3年目のシーズンが終了しました。結果6位でプレーオフへは行けず、正直なところ不完全燃焼と言えるシーズンでした。

自分のプレーに納得出来た?と聞かれれば、もちろん出来ていませんし、むしろ納得するようなことは一生ないのかもしれません。でもそんなことより今シーズン一番感じたことは、自分の思っていることを伝えることは難しく、人を動かすことはもっと難しいということです。なんのことだろうと思うかもしれませんが・・・。

これは大昔に同じポジションの選手から聞いた愚痴話ですが、ある試合でチームのオフェンスが単発になっていたそうです。彼は「シューターのフォーメーションを使って欲しい」とぽろっとこぼしたそうです。そうしたら「自分でシュートを打つことばかり考えるな」と言われてしまったのです。彼は別に自分で打ちたいためだけにフォーメーションを使って欲しいと言ったわけではなく、シューターに打たせようとすれば相手は止めに来るから、それで他の選手が攻めやすくなるだろうと考えただけでした。攻めの選択肢が広がるだろうと。少しでもチームの役に立ちたいと思ったから言っただけなんですね。


シューターの気持ちってシューターにしか分からない部分があると思ってます。「シューターは自分でシュートを決めたら気持ちよくなる」って思っている人は多いと思いますが(それはそれで間違いじゃありませんが)、自分がボールを持っていないところで動き回ってディフェンスを二人引き付け、誰かがノーマークでシュートを決めたとき、シュートもアシストもスコアには残りませんが、シューターにとってすごく気持ちいいんですよね。ニヤリとするでしょうねきっと。

でも一方的に「分かってほしい」じゃダメだし、ちゃんと伝えなきゃいけないし伝え方も大切です。考え方を誤解されるのは伝える側にも原因があります。さっきのたとえ話も普段からそういう考え方を示していたらよかったかもしれないし、もっとうまい言い方をしたらよかったかもしれない。要はもっとコミュニケーションを取るべきだったということですね。

チームとしても、今シーズンはコミュニケーションが上手くいっていなかったように感じます。本来もっと早い段階で修正出来たはずでした。

個人的にもそういう意思疎通が足りなかった。自分の仕事とチームの方向性とのギャップを埋めきれなかったと感じます。


さて、とは言ってももう前向きに次のことを考えています。これからは色んな意味でリーダーシップを取らなくてはいけない。チームの勝敗を分ける時間帯にコートに立って引っ張っていかなきゃいけない。来シーズンはそういう選手になってまた戻ってきたいと思います!

最後になりましたが、今シーズンも応援してくださったファンの皆さん、ありがとうございました。

言葉足らずかもしれませんが、アルバルク公式ブログの方でも少し違った視点で感謝の気持ちを書きたいと思います。是非ご覧ください。

ではでは。

※ファンの方に差し入れで頂いた、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら。僕がブログで書いてきたような「スポーツと経営学」のエッセンスを具現化してくれたような本です。いつのまにかベストセラーになっていましたね。指導者やプレイヤーに必ず読んでほしい一冊です。


※今回からコメント欄を承認制にしました。特にトラブルがあったわけじゃないのですが非公開でコメントしたい人もいるらしく、そのニーズに応えるためです。非公開希望の方はその旨をコメントに添えて下さい。あとは、僕の昔からの友人知人はブログを見てくれてはいるんだけど何故かコメントはしづらいらしく、非公開ならしてくれるかなぁって・・・(笑)