昨日は、私が部会長を務めさせて頂いている 日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)の調査研究部会である『人と場へのFM投資価値研究部会』の月例会がありました。

この部会をスタートし3年目に入りました。2月に開催されたJFMA Forum 分科会でも100名を超える方々に参加いただき、その関心の高さを感じました。

諸環境が人間の「感性」に及ぼす影響を「測定数値化」し、その効果が組織の生産性を高め「価値創造」に繋がってゆくプロセスと、「相関性や因果」を研究している部会への期待値は高いものがあります。

学術的な研究も活発に行われており、「ソサエティ5.0」時代には当たり前の事になると思いますが、今は過渡期でもあり、「これだ!」といった「魔法」はありません。

しかしながら、社会には面白いナレッジサービスが沢山あるものの、「知らない」だけ!ということも多々あります。

私は好奇心から、色々な「知のサービス」情報を集めているのですが、そうした「知」を繋ぎ合せてみるとこと、「知のイノベーション」が起こり得る可能性を感じています。

今朝は、「意識や感性の測り方」にヒントとなる既存サービスや研究活動の最前線を御紹介します。

【調査手法】
1.Great Place to Work 
世界約60カ国で従業員意識調査を行い、調査結果をもとに毎年「働きがいのある会社」ランキングを発表している機関のサーベイです。

https://hatarakigai.info/

2.eNPS
eNPS℠とは「Employee Net Promoter Score」の略で、米国のコンサルティング会社「ベイン・アンド・カンパニー」のライクヘルド氏が提唱した、従業員ロイヤルティ(職場に対する愛着・信頼の度合い)を数値化する指標です。
eNPS℠が上位の企業は離職率が低く、やりがいを感じることができる職場であり、社員の生産性も高いという傾向が示されています。
日本では「EmotionTech」がサーベイの支援活動しています。

https://www.emotion-tech.co.jp/resource/2017/what_is_enps

3.Motivation Cloud 
リンクアンドモチベーションが提供している組織活性化サーベイのプログラムです。
https://www.lmi.ne.jp/services/totalsolution/cloud.html

4.エマジェネティックリサーチ
エマジェネティックスとは米国教育学者ゲイル・ブラウニング博士と統計学者ウィリアム・ウェンデル博士によって開発された脳科学と心理学に基づく特性分析ツールです。
https://sinsei-inc.co.jp/2019/02/26/eg/

5.感性プロジェクトコミッティ
ビクターら5企業が五感と空間を意識した共同プロジェクトです。

五感の複合的要素の解析と効果測定を行う機関です。
https://www.musicman-net.com/business/2469

http://kanseiproject.com/

【学会・一般社団法人】
1.日本感性工学会
https://www.jske.org/

2.日本認知科学会
https://www.jcss.gr.jp/index.html

3.日本生理人類学会
http://jspa.net/

4.日本ポジティブ心理学協会
https://www.jppanetwork.org/

ここにご紹介しましたのは、一部に過ぎません。
私が属している「日本オフィス学会」で活動されているアカデミアの話によると、「オフィス学」は60以上の学際(心理学、人間工学、認知工学、感性工学、行動学、文化人類学...etc)の集大成とも言えるとのこと。

今日のテーマ「測る」観点は色々ですが、
何を目的にして「測定数値化」するのか!
を今一度考えてみることも大切だと思います。

私の持論は「幸福ワクワク社会つくり」のツールとして「測定可視化」を活用する事です。^_^