ども、岡田達也です。
一昨日は我が父・隆夫さん(90・要介護3)の
月に一度の往診の日だった。
「おいおい、三日も続けて他人の父親の話なんか聞きたくないんだよ」
という声が聞こえてきそうだ。
が、隆夫さんと先生のやり取りは面白いので書かせてもらう。
優し気なF先生が言った。
「お変わりありませんか?」
「なにえ?」
「お・か・わ・り・あ・り・ま・せ・ん・か?」
「かわりですか?」
「えぇ」
「……」
「……」
「ありませんなぁ! グフェフェフェフェ(笑)」
「それは良かった」
「でもね、先生」
「なんでしょう?」
「頻尿が」
「頻尿ですか?」
「ええ、夜中にトイレに起きるんですよ!」
「そうでしょうね、前立腺肥大がありますから」
「こうね、尿がね、よく出るような、出ないような」
「はい」
「出ないような、出るような」
「はい」
「でね、トイレに行くと目が覚めてしまって」
「はい」
「そのあと眠りにくいですわ!」
「なるほど」
「テレビを見てると頻尿に効く薬が通販で売られてますねぇ」
「あぁ、ありますね」
「ああいうのはーー」
「岡田さん、申し訳ないのですが大量の薬を飲んでおられるのでこれ以上薬を増やしたくないんです」
「そうですか」
「えぇ、腎臓の負担を増やしたくないですし」
「そうですか」
「えぇ」
「テレビでね、頻尿に効く薬があるらしんですけどね」
「……ですから、これ以上薬を増やすのは体に負担がかかりますし」
「そうですよね」
「えぇ」
「こうね、お腹にね、力を入れてるんですよ!」
「それが一番いいです。腹筋のためにも」
「そうですよね。お腹にね、力を!」
「岡田さん、筋力低下を防ぐためにもそれでいきましょう」
「そうします」
「がんばってください」
「先生」
「なんでしょう?」
「テレビの通販で頻尿に効く薬があるみたいですわ」
「……」
「テレビでね」
「……」
「お腹に力を入れます!」
*
助けてあげたいのは山々だけど
先生のおっしゃる通り薬を増やすのは反対なので
腹筋を鍛えてもらおうと思います。
では、また。