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モリゾー?

じつは繁茂した葉っぱのしたには、春にゆかしく香る数本の梅の木と、夏に涼しい畑がありました。
手入れされていた老夫婦が、数年前からいらっしゃらなくなり、いまはこんな姿に。
犬が通るのをお嫌いのようだったので、畑にいらっしゃると遠回りしておりましたけど、好きな場所でした。。
人間の手が入らなくなるとたちまち元に戻っていく、自然の復元力に目を見張ります。
そして、
…生い茂った草をくぐったら、明るいあの畑と、梅の香りが迎えてくれる…。
なんて、しばし四次元の空想に遊びます。


この土日、アイヌ刺繍を教えていただく講座に出ていました。
アイヌ民族の講師の先生からお聴きしたお話です。

今年は不思議な天候で、北海道に台風がきました。
台風は様々な被害をもたらしたけれど、じつは良い面もありました。
阿寒湖の水が入れ替わって、絶滅危惧種になっていた「まりも」が息を吹き替えしたのです。
自然の妙ですね。

「地球に優しく」
などとよく言います。
私もそう思って、エコ活動に取り組んでいましたが、このごろは、ちょっと謙虚さが足りなかったと反省しています。
地球は、人間に優しくなんてしてもらわなくても平気のへいざ。
今の環境が壊れて、困るのは人間だけですもの。
謙虚な発想に切り変えないと、ニンゲンはかなりまずいところまできてしまいました。
何とか地球においていただけるように、あまりわがまませずに、感謝しながら暮らそうと思います。


人類がいなくなったら、大自然はいろんな方法を使って、元に戻っていくでしょう。
絶滅してしまった動植物が戻ってきて、草木がアスファルトを押しのけた地球。
人間も生きていきたいけれど、もしも無理だったならば…
…それもいいのかなあと思ったりします。