朝、台所に立って鉄瓶でお湯を沸かし、片手鍋で味噌汁の出汁をとって…。
目をつぶっていてもできるルーティンワークなのに、なぜだか?なんだか?
気分がいい⁇
…深呼吸している自分に、
おお!と気が付く。
そうか。
金木犀の匂いだ❣️
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うちの子はね、まだ小さいんです。虫食いもたくさん。
でもこの季節、どこにご本尊がいらっしゃるのかわからないのに、どこからともなく香って。
借景ならぬ、借薫ですね。
こんなに皆さん、金木犀が好きなんだなぁ!と驚くくらい、街じゅういい匂い。

香りには、思い出をリアルに蘇らせる力がありますよね。
あの年、この年の、金木犀のシーン。
さまざま思い出すことはあるけれど、すべてに通奏低音を響かせるのは、高校の文化祭。
放送部がチューリップのblue skyを流していて。
大好きな男の子に彼女ができて。
それは私の親友で。
渡り廊下から空を見上げた、あの瞬間に胸いっぱいに詰め込んだ香り。
やはり、香りの思い出には「恋」の彩りがあったほうがインパクト大。

中高生には片想いが似合うと思う。
片想いの胸キュンキュンの時間って大切。
…とても大切だと思います。