最近、

息子のバンドや

身近な若者バンドの

ライブを見る機会があったりで、

歌詞について、ふと、

考えてみたりしていました。


なぜかというと、

若者バンドのライブに行くと、

ついつい勝手に、

絶望の淵に立たされて、

俺は絶対にそんなあなたを見放さない、

と宣言されてしまう、

そんなことが多いからです。

世の中はこんなに悲惨で、

あなたはこんなにも辛くて、

ぼくはそんな世の中が許せなくて。。。

と絶望の思いのたけを、

延々とライブで語られてしまうと、

どうしても、

まだ若いのになぁ。

若いからなのかなぁ。

と悲しくなってしまいます。



それに、

わたしはどちらかというと、

音楽で絶望の淵に立ちたくはないので、

そういうライブに出くわすと、

心に重くのしかかりすぎて、

居ても立っても居られなくなって、

その場を離れたくなってしまいます。

若者の一生懸命なライブなので、

頑張って最後までその場にいます。

バンドには頑張ってもほしいし、

応援したいし!



でも、たまに、

同じ人の陰の部分を歌った曲でも、

聴きやすい曲があります。

それは、

歌詞の中でキャラクターが設定されていて、

そのキャラクターのひとつの日常の、

物語を歌った曲です。

ちょっと変わった陰キャだったり、

勘違い女の子の話だったり。



こんな子いるよねー!

あ、私にもこういうことある!

と頷けるような、

日常の中のあるあるキャラクターの、

小さな物語です。

ちょっと日記感もあります。



きっと、

このようなスタイルだと、

ひとりの女の子の日常の出来事を、

ついつい頭の中で想像してしまうから、

なのかなぁと。

頭の中で、

アニメのような画像が浮かんでしまって、

一曲の中で、

ショートストーリーが完結していて、

ひとつのマンガ本を読んだような、

そんな感覚になってしまいます。



だから、

ついつい聴いてしまうような、

聴きやすいような、

そんな感じがするのかなぁ、

なるほどなぁ、

と感心してしまったのでした。

最近、娘と一緒に、

アニメを見るようになったから、

こんな風に感じるのかなぁ?



もともと、若い頃から、

絶望の淵の曲も、

女の子の歌詞の曲も、

好んで聴かなかったのになぁ。