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(前回のつづき)


あの忌まわしい事件の前に仲良くしていた友達は、平和主義で真面目な人間ばかりだった。

その友達が悪いわけではないが、この出来事をきっかけに弱い仲間の中にいるのも、その中にいる自分も嫌になった。子どもっぽさがあり「イケてない」感じがして、真面目なだけで面白みを感じられないことにも物足りなさを感じるようになった。

別の塾に通い始めたのも相まって、徐々に付き合いが減っていった。

それに部活の仲間との仲が深くなったのもあるかもしれない。

真面目だと言われる事にかなり嫌気が指していたし、僕も背伸びしたい年頃だった。


僕の弱さでもあるが、周囲を見渡して、安全な場所を確保しようとしたからだろう。

しかし結果的に新たな世界が広がり、友達の幅が広がった。

外見や素行が悪いと言われる連中でも、意外といいやつが多いこともわかった。その選択で後半の中学校生活が楽しくなった。

もともと超真面目で、あまり冗談言ったり羽目を外して馬鹿げたことができない方だったが、徐々にバカをするのが楽しくなっていった。


人としての幅を広げるために必要な経験だったのだろう。

当時は死にたくなるほど辛かったから、そんなことわかるわけがなかった。

だが、この出来事をきっかけにして多くの事を学んだことを今更ながら知った。

嫌な人間だと思っていたヤツが意外といい面があると知った事。

そいつが助けようと思ってくれるような僕だった事。

自分が変わる事で、仲間が変わり、生きるのが楽しくなる事。

人は見かけによらない事。

自分の弱さをまざまざと思い知り「強くなりたい」と思うようになった事。


人に助けられたことがきっかけだったが、中学生の僕なりに悩みながら、変わろうとしていたのだ。

真面目一辺倒だった自分から、冗談を言えておちゃらけてバカもできる明るい自分になれた。

何が正解だったかは分からないが、中学時代の辛い思い出はこれ以降ない気がする。

逆に馬鹿騒ぎして、毎日が楽しかったことしか思い出せない。(失恋した事は別にして)


今、いじめられて辛い思いをして、

でも、誰にも言えないし、どうすることもできないと思っているとしたら、もしかすると誰かが見ててくれているかもしれない。

それは意外な人物なのかもしれない。

また、自分が変われるきっかけにもなる。

当時は親や周りの仲間に言うことが恥ずかしいと思っていたが、言えば何かしら状況は変わる。

だから、誰かにSOSを出して欲しい。

悲観せず明るく前向きにバカをやる事は周りの見る目を変えられる。

弱い自分を責めない事だ。


僕は、この後部活も勉強も楽しんで頑張り、志望校に合格できた。

県内12を争う部活の強豪校で3年間続けることができて、自分に自信がついた。


逆に、ただ今なんとなくむしゃくしゃするからその腹いせにイジメをしている人。

その時、相手は死ぬほど苦しんでいるかもしれない。本当に死んでしまうこともある。

そして、その人のこころに一生消えない傷跡が残る。

あなたがあとあと同じ目に合うと知った上で、それでもいいと覚悟してやってほしい。

何をしたのか、全部宇宙に刻まれてる。

同じ目に合う日が必ずやってくる。


どうか、後悔しない人生を歩んでほしい。


天地人に感謝

生かされていることに感謝