今回は個人的に試験直前や試験中にやっておいて良かったと思うこと、逆に失敗してしまったことなどを紹介したいと思います。何かの参考になればと思います。


本試験中は言うまでも無くメンタルが非常に大切です。予想外の問題や意味不明な問題が「必ず」出ます。それに惑わされず冷静に対処することが大切なのですが、そのことは嫌というほど講師から聞かされるのに、実際に直面すると冷静でいられないのです。僕はこれを出来るだけ具体的に書き出すことで準備をしていました。いわゆるメンタルトレーニングというやつです。例えばこうです。


難しい問題が出てきた。
→やばい、解けない×
→よし、ここでは差が付かない〇

簡単な問題が出てきた。
→やばい、少しでもケアレスミスしたら自分だけ差をつけられてしまう×
→よし、必ずケアレスミスしているやつがいるはずだ〇

簡単だと思って最初に解き始めた問なのに、実はやっかいな問だと途中で気付いた。
→あー、時間を無駄にしてしまった×
→よし、自分だけがいち早く埋没だと気が付いた〇

苦手な論点が出た。
→出てしまった、どうしよう×
→潔く切れるから、他の問題を考える時間が増えた〇

こんな感じで想定できるパターンを列挙して、あらかじめポジティブに考えられるように準備しておくことです。僕はバスケにおいてもこのように試合中の状況を想定することがあります。

ノーマークのシュートが外れた。
→簡単なノーマークシュートなのに落としてしまった×
→ノーマークにはなることができた、次もまたノーマークで打てる〇

例えばこんな感じですかね〜。(実際にここまで書いていませんが、考えるようにしています。)


あとはこれら以外にも「試験中に想定できる最悪の状況」というタイトルで思いつく度に手帳に書いていました。例えばこうです。

・前後左右、電卓がうるさいやつらに囲まれる。
・受験会場の机と椅子が自分のだけガタガタする。
・街宣車が通る。
・エアコンが自分の会場だけ壊れる。
・地震が起きる。
・大雨で床下浸水する。(→実際に税理士試験でありました。)
・誰かの携帯が鳴る。
・隣のやつが試験中にトイレに行きたいと言い出し自分も立たなきゃいけなくなる。
・隣のやつにペットボトルをこぼされる。
・電卓が壊れる、盗まれる。
・シャーペンが壊れる。


これらには回避可能なものと回避不能なものがあります。回避不能なものに対しては「これらが起こることを知っていた」という心の準備だけで十分です。きっと周りはパニックになっています。冷静に無視することが大切です。僕は震度4くらいの地震があっても無視して問題を解き続けるという覚悟で受験していました。締めに「これら以外に想像も出来ないトラブルが起きる。」と書いておきました。監査論の倫理規則でも様々な「脅威」とそれに対する対策がありましたよね。なんだかそれに似ているような気もします・・・?

もう一つ体験談を。僕は08年に短答で落ちたとき、色々と失敗をしました。恥ずかしいのですが、最も痛かった失敗を紹介します。試験会場の早稲田大学の周りのコンビニは当日かなり混雑して長蛇の列になります。僕は昼食は休み時間にコンビニで買えばいいやと思っていました。実家が早稲田なので土地勘があり、コンビニの場所も把握していたので油断していたのです。しかし、どのコンビニでもおにぎりやサンドイッチなどの食べ物は全て売り切れでした。しかも受験票に書いてある試験終了時刻になっても、解答用紙の集計が終わらないと教室を出ることが出来ないので、休み時間は実質ほとんどありません。

それでも何か食べなくてはと思い、ようやく見つけたお店がまさかのモスバーガー。焦っていたので「一番早く出来るやつ」と言ったら、出てきたのはポテトとフライドチキン的なものでした。仕方なくそれを食べて最後の財務会計論に挑みましたが、試験中は気持ちが悪いしお腹もすくし、集中力が持たなかったのです。馬鹿馬鹿しい話ですが、重要なことです。

僕はその後、来年の自分に向けて「食事は必ず自分の家の近くのコンビニで買っていくこと」と手帳にメッセージを残しました。