どうして成長し続けなければならないの? | ドラクエ好きに悪い人はいない

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ドラクエから人生を哲学するブログ
ネタバレには全く配慮していませんのでご注意ください!

個人的なことですが、今年の4月に京都から東京に異動しまして。

「あっ」とか言ってる間に半年が経ちました。

 

 

端的に言って、全っっっ然活躍出来ていないです。

 

 

営業数字で言えば先期はちょい未達、今回は82%と大幅未達、

後輩たちの方がよっぽど売っている。

え、その年次&給料でそれ??みたいな無言のプレッシャーも感じるし、

京都の時はむしろ案件くださいお願いしますって感じだったのに

えっ、こんなに案件多いの??って位お客様側からガンガン依頼来て

お昼食べる暇もないけど全然網羅的に対応しきれてなくって、

 

業界知識も足りなくて謎の単語をgoogle先生に聞きまくって

顧客満足度調査もお客様によってはボロボロ、

先々月くらいはもう席に座ってるのも申し訳なくなってきて

夏休みのルクセンブルク旅行中も羽田空港からもう駄目だとか言ってて

友達に「旅行中くらい仕事のこと忘れなよ…」とか言われつつ、

帰国してからよし頑張るぞーーー!とか思ったら

お客様から担当変更を言い渡される。

 

 

関西ではそこそこ活躍したり表彰されたりしてたのだけど、

私はその時から、自信がなくて仕方なくて仕方なくて

今は上手くやれてる、だけど東京に行ったら

量もスピードももっともっと求められる中で

本当にそこでもやっていける力は身についてるのか、とか。

 

当時、部長と課長にキャリア相談の時間をわざわざ貰った時も

「いや全然自信ないんですけどこの歳で自信ないとか言っちゃうのもクソだし」とか32歳にして二卒みたいな相談しか出来なくて、

課長に「そんなに売れててそんなに暗い顔してる奴初めてだよ!」とか言われて。

 

その時、部長に言われた。

「30代前半、意外と迷うっていうか二卒みたいなもんだよ。

 俺も1回辞めたの、ちょうどお前の歳だったし。

 別に無理に自信持たなくていいんじゃないの。

 それもお前らしいっちゃお前らしいし。

  今ちょうど、階段を上って来ている途中……っていう感じがするけどな。」

 

 

私は自分が迷いやすくて弱い人間だからこそ、

それを克服していく過程を分かりやすく伝えることで、

同じ様に迷っている様な誰かが楽になったり、

一歩踏み出せる様なきっかけを作りたい。

そういう大きなところは新卒の時も、今も、このブログでも変わらないけれど。

 

 

去年1年間は

その手段として人材紹介の営業職でいいのかっていう迷いとか、

もうちょっとネット領域側や「人に分かりやすく伝える・動かす」という力を磨いていきたい、とかごちゃごちゃ考えて。

 

京都と東京行ったり来たりして、色んな人に相談したり

社内・グループ内公募やら社外面接やら受けてみたりしたけど

私を採用すると良いですよ!って自信持って言えることがなくって、

推せるものが意欲しかなくて全部落ちたりして。

 

違う世界を見ることで

結局自分が行きたい方向には、実力も経験も

何もかも足りないんだな、っていうことだけが分かった。

 

 

自信はない、自信はないけれど

やっぱりもっともっと色んな世界を知りたい、って思って

有難いことに営業職という職種は変わらず活かしたまま、

担当業界を変えて東京に異動させて貰ったけれど。

 

 

 

で、東京来て当初の不安通りダメじゃんってなって、

こんな情けない状態で格好いいことブログに書くのも嫌だな、なんて

思ってしまっていたりしたのだけれど。

 

だったら今の格好悪い状態を、

もうそのまま書くしかないんじゃないかと。

 

 

 

最近、別々の後輩から2回聞かれたことがある。

 

「どうして成長し続けなければいけないのか、分からない」

 

 

それは、私自身も何度か思ったことがある。

 

 

中高はリズム感ないのにハンドベル部入っちゃって苦労して、

大学はネクラから何とか卒業時には友達出来る様になって、

前の会社では毎日怒鳴られて毎日泣いてて、

今の会社入ってからも全然ついていけなくて

お前はもっと地方で修行積めーーー!って言われて金沢行って、

全然車運転出来ないじゃんーー!って言われて京都行って、

京都で3年半やってようやく仕事の手応え掴めてきたけど、

東京戻って来て今の体たらくで。

 

 

やっとステージクリアした!って思っても、

その分次にはもっと、難易度の高いステージがやってきて

今まで出来たことが出来てるだけじゃクリア出来ない。

今までもこれからも、延々とその繰り返しだ。

ドラクエで中ボス倒したり次の橋渡る様なもんだけど、

魔王を倒す、みたいな明確な終わりもなくて。

 

 

だけどだけど、

「どうして成長し続けなければならないのか?」って聞かれたら

 

 

成長し続け「なければいけない」っていうことはないと思うんです。

決して義務じゃない。

安定的で毎日同じ作業が続く方が落ち着くっていう人は、

自分が幸せな方を見極めてそうしているのだから、それは正解だ。

 

うちの会社は成長し続けることを求められる会社だから、

どうしても義務みたいに感じてしまいがちで、

こういう聞き方になってしまうんだろうけど。

 

 

ただ、うちの会社を選ぶ様な思考の人とか、

このブログを見てくれている層の人って

成長しないと罪悪感・焦燥感を感じそうというか、

成長した方がしないより幸せなタイプなんじゃない?って思う。直感的に、

 

 

 

じゃあなんで、成長した方が幸せかって言ったら

 

突き詰めると、もうね、シンプルに

 

より「誰かのため」に役立てるからなんじゃないかと思うんです。

 

 

 

大学時代、友達と「全人類にとって共通の幸せとは何か?」を話あった時に

友達は「知ること」じゃないかって言って、

私はそれに違和感を持ったけれど

だったら何?というのが答えられなかった。

 

 

今なら、人と繋がることかなって言うと思う。

 

 

犯罪者の人の手記や生い立ちを読んでいても、

どんな猟奇的な人でも、結局不足していたのってそこだよね、とか。

生物学的に行っても、人類が集団生活をする生き物である以上

人と協力しあった方が生存率は上がるのだから

本能的にもそこは求めるはずで。

 

 

今ドラクエ11をやってて、

オープニングだけで何だか感極まって4回泣いて、

本編ではもう500回くらい泣いてる気がするんですが

 

直近タイトルなのであんまりネタバレは出来ないけれど、

今回の主人公には、強烈に負けたという経験が残る。

だけどその経験に向き合って、諦めずに、人のために、

より困難な道に自ら向かっていく。

 

 

ドラクエ史上の中でも、今回ほど、

仲間との一体感がある作品はないんじゃないかって思うんですよ。

もう全員超ウルトラスーパー心の底からいい奴なんですけど、

単に自分の目的のために一緒に旅してるとかじゃなくて、

1人1人が主人公を信頼している気持ちが伝わって来て、

自分1人で宿命を背負っている感じがしない。

1人だったらやってらんないこんな辛い旅。それは戦力的な意味合いだけじゃなくて。

 

 

Twitterで、とある転職者の方のイラストがタイムラインに流れてくる。

「お金が稼ぐことが目的で面接に来てるのに、

 お金の事細かく聞くのは面接してくれてる会社に失礼っていう風習は

 ほんとに悪習」という趣旨のツイートで

8万以上リツイートされてて、賛同者も多かった。

 

人材紹介という職業柄、ものすごく考えた。

確かにお金は大事で、家族がいる人だっているし

過去に労働条件が守られなかった経験を持つ人なら、

同じ過ちを繰り返さない様に細かいところまで真剣に確認するだろう。

そもそも働くこと自体が嫌いで、

働く=お金だけに関心、という人はいると思うし否定は出来ない。

 

けれど、一段視座が低いことは確かで。

企業側からみたら、失礼云々とかじゃなくて

「お金だけの人を採りたくない」という気持ちは

すごくよく分かる。

 

ちゃんと仕事して来た人なら、自分には何のスキルがあって、

何が提供出来るかを考える。

その感覚がある人なら、もっと別の質問も出てくるはずで。

 

お金だけで動く人は、「私は●万円貰っているのだから、私の業務はこの範囲」って決めている人が多い印象だ。

もしくは、会社に所属して働いていれば自動的にお金が貰えるっていう感覚の人。

その考え方って、成長のレバレッジが効かない。

面接時点で他候補者と同等スキル、もしくは若すぎてスキルが判断出来ない場合には

今後の成長幅を考えて採否を決めるのは当たり前の話で。

 

個人主義・機能型の組織で、それぞれの職務範囲が明確な外資系の企業ならまだしも

そうじゃないなら、条件できっちり決められない範囲も多いし

社員1人1人が、社会のためにとかメンバーのためにとか、

ノウハウを共有していたり、切磋琢磨してお互いに貢献しようとしたり

むしろその文化こそが、その企業の競争優位の源泉だったりもする。

それはまた、やりがい搾取とは別の話だ。

 

 

 

会社で、居場所を失っていった人を見たことがある。

元々はとても優しい良い人だったけれど

管理職から、メンバーに降格して

プライベートでも色々とあって

不幸にはまってしまっていってしまった。

周りも何とかしたいと思って、どんなに手を差し伸べようとしても、

プライドが邪魔をして本人がその手を取れない。

結局その人は転職という道を選んで、

それは前向きにリセットするために必要な行為だったかもしれないけれど

辞めると決まってからは明らかに手を抜いていて、

はっきり言って、いい去り方ではなかった。

 

期待される成果を出せなかったこと、

いわば一度負けたこと自体が問題じゃなくて、

それを自分で認められなかったこと、

余裕がなくなって人との繋がりを感じることが出来なくなってしまったことが

立ち上がれなかった要因だったんじゃないかと思う。

 

 

私は今はっきり言って、自分の等級に期待される役割を果たせていない。

給料分の成果を出せていない。

それは真摯に受け止めなきゃいけないし、

一刻も早くどうすればいいのかを考えて、工夫し続けなきゃいけない。

そんなに悠長に会社は待ってくれない。

 

 

だけどそれとは別に、私は今の部署の上司もメンバーも大好きで。

お互いの信頼を感じられる組織で。

自分はここにいていいんだ、という安心感がある。

 

 

私は今まで、数字出せないと自分が無能だとか

ここにいちゃいけないとかそんな風に思っちゃってたけど

それじゃ思考停止だし、いい仕事は出来ない。

 

そもそも自分だって今まで、自分が売れていた時だって

その時に売れていない人に対してどうこう思ったことはないし、

人を数字で上とか下とか見ることはなかったよなあ、と思う。

数字に関わらず1人1人の話を聞けば、みんな良さを持ってるし

その良さを活かして、どうすれば売れるかを

建設的に一緒に考えていくべきだ。

 

 

 

別のグループの課長さんから「最近どう?」って聞かれて

全っっ然売れてないです!駄目です!!って言ったら

はははそっか、と笑われながら

「まあ、お前はいい奴だから大丈夫だよ」って言われて

何だか救われた気持ちになった。

 

もちろん、いい人だけじゃ駄目なんだけど。

 

うんでもきっと、私は悪いスライムじゃないから大丈夫。

諦めなければいつか何とかなるよ、多分!!

 

 

お客様にも「私が担当でよかった」って思ってもらえる位に

もっともっと価値を返していきたいし、

今のメンバーが好きだから、もっともっと守れる位に

強くなりたいし。

業績で貢献できていないのなら、せめて自分から人を信頼することで

もっともっと良い組織にしていきたい。

 

誰かを救いたいのなら、やっぱり私は成長しなければならないし

その目の前の積み重ねが、夢にも繋がってくるのだと思う。

 

 

明日からまた新しい期、頑張ろう。

 

 

おかださいこ

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