教職員の駆け込み退職が議論を呼んでいます。

先日この問題に対して、私なりのコメントを載せさせて頂きました。

本日の朝日新聞でも、再度取り上げています。それと26日の

読者の声をお届けします。


結論は、民主党の大チョンボですね、国民が被害者ですよ。





駆け込み退職、悩んだ末 教員37年「誇りグシャッ」



 教職員の早期退職問題紙面で読む 

退職金を減らす条例改正で、年度末を待たずに

「駆け込み退職」する教員が続出。

子どもや保護者は戸惑い、教育委員会は欠員補充に追われる。

下村博文文部科学相は「最後まで職責を全うしていただきたい」

と呼びかけるが――。







 ●臨時登用で決断も



 「一緒に卒業しようね」

 佐賀県の公立中学校の女性教諭(60)は、

担任する特別支援学級の3年生にそう約束していた。

 昨年11月下旬、職員会議で退職金の減額を知らされた。

「えっ、私のことじゃない?」。

3月まで勤めると、退職金が140万円ほど減らされるという。







 3年生の進路を見届けなければと思った。

帰宅して元教師の夫に相談すると、「途中で辞めたらいかんさ」

と言われた。

 でも、我が子は大学生と中学生。これから学費がかさむ。

早く辞めるべきか、3月まで続けるべきか。





 悩み続け、締め切りの週に校長に早期退職の意向を伝えた。

背中を押したのは、早期退職した後も臨時教員として

教壇に立てる道があると知ったからだ。

 「なぜ県は年度途中で退職金の減額を決めたのだろう。

4月まで待ってくれる自治体もあるのに」







 臨時教員の選択肢がなかったら、辞めなかったと思う。



生徒の気持ちは裏切れない。12月末、辞令を受け取った。

「辞職を承認する」とだけ書かれていた。

今、臨時教員の身であることを保護者らは知らない。






 埼玉県の県立高校で副担任を務める男性教諭(60)は

1月末で退職する。



 受け持つ学級では、教科書の内容を教えきっていない。



顧問を務める部活動の生徒たちは2月の県大会に向け、

汗を流している。


 だが、最後まで働いたら、退職金が153万円減る。

マンションのローン返済が1600万円残り、

退職後の生活は不安だ。

 「辞めるも地獄、残るも地獄」。退職を決意し、

校長に伝えると、理由は聞かれず、

「長い間ご苦労様でした」とだけ言われた。

 37年10カ月、誇りをもって教壇に立ったが、

「最後にグシャッとさせられた」。

生徒には、最終日となる31日に退職を伝える。







 やはり埼玉県の県立高校に務める男性教諭(59)の

誕生月は3月。

同県では、誕生日前に辞めると退職金が満額にならず、

この教諭の場合、400万円ほど減額される。

3月末まで勤め上げ、新しい条例により、約150万円の

減額を甘んじて受けるしかない。

「誕生日の違いで退職金が変わるなんて不平等だ」と憤っている。







 ●「子より金、信じたくない」 保護者




 早期退職者が123人にのぼる埼玉県では、

副担任や臨時教員採用で欠員を埋める方針だ。

でも、残された教員に不安は残る。県職員組合は

「補充人数が具体的に示されていない。

残された職員の長時間残業を招きかねない」と反発する。







 児童生徒や保護者にも戸惑いが広がる。

さいたま市の小学校3年の男児は、担任教諭が1月末で

退職すると聞き、びっくりした。

帰宅後、母に「先生、辞めちゃうんだって。

がんで死んじゃうのかな」。

後任の担任について「あまり話したことないし、

厳しそうでイヤだな」と不安な表情を見せた。







 同市で小学校に娘を通わす母は、担任の早期退職を知り、

「子どもよりお金を選ぶとは。信じたくない」。

だが3日後、この担任は早期退職を撤回した。

退職金減額を受け入れて残ってくれるなんて……。

連絡帳に大きな文字で「先生、ありがとう!!」と書くつもりだ。





 ●「倫理観の弱体化感じる」「正直者がバカ見る制度」



 「自己都合で早期に辞めるのは決して許されない」。

下村文科相は24日、そう述べた。


 今津孝次郎・名古屋大名誉教授(教育社会学)も

「教員の倫理観の弱体化を感じる。

3学期の重要な時期に子どもを放り出すとは。

いじめや体罰など問題は多く、学校不信を招く」と話す。

ただ、条例改正については「教員の倫理を貫く人が損をする

不条理な仕組み。4月1日施行にすればよかった」と指摘する。





 実際、島根、鹿児島両県は4月1日施行とした。

埼玉県の上田清司知事は「4月からだと退職金の引き下げ時期が

遅れ、県民に負担を強いる」と、2月1日施行の妥当性を訴える。




 金子勝・慶大教授(経済学)は「突然の退職金引き下げは、

企業が希望退職のために退職金を積み増しするのと

同じ効果を持つ。

実質的には教員の『勧奨退職』。

下村文科相はよく分かっていないのでは」。





 コラムニストの石原壮一郎さん(49)は

「長年働いた人に苦渋の決断を強い、

『聖職者であれ』という。

正直者がバカを見る、ずうずうしい制度だ」と話す。





(声)教員らの駆け込み退職を憂う

 教職員や警察官などの公務員が年度末を待たずに退職する

問題が、全国各地で起きている。

ことの発端は、国家公務員の退職金減額に伴い、

全国の自治体でも条例改正で公務員の退職金が

引き下げられることになったためだ。




 退職金の減額前に早期退職するのは、朝日新聞の調べでは、

9府県で少なくとも450人にのぼったという。

駆け込み退職者・希望者の中には、

教頭や署長も含まれているそうだ。





 教職員が退職金減額を避けるため年度末まで1~2カ月を

残して退職すれば、学校現場への影響は大きい。

高校入試や卒業式、学級担任としての最後の締めくくりの時期で

あり、児童・生徒の信頼を裏切ることになる。

警察官の早期退職も、地域の治安維持に影響が出ないのか心配だ。

公務員として捧げてきた生涯の職責を中途半端に終わらせて

いいのだろうか。





 もっとも、この問題では公務員側だけではなく、

自治体側の対応にも疑問がある。

退職金減額については各都道府県でばらつきがあり、

退職金減額を急いで年度の途中から実施した自治体で

問題は起きている。



児童・生徒に迷惑がかからない年度を区切りにすることも

できたはずだ。







(声)退職教員、報酬求めるのは当然 



佐賀県、埼玉県などで2012年度末に定年を迎える教員らが

定年を前に「駆け込み退職」したいと希望し、

教育現場に混乱をもたらしている。

国家公務員の退職金が減額されるのを受けて地方の公務員も、

という流れなのだが、行政当局がなんのために

わざわざ年度半ばに退職金の減額に踏み切ったのか、

理解できない。



年度途中での退職を決断した教員の中には学級担任や、

生徒の進路指導担当の教員もおり、

埼玉県の上田清司知事は「無責任」と教員らを批判する。

その背景には「聖職者が金銭上の損得で動くとは」という

意識があるのかもしれないが、教員や我々医療関係者などは

霞(かすみ)を食って生きているわけではない。

プロとしての技能に見合う報酬を得てこそつとまる

大変な仕事なのだ。





 学級担任を持つ先生が年度途中で学級を投げ出すのは

断腸の思いだったに違いない。

このような混乱の原因は、何か制度を変更するとき、

その影響を受ける人の反応に思いをはせない行政担当者らの

稚拙な考え方にあると思う。

教員らの人件費をはじめとする教育予算は、

国の未来を担う子どもたち、若者たちへの投資であり、

ただ減らせば良いというものではないということを、

行政当局はしっかり受け止めて欲しい。






現在新しいことをする時、事前にシュミレーションやリサーチを

(自ら行うか、外部機関に委託してやるかは別として)行うのは

常識に成っていますよね?

民主党はそんなことも考えつかなかったのでしょうか?

教育は国の大事な柱なのに、田中真紀子さんなんかを大臣にして

瑣末な問題で世間の耳目を集め、大失敗をしてしまいましたね!

明治から教育者が心血を注いできた教育者の育成ポリシーも

これでお終いに成ってしまうのでしょうか?