さて、前回はバスケ話に脱線していたので元に戻します。

2006年夏から改めて「07年目標コース」を受講することになりました。大学4年生の頃でした。

この一年で痛いほど分かった会計士試験の勉強量の膨大さ。自分なら他人より早く合格できるんじゃないかという根拠の無い自信も打ち砕かれました。会計士試験の勉強に関しては、自分は特に才能があるわけでもない凡人だったと改めて気付かされました。バスケを最優先している自分にとって、これは長い戦いになるだろうなと思いました。

ただし、会計士受験を始めたからといって、それ以外の全てを犠牲にしたいとは思いませんでした。そもそも何かを選んだから何かを諦めなきゃいけない、という考え方自体が好きじゃありません。自分のキャパさえ上げればどっちもいけるだろう、と。まぁ欲張りなんですね(笑)

そして、この時再認識しました。自分は普通なことが嫌いなんだなと。勉強があるからバスケに集中出来ないとか、バスケがあるから勉強が出来ないとか、単純にかっこ悪いなって。ごく普通の考え方なんですよ、それって。せっかく普通じゃないことにチャレンジしようとしているんだから、普通の考え方になんか負けたくないなって。まぁ負けず嫌いなんですね(笑)

ということで、大学生の時にしか出来ないことは絶対にやっておこう、と。バスケはもちろん全力でやるんですが、それ以外に遊びもしっかりやろうと決めました。旅行にも行けるだけ行きました。フルマラソンにもチャレンジしました。

つまり、生活習慣の一部として会計士試験の勉強はコツコツ続けて行くけれど、それだけにならないように視野を広げていこうと思いました。面白いことにはどんどん興味を持って、その中で受験勉強とはうまく共存していけばいいと考えたのです。幸いなことに大学4年時には単位はほぼ取り終え、週に一コマだけゼミに行けば良い状態だったので時間はたくさんありました。

「バスケ以外の時間はすべて勉強に費やした」という記事が載ったのですが、それは最後の一年の話なんです。かっこつけて申し訳ありません・・・。直前期は本当にその言葉通りを貫いていました。

6.会計士試験挑戦を周囲へ公言する(2006年秋)