皆さん、こんにちは。
あなたに安心を提供する公認会計士・税理士 岡田章宏です。
少し前の記事ですが、「週刊エコノミスト」で「これじゃ食えない! 会計士・税理士・弁護士」と題した特集が掲載されていました。
これは今に始まった話ではなく、5年ぐらい前から言われていた話でもありました。
特に私が東京の監査法人を退社する時に前後して、大手監査法人は百人単位で早期希望退職までしていました。
監査制度の改正などで需要増を見込んで大量に採用した直後にリーマンショックで経済が急変し、どこも余剰人員を抱えてしまったからです。
一方で、ビジネスチャンスを的確に捉え成長している会計事務所・法律事務所があるのも事実です。
むしろ、同じ士業であっても二極化し、資格だけで安泰の時代は終わったと言うべきかも知れません。
ただ、こうした士業全体を取り巻く環境が、困難な試験を乗り越えてでもなりたいというモチベーションを削いでしまっていることは、非常に憂慮しています。
ただでさえ少子化で経済全体のパイが収縮しているのに、受験者数は減少の一途です。
社会に無くてはならない資格ですし、優秀な人材が継続的に業界に入ってこなければ、制度そのものが成り立ちません。
この流れは、如何ともし難いのでしょうか?
私は、そうではないと信じたいです。
たとえば、漫画家や小説家にプロスポーツ選手、あるいは芸能界なんかはどうでしょう?
どれもデビューするのに極めて狭い門をくぐり抜けなければいけない上に、実際に食べていけるだけの収入を継続的に得られる人は、更にごく一握りです。
あるいは、出版不況やテレビ離れなどもありますから、昔と単純比較は出来ないかも知れません。
しかしだからといって、作家を目指す人やアイドルになりたい人がいなくなるわけではありませんよね?
それは、「こんな作品を創りたい」といった創造意欲や、純粋に好きだという思い、自分がかつて親しみ感動したものへの「憧れ」があるからではないでしょうか?
それ以外にも、実際に助けられたり、身近にいた人が格好良かったために、医者や警察官や消防士を志すという人だっています。
今このような士業に求められているのは、人々に模範や憧れの対象となれるような存在ではないのでしょうか?
公認会計士としての先輩にはたとえば、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」等の著書で知られる山田真哉さんや、今は資格を返上してしまいましたが経済評論家の勝間和代さん等がいました。
もちろん、こうした方達のようにメディアなどで華々しく露出しなければならないとは、必ずしも考えてはいません。
生意気は承知ですが大事なのは、私のような士業専門家一人一人が、
「さすが専門家。かっこいいなぁ」
「こんな税理士になれたらいいなぁ」
と一人でも多くの人々に思ってもらえるような存在であり続けることではないでしょうか。
自戒も込めて、そういう職業専門家でありたいと強く思っています。
公認会計士 税理士 岡田章宏事務所
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