漠然とだが、将来は車を作るエンジニアになりたいと思っていた。高校も工業高校の機械科に進みたいと思ったこともあった。
しかし、工業高校は荒れていたのと、親から「大学で学べばいい」と言われて、普通科の進学校に進んだ。
高校に入ってから部活に熱中して、勉強する余力がなくなっていった。授業中も眠くて集中できず、僕には帰宅後も勉強する体力がなかった。
車作りに携わるためには、理系の大学の機械工学を学ばないと道はないと思い込んでいた。それが勉強についていけなくなって理系に進めなくなってからは、方向性を失い、とりあえず大学に行ければいいや、という感じになっていった。
大学に入学してからも、周りに流されて、友達との付き合いが優先になり、将来どうしたいか考えなくなっていった。
遊びとバイトが中心で、気がつくとみんな就職活動の時期。僕も焦るように自己分析を表面的に行った。本当は自動車業界に進みたかったが、そうなると現実的には販売会社のセールスマンくらいしか見つけきれなかった。
「好きなことは仕事じゃなく趣味ぐらいがいい」という、親や大人の意見に流されて、見栄や金銭面、世間体で一部上場企業や手っ取り早く入社試験を受けられるところを受けた。
人の健康を守る仕事にと、取ってつけたような綺麗事の理由で製薬会社や健康関連の会社も受けた。本当にしたいと思った事からは程遠かった。
「それが現実だよ」
「社会ってそんなもんだよ」
「そのうち慣れるよ」
「いい会社だよ」
そんな世間の風潮に流されて、受かった事を喜んでいた。
結果的には、あまりの理想と現実のギャップがひどくて、受け入れきれず、一年目に倒れて社会からドロップアウトしてしまった。
もし、工業高校に進んでいたら自動車業界に入って違う道があったのではないか。
もし、もっと真剣に調べてあらゆる道を探していれば、車作りや自動車レースなどに携わる事が出来たのではないか。
好きを追求する勇気と情熱がなくなっていた。
自分を信じて進むことができなくなっていた。
僕の中にはいつからか好きなことに熱中してやり通す事よりも「どうせ無理」が染み付いていた。
世間のレールから外れてからも、不安や心配ばかりで周りの目や自分の苦しみばかりにフォーカスしてしまい、思い切った決断や行動ができなかった。
非現実的な夢物語で、テレビや本の向こうの僕とは縁のない遠い世界のことだと思い込んでしまった。
本気で思い求め行動していれば、なんらかの出会いがあったはずだ。
今になって、気づいた事。
自分の居場所を探し求め、見つけた。
手段は違うが向いている方向は同じだと思う。
世界が幸せで、楽しく笑いあって生きる世界を実現するために、目の前の与えられた役割をそれぞれが果たす。
その先に、必ず道はある。
そう信じて、まず自分を見つめ直し、こうして毎日ブログを書き、日々を大切に生きるのだ。
生き地獄の底を這い回って廃人同然だった僕でも、今、楽しく誇りを持って生きられている。
だから、あなたにも必ず道はある。
幸せはあなたのすぐそばに🍀
天地人に感謝
生かされていることに感謝