岡山大学将棋部部長の利根川です。少し遅くなりましたが、岡山大学で行われた春中四の団体戦について個人的な振り返りをしていきたいと思います。
はじめに、今回運営理事を務めた香川大学や岡山理科大学をはじめ、岡大生やOBの方々などたくさんの人達のおかげで運営を進めることが出来ました。改めてここで感謝の意を表したいと思います。
大会前
岡大はこれまでチームを支えてこられた偉大な先輩方が卒業されたのでとりあえずA級残留を目標に大会に臨みました。
大会当日
初戦は山口大学さん。私の相手は松永さんだったので格上相手にどれだけ食らいつけるかが勝負でした。戦型は角換わり腰掛け銀で相手が28飛58金型で私が81飛62金型でした。
上図の中盤戦においては後手の私が若干有利でしたが、ここで87銀としたのが悪手で素直に取られていたら負けでした。本譜は69玉とされたので攻めが繋がりなんとか勝つことが出来ました。チームも入江、江島、鈴木が勝ち4-3勝ちで幸先のいいスタートを切ることができました。
2戦目は広島大学さん。鍋谷君を筆頭にとても層の厚い大学で優勝候補の1つだと思っていました。(優勝おめでとうございます)私の相手は上村さんでした。去年の秋中四ではギリギリのところで勝つことが出来ましたが、とても研究熱心な方なので今回も勝てるかは自信がありませんでした。戦型は角換わり腰掛け銀で後手の私は41飛とまわるバランス重視で戦う方針にしました。しかし、陣形の薄さと悪手を咎められ一瞬で負けになってしまいました。チームも2-5で負け力の差を痛感させられる結果となりました。
3戦目は徳島大学さん。私の相手は黒木さんでした。角交換四間飛車から力戦型に持ち込まれ作戦負けになりましたがパンツを脱いで(穴熊の)勝負形に持ち込みました。
しかし、上図において68飛車と逃げてしまったのが良くない手で、ここでは63金、同玉、64飛、同玉、53銀と飛車を取る展開にするべきでした。本譜は以下攻めを切らされて負けになってしまいました。チームは1-6で、少数精鋭の徳島大学の力を見せつけられる結果となりました。しかし、江島が唯一勝っていたので主将としての意地を見せてくれたと嬉しく思いました。
4戦目は島根大学さん。私の相手は齋藤さんでした。彼は1年生ながら各大学の強い方に勝っていたので油断できない相手だと思っていました。戦型は右玉対6筋位取り腰掛け銀でしたが終盤で隙をつかれて逆転されてしまいました。チームは3-4負けで惜しい結果となりました。
5局目は愛媛大学さん。最後の相手は伊藤さんでした。彼は去年の西日本大会でも当たっており、再戦という形になりました。戦型は一直線穴熊対ゴキ中穴熊になり終盤までは優勢で迎えましたが、詰みがある局面で焦って攻めてしまい自玉に必死がかかり負けてしまいました。チームは1-6負けでまたもや痛い敗戦となってしまいました。
今回のA級団体戦では大きく負け越し部長(笑)の成績となってしまいました。しかし、感想戦で得られたものも大きかったので前向きに捉えていこうと思います。また、岡大は今回の結果を受けB1級に降級することになりましたが次の秋中四では必ずA級に復帰したいと思います。
今回は入江や鈴木が格上に勝ったり、江島が5-0を達成するなど昨年に比べて棋力の向上が見られる人が多かったように思います。また、1年生の活躍が目覚ましく、初出場ながら団体戦で大きく勝ち越していたり、女流戦で優勝、準優勝したりしていたので今後の成長にとても期待しています。
拙文にお付き合いいただきありがとうございました。個人戦については余力があれば書きたいと思います。
利根川@なかなか部長(笑)から(笑)が取れないのですが…