サンディとコミュ障論 | ドラクエ好きに悪い人はいない

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『コミュ障3つのメリット~コミュニケーション弱者のみなさまへ~』

http://www.kirikuchi.net/entry/2016/05/19/151221

 

要約すると、

コミュ障だからこそ、人の繊細な気持ちの揺れ動きが分かるから

そういう人にとって居心地の良い空間を作れるし、

それを表現すればクリエイティブなことも出来るし、

誰かを救う力にもなるよ、と。

 

 

大分慰められたというか

うん、そう、そうなんですよ。

 

 

私、コミュ障なのですけれど

コミュ障側の人には「話しやすい」って結構評判なんですよ。いやほんとに。

声が小さすぎて6割何言ってるのか分からない隣の後輩も、

「職場の中で岡田さんが一番話しやすいです」って言って

心開いてくれてるんですよ、多分。

 

むしろたまにコミュ障側の人から一線を引かれることもあり、

先日は自称コミュ障の上司との面談で

「君はコミュ障では無い」とか言われて

えええええ……ってなったのですけれど

 

 

でも、私は私で己をコミュ障だと呼ぶ根拠は

無数にあるんです。

 

小~中学校くらいまでは何回もハブられてきたし

 

高校の時は塾で別の高校の女の子に声かけられて

一生懸命話した後、1人帰りの電車で手が震えて来たし

 

学生時代全編(※中高大)一切彼氏できなかったし

 

前職で、お客様と「17時頃で」って約束して

道に迷って17時15分になって「でも17時”頃”だから大丈夫か~」って

のんびりうろうろしていたら

携帯に電話かかって来て「一体いつ来るんだよ!!!!」って怒鳴られて

え、あ、これって駄目なんだ…って初めて分かったりとか

 

 

幸い学習能力はそれなりにあったので。

小さい頃からありとあらゆる地雷を踏みまくって

誰かに怒られたり嫌われたりする度に、

良くは分からないけれど「これは駄目なんだ」っていうのを

教科書みたいに丸暗記でパターンで覚えていって、

大分マシにはなって来たのですけれど。

 

 

今でも営業先でペラペラ喋りながら

ふと「私、今気持ち悪いかもしれない」って

恐怖感に襲われることはしょっ中だし、

まあ実際に気持ち悪い可能性はあるんですけれど

 

とにもかくにもそんな感じで、

特にネアカ系・目立つ系の人たちからは

空気読めないとか挙動不審とか言われ続けて来たんですよね。

 

 

まあ私のコミュ障の歴史は語り始めるとキリが無いので

一旦置いておくとして

 

 

ドラクエで空気読めないの誰か…って言ったら

まず浮かぶのは、ドラクエ9のサンディじゃないですかね。

 

 

↓サンディ

 

 

めくるめくファンタジーの中に突如現れたガングロギャル、

何なんだアイツは、いやでも慣れてくると可愛い、など

賛否両論を巻き起こしましたが


初対面からこっちのパーソナルゾーンにずけずけと入ってくるわ、

こっちが望む望まないは完全に無視で

パートナーとしてずーーーーっとついてくるわ、

何て空気の読めない奴でしょうか。

 

 

でも、冷静に、一歩引いて考えると。

 

 

現実に、友達が多そうなのって

 

 

我々より、サンディの方じゃないですか?

 

 

何食わぬ顔で街を歩きながら

すれ違い通信でリアルでは一切喋らない交流を重ね、

「まさゆきの地図ゲット!デュフフ」とか言って

まじんぎりでひたすらメタキンとか刈って

もうクリアしたゲームのレベル上げをひたすら続けてる我々の方が、

 

世間一般から見たら

よっぽど、コミュ障じゃないですか?

 

 

……あ、いや、これ、

決して皆様を責めている訳ではないんです。

最後まで話を聞いてください。

 

 

あくまで、「世間一般から見たら」の話です。

 

 

私、この「サンディは空気読めない」っていう感覚、

正しいと思うんです。

 

 

ドラクエの世界だったら、

サンディは空気読めないって、全員一致で堂々と言えると思うんです。

だって、ドラクエの世界では私達の方が多数派で

誰とも喋らず世界中からアイテム拾いまくるのも、

メタキン刈りまくるのも当たり前で、

サンディの方が異質だから。

 

 

でもそれが、現実世界じゃそう思えなくなってしまう。

誰とも壁を作らずイエーーーイって、

私達がゲームに当ててる時間を飲み会に当ててる、

彼らの方が偉い様な気がしてきてしまう。

 

実際どっちが多数派なのかは分からないけれど

そっちの方の人たちの方が声が大きいというか発信量が多いから、

こんなこと思う自分の方がおかしいんじゃないかって引け目と

 

学校でも一目置かれるし、彼氏彼女出来やすいし、

会社でもどちらかというと出世しやすい、等々

実際に得している場面を見ているのが原因かな、と思いますが

 

 

しかし、しかしですよ

 

 

「コミュ障=コミュニケーション障害」の定義を、

誰かとのコミュニケーションにおいて

なんだかジャリジャリっとする感覚というか、

「そうじゃねえ、伝わらねえ」って感覚を

どちらかに起こさせてしまうことが多い、と置くならば。

 

 

学生時代、私がどんなに嫌だっていっても

「大丈夫だよ~楽しいよ~~!みんないい人だよ~~!」って

何度もクラブとか合コンとか誘って来て

本当に無理、って断ったらなんか私が悪者みたいな空気出して来た

友達の友達は即友達みたいな人たち、

 

声が小さすぎて6割何言ってるのか分からない隣の後輩が

「僕は陽に焼けるのが大嫌いで、信号待ちも日陰に居るんですが

 男のくせにとか色々言って馬鹿にして、

 あいつらは日向に来ることを強要してくるんです」と評す人たち、

 

そんな、こっちの気持ちを1ミリも想像出来ずに

自分達の価値観を絶対に良いものとして押し付けてくる、

むしろそれにすら気づいていない

いわゆるコミュニケーションの強者たち、

 

 

お前らの方が、コミュ障なんじゃないか?、と。

 

 

異動したネクラな元上司に

「新しい部署どうですか~?」って聞いたら

「自己紹介の時に普段何してますか、って聞かれたから

 ソシャゲって言ったらドン引きされたんだけど、

 大体お前らが飲み会に注ぎ込んでる金をガチャに回してるだけだろ、

 何でそっちは有意義で、

 こっちは駄目みたいに言われなきゃいけないんだよ」と

憤慨していて、心の底から同意したのですが。

 

 

「将来起業したいから人脈を作りたい」とか

目的があっての飲み会とかならまだしも

そうじゃないなら、時間の過ごし方や好みに

優劣なんてあるはずないのに。

疑いもなく「飲み会に行かずゲームするなんて時間を無駄にしてる」って考えは

自分と価値観の違う人に対しての想像力の欠如という点において

非常に危険だし、

その発想は自分が気づかないところで

色んなところにコミュニケーションの障害を作ってしまっていると思います。

 

 

ネアカ~中間~ネクラを、

+5←ー0ー→-5という数値で表すとするなら

 

コミュ障かどうかの判定って、

実は数直線じゃなくて、ドーナツ型で。

 

+5でも、-5でも

行き過ぎは、結局どっちも等しく

コミュ障なんじゃないでしょうか。

 

 

-5のコミュ障は分かりやすくて

そもそも人と関わろうとしないし、

あんまり会社に居なかったりするので

本人は辛いけど、別に害ないっちゃないんですが

(家族はちょっと別かもしれないけど…)

 

+5のコミュ障は

めちゃくちゃ人と関わろうとしてくるし、

会社にも結構居るタイプというか、

コミュ障というのが分かりにくく。

風向きによっては上にも上がってしまうし、

果ては社長になってしまう人も居たりするので

-5とは逆で、本人は辛くないけど、周囲が辛くなる。

 

めっちゃ人と関わろうとしてくる分、

コミュニケーションの障害を起こしてる総量は

場合によっては実は-5よりずっと多い。

 

 

気の合いやすいタイプって

自分の数値より±1、いっても2くらいの

範囲かなという気がするのですが。

 

私は多分、元々-3くらいの立ち位置を

経験や訓練で-2くらいにはしてきたかな…という気はしていて

なのでネクラ側の人は割と広くいけるし、

ネアカ側も数値がきつ過ぎなければまあいけます。

 

 

自分を慰める為にも書くのですが

この数値って生まれてから固定じゃなくて、

経験によってはネアカ側の人がネクラ側にいくこともあるし

ネクラ側でも年齢を重ねれば上がってくることもあって。

 

でも、一度経験した数値は気持ちが分かるから、

数値が上下した経験があればあるだけ

色んな人を不快にさせない、

心地よいコミュニケーションが取れる様になる。

 

本当にコミュニケーションに長けてる人って

色んな数字を経験してきた、

0~±1くらいの人なんじゃないかと。

 

ネクラをコンプレックスに思ってる人が居るなら

いやいやそれって=コミュ障じゃないよ!と強調したい。

+5と自分を比べて疲弊する必要なんて一切ないし、

自分を変えたいのであれば、

自分の数値より+1~2くらいを目指すのが、

一番丁度良いのではないでしょうか。

 

 

これまた元新聞記者の父親の言葉を引用しますが

「この歳になって見てるとな、

 面白い奴って大体いじめられたことがある奴なんだよ。

 人をいじめてた奴は肩書きこそついてる奴もいるけど、

 全員面白くねえよ」、と。

 

大小あるけど、いじめられたことがあることを

「面白い」ってところまで昇華できるかどうかは

人それぞれではあるし

決して生半可な道では無いですけれど。

 

それを成し遂げた人間は、最高に面白いって

私も思います。

 

 

ちなみにですけど、個人的には

サンディは好きですけどねw

彼女は押しつけがましいけれど、

絶対的な味方になって、一緒に喜んだり悲しんだりしてくれるので。

 

 

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