お化粧品を
百貨店で
久しぶりに買いました。
って言うのも
あまり冒険をしない私は
定番品を海外へ行った時に
免税店等で買ってしまう事が多く
百貨店の、しかもお姉さんが居る
何とも言えないカウンターに
座って購入とは
人前で裸になるくらい
(あ、なってるわ。)
恥ずかしい行為なのです。
おまけに
目的の品以外にも
いろいろとオススメされる為
買わざるをえない状況を
作らされる
何とも恐ろしい所なのです。
笑顔で接されて
上手いこと持ち上げられ
「じゃあ、これも。」
なんて言った日には
向こうの手の内で
コロコロ転がされて
お会計がスゴイ事に
なってしまうんだゾ!?
なので、私は極力
避けるのがデパートの１階。
今日の目的は
アイライナー。
(目の際に引く黒い物体。)
獲物に目掛けて
突進するが
美容部員の・・・お姉さん？
に引っかかってしまう。
「秋の新色なんです。」
「定番品で皆さんにすごく好評なんです。」
「雑誌でも紹介されているんですよ。」
と、決まり文句のように
いろんな言葉で攻撃される私。
「いえ、まだ使っている物があるので・・・。」
何とか攻撃を交わすように
防御壁をはる。
だがしかし、
今使っているチーク(頬にのせる紅)の
色があまり気に入っていない事に
気が付いてしまって・・・
「これってチークですか？」
と言ったら
向こうもニヤリ。
「パウダータイプと練りタイプがあります。
今はどのタイプをお使いですか？」
「・・・・・・・パウダーです。」
しまったぁぁぁぁぁぁ!!
アイライナーを
買いにきたんではないのか!?
アイライナーはここの
ブランドのしかダメだケド、
チークはドコのでもいいだろぉぉぉ!!
私の中の葛藤も知らず
美容部員さんは
私の頬にチークを
のせていく。
さすが化粧品ブランド。
のりが良くて発色もいい。
これはすごい商品だぞ。
いや、しかし
今日はアイライナーだけ
買う予定のはず。
ここで負けたら
岡田真由香の
名が廃る!!
などとワケの分からない
言い訳を考えるが
欲望には逆らえず
お値段には目をつぶって
購入を選択。
あぁぁぁぁ・・・
節約するはずがぁぁぁぁぁ・・・。
トホホと諦めて
お会計待ちの間も
「こちらでお名前のご登録はお済ですか？」
「こちらの新商品のサンプルもお付けしていきますね。」
と、お忙しい店員さん。
「ありがとうございます。」
商品を貰ったら
顔は平常心、足は競歩並みの早さで
そそくさとお店を離れる私。
外に出てやっと呼吸が
出来たかのように
息があらい私。
やっぱり百貨店の１階は
恐ろしい。
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